仮想マシン ストレージ ポリシーには、ストレージ ポリシー コンポーネントと呼ばれる再利用および交換可能な構築要素を 1 つ以上含めることができます。各コンポーネントは、仮想マシンに提供される特定のデータ サービスを示します。あらかじめ定義したポリシー コンポーネントを複数の仮想マシン ストレージ ポリシーに関連付けることができます。

事前定義されたコンポーネントを仮想マシンまたは仮想ディスクに直接割り当てることはできません。代わりに、コンポーネントを仮想マシン ストレージ ポリシーに追加して、そのポリシーを仮想マシンに割り当てる必要があります。

コンポーネントは、1 つのサービス プロバイダの 1 つのサービス タイプを示します。サービスは、使用するプロバイダに応じて異なる可能性がありますが、通常は次のカテゴリのいずれかに属しています。
  • 圧縮
  • キャッシュ
  • 暗号化
  • レプリケーション

ストレージ ポリシー コンポーネントを作成するときは、1 つの特定のタイプおよびレベルのサービスに対してルールを定義します。

次の例は、仮想マシン VM1 および VM 2 は同じ配置要件を持つが、異なるレベルのレプリケーション サービスが必要であることを示しています。さまざまなレプリケーション パラメータを使用してストレージ ポリシー コンポーネントを作成し、そのコンポーネントを関連するストレージ ポリシーに追加できます。

表 1. ストレージ ポリシー コンポーネント
仮想マシン 仮想マシン ストレージ ポリシー ストレージ ポリシー コンポーネント
VM1 は 2 時間ごとのレプリケーションが必要 SP1 2 時間のレプリケーション
VM2 は 4 時間ごとのレプリケーションが必要 SP2(SP1 のクローン) 4 時間のレプリケーション

サービスのプロバイダには、ストレージ システム、I/O フィルタ、または別のエンティティがあります。コンポーネントが I/O フィルタを参照する場合、コンポーネントはストレージ ポリシーの共通のルール セットに追加されます。I/O フィルタ以外のエンティティ、たとえばストレージ システムを参照するコンポーネントは、配置ルールのある通常のルール セットに追加されます。

コンポーネントを操作するときは、次のガイドラインに従ってください。
  • 各コンポーネントに含めることができるのは、1 つのルール セットのみです。このルール セットのすべての特性は、データ サービスの単一のプロバイダに属します。
  • コンポーネントが仮想マシン ストレージ ポリシー内で参照されている場合は、コンポーネントを削除できません。コンポーネントを削除する前に、そのコンポーネントをストレージ ポリシーから除外するか、ストレージ ポリシーを削除する必要があります。
  • コンポーネントをポリシーに追加するときは、ルール セットごとに同じカテゴリ(キャッシュなど)のコンポーネントを 1 つのみ使用できます。