共有フォルダを有効にした後、その共有フォルダ内にある 1 つ以上のディレクトリやサブディレクトリを、デフォルトの場所(/mnt/hgfs)だけでなくファイル システム上の任意の場所にマウントできます。

Linux ゲスト OS のカーネルのバージョンに基づき、VMware Tools は異なるコンポーネントを使用して共有フォルダ機能を提供します。バージョン 4.0 以前の Linux カーネルでは、VMware Tools サービス スクリプトはマウントを実行するドライバをロードします。Linux カーネル 4.0 以降では、FUSE ファイル システム コンポーネントを使用します。

異なるマウント コマンドを使用して、すべての共有、1 つの共有、または共有内のサブディレクトリを、ファイル システムの任意の場所にマウントできます。またコマンドは、ゲストの Linux カーネル バージョンによって異なります。

表 1. mount コマンドのシンタックス
4.0 以前の Linux カーネル 4.0 および 4.0 以降の Linux カーネル 説明
mount -t vmhgfs .host:/ /home/user1/shares /usr/bin/vmhgfs-fuse .host:/ /home/user1/shares -o subtype=vmhgfs-fuse,allow_other すべての共有を /home/user1/shares にマウントします。
mount -t vmhgfs .host:/foo /tmp/foo /usr/bin/vmhgfs-fuse .host:/foo /tmp/foo -o subtype=vmhgfs-fuse,allow_other 共有 foo/tmp/foo にマウントします。
mount -t vmhgfs .host:/foo/bar /var/lib/bar /usr/bin/vmhgfs-fuse .host:/foo/bar /var/lib/bar -o subtype=vmhgfs-fuse,allow_other 共有 foo 内のサブディレクトリ bar/var/lib/bar にマウントします。

バージョン 4.0 以前の Linux カーネルでは、標準の mount シンタックスに加えて VMware 固有のオプションを使用できます。コマンド /sbin/mount.vmhgfs -h を入力してオプションをリストします。

バージョン 4.0 および 4.0 以降の Linux カーネルでは、コマンド /usr/bin/vmhgfs-fuse -h を入力して使用可能なオプションをリストします。

注: 共有フォルダが有効になっていない場合、または共有が存在しない場合は、マウントに失敗する可能性があります。VMware Tools の構成プログラム( vmware-config-tools.pl)の実行を求めるプロンプトは表示されません。