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vCenter Server 8.0 Update 1c | 2023 年 7 月 27 日 | ISO ビルド 22088981

これらのリリース ノートへの追加や更新を確認してください。

新機能

利用可能な言語、互換性、インストール、アップグレード、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、「VMware vSphere 8.0 リリース ノート」を参照してください。

vCenter Server のサポート対象のアップグレードおよび移行パスの詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB67077 を参照してください。

vCenter Server 8.0 の以前のリリース

vCenter Server の機能、解決された問題、および既知の問題については、各リリースのリリース ノートに記載されています。vCenter Server 8.0 の以前のリリースのリリース ノートは以下のとおりです。

利用可能な言語、互換性、インストール、アップグレード、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、VMware vSphere 8.0 リリース ノートを参照してください。

vCenter Server のサポート対象のアップグレードおよび移行パスの詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB67077 を参照してください。

本リリースに含まれるパッチ

VMware vCenter Server 8.0 Update 1c のパッチ

vCenter Server の製品パッチ。VMware のソフトウェアの修正、セキュリティ修正、およびサードパーティ製品の修正を含みます。

このパッチは、vCenter Server に適用されます。

ダウンロード ファイル名

VMware-vCenter-Server-Appliance-8.0.1.00300-22088981-patch-FP.iso

ビルド

22088981

ダウンロード サイズ

7813.7 MB

sha256checksum

233df6bb919c0b0863e5a3c9f95ff4d61ceae8abdaecfa53ba358d2c2b83c4a4

ダウンロードとインストール

このパッチを VMware Customer Connect からダウンロードするには、[製品とアカウント] > [製品パッチ] の順に移動する必要があります。[製品の選択] ドロップダウン メニューから [vCenter Server] を選択し、[バージョンの選択] ドロップダウン メニューから 8.0.1 を選択します。

  1. VMware-vCenter-Server-Appliance-8.0.1.00300-22088981-patch-FP.iso ファイルを vCenter Server の CD または DVD ドライブに接続します。

  2. スーパー管理者権限(root など)を持つユーザーとしてアプライアンス シェルにログインし、次のコマンドを実行します。

    • ISO をステージングするには:

      software-packages stage --iso

    • ステージングしたコンテンツを表示するには:

      software-packages list --staged

    • ステージングした rpms をインストールするには:

      software-packages install --staged

vCenter Server シェルの使用方法の詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2100508 を参照してください。

vCenter Server へのパッチ適用の詳細については、vCenter Server 8.0 デプロイへのパッチ適用およびアップデートを参照してください。

ステージング パッチの詳細については、vCenter Server Appliance のアップグレードを参照してください。

解決した問題

その他の問題

  • vCenter Server の API コマンド com.vmware.appliance.version1.resources.*.stats.* が、エラー メッセージと共に失敗する

    vCenter Server で CPU の統計情報を取得するために API コマンド com.vmware.appliance.version1.resources.*.stats.* を実行すると、次のようなエラーが表示されます。

    Error in method: Operation Failed. (code com.vmware.applmgmt.err_operation_failed)

    この問題は、XML-RPC の整数の制限が原因で発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vCenter Server GUI インストーラを使用して vCenter Server の構成とインベントリのみを移行することができない

    GUI インストーラを使用して vCenter Server の移行を実行するときに [構成とインベントリ] オプションのみを選択しても、[タスクとイベント][パフォーマンス メトリック] など、リストされているすべてのオプションのデータが取得されます。この問題が発生するのは、GUI インストーラでの選択に関係なく、バックエンドでの選択の対象がすべてのデータであるためです。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • DatastoreInfo オブジェクトの timestamp プロパティが絶えず変化し、古いタイムスタンプが取得される場合もある

    共有データストアの場合、DatastoreInfo オブジェクトのタイムスタンプはホストごとに異なる場合があります。タイムスタンプは、ESXi ホストがストレージ スタックから空き容量や容量などのデータをプルする時刻を示していますが、更新をトリガする時刻は、ホストごとにさまざまです。ホストが同期して datastoreInfo オブジェクトが更新される際、vCenter Server で取得されるタイムスタンプは、別のホストから送信されたタイムスタンプよりも古い場合があり、それがタイムスタンプの差として表れます。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • SNMP サービスのコア ファイルによって /storage/core ディレクトリに空きがなくなる

    ファイル /proc/cpuinfo 内の仮想ファイル システムの CPU 情報を保持する内部バッファが正しく計算されず、SNMP サービスのコア ファイルが多数生成され、/storage/core ディレクトリに空きがなくなることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、バッファが cpuinfo ファイル全体を適切に保持できるようになりました。

  • vCenter Server のアップグレード後に SNMP を実行すると、vCenter Server のアップグレード後のバージョンではなく、元のバージョンの情報が返されることがある

    vCenter Server のアップグレード後に snmpwalk コマンドを実行して vCenter Server のバージョン情報を取得すると、アップグレード後のバージョンではなく、元のバージョンの情報が返されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • ホストの暗号化が有効になっていると、vCenter Server システムから .vmx ファイルをダウンロードできない

    ESXi ホストで暗号化モードが有効になっている場合は、個々の仮想マシンが暗号化されていないときでも、このホストから .vmx ファイルをダウンロードできません。ただし、vCenter Server システムへの Cryptographer.Access 権限がある場合は除きます。

    本リリースで、この問題は修正されました。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB92919 を参照してください。

  • 複数の ESXi ホストの接続が断続的に失われるが、すぐに再接続される

    テスト インスタンスが古いなど、vCenter Server システムのキー管理サーバ (KMS) 構成が無効である場合、vpxd サービスは、その KMS に定期的に接続して状態の確認を試みますが、これが原因でファイル記述子が正しくなくなります。その結果、ESXi ホストの接続が失われます。ホストは一度に 1 つずつ切断されますが、1 秒後に自動的に再接続されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • AMD CPU で特定の仮想マシンがネストされていると、そのパフォーマンスが低下することがある

    AMD CPU で仮想化ベースのセキュリティ (VBS) を搭載した Windows などのオペレーティング システムの仮想マシンがネストされていると、パフォーマンスの低下、タイムアウト、応答不能などが発生することがあります。これは、AMD の Rapid Virtualization Indexing (RVI)(ネストしたページ テーブル (NPT) とも呼ばれる)の仮想化に関する問題が原因です。

    本リリースで、この問題は修正されました。

ストレージの問題

  • 同じクラスタ内でスケジュール設定された仮想マシンの移行を実行すると、親リソース プールまたは vApp が保持されないことがある

    仮想マシンを移行するタスクをスケジュール設定した場合、ソース ホストとターゲット ホストが同じクラスタ内にあるときは、移行の完了後に仮想マシンが親リソース プールまたは vApp から移動することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • Storage DRS と I/O 予約が有効になっているクラスタで、一部の仮想ディスクが複数の配置推奨を取得する場合がある

    Storage DRS と I/O 予約が有効になっているクラスタで、配置推奨が保留中の仮想ディスクが複数の推奨を取得する場合があります。その結果、データストア間で複数の Storage vMotion 操作が実行され、データストア予約違反が発生することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

vCenter Server と vSphere Client の問題

  • データベース エラーが原因で vCenter Server のバックアップが失敗することがある

    vCenter Server のバックアップ中は、構成ファイルがバックアップ サーバにコピーされます。コピー操作中に vCenter Server データベース ファイルのいずれかに書き込み操作を行うと失敗します。その結果、バックアップ操作も失敗します。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、vCenter Server は、ファイルを直接コピーするのではなく、最初に個別の DB ダンプを作成してから、バックアップを完了するようになりました。

  • 仮想マシンのクローンを作成するときに、一部のカスタマイズ プロパティが正常に処理されないことがある

    vSphere Client で仮想マシンのクローンを作成し、その新しい仮想マシンに仮想マシンのカスタマイズ仕様を適用する場合に、subnet maskgateway の値を仮想マシンのカスタマイズ仕様ですでに構成していたにもかかわらず、この 2 つの値の入力を求められることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • スケジュール設定のアフィニティ範囲が仮想マシンの CPU 数を超える場合、vSphere Client で仮想マシンの CPU アフィニティを設定できない

    vSphere Client で仮想マシンの CPU アフィニティを構成し、スケジュール設定のアフィニティ範囲を指定しても、この範囲が、仮想マシンの CPU 数を超えている場合は、The affinity specification string is not formatted properly. などのエラーが表示されることがあります。このエラーが発生した場合、実際の CPU 数に一致するように設定を変更しない限り、指定したスケジュール設定のアフィニティを仮想マシンに適用できません。ESXi Host Client を使用した場合は、エラーが表示されず、タスクは正常に完了します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシンのクローンを週 1 回の頻度で作成するスケジュール設定タスクを vSphere Client で作成できない

    仮想マシンのクローンを作成するスケジュール設定タスクを vSphere Client で新規作成する場合、その頻度として 週単位 を選択すると、Operation failed! などのエラーが表示され、タスクのスケジュール設定が完了しません。このワークフローは、他のスケジュール頻度では機能します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • スクリーン リーダーを使用すると、vSphere Client の [タスクとイベント] タブに [フィルタ ボタン (Filter Button)] ではなく [フィルタ ボタン フィルタ (Filter Button Filter)] が表示される

    スクリーン リーダーを使用する場合、[監視] > [タスクとイベント] に移動すると、[タスクとイベント] タブにフィルタ ボタンが表示されますが、[フィルタ ボタン (Filter Button)] ではなく [フィルタ ボタン フィルタ (Filter Button Filter)] というラベルが表示されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。

vSphere vMotion の問題

  • ESXi 6.x 仮想マシンを 7.0 Update 2 以降に移行すると、次のエラーを表示して失敗する:「モジュール「MonitorLoop」のパワーオンに失敗しました。」

    vSphere vMotion を使用して 6.x 仮想マシンをバージョン 7.0 Update 2 以降の ESXi ホストに移行すると、失敗することがあります。これは、ターゲット ホストで必要な仮想マシン オーバーヘッド メモリがソース ホストより多いためです。バックトレースには Module 'MonitorLoop' power on failed. のようなエラーが記録されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、vSphere DRS の詳細オプション、NewDeltaAlloc が強化されました。

vSAN の問題

  • vSAN 健全性チェックの一時的な警告:ネットワーク構成が同期していません

    ネットワーク構成が同期されていないことが、vSAN Skyline Health によってランダムに報告されることがあります。この一時的な問題が発生するのは、vSAN 健全性サービスが古い vCenter Server 構成を使用してユニキャスト チェックを実行する場合です。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

ネットワークの問題

  • デフォルトのターゲットを変更しなかった場合、個々の ESXi ホストの新しい NFS3 データストアで VMKNIC ポート バインドが構成されない

    vSphere Client で個々の ESXi ホストの NFS3 データストアを新規作成し、[vmknic にバインド] チェック ボックスを選択すると、vmk0 などのデフォルトのバインド ターゲットが表示されます。デフォルトを変更しなかった場合、タスクの完了時にエラーは発生しませんが、ポート バインドが構成されません。この問題は、vSphere Client で、クラスタではなく個々の ESXi ホストのデータストアを新規作成するワークフローにのみ影響します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

セキュリティの問題

  • vCenter Server 8.0 Update 1c では、次のセキュリティ アップデートが提供されます。

    • Apache Tomcat はバージョン 8.5.89 にアップデートされました。

    • Spring Framework はバージョン 5.3.27 にアップデートされました。

    • Jackson パッケージはバージョン 2.15.2 にアップデートされました。

    • Commons Lang3 ソフトウェア ライブラリはバージョン 3.12.0 にアップデートされました。

    • Commons-Collections4 ソフトウェア ライブラリはバージョン 4.4 にアップデートされました。

    • Commons-Fileupload ソフトウェア ライブラリはバージョン 1.5 にアップデートされました。

    • Velocity-Engine-Core はバージョン 2.3 にアップデートされました。

    • sqlite-jdbc はバージョン 3.42.0.0 にアップデートされました。

    • Protocol Buffers (Protobuf) はバージョン 3.22.3 にアップデートされました。

    • Jetty はバージョン 9.4.51.v20230217 にアップデートされました。

    • オープン ソースの変更については、PhotonOS リリース ノートを参照してください。

  • vSphere Client で証明書署名リクエスト (CSR) を生成するときにキー サイズを選択しないと、キー サイズがデフォルトの 2,048 ビットにならない場合がある

    vSphere Client でマシンの SSL 証明書の CSR を生成するときに、キー サイズの値を変更しないと、タスクの完了後にデフォルトの 2,048 ビットとは異なる値(3,072 ビットなど)が表示される場合があります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この問題がすでに発生している場合は、キー サイズを 2,048 とは別の値に変更してから、2,048 に戻します。

仮想マシンの管理の問題

  • データセンター間で複数の仮想マシンを移行できず、「操作に失敗しました」というエラーが表示されることがある。

    まれにですが、データセンター間で多数の仮想マシンを移行すると、プロパティの計算に関する問題が原因で移行操作が失敗し、Operation Failed! というエラーが表示されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

アップグレードの問題

  • コマンド ラインを使用して vCenter Server に 8.0 Update 1 へのパッチを適用すると、次のエラー メッセージを表示して失敗することがある:「タイプが無効です。String が予測されますが、代わりに NoneType を取得しました」

    VMware Remote Console (VMRC) で、ローカル システムからマウントされたパッチ ISO ディスクを指定してコマンド ラインを実行し、8.0 Update 1 へのパッチを vCenter Server に適用すると、次のようなエラー メッセージを表示して失敗することがあります:Invalid Type, expected String, instead got NoneType この問題は、vCenter Server 仮想マシンが、パッチ適用を試行する vCenter Server によって管理され、VMRC が同じ vSphere Client によってアクセスされる場合に発生します。その結果、パッチ適用中に vCenter Server サービスが停止するため、VMRC コンソールは、ローカル システムからマウントされた ISO への接続を失います。

    本リリースで、この問題は修正されました。

以前のリリースからの既知の問題

インストール、アップグレード、および移行の問題

  • vCenter Server 8.0 Update 1 へのアップデート中に、仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) に「CEIP のステータスを取得できませんでした」というエラーが表示される

    アップデート中に、vCenter Server は VMDir サービスを停止して再起動します。この間隔内に VAMI にログインしようとすると、「Failed to get ceip status」のようなエラーが表示されることがあります。これは想定されるエラーであり、vCenter Server システムに関する実際の問題を示すものではありません。

    回避策:VMDir サービスが再起動するまで待機して、仮想アプライアンス管理インターフェイスを更新します。

  • ソフトウェア FCoE 構成を使用してホスト プロファイルを ESXi 8.0 ホストに適用すると、操作が検証エラーで失敗する

    vSphere 7.0 以降では、ソフトウェア FCoE は廃止され、vSphere 8.0 ではソフトウェア FCoE プロファイルはサポートされません。以前のバージョンのホスト プロファイルを ESXi 8.0 ホストに適用して、ホストのカスタマイズの編集などを行うと、操作が失敗します。vSphere Client に「Host Customizations validation error」などのエラーが表示されます。

    回避策:ホスト プロファイルでソフトウェア FCoE 構成サブプロファイルを無効にします。

  • 1 台の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager を使用した並行修正に失敗すると、他のホストが再起動の保留状態のままになる場合がある

    vSphere Lifecycle Manager を使用した並行修正時に誤ってネットワーク接続が失われると、いずれかの ESXi ホストで操作が失敗することがあります。他のホストでの修正は続行されますが、ホストを再起動してタスクを完了することはできません。

    回避策:ESXi ホストで修正の試行が一貫して失敗する場合は、手動で再起動をトリガします。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB91260を参照してください。

  • バージョン 8.0 の ESXi ホストは以前の ESXi バージョンの既存のホスト プロファイルのリファレンス ホストとしては使用できない

    インベントリで 8.0 リファレンス ホストのみが使用可能な場合、ESXi バージョン 7.x、6.7.x、および 6.5.x の既存のホスト プロファイルの検証に失敗します。

    回避策:インベントリに、それぞれのバージョンのリファレンス ホストがあることを確認します。たとえば、ESXi 7.0 Update 2 ホスト プロファイルの更新や編集には、ESXi 7.0 Update 2 リファレンス ホストを使用します。

  • ESXi スタンドアローン ホストの vSphere Lifecycle Manager イメージ コンプライアンス レポートにファームウェア コンプライアンスの詳細が表示されない

    ファームウェア コンプライアンスの詳細が、以下の 2 つの状況で、ESXi スタンドアローン ホストの vSphere Lifecycle Manager イメージ コンプライアンス レポートに表示されないことがあります。

    1. vSphere Client から vSphere Lifecycle Manager イメージで管理されているスタンドアローン ホストに対してコンプライアンス レポートを実行し、コンプライアンス レポートが生成される前に移動します。

    2. イメージ コンプライアンス レポートが生成された後にページの更新をトリガします。

    この場合、目的の状態で使用可能なファームウェア パッケージがある場合でも、vSphere Client に表示されているセッションを再度確認または更新すると、ファームウェアのコンプライアンス セクションが空のままになります。GET イメージ コンプライアンス API を使用すると、ファームウェア コンプライアンスの詳細が応答に表示されません。

    回避策:vSphere Client を使用して、vSphere Lifecycle Manager イメージで管理されているスタンドアローン ホストのイメージ コンプライアンス スキャンを呼び出したときは、移動やブラウザの更新を実行しないでください。API では、イメージ コンプライアンスの確認 API を使用して、ファームウェアの詳細を GET イメージ コンプライアンスとともに取得します。

  • ESXi 8.0 にアップグレードした後に VMNIC が停止することがある

    VMNIC のピア物理スイッチがメディア自動検出をサポートしていないか、メディア自動検出が無効になっている場合で、VMNIC リンクをいったん停止してから有効にした場合、ESXi 8.0 へのアップグレードまたはインストール後にリンクは停止したままになります。

    回避策:次の 2 つのオプションのいずれかを使用します。

    1. システム セットアップ メイン メニューに移動するか、F2 キー(通常時)を押して BIOS 設定の media-auto-detect オプションを有効にするか、仮想コンソールを開いて [デバイス設定] > <特定の Broadcom NIC> > [デバイス構成メニュー] > [メディア自動検出] の順に移動します。ホストを再起動します。

    2. または、次のような ESXCLI コマンドを使用します。esxcli network nic set -S <your speed> -D full -n <your nic>。このオプションを使用すると、リンクに固定速度も設定されるため、再起動は必要ありません。

  • ESXi 8.0 へのアップグレード中に vCenter Server Security Token Service (STS) の更新が発生すると、アップグレードが失敗することがある

    vSphere 8.0 で vCenter Single Sign-On を使用すると、VMCA によって生成された STS 署名証明書は自動的に更新されます。自動更新は、STS 署名証明書の有効期限が切れる前、かつ 90 日の期限切れアラームがトリガされる前に実行されます。ただし、クラスタ内の複数の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して長時間のアップグレード タスクまたは修正タスクを実行すると、vSphere Lifecycle Manager の内部で STS 証明書のキャッシュが作成されることがあります。まれに、長時間のアップグレード タスクまたは修正タスクと並行して STS 証明書の更新タスクを行うと、アップグレード タスクが失敗することがあります。これは、内部キャッシュ内の STS 証明書が、更新された証明書内の STS 証明書と異なる場合があるためです。アップグレード タスクが失敗した後、一部の ESXi ホストがメンテナンス モードのままになることがあります。

    回避策:メンテナンス モードの ESXi ホストを手動で終了し、アップグレードまたは修正を再試行します。STS 署名証明書の更新またはインポートと置き換えは自動実行されるため、ダウンタイムを回避するために vCenter Server を再起動する必要はありません。

  • ESXi 8.0 へのアップグレード後に、パラメータの廃止が原因で nmlx5_core ドライバ モジュール設定の一部が失われることがある

    device_rssdrssrss など、nmlx5_core ドライバの一部のモジュール パラメータは ESXi 8.0 で廃止されており、ESXi 8.0 へのアップグレード後に、デフォルト値と異なる任意のカスタム値が保持されることはありせん。

    回避策:次のように、device_rssdrssrss パラメータの値を置き換えます。

    • device_rss: DRSS パラメータを使用

    • drss: DRSS パラメータを使用

    • rss: RSS パラメータを使用

  • vCenter Server リストア手順の 2 番目のステージが 90% の時点でフリーズする

    vCenter Server GUI インストーラまたは vCenter Server Appliance 管理インターフェイス (VAMI) を使用してファイルベースのバックアップから vCenter Server をリストアすると、タスクがバックエンドで正常に完了した場合でも、401 Unable to authenticate user エラーが発生して、リストア ワークフローが 90% の時点でフリーズすることがあります。この問題は、展開されたマシンの時刻が NTP サーバと異なるため、時刻の同期が必要になった場合に発生します。時刻を同期すると、クロック スキューが発生して、GUI または VAMI の実行セッションが失敗することがあります。

    回避策:GUI インストーラを使用している場合は、appliancesh シェルから restore.job.get コマンドを実行してリストア ステータスを取得できます。VAMI を使用する場合は、ブラウザを更新してください。

その他の問題

  • ハイブリッド リンク モードで、オンプレミスの vCenter Server にデプロイされたプラグインをクラウドの vCenter Server が検出できない

    ハイブリッド リンク モードでは、クラウドの vCenter Server インスタンスをオンプレミスの vCenter Single Sign-On ドメインにリンクできますが、クラウドの vCenter Server には必要な権限がないため、オンプレミス インスタンスにデプロイされたプラグインを検出できない場合があります。

    回避策:オンプレミス環境に vCenter Cloud Gateway をインストールして、オンプレミス インスタンスにデプロイされたプラグインを VMware Cloud コンソールから参照するか、オンプレミスの vCenter Server 上の vSphere Client から直接参照します。

  • ESXi ホストのシャットダウンまたは再起動中に DPU で PCI パススルーがアクティブになっていると、パープル スクリーンが表示されてホストが動作を停止する

    ESXi ホストのシャットダウンまたは再起動時に、アクティブな仮想マシンに DPU に対する PCI パススルーがあると、パープル スクリーンが表示されてホストが動作を停止します。この問題は DPU を使用するシステムに固有で、仮想マシンが DPU への PCI パススルーを使用している場合にのみ発生します。

    回避策:ESXi ホストのシャットダウンまたは再起動の前に、ホストがメンテナンス モードであるか、DPU への PCI パススルーを使用する仮想マシンが実行されていないことを確認します。仮想マシンに自動起動オプションを使用すると、ホストのシャットダウンまたは再起動前に、自動起動マネージャによってこれらの仮想マシンは停止します。

  • DPU を使用する vCenter Server システムで IPv6 が無効になっていると、DPU を管理できない

    vSphere Client では操作が可能ですが、DPU を使用する ESXi ホストで IPv6 を無効にすると、ホストとデバイス間の内部通信は IPv6 に依存するため、DPU を使用できません。この問題で影響があるのは DPU を使用する ESXi ホストにのみです。

    回避策:DPU を使用する ESXi ホストで IPv6 が有効になっていることを確認します。

  • Pensando DPU が事前にインストールされている HPE サーバで ESXi ホストを再起動すると、10 分の遅延が発生することがある

    まれに、DPU に障害が発生した場合、Pensando DPU が事前にインストールされた HPE サーバが再起動されるまで 10 分以上かかることがあります。その結果、ESXi ホストで障害が発生して、パープル スクリーンが表示されることがあります。デフォルトの待機時間は 10 分です。

    回避策:なし。

  • ESXi 8.0 のインストールに使用するリモート管理アプリケーションで USB インターフェイスが有効になっている場合、アップリンク vusb0 を使用する追加の標準スイッチ vSwitchBMC が表示される

    vSphere 8.0 以降、Integrated Dell Remote Access Controller (iDRAC) と HP Integrated Heat Out (ILO) の両方で USB インターフェイス(それぞれ vUSB または vNIC)が有効になっている場合、アップリンク vusb0 を使用する追加の標準スイッチ vSwitchBMC が ESXi ホストに作成されます。これは、一部のサーバにデータ処理ユニット (DPU) が追加されていることを考慮すると予期されたことですが、VMware Cloud Foundation の起動プロセスが失敗する可能性があります。

    回避策:vSphere 8.0 をインストールする前に、ベンダーのドキュメントに従って、使用するリモート管理アプリケーションで USB インターフェイスを無効にします。

    vSphere 8.0 のインストール後、ESXCLI コマンド esxcfg-advcfg -s 0 /Net/BMCNetworkEnable を使用して、ホストの次回の再起動時に仮想スイッチ vSwitchBMC と関連するポートグループが作成されないようにします。

    例として、次のスクリプトを参照してください。

    ~# esxcfg-advcfg -s 0 /Net/BMCNetworkEnable

    BMCNetworkEnable の値は 0 で、サービスは無効になっています。

    ~# reboot

    ホストの再起動時に、リモート管理アプリケーション ネットワークに関連するホストに仮想スイッチ、ポート グループ、および VMKNIC は作成されません。

  • NVIDIA BlueField DPU でハードウェア オフロード モードが無効になっている場合、SR-IOV 仮想機能が構成されている仮想マシンはパワーオンできない

    SR-IOV 仮想機能が構成された仮想マシンをパワーオンして動作させるには、ハードウェア オフロード モードが有効な状態で NVIDIA BlueField DPU を使用する必要があります。

    回避策:SR-IOV 仮想機能が構成された仮想マシンを仮想スイッチに接続している場合は、常に、NVIDIA BlueField DPU でデフォルトで有効になっているハードウェア オフロード モードを使用します。

  • 一部の ionic_en ドライバのアップリンクが 1 つの受信キューでのみ動作し、ネイティブ モードでパフォーマンスが低下することがある

    Pensando Distributed Services Platform (DSC) アダプタには、2 つの高速イーサネット コントローラ(例:vmnic6vmnic7)と 1 つの管理コントローラ(例:vmnic8)があります。

    :~] esxcfg-nics -l

    vmnic6 0000:39:00.0 ionic_en_unstable Up 25000Mbps Full 00:ae:cd:09:c9:48 1500 Pensando Systems DSC-25 10/25G 2-port 4G RAM 8G eMMC G1 Services Card, Ethernet Controller

    vmnic7 0000:3a:00.0 ionic_en_unstable Up 25000Mbps Full 00:ae:cd:09:c9:49 1500 Pensando Systems DSC-25 10/25G 2-port 4G RAM 8G eMMC G1 Services Card, Ethernet Controller

    :~] esxcfg-nics -lS

    vmnic8 0000:3b:00.0 ionic_en_unstable Up 1000Mbps Full 00:ae:cd:09:c9:4a 1500 Pensando Systems DSC-25 10/25G 2-port 4G RAM 8G eMMC G1 Services Card, Management Controller

    高速イーサネット コントローラ vmnic6vmnic7 は、最初は受信キュー数が 16 に設定された RSS に登録され、この RSS で動作します。

    :~] localcli --plugin-dir /usr/lib/vmware/esxcli/int networkinternal nic privstats get -n vmnic6…Num of RSS-Q=16, ntxq_descs=2048, nrxq_descs=1024, log_level=3, vlan_tx_insert=1, vlan_rx_strip=1, geneve_offload=1 }

    ただし、まれに管理コントローラ vmnic8 が 最初に vSphere Distributed Switch に登録された場合、高速イーサネット コントローラ vmnic6 または vmnic7 のアップリンクは受信キュー数が 1 に設定された RSS で動作することがあります。:~] localcli --plugin-dir /usr/lib/vmware/esxcli/int networkinternal nic privstats get -n vmnic6…Num of RSS-Q=1, ntxq_descs=2048, nrxq_descs=1024, log_level=3, vlan_tx_insert=1, vlan_rx_strip=1, geneve_offload=1 }

    その結果、ネイティブ モードでパフォーマンスが低下することがあります。

    回避策:次のコマンドを使用して ESXi に ionic_en driver を再ロードします::~] esxcfg-module -u ionic_en:~] esxcfg-module ionic_en:~] localcli --plugin-dir /usr/lib/vmware/esxcli/int/ deviceInternal bind

  • 仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) で、アップグレード前の段階で警告メッセージが表示される

    vSphere プラグインをリモート プラグイン アーキテクチャに移行したことにより、vSphere 8.0 ではローカル プラグインのサポートが廃止になりました。vSphere 8.0 環境にローカル プラグインがある場合、これらのプラグインにいくつかの重大な変更が適用されたことで、VAMI を使用したアップグレード前のチェックが失敗することがあります。

    [アップデート前のチェック結果] 画面に、次のようなエラーが表示されます。

    Warning message: The compatibility of plug-in package(s) %s with the new vCenter Server version cannot be validated. They may not function properly after vCenter Server upgrade.

    Resolution: Please contact the plug-in vendor and make sure the package is compatible with the new vCenter Server version.

    回避策:VMware 互換性ガイドおよびVMware 製品の相互運用性マトリックスを参照するか、プラグイン ベンダーに問い合わせて、アップグレードを続行する前に環境内のローカル プラグインが vCenter Server 8.0 と互換性があるか確認するための推奨事項を確認してください。詳細については、ブログDeprecating the Local Plugins :- The Next Step in vSphere Client Extensibility Evolutionと VMware ナレッジベースの記事KB87880を参照してください。

  • CPU ホット アドが有効になっている仮想マシンから、仮想 NUMA (Non-Uniform Memory Access) ノードに割り当てられた PCI パススルー デバイスを削除できない

    デフォルトでは、CPU ホット アドによる実行中の仮想マシンへの vCPU の追加を許可すると、仮想 NUMA トポロジが無効になりますが、NUMA ノードに PCI パススルー デバイスが割り当てられている場合は、そのデバイスを削除しようとするとエラーが発生します。vSphere Client では、「Invalid virtual machine configuration. Virtual NUMA cannot be configured when CPU hotadd is enabled」のようなメッセージが表示されます。

    回避策:VMware のナレッジベースの記事KB89638を参照してください。

  • OVF ファイルまたはコンテンツ ライブラリから仮想マシンをデプロイすると、仮想マシンのソケットあたりのコア数が 1 に設定される

    ソケットあたりのコア数を自動選択する ESXi ではなく、OVF ファイルまたはコンテンツ ライブラリから仮想マシンをデプロイすると、コア数があらかじめ 1 に設定されます。

    回避策:vSphere Client を使用して、ソケットあたりのコア数を手動で設定できます。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89639を参照してください。

ネットワークの問題

  • DirectPath I/O デバイスのホット アド操作とホット リムーブ操作を重複させると失敗することがある

    vSphere 8.0 Update 1 では、vSphere API を使用することで、仮想マシンをパワーオフせずに DirectPath I/O デバイスを追加または削除できます。ただし、複数の操作を同時に実行すると、重複するタスクの一部が失敗することがあります。

    回避策:DirectPath I/O デバイスの各ホット アド操作またはホット リムーブ操作の間の処理時間が 20 秒になるように計画します。

  • Pensando DPU で、VMware vSphere Distributed Switch の最大転送ユニット (MTU) を 9174 より大きい値に設定できない

    ESXi 8.0 システムで、Pensando DPU を使用する vSphere Distributed Services Engine 機能を有効にしている場合、vSphere Distributed Switch の最大転送ユニット (MTU) を 9174 より大きい値に設定することはできません。

    回避策:なし。

  • DirectPath I/O デバイスのホット アドとホット リムーブが仮想マシンで自動的に有効にならない

    vSphere 8.0 Update 1 では、vSphere API を使用することで、仮想マシンをパワーオフせずに DirectPath I/O デバイスを追加または削除できます。仮想マシンに対して DirectPath I/O デバイスのホット アドとホット リムーブを実行できるホットプラグ機能を有効にした場合、そのような仮想マシンを使用して OVF を作成し、新しい仮想マシンをデプロイすると、新しい仮想マシンでホットプラグ機能が自動的に有効にならないことがあります。

    回避策:Hot-add and Hot-remove support for VMDirectPath I/O Devicesの説明に従って、ホットプラグ機能を有効にします。

  • バージョン 4.1.3 以降の ntg3 ドライバを使用する NIC でリンク フラッピングが発生する

    バージョン 4.1.3 以降の ntg3 ドライバを使用する 2 つの NIC が物理スイッチ ポートに接続されず、直接接続されている場合、リンク フラッピングが発生することがあります。この問題は、4.1.3 より前のバージョンの ntg3 ドライバや tg3 ドライバでは発生しません。この問題は、これらの NIC で時折発生する Energy Efficient Ethernet (EEE) リンク フラッピングとは関係ありません。この EEE の問題の対策としては、バージョン 4.1.7 以降の ntg3 ドライバを使用するか、物理スイッチ ポートの EEE を無効にします。

    回避策:ntg3 ドライバをバージョン 4.1.8 にアップグレードし、新しいモジュール パラメータ noPhyStateSet1 に設定します。noPhyStateSet パラメータはデフォルトで 0 に設定されます。この問題が発生している場合を除き、多くの環境では必須ではありません。

  • DPU を使用する vSphere 環境での VMware NSX のインストールまたはアップグレードが、接続エラーで失敗することがある

    ESXi ホスト側で断続的なタイミングの問題が発生すると、DPU がある vSphere 環境での NSX のインストールやアップグレードが失敗することがあります。nsxapi.log ファイルに、Failed to get SFHC response. MessageType MT_SOFTWARE_STATUS などのログが記録されます。

    回避策:10 分間待ってから、NSX のインストールやアップグレードを再試行します。

  • icen ドライバを使用して SR-IOV を有効または無効にした後に ESXi ホストを再起動しなかった場合、そのホストを ENS 割り込みモードにした状態でトランスポート ノードを構成すると、一部の仮想マシンで DHCP アドレスが取得されないことがある

    ESXi ホストで icen ドライバを使用して SR-IOV を有効または無効にし、トランスポート ノードを ENS 割り込みモードで構成する場合、ホストを再起動しないと、一部の Rx(受信)キューが機能しないことがあります。その結果、一部の仮想マシンで DHCP アドレスが取得されないことがあります。

    回避策:SR-IOV を有効にせずにトランスポート ノード プロファイルを直接追加するか、SR-IOV を有効または無効にした後に ESXi ホストを再起動します。

  • vSphere 8.0 の拡張ネットワーク スタック (ENS) モードで Mellanox ConnectX-5 カードと ConnectX-6 カードの Model 1 Level 2 および Model 2 を使用できない

    ハードウェア制限により、vSphere 8.0 で拡張ネットワーク スタック (ENS) モードを使用している場合、ConnectX-5 および ConnectX-6 アダプタ カードで Model 1 Level 2 および Model 2 はサポートされません。

    回避策:ENS Model 1 Level 2、および Model 2A をサポートする Mellanox ConnectX-6 Lx および ConnectX-6 Dx 以降のカードを使用します。

  • Pensando DPU は ESXi ホストの物理スイッチ ポートで Link Layer Discovery Protocol (LLDP) をサポートしない

    DPU を使用する ESXi ホストで LLDP を有効にしても、ホストは LLDP パケットを受信できません。

    回避策:なし。

ストレージの問題

  • vCenter Server 8.0 にアップグレードした後、VASA API バージョンが自動的に更新されない

    vCenter Server 8.0 は VASA API バージョン 4.0 をサポートしています。ただし、vCenter Server システムをバージョン 8.0 にアップグレードしても、VASA API のバージョンが 4.0 に自動的に変更されないことがあります。この問題は次の 2 つのケースで発生します。

    1. VASA API バージョン 4.0 をサポートする VASA プロバイダが以前のバージョンの VMware vCenter Server で登録されている場合、VMware vCenter Server 8.0 にアップグレードしても VASA API バージョンは変更されません。たとえば、登録済みの VASA プロバイダとともに、VASA API バージョン 3.5 と 4.0 の両方をサポートするバージョン 7.x の VMware vCenter Server システムをアップグレードする場合、その VASA プロバイダが VASA API バージョン 4.0 をサポートしていても、VASA API バージョンは自動的にはバージョン 4.0 には変更されません。アップグレード後、[vCenter Server] > [構成] > [ストレージ プロバイダ] の順に移動し、登録済みの VASA プロバイダの [全般] タブを展開すると、VASA API バージョンは 3.5 と表示されます。

    2. VASA API バージョン 3.5 をサポートする VASA プロバイダを VMware vCenter Server 8.0 システムとともに登録し、VASA API バージョンを 4.0 にアップグレードすると、アップグレード後も VASA API バージョン は 3.5 と表示されます。

    回避策:VMware vCenter Server 8.0 システムで VASA プロバイダを登録解除してから、再度登録します。

  • Network File Copy (NFC) マネージャの未認証セッションが原因で、vSAN 環境で vSphere Storage vMotion の操作が失敗することがある

    仮想マシンに少なくとも 1 つのスナップショットがあり、異なるストレージ ポリシーが設定された複数の仮想ディスクがある場合、 vSAN データストアへの移行を vSphere Storage vMotion を使用して実行すると失敗することがあります。この問題は、SOAP (Simple Object Access Protocol) の本文が許容される制限を超えているために発生する NFC マネージャの未認証セッションが原因で発生します。

    回避策:最初に、仮想マシン ホーム名前空間といずれかの仮想ディスクを移行します。処理が完了したら、残りの 2 つのディスクについて、ディスクのみの移行を実行します。

  • コンテンツ ベースの読み取りキャッシュ (CBRC) でダイジェスト操作に失敗したというエラーが発生したため仮想マシンのスナップショットを作成できない

    CBRC ダイジェスト ファイルの更新中にコンテンツ ID を割り当てると、まれに競合状態が発生するため、データ ディスクとダイジェスト ディスクのコンテンツ ID が一致しなくなることがあります。その結果として、仮想マシンのスナップショットを作成できなくなります。バックトレースに「An error occurred while saving the snapshot: A digest operation has failed」のようなエラーが記録されます。再試行すると、スナップショット作成タスクは完了します。

    回避策:スナップショット作成タスクを再試行します。

vCenter Server および vSphere Client の問題

  • リソース プールとクラスタの [使用率] ビューが、オブジェクトの変更時に自動的に更新されないことがある

    リソース プールまたはクラスタの [監視] タブで [使用率] ビューを開いた状態で、リソース プールまたはクラスタを変更すると、ビューが自動的に更新されないことがあります。たとえば、クラスタの [使用率] ビューを開いて別のクラスタを選択すると、最初のクラスタの統計情報から表示が変更されないことがあります。

    回避策:更新アイコンをクリックします。

  • vSphere 仮想インフラストラクチャの負荷が 90% を超えると、ESXi ホストが断続的に vCenter Server から切断される場合がある

    vSphere 仮想インフラストラクチャがハードウェア容量の 90% を超えて使用を継続している場合、まれに、一部の ESXi ホストが vCenter Server から断続的に切断されることがあります。通常、接続は数秒以内に復元します。

    回避策:vCenter Server への接続が数秒で復元されない場合、vSphere Client で ESXi ホストを手動で再接続します。

  • vSphere Client で、履歴データのインポートに関するバナー通知が表示されない

    バックエンドの問題により、vSphere Client では、履歴データのバックグラウンド移行に関するバナー通知が表示されません。

    回避策:vSphere Client の代わりに vCenter Server 管理インターフェイスを使用します。詳細については、履歴データの移行の監視と管理を参照してください。

  • vCenter Server の混在環境で API を使用して作成されたクラウド ネイティブ ストレージ (CNS) ブロック ボリュームでエラーが発生する

    環境にバージョン 8.0 および 7.x の vCenter Server システムがある場合、API を使用したクラウド ネイティブ ストレージ (CNS) ブロック ボリュームの作成は成功しますが、CNS ボリュームの詳細を表示するために移動するときに vSphere Client にエラーが表示されることがあります。Failed to extract the requested data. Check vSphere Client logs for details. + TypeError: Cannot read properties of null (reading 'cluster') のようなエラーが表示されます。この問題は、vCenter Server 7.x で管理されているボリュームを、vCenter Server 8.0 の vSphere Client を使用して確認する場合のみ発生します。

    回避策:バージョン 7.x の vCenter Server システムの vSphere Client にログインして、ボリュームのプロパティを確認します。

  • vpxa の要求キューのファイル記述子が不足するというまれな状態が発生したために ESXi ホストが応答しなくなり、vpxa ダンプ ファイルが表示されることがある

    まれに、低速なデータストアへのアクセスを待機しているときなど、vpxa サービスへの要求に時間がかかる場合、vpxa の要求キューがファイル記述子の制限を超えることがあります。その結果、ESXi ホストが一時的に応答不能になり、/var/core ディレクトリに vpxa-zdump.00* ファイルが配置されることがあります。vpxa ログに Too many open files の行が含まれています。

    回避策:なし。vpxa サービスは自動的に再起動して、問題を修正します。

  • 信頼されていない証明書を使用してカスタム更新リポジトリを使用すると、vCenter Lifecycle Manager ワークフローを使用した vCenter Server のアップグレードまたは vSphere 8.0 へのアップデートが失敗することがある

    カスタム更新リポジトリを、VMware Certificate Authority (VMCA) が信頼していない自己署名証明書とともに使用すると、vCenter Lifecycle Manager はこのリポジトリからのファイルのダウンロードに失敗します。その結果、vCenter Lifecycle Manager ワークフローを使用して vCenter Server のアップグレードまたはアップデート操作を実行すると、「Failed to load the repository manifest data for the configured upgrade」というエラーが表示されて失敗します。

    回避策:CLI、GUI インストーラ、または仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) を使用してアップグレードを実行します。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89493を参照してください。

仮想マシンの管理の問題

  • 既存の仮想ハード ディスクを新しい仮想マシンに追加すると、仮想マシンの構成が拒否されたことを示すエラーが表示されることがある

    VMware Host Client を使用して既存の仮想ハード ディスクを新しい仮想マシンに追加すると、The VM configuration was rejected. Please see browser Console のようなエラーが発生して操作が失敗することがあります。この問題は、VMware Host Client がハード ディスク コントローラなどの一部のプロパティの取得に失敗したために発生している可能性があります。

    回避策:ハード ディスクを選択して [設定の確認] 画面に移動した後、[終了] をクリックしないでください。代わりに、1 つ前のステップに戻り、画面がロードされるまで待ってから、[次へ] > [終了] の順にクリックします。

vSphere Lifecycle Manager の問題

  • 並行修正タスクが失敗すると、操作に成功した、または操作をスキップした ESXi ホストの数が正しく表示されない

    vSphere 8.0 では、メンテナンス モードのすべてのホストを vSphere Lifecycle Manager で順番に修正するのではなく、並行して修正できます。ただし、並行修正タスクが失敗すると、vSphere Client では、操作が成功したホスト、失敗したホスト、操作をスキップしたホストの数が正しく表示されなかったり、そのような数がまったく表示されないこともあります。この問題は vSphere Lifecycle Manager の機能には影響せず、vSphere Client のレポートにのみ影響します。

    回避策:なし。

  • ステートフル インストールが有効なホスト プロファイルからデプロイされた ESXi ホストをイメージとして使用して、クラスタ内に他の ESXi ホストをデプロイすると、操作が失敗する

    ステートフル インストールを有効にしたホスト プロファイルからデプロイされた ESXi ホストのイメージを抽出して、vSphere Lifecycle Manager クラスタに他の ESXi ホストをデプロイすると、操作が失敗します。vSphere Client に「A general system error occurred: Failed to extract image from the host: no stored copy available for inactive VIB VMW_bootbank_xxx. Extraction of image from host xxx.eng.vmware.com failed」などのエラーが表示されます。

    回避策:クラスタとは別のホストを使用してイメージを抽出します。

  • バージョン 8.0 より前の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager のイメージをステージングすると、エラー メッセージが表示される

    ESXi 8.0 では、目的の状態イメージを明示的にステージングするオプションが導入されています。ステージングは、ソフトウェアとファームウェアのアップデートをただちに適用せずに、vSphere Lifecycle Manager デポから ESXi ホストにデポ コンポーネントをダウンロードするプロセスです。ただし、イメージのステージングがサポートされているのは、ESXi 8.0 以降のホストのみです。バージョン 8.0 より前の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager イメージをステージングすると、これらのホストのステージングは失敗し、ホストがスキップされることを示すメッセージが表示されます。これは予期された動作であり、機能が失敗したことを示すものではありません。ESXi 8.0 以降のホストは、指定された目的のイメージを使用してステージングされます。

    回避策:なし。影響を受ける ESXi ホストのバージョンが 8.0 より前であることを確認したら、エラーを無視します。

  • vSphere Lifecycle Manager を使用して行う修正タスクが、DPU を使用する ESXi ホストで断続的に失敗することがある

    DPU を使用する ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager による修正を開始すると、ホストが予期したとおりにアップグレードおよび再起動されますが、再起動してから修正タスクが完了するまでの間に次のようなエラーが表示されることがあります。

    A general system error occurred: After host … remediation completed, compliance check reported host as 'non-compliant'. The image on the host does not match the image set for the cluster. Retry the cluster remediation operation.

    これは、DPU で修正後スキャンが断続的にタイムアウトになるためにまれに発生する問題です。

    回避策:ESXi ホストを再起動し、修正後スキャンを含む vSphere Lifecycle Manager コンプライアンス チェック操作を再実行します。

VMware Host Client の問題

  • VMware Host Client で重要度イベントの状態の説明が正しく表示されないことがある

    VMware Host Client で ESXi ホストの重要度イベントの状態の説明を表示する際、Intelligent Platform Management Interface (IPMI) または Lenovo XClarity Controller (XCC) を使用して表示する説明とは異なる場合があります。たとえば、VMware Host Client では、PSU センサーの重要度イベントの状態の説明は「Transition to Non-critical from OK」ですが、XCC と IPMI では「Transition to OK」です。

    回避策:ESXCLI コマンド esxcli hardware ipmi sdr list と Lenovo XCC を使用して、重要度イベントの状態の説明を確認します。

セキュリティ機能の問題

  • 2,048 ビットより小さい RSA キー サイズを使用すると、RSA 署名の生成に失敗する

    vSphere 8.0 以降では、ESXi は OpenSSL 3.0 FIPS プロバイダを使用します。FIPS 186-4 の要件の一部として、すべての署名生成時に RSA キー サイズを 2,048 ビット以上にする必要があります。SHA1 を使用した署名生成はサポートされません。

    回避策:2,048 より大きい RSA キー サイズを使用します。

ゲスト OS の問題

  • 仮想マシン コミュニケーション インターフェイス (VMCI) 経由の通信が失われると、仮想マシンのゲスト OS が応答しなくなることがある

    非常に限られた状況において、仮想マシンでの vSphere vMotion 操作が VMCI データグラムを送信する操作と並行して実行されると、VMCI データグラムを使用するサービスで予期しない通信または通信の切断が発生することがあります。同じ状況下では、メモリ スナップショットのリストア時、サスペンド状態の仮想マシンのレジューム時、または CPU ホット アドの使用時にもこの問題が発生する可能性があります。その結果、VMCI 経由で通信を行うサービスに依存するゲスト OS が応答しなくなることがあります。この問題は、VMCI 経由で vSocket を使用するサービスにも影響する可能性があります。この問題は VMware Tools には影響しません。これは、VMCI の機能のための特定のパッチが Linux カーネル 5.18 に導入された Linux ディストリビューションを使用するハードウェア バージョン 20 の仮想マシンに固有の問題です。最新バージョンである RHEL 8.7、Ubuntu 22.04 および 22.10、SLES15 SP3 および SP4 が含まれますが、これらに限定されません。

    回避策:詳細オプション vmci.dmaDatagramSupportFALSE に設定します。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89683を参照してください。

  • Direct Memory Access (DMA) の再マッピングが有効になっている場合に Linux ゲスト OS が起動を完了できない

    仮想マシンでプロセッサの詳細設定 Enable IOMMU in this virtual machine が有効になっていて、ゲスト OS で DMA の再マッピングを有効にした場合は、Linux ゲスト OS が起動プロセスを完了できないことがあります。この問題は、ハードウェア バージョン 20 および VMCI の機能のための特定のパッチが Linux カーネル 5.18 に導入された Linux ディストリビューションを使用する仮想マシンに影響します。最新バージョンである RHEL 8.7、Ubuntu 22.04 および 22.10、SLES15 SP3 および SP4 が含まれますが、これらに限定されません。

    回避策:詳細オプション vmci.dmaDatagramSupportFALSE に設定するか、Enable IOMMU in this virtual machine オプションを無効にします。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89683を参照してください。

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