ソフトウェアおよび依存型ハードウェア iSCSI アダプタは、VMkernel ネットワークによって異なります。ソフトウェアまたは依存型ハードウェアの iSCSI アダプタを使用する場合は、iSCSI コンポーネントと物理ネットワーク アダプタとのトラフィック用に接続を構成する必要があります。
ネットワーク接続の構成には、各物理ネットワーク アダプタへの仮想 VMkernel アダプタの作成が含まれます。その際に、VMkernel アダプタを適切な iSCSI アダプタと関連付けます。このプロセスをポート バインドと呼びます。
ソフトウェア iSCSI でのネットワーク接続の使用時機と方法に関する特別の考慮事項については、http://kb.vmware.com/kb/2038869 にある VMware ナレッジ ベースの記事を参照してください。
iSCSI 構成での複数のネットワーク アダプタ
ソフトウェアおよび依存型ハードウェア iSCSI でホストが複数の物理ネットワーク アダプタを使用している場合、マルチパス用のアダプタを使用します。
ソフトウェア iSCSI アダプタは、ホストで使用可能な物理 NIC で接続できます。依存型 iSCSI アダプタを接続する場合は、必ず固有の物理 NIC へ接続する必要があります。
![iSCSI を使用したネットワーク。](images/GUID-5B650C89-84FF-47D1-9D7C-E6167BFD9BD2-high.png)
iSCSI アダプタと物理 NIC は、仮想ネットワーク アダプタまたは VMkernel ポートとも呼ばれる、仮想 VMkernel アダプタを介して接続されます。それぞれの仮想ネットワーク アダプタと物理ネットワーク アダプタ間で 1:1 のマッピングを使用して、VMkernel アダプタ (vmk) を vSphere スイッチ (vSwitch) に作成します。
複数の NIC を使用している場合に 1:1 のマッピングを実行する 1 つの方法は、仮想 - 物理アダプタの組み合わせごとに個別の vSphere スイッチを指定することです。
次の例は、vSphere 標準スイッチを使用する構成を示していますが、Distributed Switch も使用できます。vSphere Distributed Switch の詳細については、『vSphere のネットワーク』 ドキュメントを参照してください。
![iSCSI ネットワーク用の 2 つの個別の vSwitch。](images/GUID-E93C1487-E1BC-4A6A-B9E6-3789B37A7FB9-high.png)
代わりに、すべての NIC と VMkernel アダプタをひとつの vSphere 標準スイッチに追加する方法があります。この場合、デフォルトのネットワーク設定をオーバーライドし、唯一の対応するアクティブな物理アダプタに各 VMkernel アダプタをマップする必要があります。
![iSCSI ネットワーク用の単一の vSwitch。](images/GUID-E0AC2ED0-2582-4706-BAAE-3E3A7E9E6798-high.png)
次の表にこのトピックで説明した iSCSI 管理ネットワークを要約します。
iSCSI アダプタ | VMkernel アダプタ (ポート) | 物理アダプタ (NIC) |
---|---|---|
ソフトウェア iSCSI | ||
vmhbaX2 | vmk1 | vmnic1 |
vmk2 | vmnic2 | |
依存型ハードウェア iSCSI | ||
vmhbaX3 | vmk1 | vmnic1 |
vmhbaX4 | vmk2 | vmnic2 |