NSX Advanced Load Balancer コントローラ仮想マシンを、vSphere IaaS control plane 環境内の管理ネットワークにデプロイします。
前提条件
- NSX Advanced Load Balancer をデプロイする管理ネットワークがあることを確認します。これは、vSphere Distributed Switch (vDS) または vSphere 標準スイッチ (vSS) のいずれかです。
- データ ネットワーク用の Distributed Switch およびポートグループが作成されていることを確認します。NSX Advanced Load Balancer で使用する スーパーバイザー の vSphere Distributed Switch の作成を参照してください。
- すべての前提条件を満たしていることを確認します。『vSphere IaaS 制御プレーンの概念と計画』のRequirements for a Three-Zone Supervisor with NSX Advanced Load BalancerおよびRequirements for Enabling a Single Cluster Supervisor with NSX Advanced Load Balancerを参照してください。
手順
- vSphere Client を使用して、vCenter Server にログインします。
- 管理コンポーネント用に指定されている vSphere クラスタを選択します。
- AVI-LB という名前のリソース プールを作成します。
- リソース プールを右クリックして、[OVF テンプレートのデプロイ] を選択します。
- [ローカル ファイル] を選択し [ファイルのアップロード] をクリックします。
- 前提条件としてダウンロードした
controller-VERSION.ova
ファイルを参照して選択します。 - 名前を入力し、コントローラのフォルダを選択します。
オプション 説明 仮想マシン名 avi-controller-1 仮想マシンの場所 [Datacenter] - コンピューティング リソースとして AVI-LB リソース プール選択します。
- 構成の詳細を確認し、[次へ] をクリックします。
- [仮想マシン ストレージ ポリシー] を選択します(vsanDatastore など)。
- network-1 などの管理ネットワーク選択します。
- 次のように構成をカスタマイズして、完了したら [次へ] をクリックします。
オプション 説明 管理インターフェイスの IP アドレス コントローラ仮想マシンの IP アドレスを入力します(10.199.17.51 など)。 管理インターフェイスのサブネット マスク サブネット マスクを入力します(255.255.255.0 など)。 デフォルト ゲートウェイ 管理ネットワークのデフォルト ゲートウェイを入力します(10.199.17.235 など)。 sysadmin ログイン認証キー 必要に応じて、パブリック キーの内容を貼り付けます。キーは空白のままにしておくこともできます。 Avi Contoller のホスト名 コントローラの FQDN または IP アドレスを入力します。 - 展開設定を確認します。
- [完了] をクリックして構成を完了します。
- vSphere Client を使用して、[タスク] パネルでコントローラ仮想マシンのプロビジョニングを監視します。
- コントローラ仮想マシンがデプロイされたら、vSphere Client を使用してパワーオンします。
コントローラ クラスタのデプロイ
必要に応じて、3 台のコントローラ ノードからなるクラスタをデプロイできます。HA およびディザスタ リカバリ用に、本番環境内にクラスタを構成することを推奨します。単一ノードの NSX Advanced Load Balancer コントローラを実行している場合は、バックアップとリストア機能を使用する必要があります。
3 ノード クラスタを実行するには、最初のコントローラ仮想マシンをデプロイした後、さらに 2 台のコントローラ仮想マシンをデプロイしてパワーオンします。初期構成ウィザードの実行や、これらのコントローラの管理者パスワードの変更が不要になります。最初のコントローラ仮想マシンの構成が、新しい 2 台のコントローラ仮想マシンに割り当てられます。
手順
コントローラのパワーオン
コントローラ仮想マシンをデプロイしたら、その仮想マシンをパワーオンできます。起動中に、デプロイ時に指定した IP アドレスが仮想マシンに割り当てられます。
パワーオン後、コントローラ仮想マシンの最初の起動プロセスが実行されるまで、最大 10 分かかる場合があります。
前提条件
コントローラをデプロイします。
手順
コントローラの構成
vSphere IaaS control plane 環境でコントローラ仮想マシンを構成し、クラウドを設定します。
ロード バランサ制御プレーンを vCenter Server 環境に接続するには、コントローラにデプロイ後の構成パラメータをいくつか指定する必要があります。コントローラの初期構成では、最初のコントローラがデプロイされた場所に Default-cloud クラウドが作成されます。ロード バランサが複数の vCenter Server または複数のデータセンターにサービスを提供できるようにするには、vCenter Server とデータセンターの組み合わせごとに VMware vCenter タイプのカスタム クラウドを作成します。詳細については、「NSX Advanced Load Balancer コンポーネント」を参照してください。
前提条件
- 環境が NSX Advanced Load Balancer を構成するためのシステム要件を満たしていることを確認します。『vSphere IaaS 制御プレーンの概念と計画』のRequirements for a Three-Zone Supervisor with NSX Advanced Load BalancerおよびRequirements for Enabling a Single Cluster Supervisor with NSX Advanced Load Balancerを参照してください。
- コントローラをデプロイします。
手順
結果
構成が完了すると、コントローラ [ダッシュボード] が表示されます。 の順に選択し、[Custom-Cloud] のコントローラのステータスが緑であることを確認します。コントローラが vCenter Server 環境内のすべてのポート グループを検出してステータスが緑になるまで、しばらくの間、ステータスが黄色になることがあります。
ライセンスの追加
NSX Advanced Load Balancer を構成したら、ライセンスを追加する必要があります。コントローラは評価モードで起動します。評価モードでは、Enterprise Edition ライセンスに相当するすべての機能を使用できます。評価期間が終了する前に、有効な Enterprise Tier ライセンスをコントローラに割り当てる必要があります。
前提条件
手順
コントローラへの証明書の割り当て
コントローラは、安全な通信を確立するために証明書をクライアントに送信する必要があります。この証明書には、NSX Advanced Load Balancer Controller クラスタのホスト名または IP アドレスと一致する [Subject Alternative Name (SAN)] が必要です。
コントローラにはデフォルトの自己署名の証明書があります。ただし、この証明書には正しい SAN がありません。正しい SAN を持つ有効な証明書または自己署名証明書に置き換える必要があります。自己署名証明書を作成するか、外部証明書をアップロードします。
証明書の詳細については、Avi のドキュメントを参照してください。