使用可能なコア ダンプ パーティションのサイズが十分でない場合、診断情報用のファイルを使用するように ESXi を構成できます。
通常、
ESXi のインストール時には、2.5 GB のコア ダンプ パーティションが作成されます。
ESXi 5.0 以前からのアップグレードでは、コア ダンプ パーティションが 100 MB に制限されます。このタイプのアップグレードの場合は、起動プロセスで、システムが VMFS データストアにコア ダンプ ファイルを作成する可能性があります。コア ダンプ ファイルが作成されない場合は、そのファイルを手動で作成することができます。
注: ソフトウェア iSCSI とソフトウェア FCoE は、コア ダンプ ファイルの場所としてサポートされていません。
前提条件
vCLI をインストールするか、vSphere Management Assistant (vMA) 仮想マシンを導入します。vSphere Command-Line Interface スタート ガイド を参照してください。トラブルシューティングするには、ESXi Shell で esxcli コマンドを実行します。
手順
- 次のコマンドを実行して、VMFS データストア コア ダンプ ファイルを作成します。
esxcli system coredump file add
このコマンドには次のオプションがありますが、これらのオプションは必須ではないので省略できます。
オプション |
説明 |
--datastore | -d datastore_UUID or datastore_name |
指定しない場合は、十分なサイズを持つデータストアがシステムによって選択されます。 |
--file | -f file_name |
指定しない場合は、コア ダンプ ファイルの一意の名前がシステムによって指定されます。 |
--size |-s file_size_MB |
指定しない場合は、ホストに装着されているメモリに対して適切なサイズのファイルがシステムによって作成されます。 |
- 次のコマンドを実行して、ファイルが作成されたことを確認します。
esxcli system coredump file list
次のような出力が表示されます。
Path Active Configured Size
------------------------------------------------ ------ ---------- ---------
/vmfs/volumes/52b021c3-.../vmkdump/test.dumpfile false false 104857600
- ホストのコア ダンプ ファイルを有効にします。
esxcli system coredump file set
このコマンドには次のオプションがあります。
オプション |
説明 |
--path | -p |
使用するコア ダンプ ファイルのパスです。ファイルは、事前に割り当てられていることが必要です。 |
--smart | -s |
このフラグは [--enable | -e=true] 指定時にのみ使用できます。その場合は、洗練された選択アルゴリズムを使用してファイルが選択されます。 次に例を示します。 esxcli system coredump file set --smart --enable true |
- 次のコマンドを実行して、コア ダンプ ファイルがアクティブであり、構成されていることを確認します。
esxcli system coredump file list
次のような出力は、コア ダンプ ファイルがアクティブであり、構成されていることを示します。
Path Active Configured Size
------------------------------------------------ ------ ---------- ---------
/vmfs/volumes/52b021c3-.../vmkdump/test.dumpfile True True 104857600
次のタスク
コア ダンプ ファイルの管理で使用できるその他のコマンドの詳細については、『vSphere Command-Line Interface リファレンス』ドキュメントを参照してください。