VMware Workstation 15.1 Pro | 2019 年 5 月 14 日 | ビルド 13591040

リリース ノートの概要

VMware Workstation Pro について

VMware Workstation Pro™ では、技術者が複数の x86 ベースの Windows、Linux、および他のオペレーティング システムを同じ PC で同時に実行してソフトウェアを開発、テスト、デモ、および導入できます。

仮想マシンが個人用 PC またはプライベート エンタープライズ クラウドのどちらにあっても、仮想マシンでサーバ、デスクトップ、およびタブレット環境を複製し、複数のプロセッサ コア、数 GB のメイン メモリとグラフィック メモリを各仮想マシンに割り当てることができます。

詳細については、VMware Workstation Pro のドキュメントを参照してください。

新機能

VMware Workstation 15.1 Pro は、すべての VMware Workstation 15 Pro ユーザーに無償で提供されるアップグレードです。次の更新が含まれています。

  • 新しいゲスト OS のサポート。
    • Windows 10 19H1
    • Ubuntu 19.04
    • Red Hat Enterprise Linux 8.0
    • Fedora 30
    • ESXi 6.7 Update 2
  • ゲストの拡大表示: この機能は、Windows ホストで実行されているすべてのゲストをサポートするように拡張されました。
    Workstation 15.0.x では、Windows 版のゲストの拡大は、Windows 7 以前のバージョンでのみサポートされていました。この制限は、Workstation 15.1 では削除されました。

VMware Workstation 15.1 Pro にはバグ修正とセキュリティ アップデートも含まれています。

重要な修正

このリリースの VMware Workstation Pro は、以下の問題に対処しています。

  • VMware Workstation 15.1 Pro は、CVE-2018-12126CVE-2018-12127CVE-2018-12130 および CVE-2019-11091 によって特定されたマイクロアーキテクチャ データ サンプリング (MDS) の脆弱性について、ハイパーバイザー固有の緩和およびハイパーバイザー支援ゲストの緩和をサポートします。詳細については、VMware Security Advisory VMSA-2019-0008 を参照してください。
  • VMware Workstation 15.1 Pro では、DLL ハイジャックの問題に対処しています。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) は、この問題を CVE-2019-5526 として公表しています。詳細については、VMSA-2019-0007 を参照してください。

以前のリリース

以前にリリースされた VMware Workstation 15 Pro の機能と既知の問題は、各リリース ノートに記載されています。以前のリリースのリリース ノートを表示するには、次の該当するリンクをクリックします。

解決した問題

  • 仮想マシン上の共有フォルダを介して Novell ネットワーク ドライブにアクセスすると、ホスト OS が予期せず停止することがある。

    仮想マシンの共有フォルダ機能を介して Novell ネットワーク ドライブにアクセスすると、ホスト システムが応答しなくなり、ブルー スクリーンにエラー メッセージが表示されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • Windows 10 19H1 ホストでは、仮想マシンのパワーオンに失敗することがある。

    Windows 10 19H1 を実行しているホスト マシンから仮想マシンを起動すると、空白の画面が表示され、起動に失敗することがあります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシンを Windows のディレクトリからマッピングされた仮想ドライブにクローン作成することができない。

    Windows システムで subst コマンドを使用してパスをドライブ文字にマッピングすると、そのドライブ文字への仮想マシンのクローン作成が失敗し、「指定されたパラメータの 1 つが無効です」というエラーが表示されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシンで画面のちらつきが発生することがある。

    短い間隔で、仮想マシンの画面が一瞬黒くなり、その後元の状態に戻ることがあります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • 複数のモニターが接続されたシステムで、ダイアログ ボックスが画面全体に拡大される。

    複数のモニターが接続されたコンピュータで Workstation Pro が最大化されると、不正なダイアログ ボックスが表示され使用するのが簡単ではなくなります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

既知の問題

  • DPI スケーリング設定を Windows 10 19H1 を実行している仮想マシンと同期できない。

    [仮想マシンでユーザー インターフェイス サイズを自動的に調整] オプションが有効になっている場合でも、ホスト マシンの表示スケーリング設定を Windows 10 19H1 仮想マシンと同期することはできません。この問題は、以前のバージョンの Windows 10 には影響しません。

    対処法: DPI 同期を有効にするために必要な読み取り権限を現在のユーザーに付与します。

    1. 影響を受ける仮想マシンで、レジストリ エディタを開きます。
    2. Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers キーを選択します。
    3. Configuration キーを右クリックし、[権限] を選択します。
    4. [追加...] ボタンをクリックし、現在のユーザーを追加します。
    5. [グループまたはユーザー名] ペインで、現在のユーザーを選択し、[読み取り] の横にある [許可] 列のチェックボックスをクリックします。
    6. 設定を適用し、仮想マシンを再起動します。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.0 を実行しているホストで、仮想マシンへのアップロード/ダウンロードおよびインポート/エクスポート操作が失敗する。

    Red Hat Enterprise Linux 8.0 ホストで次の操作を実行しようとすると、不明なエラーが報告されます。

    • 仮想マシンを vSphere にアップロードする。
    • vSphere から仮想マシンをダウンロードする。
    • OVA または OVF ファイルを Workstation Pro にインポートする。
    • OVA または OVF ファイルに仮想マシンをエクスポートする。

    対処法: libnsl パッケージをホスト マシンに手動でインストールします。

  • Ubuntu 19.04 または Red Hat Enterprise Linux 8.0 を実行しているホストで、[VMware Tools のインストール/再インストール] メニューを開くことができない。

    Ubuntu 19.04 または Red Hat Enterprise Linux 8.0 で VMware Tools のインストール/再インストール メニューを開こうとすると、次のエラーが表示されます。

    アップデート サーバでコンポーネントが見つかりませんでした。VMware サポートまたはシステム管理者に問い合わせてください。

    対処法: 必要な ncurses ライブラリをホスト マシンに手動でインストールします。

    • Ubuntu 19.04 の場合は、libncursesw5 パッケージをインストールします。
    • Red Hat Enterprise Linux 8.0 の場合は、ncurses-compat-libs-6.1-7.20180224.el8.x86_64.rpm パッケージをインストールします。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.0 が手動でインストールされている仮想マシンで表示パフォーマンスが低下する。

    Red Hat Enterprise Linux 8.0 では、mesa-libxatracker および xorg-x11-drv-vmware パッケージはデフォルトではインストールされません。そのため、X Window System (X11) デスクトップ環境ではディスプレイのパフォーマンスが低下します。また、VMware Tools がインストールされている場合でも、resolutionSet 機能は動作しません。

    対処法: 次のいずれかのオプションを選択します。

    • 簡易インストールを使用して、Red Hat Enterprise Linux 8.0 をゲスト OS としてインストールします。このプロセスでは、必要なパッケージが自動的にインストールされます。
    • mesa-libxatracker と xorg-x11-drv-vmware パッケージを手動でインストールします。
  • コピーと貼り付け機能を使用してファイルとフォルダを特定の新しい Linux ディストリビューションに転送することができない。

    ターゲット マシンで次の Linux ディストリビューションが実行されていると、ファイルまたはフォルダをコピーしてホストまたはゲスト マシンに貼り付ける操作が失敗します。

    • Red Hat Enterprise Linux 8.0
    • Fedora 30
    • Ubuntu 19.04

    対処法: オブジェクトをドラッグ アンド ドロップして、影響を受けるオペレーティング システムを実行しているホストまたはゲストに転送します。または、共有フォルダ機能を使用することもできます。

  • IOMMU 仮想化が有効になっている場合、Windows 10 19H1 を実行している仮想マシンが起動しない。

    Windows 10 19H1 仮想マシンで入出力メモリ管理ユニット (IOMMU) の仮想化が有効になっていると、仮想マシンの起動に失敗します。この問題は、Windows 10 1809 以前のバージョンでは発生しません。

    対処法: Windows 10 19H1 仮想マシンで IOMMU 仮想化を使用するには、ナレッジベースの記事 KB 68043 に記載されている手順を実行します。IOMMU サポートが必要でない場合は、次の手順で無効にすることができます。

    1. 仮想マシンをパワーオフします。
    2. Workstation で、[仮想マシン] > [設定] を選択し、[ハードウェア] タブをクリックして、[プロセッサ] を選択します。
    3. [IOMMU を仮想化] チェックボックスを選択解除します。
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