3 台のノードを展開し、これらをクラスタとして接続することで、新しい vRealize Orchestrator 環境が高可用性で実行されるように設定できます。

vRealize Orchestrator クラスタは、共通の PostgreSQL データベースを共有する 3 つの vRealize Orchestrator インスタンスで構成されています。設定された vRealize Orchestrator クラスタのデータベースは、非同期モードでのみ実行できます。

vRealize Orchestrator クラスタを作成するには、クラスタのプライマリ ノードとなる vRealize Orchestrator インスタンスを 1 つ選択する必要があります。プライマリ ノードを設定したら、セカンダリ ノードをプライマリ ノードに参加させます。

作成された vRealize Orchestrator クラスタには、自動フェイルオーバーが事前に設定されています。

注: 自動フェイルオーバーが失敗すると、データベースのデータが失われる可能性があります。

前提条件

手順

  1. プライマリ ノードを設定します。
    1. SSH を使用して、プライマリ ノードの vRealize Orchestrator Appliance コマンド ラインに root としてログインします。
    2. クラスタのロード バランサ サーバを設定するには、vracli load-balancer set load_balancer_FQDN コマンドを実行します。
    3. プライマリ ノードのコントロール センターにログインして、[ホストの設定] を選択します。
    4. [変更] をクリックして、接続されているロード バランサ サーバのホスト アドレスを設定します。
    5. 認証プロバイダを構成します。スタンドアローン vRealize Orchestrator サーバの構成を参照してください。
  2. セカンダリ ノードをプライマリノードに参加させます。
    1. SSH を使用して、セカンダリ ノードの vRealize Orchestrator Appliance コマンド ラインに root としてログインします。
    2. セカンダリ ノードをプライマリ ノードに参加させるには、vracli cluster join primary_node_hostname_or_IP コマンドを実行します。
    3. プライマリ ノードの root パスワードを入力します。
    4. 他のセカンダリ ノードにもこの手順を繰り返します。
  3. (オプション) プライマリ ノードでカスタム証明書が使用されている場合は、アプライアンスで証明書を設定するか、新しい証明書を生成する必要があります。vRealize Orchestrator 用のカスタム TLS 証明書の生成を参照してください。
    注: 証明書チェーンを含むファイルは、PEM でエンコードされている必要があります。
  4. クラスタの展開を完了します。
    1. SSH を使用して、プライマリ ノードの vRealize Orchestrator Appliance コマンド ラインに root としてログインします。
    2. すべてのノードが準備完了状態になっていることを確認するには、 kubectl -n prelude get nodes コマンドを実行します。
    3. /opt/scripts/deploy.sh スクリプトを実行し、展開が完了するまで待機します。

結果

vRealize Orchestrator クラスタが作成されました。クラスタを作成した後に vRealize Orchestrator 環境にアクセスするには、ロード バランサ サーバの FQDN アドレスからアクセスする必要があります。

注: クラスタのコントロール センターにアクセスするには、ロード バランサの root パスワードを使用する必要があるため、クラスタ ノードの設定は、異なる root パスワードが指定されている場合でも編集することができません。このノードの設定を編集するには、ロード バランサからノードを削除し、コントロール センターの設定を編集してから、ノードをロード バランサに再度追加します。

次のタスク

vRealize Orchestrator クラスタの状態を監視するには、 vRealize Orchestrator Client にログインし、ダッシュボードの [システム] タブに移動します。 vRealize Orchestrator クラスタの監視を参照してください。