ESXi8.0 イメージを使用して ESXi ホストのアップグレード ベースラインを作成することができます。まず、このベースラインを vSphere Lifecycle Manager デポにインポートする必要があります。

前提条件

  • 必須権限:VMware vSphere Lifecycle Manager.ベースラインの管理
  • アップグレード ベースラインを作成するには、インベントリで ESXi 8.0 イメージが使用可能になっていることを確認します。詳細については、『vSphere Lifecycle Manager デポへの ISO イメージのインポート』を参照してください。

手順

  1. vSphere Client でバー アイコンをクリックし、[Lifecycle Manager] を選択します。
  2. (オプション) [Lifecycle Manager] ドロップダウン メニューから vCenter Server システムを選択します。
    ドロップダウン メニューは、複数の vCenter Server システムが共通の vCenter Single Sign-On ドメインによって接続されている場合にのみ使用できます。 vCenter Server システムを選択して、管理する vSphere Lifecycle Manager インスタンスを指定します。
  3. [ベースライン] タブで、[新規] > [ベースライン] の順に選択します。
    アップグレード ベースラインを作成する場合は、 [インポートされた ISO] タブで [ベースラインの作成] ウィザードを起動できます。リストから ESXi イメージを選択し、 [新規ベースライン] をクリックします。
  4. [名前と説明] 画面でベースラインに関する情報を入力し、ベースラインのタイプを選択して、[次へ] をクリックします。
  5. プロンプトに従って、ベースラインの作成を完了します。
    ベースラインのタイプ 手順
    バッチ ペースライン 固定パッチ ベースラインを作成するには、次の手順を実行します。
    1. [パッチの自動選択] 画面で、各チェックボックスの選択を解除して自動更新を停止すし、[次へ] をクリックします。
    2. [パッチの手動選択] ページで、ベースラインに含めるパッチを選択し、[次へ] をクリックします。
      • リスト内のロールアップ通知のみを表示するには、[ロールアップの更新のみを表示] トグル スイッチをオンにします。
      • vSphere Lifecycle Manager デポで使用可能なパッチをフィルタリングして、ベースラインに含める特定のパッチを検索するには、各列ヘッダーの横にあるフィルタ アイコンを使用します。複数の条件を使用してパッチをフィルタリングする場合は、これらのフィルタ条件間の関係をブール演算子 AND で定義します。
    3. [概要] ページで選択内容を確認し、[完了] をクリックします。
    動的パッチ ベースラインを作成するには、次の手順を実行します。
    1. [パッチの自動選択] ページで、ベースラインにパッチを追加する際の条件を設定します。
      1. 各チェックボックスを選択し、ベースラインの自動更新を有効にします。
      2. [条件] タブで、ベースラインに追加する際にパッチが満たす必要がある条件を指定し、[次へ] をクリックします。
        注: 選択した基準間の関係は、ブール演算子 AND で定義されます。たとえば、製品と重要度オプションを選択すると、パッチは、選択された製品と指定された重要度に該当するパッチに限定されます。
        • [パッチ ベンダー]:使用するパッチ ベンダーを指定します。
          注: vSphere 7.0 以降のリリースでは、インボックス コンポーネントの VMware のベンダー名が VMware, Inc. から VMware に変更されました。その結果、フィルタを使用して名前が VMware のコンポーネントのみを表示した場合、フィルタリングされたリストには 6.x の VMware, Inc と、7.x および 8.x パッチの VMware が両方含まれます。
        • [製品]:使用するパッチを、選択した製品またはオペレーティング システムに限定します。
          注: 製品名の最後のアスタリスクは、任意のバージョン番号を示すワイルドカードです。
        • [重要度]:含めるパッチの重要度を指定します。
        • [カテゴリ]:含めるパッチのカテゴリを指定します。
        • [リリース日]:パッチ リリースの日付の範囲を指定します。
      3. (オプション) [一致] タブから、条件に一致するパッチを選択解除して、ベースラインから永続的に除外します。
      4. (オプション) [除外] および [選択済み] タブで、ベースラインから除外されたパッチと、ベースラインに含めたパッチを確認します。

        [一致][除外][選択済み] タブの各列ヘッダーの横にあるフィルタ アイコンを使用してvSphere Lifecycle Manager デポで使用可能なパッチをフィルタリングできます。これにより、ベースラインで除外または含める対象とする特定のパッチを見つけやすくなります。複数の条件を使用してパッチをフィルタリングする場合は、これらのフィルタ条件間の関係をブール演算子 AND で定義します。

    2. [パッチの手動選択] ページで、ベースラインに含めるパッチを個別に選択し、[次へ] をクリックします。

      このページに表示されるパッチは、[パッチの自動選択] 画面で設定した条件と一致しないパッチです。各列ヘッダーの横にあるフィルタ アイコンを使用してvSphere Lifecycle Managerデポで使用可能なパッチをフィルタリングし、ベースラインに含める特定のパッチを見つけることができます。複数の条件を使用してパッチをフィルタリングする場合は、これらのフィルタ条件間の関係をブール演算子 AND で定義します。

      動的ベースラインに手動で追加したパッチは、自動的にダウンロードしたパッチに関係なく、ベースラインに残ります。

    3. [概要] ページで選択内容を確認し、[完了] をクリックします。
    アップグレード ベースライン
    1. [ISO の選択] ページで、リストから ESXi イメージを選択し、[次へ] をクリックします。
    2. [概要] ページで選択内容を確認し、[完了] をクリックします。
    拡張機能ベースライン
    1. [拡張機能の選択] ページで、ベースラインに含める拡張機能を個別に選択し、[次へ] をクリックします。

      各列ヘッダーの横にあるフィルタ アイコンを使用してvSphere Lifecycle Managerデポで使用可能な拡張機能をフィルタリングし、ベースラインに含める特定の拡張機能を見つけることができます。複数の条件を使用してパッチをフィルタリングする場合は、これらのフィルタ条件間の関係をブール演算子 AND で定義します。

    2. [概要] ページで選択内容を確認し、[完了] をクリックします。

結果

新規ベースラインが、[ベースライン] タブのベースライン リストに表示されます。ベースラインは、データセンター、クラスタ、またはホストに添付できます。

ホスト ベースライン グループの作成

複数の異なる種類のベースラインをベースライン グループに組み合わせることができます。たとえば、1 つのホスト アップグレード ベースラインを複数のパッチ ベースラインや拡張機能ベースラインと組み合わせたり、複数のパッチ ベースラインと拡張機能ベースラインを組み合わせることができます。

ベースライン グループには、単一ホストのアップグレード ベースラインと、複数のパッチ べースラインまたは拡張機能ベースライン、またはホスト パッチ ベースラインとホスト拡張機能ベースラインの組み合わせを含めることができます。

ベースライン グループを作成して、後でベースラインをグループに追加することができます。

前提条件

必須権限:VMware vSphere Lifecycle Manager.ベースラインの管理

手順

  1. vSphere Lifecycle Manager ホスト ビューに移動します。
    1. vSphere Client[メニュー] > [Lifecycle Manager] の順に選択します。
    2. [Lifecycle Manager] ドロップダウン メニューから vCenter Server システムを選択します。
      ドロップダウン メニューは、複数の vCenter Server システムが共通の vCenter Single Sign-On ドメインによって接続されている場合にのみ使用できます。 vCenter Server システムを選択して、管理する vSphere Lifecycle Manager インスタンスを指定します。
  2. [ベースライン] タブで、[新規] > [ベースライン グループ] の順に選択します。
    [ベースライン グループの作成] ウィザードが開きます。
  3. [名前と説明] ページで、ベースライン グループの一意の名前と必要に応じて説明を入力し、[次へ] をクリックします。
  4. (オプション) [アップグレード ベースライン] ページで、ベースライン グループに含めるアップグレード ベースラインを選択し、[次へ] をクリックします。
    1. [次のアップグレード ベースラインをグループに追加] チェックボックスを選択します。
    2. リストからアップグレード ベースラインを選択します。
  5. (オプション) [パッチ ベースライン] ページで、ベースライン グループに含めるパッチ ベースラインを選択し、[次へ] をクリックします。
  6. (オプション) [拡張機能ベースライン] ページで、ベースライン グループに含める拡張機能ベースラインを選択し、[次へ] をクリックします。
  7. [概要] ページで選択内容を確認し、[完了] をクリックします。

結果

新しいホスト ベースライン グループが [ベースライン] タブのベースライン リストに表示されます。ベースライン グループをデータセンター、クラスタ、またはホストに添付できます。

vSphere Lifecycle Manager ベースラインまたはベースライン グループの編集

既存のパッチ、アップグレード、または拡張機能ベースラインを編集できます。

前提条件

必須権限:VMware vSphere Lifecycle Manager.ベースラインの管理

手順

  1. vSphere Client でバー アイコンをクリックし、[Lifecycle Manager] を選択します。
  2. (オプション) [Lifecycle Manager] ドロップダウン メニューから vCenter Server システムを選択します。
    ドロップダウン メニューは、複数の vCenter Server システムが共通の vCenter Single Sign-On ドメインによって接続されている場合にのみ使用できます。 vCenter Server システムを選択して、管理する vSphere Lifecycle Manager インスタンスを指定します。
  3. [ベースライン] タブで、リストからベースラインまたはベースライン グループを選択し、[編集] をクリックします。
    [ベースラインの編集] ウィザードまたは [ベースライン グループの編集] ウィザードが表示されます。
  4. プロンプトに従って、選択したベースラインまたはベースライン グループの編集を完了します。

次のタスク

ベースラインまたはベースライン グループをデータセンター、クラスタ、またはホストに添付します。

カスタム ベースラインからの単一のアップデートの追加または削除

ベースラインから個別のパッチまたは拡張機能を追加または削除することで、カスタム ベースラインの内容を編集できます。

前提条件

必須権限:VMware vSphere Lifecycle Manager.ベースラインの管理

手順

  1. vSphere Lifecycle Manager ホスト ビューに移動します。
    1. vSphere Client[メニュー] > [Lifecycle Manager] の順に選択します。
    2. [Lifecycle Manager] ドロップダウン メニューから vCenter Server システムを選択します。
      ドロップダウン メニューは、複数の vCenter Server システムが共通の vCenter Single Sign-On ドメインによって接続されている場合にのみ使用できます。 vCenter Server システムを選択して、管理する vSphere Lifecycle Manager インスタンスを指定します。
  2. [アップデート] タブをクリックします。
    vSphere Lifecycle Managerデポに、すべてのアップデートのリストが表示されます。
  3. リストからパッチまたは拡張機能を選択し、[ベースラインの追加/削除] をクリックします。
    [ベースラインの追加/削除] ダイアログ ボックスが開きます。
  4. タスクを選択します。
    • ベースラインにパッチを追加するには、[カスタム パッチ ベースライン] リストでそのベースラインを選択します。
    • ベースラインからパッチを削除するには、[カスタム パッチ ベースライン] リストでそのベースラインを選択解除します。
  5. [OK] をクリックします。

ベースラインおよびベースライン グループの削除

不要になったベースラインおよびベースライン グループを削除できます。ベースラインは、削除すると接続先のすべてのオブジェクトから分離されます。事前定義済みのベースラインとシステム管理のベースラインは削除できません。

前提条件

必須権限:VMware vSphere Lifecycle Manager.ベースラインの管理

手順

  1. vSphere Lifecycle Manager ホスト ビューに移動します。
    1. vSphere Client[メニュー] > [Lifecycle Manager] の順に選択します。
    2. [Lifecycle Manager] ドロップダウン メニューから vCenter Server システムを選択します。
      ドロップダウン メニューは、複数の vCenter Server システムが共通の vCenter Single Sign-On ドメインによって接続されている場合にのみ使用できます。 vCenter Server システムを選択して、管理する vSphere Lifecycle Manager インスタンスを指定します。
  2. [ベースライン] タブで、リストからベースラインまたはベースライン グループを選択し、[削除] をクリックします。
    [ベースラインを削除] ダイアログ ボックスが開きます。
  3. [はい] をクリックして、選択したベースラインまたはベースライン グループの削除を確定します。