vSphere vMotion および [移行] ウィザードを使用して、パワーオン状態の仮想マシンをコンピューティング リソース間で移行する方法について説明します。パワーオン状態の仮想マシンのディスクのみを再配置するには、Storage vMotion を使用して仮想マシンを新しいデータストアに移行します。
前提条件
ホストと仮想マシンが、共有ストレージを使用する vMotion による移行の要件を満たしていることを確認します。
手順
- 仮想マシンを右クリックして [移行] を選択します。
- 仮想マシンを見つけるには、データセンター、フォルダ、クラスタ、リソース プール、ホスト、または vApp を選択します。
- [仮想マシン] タブをクリックします。
- [コンピューティング リソースのみ変更します] をクリックし、[次へ] をクリックします。
- 仮想マシンを実行するホスト、クラスタ、リソース プール、または vApp を選択し、[次へ] をクリックします。
互換性の問題がある場合は、互換性パネルに表示されます。問題を修正するか、別のホストまたはクラスタを選択してください。
ターゲットとして選択できるのは、同じまたは別の vCenter Server システムのホスト、および完全に自動化されている DRS クラスタです。ターゲットが自動化されていないクラスタの場合は、自動化されていないクラスタ内のホストを選択します。
重要:
移行する仮想マシンに NVDIMM デバイスと仮想 PMEM ハード ディスクが装備されている場合は、ターゲット ホストまたはクラスタに、使用可能な PMEM リソースが必要です。リソースがないと、互換性チェックが失敗し、移行処理を続行できません。
移行する仮想マシンに NVDIMM デバイスが装備されていないものの、仮想 PMEM ハード ディスクが装備されている場合に、すべての PMEM ハード ディスクを PMEM データストアに保存されたままにするには、ターゲット ホストまたはクラスタに使用可能な PMEM リソースが必要です。それ以外の場合は、すべてのハード ディスクで、仮想マシンの構成ファイルで選択されたストレージ ポリシーとデータストアが使用されます。
重要: NVDIMM デバイスまたは vPMem ディスクが装備されている仮想マシンを、適切なライセンスが付与されていないホストに移行すると、失敗し、仮想マシンが 90 秒間管理不能状態になります。その後、移行を再試行し、PMEM デバイスを使用するためのライセンスが付与されているターゲット ホストを選択します。
- 有効なソース ネットワークに接続されているすべての仮想マシンのネットワーク アダプタのターゲット ネットワークを選択し、[次へ] をクリックします。
[詳細] をクリックすると、有効なソース ネットワークに接続されている各仮想マシンのネットワーク アダプタの新しいターゲット ネットワークを選択できます。
仮想マシン ネットワークを、同じまたは異なるデータセンターまたは vCenter Server の、別の Distributed Switch に移行できます。
- 移行の優先順位レベルを選択し、[次へ] をクリックします。
オプション |
説明 |
vMotion を高優先度でスケジュール設定 |
vCenter Server はソース ホストおよびターゲット ホストの両方で、すべての vMotion による同時移行で共有されるリソースを予約しようとします。vCenter Server はホストにより多くの CPU リソースを割り当てます。十分な CPU リソースをすぐに利用できない場合、vMotion は開始されません。 |
通常の vMotion スケジュール設定 |
vCenter Server はソース ホストおよびターゲット ホストの両方で、すべての vMotion による同時移行で共有されるリソースを予約します。vCenter Server はホスト CPU により少ないリソースを割り当てます。CPU リソースが不足している場合、vMotion の期間を延長できます。 |
- 内容を確認し、[終了] をクリックします。
結果
vCenter Server が、新しいホストまたはストレージに仮想マシンを移動します。
[イベント] タブには、イベント メッセージが表示されます。[サマリ] タブには、移行全体を通してステータスと状況を示すデータが表示されます。移行中にエラーが発生した場合、仮想マシンは元の状態および場所に戻されます。