ESXi ホストを正しくアップグレードするために、変更点を理解し、それに備えてください。

ESXi のアップグレードを正常に実行するには、次のベスト プラクティスに従います。

  1. ESXi のアップグレード プロセス、そのプロセスが既存のデプロイ環境に与える影響、およびアップグレードに必要な準備事項を理解していることを確認します。
    • vSphere システムに VMware のソリューションまたはプラグインが含まれている場合は、それらのソリューションまたはプラグインに、アップグレード後の vCenter Server のバージョンとの互換性があることを確認します。VMware 製品の相互運用性マトリックス (http://www.vmware.com/resources/compatibility/sim/interop_matrix.php) を参照してください。

    • ESXi ホスト アップグレード プロセスの概要を読み、サポートされているアップグレード シナリオ、およびアップグレードの実行時に使用できるオプションやツールについて理解します。
    • インストール上の既知の問題については、VMware vSphere リリース ノートを参照してください。
  2. アップグレードのためにシステムを準備します。
    • 現在の ESXi バージョンでアップグレードがサポートされていることを確認します。ESXi ホスト アップグレード プロセスの概要を参照してください。
    • 使用中のシステム ハードウェアが、ESXi の要件に準拠していることを確認します。ESXi の要件および『VMware 互換性ガイド』(英語版)(http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php) を参照してください。システムの互換性、ネットワークおよびホスト バス アダプタ (HBA) カードとの I/O の互換性、ストレージの互換性、およびバックアップ ソフトウェアの互換性を確認します。
    • アップグレード用に、使用可能なディスク容量がホスト上に十分あることを確認します。
    • ホストに SAN が接続されている場合は、アップグレードを続行する前にファイバ チャネル システムを外してください。BIOS では HBA カードを無効にしないでください。
  3. アップグレードを実行する前に、ホストをバックアップしてください。アップグレードに失敗した場合は、ホストをリストアできます。
  4. Auto Deploy を使用してホストをプロビジョニングする場合、プロセスを実行するユーザーは、プロビジョニング対象の ESXi ホストに対してローカルの管理者権限を保持している必要があります。インストール プロセスの場合はデフォルトでこれらの権限があり、証明書のプロビジョニングは想定どおりに行われます。ただし、インストーラ以外の手段を使用する場合は、ローカルの管理者権限を保持するユーザーとして実行する必要があります。
  5. 選択したアップグレード オプションによっては、ホスト上のすべての仮想マシンを移行またはパワーオフする必要があります。アップグレード方法の説明を参照してください。
  6. ESXi ホストのアップグレード後に実行する必要があるタスクを計画します。
    • システムをテストしてアップグレードが正常に完了したことを確認します。
    • ホストのライセンスを適用します。ESXi 6.5 へのアップグレード後のライセンスの適用を参照してください。
    • ログ ファイルに十分なディスク ストレージを確保するため、リモート ログ機能用の Syslog サーバの設定を検討します。リモート ホスト上のログ機能を設定することは、ローカル ストレージが不十分なホストで特に重要です。vSphere Syslog CollectorvCenter Server 6.0 にサービスとして含まれ、すべてのホストからのログの収集に使用できます。システム ログに必要な空き容量を参照してください。Syslog および Syslog サーバの設定と構成、ホスト プロファイル インターフェイスからの Syslog の設定、および vSphere Syslog Collector のインストールについては、ドキュメントvSphere のインストールとセットアップを参照してください。
  7. アップグレードに失敗しても、ホストをバックアップしてある場合はホストをリストアできます。