vCenter Server 8.0 Update 1 | 2023 年 4 月 18 日 | GA ISO ビルド 21560480 これらのリリース ノートへの追加や更新を確認してください。 |
vCenter Server 8.0 Update 1 | 2023 年 4 月 18 日 | GA ISO ビルド 21560480 これらのリリース ノートへの追加や更新を確認してください。 |
vCenter Server 8.0 Update 1 リリースは、一般提供 (GA) 指定です。vSphere Update リリースの vSphere 8.0 IA/GA リリース モデルの詳細については、The vSphere 8 Release Model Evolvesを参照してください。
vSphere Configuration Profiles:vSphere 8.0 Update 1 では、vSphere Configuration Profiles が正式発表されます。これにより、クラスタ レベルで目的のホスト構成を指定して ESXi クラスタ構成を管理できます。また、指定した目的の構成に対するコンプライアンスの確認のための ESXi ホストのスキャンが自動化され、準拠していないホストが修正されます。vSphere Configuration Profiles では、vSphere Lifecycle Manager イメージを使用してクラスタのライフサイクル、vSphere 8.0 Update 1 環境、および Enterprise Plus または vSphere+ のライセンスを管理する必要があります。詳細については、vSphere Configuration Profiles を使用したクラスタ レベルでのホスト構成の管理を参照してください。
vSphere 8.0 Update 1 によって vSphere Distributed Services Engine に追加されるサポート:
Lenovo のサーバ設計 (Lenovo ThinkSystem SR650 V2) に対応した NVIDIA BlueField-2 DPU。
Dell のサーバ設計に対応した 100G NVIDIA BlueField-2 DPU。
NVIDIA BlueField-2 DPU 用の UPTv2。
Dell の AMD Genoa CPU ベースのサーバ設計。
vCenter Server ワークフローで必要な権限用のレコーダ:vSphere 8.0 Update 1 では、vCenter Server ワークフローの実行に必要な最小限の権限セットを特定しやすくするために、ワークフローを記録して必要な権限を保存することができます。テンプレートと同様に、保存されたデータを使用して、同じワークフローを実行するユーザー用に特定のロールを作成できます。vCenter Server ワークフローの記録を検索することで、対応するセッション、ユーザー、管理対象オブジェクト、および操作 ID (opID) を含む権限チェックのリストを取得できます。詳細については、「パフォーマンス権限チェック操作」を参照してください。
同一の GPU ハードウェアでの異種の仮想グラフィック処理ユニット (vGPU) プロファイルのサポート:vSphere 8.0 Update 1 では、物理 GPU 上のすべての vGPU が同じタイプである必要があるという要件が削除されました。これにより、さまざまな vGPU プロファイル(コンピューティング、グラフィック、仮想デスクトップ インフラストラクチャ ワークロードなど)を 1 つの GPU に設定できるため、GPU 使用率が向上し、ワークロードの断片化が削減されてコスト削減が実現します。
VMware Skyline™ Health Diagnostics™ と vCenter Server の統合:vSphere 8.0 Update 1 以降では、vSphere Client と統合された VMware Skyline Health Diagnostics セルフサービス診断プラットフォームを使用して、vSphere 環境の問題を検出して修正できます。詳細については、VMware Skyline Health Diagnostics for vSphere Documentationを参照してください。
仮想マシン レベルの消費電力メトリック:vSphere 8.0 Update 1 以降では、vSphere 管理者は仮想マシン レベルで消費電力を追跡して、組織の環境目標、社会的目標、ガバナンス目標をサポートできます。
NVSwitch のサポート:vSphere 8.0 Update 1 では最大 8 個の GPU がサポートされ、1 台の ESXi ホスト上の GPU 間で NVSwitch 接続が可能になります。NVSwitch テクノロジーにより、ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) アプリケーションや AI アプリケーション(ディープ ラーニング、科学シミュレーション、ビッグ データ分析など)を実行できます。これらのアプリケーションでは、複数の GPU を並行して連携させる必要があります。
vCenter Server 用の Okta Identity Federation:vSphere 8.0 Update 1 では、Okta 用の vCenter Server ID プロバイダ フェデレーションを外部 ID プロバイダとして構成できます。詳細については、「Okta に対する vCenter Server ID プロバイダ フェデレーションの構成」を参照してください。
仮想 TPM (vTPM) モジュールを使用する仮想マシンの Fault Tolerance のサポート:vSphere 8.0 Update 1 では、vTPM モジュールを持つ仮想マシンに FT を使用して、ミッション クリティカルな仮想マシンの継続的な可用性とセキュリティを確保することができます。
Quick Boot による TPM 2.0 チップを搭載したサーバのサポート:vSphere 8.0 Update 1 では、Quick Boot に対して TPM 2.0 を無効にする必要がなくなりました。これにより、時間を節約し、セキュリティのギャップを解消できます。
vSphere Virtual Volumes 用の vSphere API for Storage Awareness (VASA) バージョン5:vSphere Virtual Volumes 用の VASA バージョン 5 により、セキュリティ、マルチ vCenter Server のデプロイの証明書管理、および操作性のサポートが強化されます。VASA バージョン 5 では自己署名証明書が廃止されますが、以前の VASA バージョンとの後方互換性のサポートが提供されます。vSphere Virtual Volumes データストアの可用性を維持するには、ESXi 8.0 Update 1 にアップグレードする前に、VMware ナレッジベースの記事KB91387を参照してください。
Config-vVol で Sidecar ファイルが vSphere Virtual Volumes オブジェクトではなく通常のファイルとして扱われる:vSphere 8.0 Update 1 以降では、vSphere Virtual Volumes のスケーラビリティとパフォーマンスを向上させるために、Sidecar ファイルが Config-vVol で vSphere Virtual Volumes オブジェクトではなく通常のファイルとして扱われます。Sidecar ファイルが vSphere Virtual Volumes オブジェクトとして作成されると、多数の小さな Sidecar ファイルを作成する First Class Disk (FCD) などのソリューションでは、VASA 操作(ボリュームからプロトコル エンドポイントへのバインド/バインド解除など)のオーバーヘッドが発生する可能性があります。Config-vVol ホーム ディレクトリの下に Sidecar ファイルを作成すると、VASA およびストレージからこのようなオーバーヘッドが削除されます。
ESXi 8.0 Update 1 へのアップデート後、Config-vVol 名前空間内の新しい仮想マシンまたは仮想ディスクは、以前のバージョンの ESXi ホストではサポートされません。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB90791を参照してください。
Config-vVol タイプの vSphere Virtual Volumes オブジェクト用のデフォルト容量を拡大:vSphere 8.0 Update 1 以降では、vSphere Virtual Volumes データストアを介してフォルダをコンテンツ リポジトリとして使用できるようにするために、Config-vVol タイプの vSphere Virtual Volumes オブジェクトが 255 GB のシン プロビジョニング ボリューム(以前のリリースの 4 GB から拡大)としてデフォルトで作成されます。また、ESXi 8.0 Update 1 以降、Config-vVol オブジェクトでは VMFS-5 ではなく VMFS-6 形式を使用します。
NVMe over TCP による vSphere Virtual Volumes のサポート:vSphere 8.0 Update 1 では、NVMe over TCP による vSphere Virtual Volumes のサポートが追加されています。
拡張 XCOPY のサポート:vSphere 8.0 Update 1 では、EXTENDED COPY (XCOPY)
コマンドを使用して、同じアレイ内のデータストア間だけでなく、異なるストレージ アレイ内の VMFS データストア間のデータ コピーを最適化できます。ストレージ アレイ間の XCOPY
操作は、VMFS 6 データストアでのみサポートされ、ワークロードのオフロード、移行、クローン作成が可能になります。ESXi ではこの機能が有効になりますが、アレイ間の実際のデータ移行はストレージ アレイ側で実装する必要があります。SCSI T10 コマンドの使用方法の詳細については、ブロック ストレージ デバイスでのハードウェア アクセラレーションの管理を参照してください。
SSD デバイス上の OSDATA ボリューム用の新しいファイル タイプ:vSphere 8.0 Update 1 では、ローカル SSD デバイス上の ESX-OSData システム パーティション専用の新しいファイル システム タイプ (VMFSOS) が追加されています。これにより、他のデバイスで仮想フラッシュ リソースを引き続き使用できます。この新しいファイル タイプにより、ローカル SSD デバイスで ESX-OSData ボリュームをフォーマットするときに、fsType
から仮想フラッシュ ファイル システム (VFFS) タイプのファイルが返されることがなくなります。その結果、ESX-OSData ボリュームのディスク バッキングは、vCenter Server 内の仮想フラッシュ リソースの下に表示されますが、このようなディスクは ESX-OSData ボリュームに属しており、仮想フラッシュ リソース プールには含まれません。
NFS トラフィック隔離の強化:vSphere 8.0 Update 1 では、NFS トラフィックを隔離するために、ネットワーク経由で NFS シェアの NFS3 データストアを、クラスタの ESXi ホスト上の仮想マシン カーネル アダプタにバインドできます。このリリースでは、NFS3 構成でバッキングされた vSphere Virtual Volumes データストアに対する VMKNIC ポート バインドはサポートされていません。詳細については、Configure VMkernel Binding for NFS 3 Datastoreを参照してください。
NVMe-oF 名前空間の容量を 4 倍に拡大:vSphere 8.0 Update 1 以降では、NVMe-oF 名前空間へのパスを 32 個使用できます(以前のリリースでは 8 個)。
プロトコル変換なしのエンドツーエンドの NVMe スタックのサポート:vSphere 8.0 Update 1 のプラグ可能ストレージ アーキテクチャ (PSA) では、NVMe 機能が拡張されており、どのレイヤーでもプロトコル変換なしでエンドツーエンドの NVMe スタックがサポートされます。
また、vSphere 8.0 Update 1 では、NVMe アレイを制御および管理するためのサードパーティ製マルチパス プラグインのサポートを追加することでも NVMe 機能が拡張されています。
Windows Server フェイルオーバー クラスタ (WSFC) の最大数を拡大:vSphere 8.0 Update 1 では、ESXi ホストあたりの WSFC クラスタの最大数を 3 から 16 に拡大しています。
NVMe over TCP アダプタ数を拡大:vSphere 8.0 Update 1 では、冗長性と帯域幅を確保するために、ESXi ホストあたりの NVMe over TCP ストレージ アダプタの数を 2 から 8 に拡大しています。
VMDirectPath I/O デバイスのホット アドとホット リムーブのサポート:vSphere 8.0 Update 1 では、vSphere API を使用することで、仮想マシンをパワーオフせずに VMDirectPath I/O デバイスを追加または削除できます。詳細については、Hot-add Support for VMDirectPath I/O Devicesを参照してください。
仮想マシン 1 台あたりの PCI パススルー デバイス数を拡大:vSphere 8.0 Update 1 では、仮想マシン 1 台あたり最大 64 台の PCI パススルー デバイス(以前のリリースの 32 台から拡大)を追加して、Virtualized Radio Access Network (vRAN) のユースケースをより効果的にサポートできます。
Remote Office and Branch Office (ROBO) スタンドアローン ESXi ホストのローカル デポのオーバーライド:vSphere 8.0 Update 1 以降では、特定のビジネス ユースケースの需要を満たすために、vSphere Client で vSphere Automation API を使用して、Remote Office and Branch Office (ROBO) スタンドアローン ESXi ホストのローカル デポのオーバーライドを管理できます。詳細については、クラスタまたはスタンドアローン ホストのデポのオーバーライドの管理を参照してください。
vSphere Client の詳細フィルタ:vSphere 8.0 Update 1 では、既存のクイック フィルタ オプションに加えて、仮想マシン リスト、ホストおよびクラスタ、データストア、リンクされた vCenter Server など、vSphere Client 内のほとんどのインベントリ オブジェクトに詳細フィルタを設定できます。名前、ステータス、ゲスト OS などの文字列と、IP アドレスなどの列挙を使用できます。フィルタの絞り込みには、各種論理演算子と 2 つの条件を使用できます。
複数の接続を使用してマウントできる NFSv3 データストアの最大数の拡大:vSphere 8.0 Update 1 以降では、ESXi ホスト上の NFSv3 データストアへの接続を最大 8 個(以前のリリースでは 1 個)構成できます。また、データストアの数と各データストアに構成された接続の数の組み合わせに応じて、ホスト上の NFSv3 データストアで最大 256 個の接続を使用できます。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB91481を参照してください。
SOAP/XML の代替となる HTTP/JSON ベースのワイヤー プロトコル:vSphere 8.0 Update 1 では、SOAP/XML の代替として新しい HTTP/JSON ベースのワイヤー プロトコルのサポートが追加されています。新しいプロトコルは、業界標準の OpenAPI 仕様バージョン 3.0 を使用して記述され、一般的な VIM API へのアクセスに使用することができます。詳細については、vSphere Management SDKに付属している OpenAPI スキーマおよび『Web サービス プログラミング ガイド』を参照してください。
vCenter Server の機能、解決された問題、および既知の問題については、各リリースのリリース ノートに記載されています。vCenter Server 8.0 の以前のリリースのリリース ノートは以下のとおりです。
利用可能な言語、互換性、インストール、アップグレード、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、VMware vSphere 8.0 リリース ノートを参照してください。
vCenter Server のサポート対象のアップグレードおよび移行パスの詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB67077 を参照してください。
vSphere Virtual Volumes データストアの可用性を維持するには、VASA バージョン 5 にアップグレードする前に、VMware ナレッジベースの記事KB91387を参照してください。
vSphere Virtual Volumes の Config-vVol 名前空間に新しく作成された ESXi 8.0 Update 1 の仮想マシンまたは仮想ディスクは、以前のバージョンの ESXi ホストではサポートされません。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB90791を参照してください。
SHA-1 署名アルゴリズムは vSphere 8.0 でサポートされなくなりました。拡張リンク モード (ELM) を使用してバージョン 7.0x および 8.0x の vCenter Server システムを接続する場合は、SHA-1 証明書が vCenter Server 8.0x に伝達されて予期しない結果(ESXi ホストの切断など)が発生する可能性があるため、アップグレード中に SHA-1 の信頼できるルート証明書を vCenter Server 7.0x インスタンスに追加しないでください。
すでに vCenter Server 7.0x インスタンスが ELM に接続されていて、SHA-1 の信頼できるルート証明書を使用している場合は、SHA-1 証明書が 8.0x インスタンスにレプリケートされる可能性があるため、vCenter Server 8.0x インスタンスをグループに追加しないでください。
vCenter Server の製品パッチ。VMware のソフトウェアの修正、セキュリティ修正、およびサードパーティ製品の修正を含みます。
このパッチは、vCenter Server に適用されます。
ダウンロード ファイル名 |
VMware-vCenter-Server-Appliance-8.0.1.00000-21560480-patch-FP.iso |
ビルド |
21560480 |
ダウンロード サイズ |
7965.6 MB |
sha256checksum |
1016f37c466e46957879f4084e176e62d96803fb0d1ad16cb1b8f6fc0e852b24 |
このパッチを VMware Customer Connect からダウンロードするには、[製品とアカウント] > [製品パッチ] の順に移動する必要があります。[製品の選択] ドロップダウン メニューから [vCenter Server] を選択し、[バージョンの選択] ドロップダウン メニューから 8.0.1 を選択します。
VMware-vCenter-Server-Appliance-8.0.1.00000-21560480-patch-FP.iso
ファイルを vCenter Server の CD または DVD ドライブに接続します。
スーパー管理者権限(root など)を持つユーザーとしてアプライアンス シェルにログインし、次のコマンドを実行します。
ISO をステージングするには:
software-packages stage --iso
ステージングしたコンテンツを表示するには:
software-packages list --staged
ステージングした rpms をインストールするには:
software-packages install --staged
vCenter Server シェルの使用方法の詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2100508 を参照してください。
vCenter Server へのパッチ適用の詳細については、vCenter Server 8.0 デプロイへのパッチ適用およびアップデートを参照してください。
ステージング パッチの詳細については、vCenter Server Appliance のアップグレードを参照してください。
ESXi 8.0 ホストで TLS 1.0 を有効にすると接続がドロップされる
ESXi 8.0 は OpenSSL 3.0 をサポートしていて、デフォルトで有効になる TLS プロトコルは TLS 1.2 のみです。ESXCLI コマンドを使用して /UserVars/ESXiVPsDisabledProtocols
で TLS 1.0 を有効にすると、接続は切断されます。
本リリースで、この問題は修正されました。
スタンドアローン ESXi ホストを管理するためのイメージの作成に使用する vSphere Lifecycle Manager デポの削除操作に対して誤ったメタデータが表示される場合がある
vSphere 8.0 以降では、オンラインまたはオフラインの vSphere Lifecycle Manager デポに基づいてイメージを作成し、vCenter Server インベントリに含まれるスタンドアローン ESXi ホストのライフサイクルを管理できます。まれに、そのようなデポを削除すると、削除タスクのメタデータが正しく表示されないことがあります。たとえば、次に示すように clusterName と clusterID の下に hostid と hostIP の詳細が表示されます。
clusterName = 10.161.153.136,
clusterId = host-54,
entityName = <null>,
entityId = <null>,
この問題は、VMware vSphere Update Manager Download Service (UMDS) を使用してダウンロードしたデポを削除する場合にも発生します。これは、スタンドアローン ホストの目的の状態に含まれます。この問題は vSphere Lifecycle Manager の操作には影響せず、スタンドアローン ホストのタスク メタデータにのみ影響します。
本リリースで、この問題は修正されました。
ベンダー デバイス グループを使用してハードウェア バージョンが 20 より前の仮想マシンを構成した場合、これらの仮想マシンは想定どおりに動作しないことがある
高速ネットワーク デバイスと GPU のバインドを有効にするベンダー デバイス グループは、ハードウェア バージョンが 20 以降の仮想マシンでのみサポートされますが、ハードウェア バージョンが 20 より前の仮想マシンも、ベンダー デバイス グループを使用して構成することができます。これらの仮想マシンは、パワーオンに失敗するなど、想定どおりに動作しない可能性があります。
本リリースで、この問題は修正されました。
1 秒あたりの入力/出力操作数 (IOPS) 制限を変更すると、仮想マシンの I/O スループットが大幅に低下することがある
ストレージ ポリシー ベース管理 (SPBM) ポリシーを使用して、Storage I/O Control (SIOC) に基づいて IOPS 制限を変更すると、仮想マシンのパフォーマンスが大幅に低下することがあります。通常、SPBM ポリシーを設定すると、IOPS 制限は I/O フィルタによって処理されますが、デフォルトの I/O スケジューラである mClock は予約と共有を処理します。既存の IOPS 制限を変更した場合、ロジック障害が原因で I/O フィルタではなく mClock スケジューラで I/O が調整されることがあります。その結果、I/O フィルタに大幅な遅延が発生し、仮想マシンの I/O スループットが低下します。
本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、IOPS 制限は I/O フィルタによって処理され、mClock が予約と共有を処理します。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89951を参照してください。
vCenter Server 8.0 Update 1 でカスタマイズされた OVA を使用してデプロイされた仮想マシンで IP プロパティを指定できない
vCenter Server 8.0 Update 1 システムでカスタマイズされた OVA ファイルを使用して仮想マシンをデプロイするときに、仮想マシンの IP プロパティを提供するフィールドが表示されないことがあり、デプロイ後に IP プロパティを手動で追加する必要があります。
回避策:仮想マシンのデプロイに成功した場合は、新しくデプロイされた仮想マシンの 構成 タブの vApp オプション で IP プロパティを手動で設定できます。仮想マシンのデプロイに失敗した場合は、回避策を適用する前に、まず OVF ファイル内の vmw:qualifiers='Ip'
属性を持つプロパティに ovf:required="false"
プロパティを追加する必要があります。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB93677 を参照してください。
vCenter Server 8.0 Update 1 へのアップグレードが「postInstallHook で例外が発生しました」というエラーで失敗する
vCenter Single Sign-On ドメインに「[email protected]
」や「[email protected]
」などの大文字が含まれている場合、vCenter Server 8.0 Update 1 へのアップグレードが失敗し、エラー「Exception occurred in postInstallHook
」が表示されることがあります。
vSphere Client に「wcp service failed to start
」などのエラーが表示されます。
PatchRunner.log
には、次のようなエラーが記録されます:An error occurred while starting service 'wcp'
。
wcpsvc.log
には、次のエラーが記録されます:Failed to parse VC JWKS: invalid character '<' looking for beginning of value
または Unable to get VC public key configuration : invalid character '<' looking for beginning of value
。
これらの失敗が発生した場合、vCenter Server をバックアップからリストアするか、スナップショットから復元する必要があります。
回避策:VMware ナレッジベースの記事「KB92436.」を参照してください。
ESXi スタンドアローン ホストの vSphere Lifecycle Manager イメージ コンプライアンス レポートにファームウェア コンプライアンスの詳細が表示されない
ファームウェア コンプライアンスの詳細が、以下の 2 つの状況で、ESXi スタンドアローン ホストの vSphere Lifecycle Manager イメージ コンプライアンス レポートに表示されないことがあります。
vSphere Client から vSphere Lifecycle Manager イメージで管理されているスタンドアローン ホストに対してコンプライアンス レポートを実行し、コンプライアンス レポートが生成される前に移動します。
イメージ コンプライアンス レポートが生成された後にページの更新をトリガします。
この場合、目的の状態で使用可能なファームウェア パッケージがある場合でも、vSphere Client に表示されているセッションを再度確認または更新すると、ファームウェアのコンプライアンス セクションが空のままになります。GET イメージ コンプライアンス API を使用すると、ファームウェア コンプライアンスの詳細が応答に表示されません。
回避策:vSphere Client を使用して、vSphere Lifecycle Manager イメージで管理されているスタンドアローン ホストのイメージ コンプライアンス スキャンを呼び出したときは、移動やブラウザの更新を実行しないでください。API では、イメージ コンプライアンスの確認 API を使用して、ファームウェアの詳細を GET イメージ コンプライアンスとともに取得します。
1 台の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager を使用した並行修正に失敗すると、他のホストが再起動の保留状態のままになる場合がある
vSphere Lifecycle Manager を使用した並行修正時に誤ってネットワーク接続が失われると、いずれかの ESXi ホストで操作が失敗することがあります。他のホストでの修正は続行されますが、ホストを再起動してタスクを完了することはできません。
回避策:ESXi ホストで修正の試行が一貫して失敗する場合は、手動で再起動をトリガします。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB91260を参照してください。
vCenter Server 8.0 Update 1 へのアップデート中に、仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) に「CEIP のステータスを取得できませんでした」というエラーが表示される
アップデート中に、vCenter Server は VMDir サービスを停止して再起動します。この間隔内に VAMI にログインしようとすると、「Failed to get ceip status
」のようなエラーが表示されることがあります。これは想定されるエラーであり、vCenter Server システムに関する実際の問題を示すものではありません。
回避策:VMDir サービスが再起動するまで待機して、仮想アプライアンス管理インターフェイスを更新します。
ハイブリッド リンク モードで、オンプレミスの vCenter Server にデプロイされたプラグインをクラウドの vCenter Server が検出できない
ハイブリッド リンク モードでは、クラウドの vCenter Server インスタンスをオンプレミスの vCenter Single Sign-On ドメインにリンクできますが、クラウドの vCenter Server には必要な権限がないため、オンプレミス インスタンスにデプロイされたプラグインを検出できない場合があります。
回避策:オンプレミス環境に vCenter Cloud Gateway をインストールして、オンプレミス インスタンスにデプロイされたプラグインを VMware Cloud コンソールから参照するか、オンプレミスの vCenter Server 上の vSphere Client から直接参照します。
DirectPath I/O デバイスのホット アドとホット リムーブが仮想マシンで自動的に有効にならない
vSphere 8.0 Update 1 では、vSphere API を使用することで、仮想マシンをパワーオフせずに DirectPath I/O デバイスを追加または削除できます。仮想マシンに対して DirectPath I/O デバイスのホット アドとホット リムーブを実行できるホットプラグ機能を有効にした場合、そのような仮想マシンを使用して OVF を作成し、新しい仮想マシンをデプロイすると、新しい仮想マシンでホットプラグ機能が自動的に有効にならないことがあります。
回避策:Hot-add and Hot-remove support for VMDirectPath I/O Devicesの説明に従って、ホットプラグ機能を有効にします。
DirectPath I/O デバイスのホット アド操作とホット リムーブ操作を重複させると失敗することがある
vSphere 8.0 Update 1 では、vSphere API を使用することで、仮想マシンをパワーオフせずに DirectPath I/O デバイスを追加または削除できます。ただし、複数の操作を同時に実行すると、重複するタスクの一部が失敗することがあります。
回避策:DirectPath I/O デバイスの各ホット アド操作またはホット リムーブ操作の間の処理時間が 20 秒になるように計画します。
VMware vSphere Lifecycle Manager アップデートのダウンロードのスケジュール設定されたタスクを編集できない
vSphere Client で、vCenter Server インスタンスに移動して 構成 タブの スケジュール設定されたタスク を選択し、VMware vSphere Lifecycle Manager アップデートのダウンロード を選択し、編集 をクリックすると、既存の設定を変更できません。
回避策:トピック「vSphere Lifecycle Manager の自動ダウンロード タスクの構成」に記載の手順に従うことで、VMware vSphere Lifecycle Manager アップデートのダウンロード タスクを編集することができます。
ソフトウェア FCoE 構成を使用してホスト プロファイルを ESXi 8.0 ホストに適用すると、操作が検証エラーで失敗する
vSphere 7.0 以降では、ソフトウェア FCoE は廃止され、vSphere 8.0 ではソフトウェア FCoE プロファイルはサポートされません。以前のバージョンのホスト プロファイルを ESXi 8.0 ホストに適用して、ホストのカスタマイズの編集などを行うと、操作が失敗します。vSphere Client に「Host Customizations validation error
」などのエラーが表示されます。
回避策:ホスト プロファイルでソフトウェア FCoE 構成サブプロファイルを無効にします。
バージョン 8.0 の ESXi ホストは以前の ESXi バージョンの既存のホスト プロファイルのリファレンス ホストとしては使用できない
インベントリで 8.0 リファレンス ホストのみが使用可能な場合、ESXi バージョン 7.x、6.7.x、および 6.5.x の既存のホスト プロファイルの検証に失敗します。
回避策:インベントリに、それぞれのバージョンのリファレンス ホストがあることを確認します。たとえば、ESXi 7.0 Update 2 ホスト プロファイルの更新や編集には、ESXi 7.0 Update 2 リファレンス ホストを使用します。
ESXi 8.0 にアップグレードした後に VMNIC が停止することがある
VMNIC のピア物理スイッチがメディア自動検出をサポートしていないか、メディア自動検出が無効になっている場合で、VMNIC リンクをいったん停止してから有効にした場合、ESXi 8.0 へのアップグレードまたはインストール後にリンクは停止したままになります。
回避策:次の 2 つのオプションのいずれかを使用します。
システム セットアップ メイン メニューに移動するか、F2 キー(通常時)を押して BIOS 設定の media-auto-detect
オプションを有効にするか、仮想コンソールを開いて [デバイス設定] > <特定の Broadcom NIC> > [デバイス構成メニュー] > [メディア自動検出] の順に移動します。ホストを再起動します。
または、次のような ESXCLI コマンドを使用します。esxcli network nic set -S <your speed> -D full -n <your nic>
。このオプションを使用すると、リンクに固定速度も設定されるため、再起動は必要ありません。
ESXi 8.0 へのアップグレード中に vCenter Server Security Token Service (STS) の更新が発生すると、アップグレードが失敗することがある
vSphere 8.0 で vCenter Single Sign-On を使用すると、VMCA によって生成された STS 署名証明書は自動的に更新されます。自動更新は、STS 署名証明書の有効期限が切れる前、かつ 90 日の期限切れアラームがトリガされる前に実行されます。ただし、クラスタ内の複数の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して長時間のアップグレード タスクまたは修正タスクを実行すると、vSphere Lifecycle Manager の内部で STS 証明書のキャッシュが作成されることがあります。まれに、長時間のアップグレード タスクまたは修正タスクと並行して STS 証明書の更新タスクを行うと、アップグレード タスクが失敗することがあります。これは、内部キャッシュ内の STS 証明書が、更新された証明書内の STS 証明書と異なる場合があるためです。アップグレード タスクが失敗した後、一部の ESXi ホストがメンテナンス モードのままになることがあります。
回避策:メンテナンス モードの ESXi ホストを手動で終了し、アップグレードまたは修正を再試行します。STS 署名証明書の更新またはインポートと置き換えは自動実行されるため、ダウンタイムを回避するために vCenter Server を再起動する必要はありません。
ESXi 8.0 へのアップグレード後に、パラメータの廃止が原因で nmlx5_core ドライバ モジュール設定の一部が失われることがある
device_rss
、drss
、rss
など、nmlx5_core
ドライバの一部のモジュール パラメータは ESXi 8.0 で廃止されており、ESXi 8.0 へのアップグレード後に、デフォルト値と異なる任意のカスタム値が保持されることはありせん。
回避策:次のように、device_rss
、drss
、rss
パラメータの値を置き換えます。
device_rss
: DRSS
パラメータを使用
drss
: DRSS
パラメータを使用
rss
: RSS
パラメータを使用
vCenter Server リストア手順の 2 番目のステージが 90% の時点でフリーズする
vCenter Server GUI インストーラまたは vCenter Server Appliance 管理インターフェイス (VAMI) を使用してファイルベースのバックアップから vCenter Server をリストアすると、タスクがバックエンドで正常に完了した場合でも、401 Unable to authenticate user
エラーが発生して、リストア ワークフローが 90% の時点でフリーズすることがあります。この問題は、展開されたマシンの時刻が NTP サーバと異なるため、時刻の同期が必要になった場合に発生します。時刻を同期すると、クロック スキューが発生して、GUI または VAMI の実行セッションが失敗することがあります。
回避策:GUI インストーラを使用している場合は、appliancesh
シェルから restore.job.get
コマンドを実行してリストア ステータスを取得できます。VAMI を使用する場合は、ブラウザを更新してください。
ESXi ホストのシャットダウンまたは再起動中に DPU で PCI パススルーがアクティブになっていると、パープル スクリーンが表示されてホストが動作を停止する
ESXi ホストのシャットダウンまたは再起動時に、アクティブな仮想マシンに DPU に対する PCI パススルーがあると、パープル スクリーンが表示されてホストが動作を停止します。この問題は DPU を使用するシステムに固有で、仮想マシンが DPU への PCI パススルーを使用している場合にのみ発生します。
回避策:ESXi ホストのシャットダウンまたは再起動の前に、ホストがメンテナンス モードであるか、DPU への PCI パススルーを使用する仮想マシンが実行されていないことを確認します。仮想マシンに自動起動オプションを使用すると、ホストのシャットダウンまたは再起動前に、自動起動マネージャによってこれらの仮想マシンは停止します。
DPU を使用する vCenter Server システムで IPv6 が無効になっていると、DPU を管理できない
vSphere Client では操作が可能ですが、DPU を使用する ESXi ホストで IPv6 を無効にすると、ホストとデバイス間の内部通信は IPv6 に依存するため、DPU を使用できません。この問題で影響があるのは DPU を使用する ESXi ホストにのみです。
回避策:DPU を使用する ESXi ホストで IPv6 が有効になっていることを確認します。
Pensando DPU が事前にインストールされている HPE サーバで ESXi ホストを再起動すると、10 分の遅延が発生することがある
まれに、DPU に障害が発生した場合、Pensando DPU が事前にインストールされた HPE サーバが再起動されるまで 10 分以上かかることがあります。その結果、ESXi ホストで障害が発生して、パープル スクリーンが表示されることがあります。デフォルトの待機時間は 10 分です。
回避策:なし。
ESXi 8.0 のインストールに使用するリモート管理アプリケーションで USB インターフェイスが有効になっている場合、アップリンク vusb0 を使用する追加の標準スイッチ vSwitchBMC が表示される
vSphere 8.0 以降、Integrated Dell Remote Access Controller (iDRAC) と HP Integrated Heat Out (ILO) の両方で USB インターフェイス(それぞれ vUSB または vNIC)が有効になっている場合、アップリンク vusb0
を使用する追加の標準スイッチ vSwitchBMC
が ESXi ホストに作成されます。これは、一部のサーバにデータ処理ユニット (DPU) が追加されていることを考慮すると予期されたことですが、VMware Cloud Foundation の起動プロセスが失敗する可能性があります。
回避策:vSphere 8.0 をインストールする前に、ベンダーのドキュメントに従って、使用するリモート管理アプリケーションで USB インターフェイスを無効にします。
vSphere 8.0 のインストール後、ESXCLI コマンド esxcfg-advcfg -s 0 /Net/BMCNetworkEnable
を使用して、ホストの次回の再起動時に仮想スイッチ vSwitchBMC
と関連するポートグループが作成されないようにします。
例として、次のスクリプトを参照してください。
~# esxcfg-advcfg -s 0 /Net/BMCNetworkEnable
BMCNetworkEnable の値は 0 で、サービスは無効になっています。
~# reboot
ホストの再起動時に、リモート管理アプリケーション ネットワークに関連するホストに仮想スイッチ、ポート グループ、および VMKNIC は作成されません。
NVIDIA BlueField DPU でハードウェア オフロード モードが無効になっている場合、SR-IOV 仮想機能が構成されている仮想マシンはパワーオンできない
SR-IOV 仮想機能が構成された仮想マシンをパワーオンして動作させるには、ハードウェア オフロード モードが有効な状態で NVIDIA BlueField DPU を使用する必要があります。
回避策:SR-IOV 仮想機能が構成された仮想マシンを仮想スイッチに接続している場合は、常に、NVIDIA BlueField DPU でデフォルトで有効になっているハードウェア オフロード モードを使用します。
一部の ionic_en ドライバのアップリンクが 1 つの受信キューでのみ動作し、ネイティブ モードでパフォーマンスが低下することがある
Pensando Distributed Services Platform (DSC) アダプタには、2 つの高速イーサネット コントローラ(例:vmnic6
と vmnic7
)と 1 つの管理コントローラ(例:vmnic8
)があります。
:~] esxcfg-nics -l
vmnic6 0000:39:00.0 ionic_en_unstable Up 25000Mbps Full 00:ae:cd:09:c9:48 1500 Pensando Systems DSC-25 10/25G 2-port 4G RAM 8G eMMC G1 Services Card, Ethernet Controller
vmnic7 0000:3a:00.0 ionic_en_unstable Up 25000Mbps Full 00:ae:cd:09:c9:49 1500 Pensando Systems DSC-25 10/25G 2-port 4G RAM 8G eMMC G1 Services Card, Ethernet Controller
:~] esxcfg-nics -lS
vmnic8 0000:3b:00.0 ionic_en_unstable Up 1000Mbps Full 00:ae:cd:09:c9:4a 1500 Pensando Systems DSC-25 10/25G 2-port 4G RAM 8G eMMC G1 Services Card, Management Controller
高速イーサネット コントローラ vmnic6
と vmnic7
は、最初は受信キュー数が 16 に設定された RSS に登録され、この RSS で動作します。
:~] localcli --plugin-dir /usr/lib/vmware/esxcli/int networkinternal nic privstats get -n vmnic6…Num of RSS-Q=16, ntxq_descs=2048, nrxq_descs=1024, log_level=3, vlan_tx_insert=1, vlan_rx_strip=1, geneve_offload=1 }
ただし、まれに管理コントローラ vmnic8
が 最初に vSphere Distributed Switch に登録された場合、高速イーサネット コントローラ vmnic6
または vmnic7
のアップリンクは受信キュー数が 1 に設定された RSS で動作することがあります。:~] localcli --plugin-dir /usr/lib/vmware/esxcli/int networkinternal nic privstats get -n vmnic6…Num of RSS-Q=1, ntxq_descs=2048, nrxq_descs=1024, log_level=3, vlan_tx_insert=1, vlan_rx_strip=1, geneve_offload=1 }
その結果、ネイティブ モードでパフォーマンスが低下することがあります。
回避策:次のコマンドを使用して ESXi に ionic_en driver
を再ロードします::~] esxcfg-module -u ionic_en
:~] esxcfg-module ionic_en
:~] localcli --plugin-dir /usr/lib/vmware/esxcli/int/ deviceInternal bind
。
仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) で、アップグレード前の段階で警告メッセージが表示される
vSphere プラグインをリモート プラグイン アーキテクチャに移行したことにより、vSphere 8.0 ではローカル プラグインのサポートが廃止になりました。vSphere 8.0 環境にローカル プラグインがある場合、これらのプラグインにいくつかの重大な変更が適用されたことで、VAMI を使用したアップグレード前のチェックが失敗することがあります。
[アップデート前のチェック結果] 画面に、次のようなエラーが表示されます。
Warning message: The compatibility of plug-in package(s) %s with the new vCenter Server version cannot be validated. They may not function properly after vCenter Server upgrade.
Resolution: Please contact the plug-in vendor and make sure the package is compatible with the new vCenter Server version.
回避策:VMware 互換性ガイドおよびVMware 製品の相互運用性マトリックスを参照するか、プラグイン ベンダーに問い合わせて、アップグレードを続行する前に環境内のローカル プラグインが vCenter Server 8.0 と互換性があるか確認するための推奨事項を確認してください。詳細については、ブログDeprecating the Local Plugins :- The Next Step in vSphere Client Extensibility Evolutionと VMware ナレッジベースの記事KB87880を参照してください。
CPU ホット アドが有効になっている仮想マシンから、仮想 NUMA (Non-Uniform Memory Access) ノードに割り当てられた PCI パススルー デバイスを削除できない
デフォルトでは、CPU ホット アドによる実行中の仮想マシンへの vCPU の追加を許可すると、仮想 NUMA トポロジが無効になりますが、NUMA ノードに PCI パススルー デバイスが割り当てられている場合は、そのデバイスを削除しようとするとエラーが発生します。vSphere Client では、「Invalid virtual machine configuration. Virtual NUMA cannot be configured when CPU hotadd is enabled
」のようなメッセージが表示されます。
回避策:VMware のナレッジベースの記事KB89638を参照してください。
OVF ファイルまたはコンテンツ ライブラリから仮想マシンをデプロイすると、仮想マシンのソケットあたりのコア数が 1 に設定される
ソケットあたりのコア数を自動選択する ESXi ではなく、OVF ファイルまたはコンテンツ ライブラリから仮想マシンをデプロイすると、コア数があらかじめ 1 に設定されます。
回避策:vSphere Client を使用して、ソケットあたりのコア数を手動で設定できます。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89639を参照してください。
Pensando DPU で、VMware vSphere Distributed Switch の最大転送ユニット (MTU) を 9174 より大きい値に設定できない
ESXi 8.0 システムで、Pensando DPU を使用する vSphere Distributed Services Engine 機能を有効にしている場合、vSphere Distributed Switch の最大転送ユニット (MTU) を 9174 より大きい値に設定することはできません。
回避策:なし。
バージョン 4.1.3 以降の ntg3 ドライバを使用する NIC でリンク フラッピングが発生する
バージョン 4.1.3 以降の ntg3
ドライバを使用する 2 つの NIC が物理スイッチ ポートに接続されず、直接接続されている場合、リンク フラッピングが発生することがあります。この問題は、4.1.3 より前のバージョンの ntg3
ドライバや tg3
ドライバでは発生しません。この問題は、これらの NIC で時折発生する Energy Efficient Ethernet (EEE) リンク フラッピングとは関係ありません。この EEE の問題の対策としては、バージョン 4.1.7 以降の ntg3
ドライバを使用するか、物理スイッチ ポートの EEE を無効にします。
回避策:ntg3
ドライバをバージョン 4.1.8 にアップグレードし、新しいモジュール パラメータ noPhyStateSet
を 1
に設定します。noPhyStateSet
パラメータはデフォルトで 0
に設定されます。この問題が発生している場合を除き、多くの環境では必須ではありません。
DPU を使用する vSphere 環境での VMware NSX のインストールまたはアップグレードが、接続エラーで失敗することがある
ESXi ホスト側で断続的なタイミングの問題が発生すると、DPU がある vSphere 環境での NSX のインストールやアップグレードが失敗することがあります。nsxapi.log
ファイルに、Failed to get SFHC response. MessageType MT_SOFTWARE_STATUS
などのログが記録されます。
回避策:10 分間待ってから、NSX のインストールやアップグレードを再試行します。
icen ドライバを使用して SR-IOV を有効または無効にした後に ESXi ホストを再起動しなかった場合、そのホストを ENS 割り込みモードにした状態でトランスポート ノードを構成すると、一部の仮想マシンで DHCP アドレスが取得されないことがある
ESXi ホストで icen
ドライバを使用して SR-IOV を有効または無効にし、トランスポート ノードを ENS 割り込みモードで構成する場合、ホストを再起動しないと、一部の Rx(受信)キューが機能しないことがあります。その結果、一部の仮想マシンで DHCP アドレスが取得されないことがあります。
回避策:SR-IOV を有効にせずにトランスポート ノード プロファイルを直接追加するか、SR-IOV を有効または無効にした後に ESXi ホストを再起動します。
vSphere 8.0 の拡張ネットワーク スタック (ENS) モードで Mellanox ConnectX-5 カードと ConnectX-6 カードの Model 1 Level 2 および Model 2 を使用できない
ハードウェア制限により、vSphere 8.0 で拡張ネットワーク スタック (ENS) モードを使用している場合、ConnectX-5 および ConnectX-6 アダプタ カードで Model 1 Level 2 および Model 2 はサポートされません。
回避策:ENS Model 1 Level 2、および Model 2A をサポートする Mellanox ConnectX-6 Lx および ConnectX-6 Dx 以降のカードを使用します。
Pensando DPU は ESXi ホストの物理スイッチ ポートで Link Layer Discovery Protocol (LLDP) をサポートしない
DPU を使用する ESXi ホストで LLDP を有効にしても、ホストは LLDP パケットを受信できません。
回避策:なし。
vCenter Server 8.0 にアップグレードした後、VASA API バージョンが自動的に更新されない
vCenter Server 8.0 は VASA API バージョン 4.0 をサポートしています。ただし、vCenter Server システムをバージョン 8.0 にアップグレードしても、VASA API のバージョンが 4.0 に自動的に変更されないことがあります。この問題は次の 2 つのケースで発生します。
VASA API バージョン 4.0 をサポートする VASA プロバイダが以前のバージョンの VMware vCenter Server で登録されている場合、VMware vCenter Server 8.0 にアップグレードしても VASA API バージョンは変更されません。たとえば、登録済みの VASA プロバイダとともに、VASA API バージョン 3.5 と 4.0 の両方をサポートするバージョン 7.x の VMware vCenter Server システムをアップグレードする場合、その VASA プロバイダが VASA API バージョン 4.0 をサポートしていても、VASA API バージョンは自動的にはバージョン 4.0 には変更されません。アップグレード後、[vCenter Server] > [構成] > [ストレージ プロバイダ] の順に移動し、登録済みの VASA プロバイダの [全般] タブを展開すると、VASA API バージョンは 3.5 と表示されます。
VASA API バージョン 3.5 をサポートする VASA プロバイダを VMware vCenter Server 8.0 システムとともに登録し、VASA API バージョンを 4.0 にアップグレードすると、アップグレード後も VASA API バージョン は 3.5 と表示されます。
回避策:VMware vCenter Server 8.0 システムで VASA プロバイダを登録解除してから、再度登録します。
Network File Copy (NFC) マネージャの未認証セッションが原因で、vSAN 環境で vSphere Storage vMotion の操作が失敗することがある
仮想マシンに少なくとも 1 つのスナップショットがあり、異なるストレージ ポリシーが設定された複数の仮想ディスクがある場合、 vSAN データストアへの移行を vSphere Storage vMotion を使用して実行すると失敗することがあります。この問題は、SOAP (Simple Object Access Protocol) の本文が許容される制限を超えているために発生する NFC マネージャの未認証セッションが原因で発生します。
回避策:最初に、仮想マシン ホーム名前空間といずれかの仮想ディスクを移行します。処理が完了したら、残りの 2 つのディスクについて、ディスクのみの移行を実行します。
コンテンツ ベースの読み取りキャッシュ (CBRC) でダイジェスト操作に失敗したというエラーが発生したため仮想マシンのスナップショットを作成できない
CBRC ダイジェスト ファイルの更新中にコンテンツ ID を割り当てると、まれに競合状態が発生するため、データ ディスクとダイジェスト ディスクのコンテンツ ID が一致しなくなることがあります。その結果として、仮想マシンのスナップショットを作成できなくなります。バックトレースに「An error occurred while saving the snapshot: A digest operation has failed
」のようなエラーが記録されます。再試行すると、スナップショット作成タスクは完了します。
回避策:スナップショット作成タスクを再試行します。
リソース プールとクラスタの [使用率] ビューが、オブジェクトの変更時に自動的に更新されないことがある
リソース プールまたはクラスタの [監視] タブで [使用率] ビューを開いた状態で、リソース プールまたはクラスタを変更すると、ビューが自動的に更新されないことがあります。たとえば、クラスタの [使用率] ビューを開いて別のクラスタを選択すると、最初のクラスタの統計情報から表示が変更されないことがあります。
回避策:更新アイコンをクリックします。
vSphere 仮想インフラストラクチャの負荷が 90% を超えると、ESXi ホストが断続的に vCenter Server から切断される場合がある
vSphere 仮想インフラストラクチャがハードウェア容量の 90% を超えて使用を継続している場合、まれに、一部の ESXi ホストが vCenter Server から断続的に切断されることがあります。通常、接続は数秒以内に復元します。
回避策:vCenter Server への接続が数秒で復元されない場合、vSphere Client で ESXi ホストを手動で再接続します。
vSphere Client で、履歴データのインポートに関するバナー通知が表示されない
バックエンドの問題により、vSphere Client では、履歴データのバックグラウンド移行に関するバナー通知が表示されません。
回避策:vSphere Client の代わりに vCenter Server 管理インターフェイスを使用します。詳細については、履歴データの移行の監視と管理を参照してください。
vCenter Server の混在環境で API を使用して作成されたクラウド ネイティブ ストレージ (CNS) ブロック ボリュームでエラーが発生する
環境にバージョン 8.0 および 7.x の vCenter Server システムがある場合、API を使用したクラウド ネイティブ ストレージ (CNS) ブロック ボリュームの作成は成功しますが、CNS ボリュームの詳細を表示するために移動するときに vSphere Client にエラーが表示されることがあります。Failed to extract the requested data. Check vSphere Client logs for details. + TypeError: Cannot read properties of null (reading 'cluster')
のようなエラーが表示されます。この問題は、vCenter Server 7.x で管理されているボリュームを、vCenter Server 8.0 の vSphere Client を使用して確認する場合のみ発生します。
回避策:バージョン 7.x の vCenter Server システムの vSphere Client にログインして、ボリュームのプロパティを確認します。
vpxa の要求キューのファイル記述子が不足するというまれな状態が発生したために ESXi ホストが応答しなくなり、vpxa ダンプ ファイルが表示されることがある
まれに、低速なデータストアへのアクセスを待機しているときなど、vpxa サービスへの要求に時間がかかる場合、vpxa の要求キューがファイル記述子の制限を超えることがあります。その結果、ESXi ホストが一時的に応答不能になり、/var/core
ディレクトリに vpxa-zdump.00*
ファイルが配置されることがあります。vpxa ログに Too many open files
の行が含まれています。
回避策:なし。vpxa サービスは自動的に再起動して、問題を修正します。
信頼されていない証明書を使用してカスタム更新リポジトリを使用すると、vCenter Lifecycle Manager ワークフローを使用した vCenter Server のアップグレードまたは vSphere 8.0 へのアップデートが失敗することがある
カスタム更新リポジトリを、VMware Certificate Authority (VMCA) が信頼していない自己署名証明書とともに使用すると、vCenter Lifecycle Manager はこのリポジトリからのファイルのダウンロードに失敗します。その結果、vCenter Lifecycle Manager ワークフローを使用して vCenter Server のアップグレードまたはアップデート操作を実行すると、「Failed to load the repository manifest data for the configured upgrade
」というエラーが表示されて失敗します。
回避策:CLI、GUI インストーラ、または仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) を使用してアップグレードを実行します。詳細については、VMware ナレッジベースの記事KB89493を参照してください。
既存の仮想ハード ディスクを新しい仮想マシンに追加すると、仮想マシンの構成が拒否されたことを示すエラーが表示されることがある
VMware Host Client を使用して既存の仮想ハード ディスクを新しい仮想マシンに追加すると、The VM configuration was rejected. Please see browser Console
のようなエラーが発生して操作が失敗することがあります。この問題は、VMware Host Client がハード ディスク コントローラなどの一部のプロパティの取得に失敗したために発生している可能性があります。
回避策:ハード ディスクを選択して [設定の確認] 画面に移動した後、[終了] をクリックしないでください。代わりに、1 つ前のステップに戻り、画面がロードされるまで待ってから、[次へ] > [終了] の順にクリックします。
並行修正タスクが失敗すると、操作に成功した、または操作をスキップした ESXi ホストの数が正しく表示されない
vSphere 8.0 では、メンテナンス モードのすべてのホストを vSphere Lifecycle Manager で順番に修正するのではなく、並行して修正できます。ただし、並行修正タスクが失敗すると、vSphere Client では、操作が成功したホスト、失敗したホスト、操作をスキップしたホストの数が正しく表示されなかったり、そのような数がまったく表示されないこともあります。この問題は vSphere Lifecycle Manager の機能には影響せず、vSphere Client のレポートにのみ影響します。
回避策:なし。
ステートフル インストールが有効なホスト プロファイルからデプロイされた ESXi ホストをイメージとして使用して、クラスタ内に他の ESXi ホストをデプロイすると、操作が失敗する
ステートフル インストールを有効にしたホスト プロファイルからデプロイされた ESXi ホストのイメージを抽出して、vSphere Lifecycle Manager クラスタに他の ESXi ホストをデプロイすると、操作が失敗します。vSphere Client に「A general system error occurred: Failed to extract image from the host: no stored copy available for inactive VIB VMW_bootbank_xxx. Extraction of image from host xxx.eng.vmware.com failed
」などのエラーが表示されます。
回避策:クラスタとは別のホストを使用してイメージを抽出します。
バージョン 8.0 より前の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager のイメージをステージングすると、エラー メッセージが表示される
ESXi 8.0 では、目的の状態イメージを明示的にステージングするオプションが導入されています。ステージングは、ソフトウェアとファームウェアのアップデートをただちに適用せずに、vSphere Lifecycle Manager デポから ESXi ホストにデポ コンポーネントをダウンロードするプロセスです。ただし、イメージのステージングがサポートされているのは、ESXi 8.0 以降のホストのみです。バージョン 8.0 より前の ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager イメージをステージングすると、これらのホストのステージングは失敗し、ホストがスキップされることを示すメッセージが表示されます。これは予期された動作であり、機能が失敗したことを示すものではありません。ESXi 8.0 以降のホストは、指定された目的のイメージを使用してステージングされます。
回避策:なし。影響を受ける ESXi ホストのバージョンが 8.0 より前であることを確認したら、エラーを無視します。
vSphere Lifecycle Manager を使用して行う修正タスクが、DPU を使用する ESXi ホストで断続的に失敗することがある
DPU を使用する ESXi ホストで vSphere Lifecycle Manager による修正を開始すると、ホストが予期したとおりにアップグレードおよび再起動されますが、再起動してから修正タスクが完了するまでの間に次のようなエラーが表示されることがあります。
A general system error occurred: After host … remediation completed, compliance check reported host as 'non-compliant'. The image on the host does not match the image set for the cluster. Retry the cluster remediation operation.
これは、DPU で修正後スキャンが断続的にタイムアウトになるためにまれに発生する問題です。
回避策:ESXi ホストを再起動し、修正後スキャンを含む vSphere Lifecycle Manager コンプライアンス チェック操作を再実行します。
VMware Host Client で重要度イベントの状態の説明が正しく表示されないことがある
VMware Host Client で ESXi ホストの重要度イベントの状態の説明を表示する際、Intelligent Platform Management Interface (IPMI) または Lenovo XClarity Controller (XCC) を使用して表示する説明とは異なる場合があります。たとえば、VMware Host Client では、PSU センサーの重要度イベントの状態の説明は「Transition to Non-critical from OK
」ですが、XCC と IPMI では「Transition to OK
」です。
回避策:ESXCLI コマンド esxcli hardware ipmi sdr list
と Lenovo XCC を使用して、重要度イベントの状態の説明を確認します。
2,048 ビットより小さい RSA キー サイズを使用すると、RSA 署名の生成に失敗する
vSphere 8.0 以降では、ESXi は OpenSSL 3.0 FIPS プロバイダを使用します。FIPS 186-4 の要件の一部として、すべての署名生成時に RSA キー サイズを 2,048 ビット以上にする必要があります。SHA1 を使用した署名生成はサポートされません。
回避策:2,048 より大きい RSA キー サイズを使用します。