vSphere 環境のデータストアは、ファイル システムに似た論理コンテナで、物理ストレージの仕様を隠し、仮想マシン ファイルを格納するための一貫したモデルを提供します。データストアを使用して、ISO イメージ、仮想マシン テンプレート、およびフロッピー イメージを格納することもできます。vCenter Server および ESXi は、VMFS、NFS、vSAN、および Virtual Volumes データストアをサポートします。
vCenter Server および
ESXi は、次のタイプのデータストアをサポートします。
データストア タイプ | 説明 |
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VMFS(バージョン 5 および 6) | ブロック ストレージ デバイスでデプロイするデータストアは、vSphere 仮想マシン ファイル システム (VMFS) フォーマットを使用します。VMFS は、仮想マシンを格納するために最適化された、専用の高性能ファイル システム フォーマットです。vSphere VMFS データストアの概念と操作を参照してください。 |
NFS(バージョン 3 および 4.1) | ESXi に組み込まれた NFS クライアントは、TCP/IP 接続経由で、ネットワーク ファイル システム (NFS) プロトコルを使用して、指定された NFS ボリュームにアクセスします。ボリュームは、NAS サーバに配置されます。ESXi ホストは、ボリュームを NFS データストアとしてマウントし、ストレージのニーズに応じて使用します。ESXi は、バージョン 3 および 4.1 の NFS プロトコルをサポートします。vSphere 環境の NFS データストアの概念と操作を参照してください。 |
vSAN | vSAN は、ホストで使用可能なすべてのローカル キャパシティ デバイスを、vSAN クラスタのすべてのホストが共有する単一のデータストアに集約します。『VMware vSAN の管理』ドキュメントを参照してください。 |
vVol | Virtual Volumes データストアは、vCenter Server および vSphere Client 内のストレージ コンテナを表します。VMware vSphere Virtual Volumes の操作を参照してください。 |
ストレージ タイプに応じて、次のタスクの一部がデータストアで使用可能です。
- データストアの作成。vSphere Client を使用して、特定のタイプのデータストアを作成できます。
- データストアでの管理操作の実行。すべてのタイプのデータストアで、データストアの名前変更などの複数の操作を実行できます。その他の操作は、特定のタイプのデータストアに適用されます。
- データストアの整理。たとえば、業務の内容に応じて、データストアをフォルダにグループ化できます。データストアをグループ化したら、グループのデータストアに同じ権限とアラームを同時に割り当てることができます。
- データストア クラスタへのデータストアの追加。データストア クラスタは、リソースと管理インターフェイスが共有されたデータストアの集まりです。データストア クラスタを作成すると、Storage DRS を使用してストレージ リソースを管理できます。データストア クラスタの詳細については、『vSphere のリソース管理』 ドキュメントを参照してください。