vCenter Server 証明書は vSphere Client から管理するか、API、スクリプト、または CLI を使用して管理します。

次の表に、vCenter Server 証明書の管理に使用できるインターフェイスを示します。

表 1. vSphere 証明書を管理するためのインターフェイス
インターフェイス 説明
vSphere Client Web インターフェイス(HTML5 ベース クライアント)。vSphere Client を使用した証明書の管理を参照してください。
vSphere Automation API VMware vSphere Automation SDKs Programming Guide』を参照してください。
証明書管理ユーティリティ 証明書署名リクエスト (CSR) の生成および証明書の置き換えをサポートするコマンドライン ツールです。vSphere Certificate Manager ユーティリティを使用した証明書の管理を参照してください。
証明書およびディレクトリのサービスを管理するための CLI VMware Endpoint Certificate Store (VECS) と VMware Directory Service (vmdir) の証明書を管理するためのコマンド セットです。vSphere 証明書とサービス CLI コマンド リファレンスを参照してください。

vSphere Client を使用した vCenter Server 証明書の管理

vSphere Client から vCenter Server 証明書を管理することができます。

手順

  1. ローカルの vCenter Single Sign-On ドメインの管理者権限を持つユーザーとして vCenter Server にログインします。
    デフォルトのドメインは vsphere.local です。
  2. [管理] を選択します。
  3. [証明書] で、[証明書の管理] をクリックします。
    さまざまなタイプの証明書の証明書タブが表示されます。
  4. 証明書の詳細の表示、証明書の更新、信頼できるルート証明書の追加などの証明書タスクを実行します。
    詳細については、『 vSphere Client を使用した証明書の管理』を参照してください。

CLI を使用した vCenter Server 証明書の管理

vCenter Server には、証明書署名リクエスト (CSR) の生成、証明書の管理、およびサービスの管理を行うための CLI が用意されています。

たとえば、certool コマンドを使用して CSR を生成し、証明書を置き換えることができます。

vSphere Client でサポートされていない管理タスクや自社環境用のカスタム スクリプトの作成には CLI を使用します。

表 2. vCenter Server 証明書および関連サービスを管理するための CLI
CLI 説明 リンク
certool 証明書およびキーを生成および管理します。VMware Certificate Authority (VMCA) の一部です。

certool 初期化コマンド リファレンス

vecs-cli VMware 証明書ストア インスタンスのコンテンツを管理します。VMware Authentication Framework Daemon (VMAFD) の一部です。 vecs-cli コマンド リファレンス
dir-cli VMware Directory Service に証明書を作成し更新します。VMAFD の一部です。 dir-cli コマンド リファレンス
sso-config Security Token Service (STS) 証明書を更新します。 コマンド ラインを使用した vCenter Server STS 証明書の置き換え
service-control サービスの起動、停止およびリストを表示するコマンド。 このコマンドを実行して、他の CLI コマンドを実行する前にサービスを停止します。

前提条件

vCenter Server への SSH ログインを有効にします。vCenter Server 管理インターフェイス (https://vcenter_server_ip:5480) の [アクセス] タブを使用して、SSH ログインの有効化や無効化を設定できます。

手順

  1. vCenter Server シェルにログインします。
    通常、root ユーザーまたは管理者ユーザーの権限が必要です。詳細については、 vSphere CLI の実行に必要な権限を参照してください。
  2. 次のいずれかのデフォルトの場所で、CLI にアクセスします。
    必要な権限は、実行するタスクによって異なります。機密情報を保護するために、パスワードの入力を 2 回求められる場合があります。
    /usr/lib/vmware-vmafd/bin/vecs-cli
    /usr/lib/vmware-vmafd/bin/dir-cli
    /usr/lib/vmware-vmca/bin/certool
    /opt/vmware/bin/sso-config.sh

    service-control コマンドでは、パスを指定する必要はありません。

    詳細については、『 手動での vSphere 証明書の置き換え』を参照してください。