vRealize Orchestrator サービスの可用性を高めるには、共有データベースを使用してクラスタ内で複数の vRealize Orchestrator サーバ インスタンスを起動します。vRealize Orchestrator は、クラスタの一部として動作するように構成されるまで、単一のインスタンスとして動作します。
サーバおよびプラグインの構成が同じである複数の vRealize Orchestrator サーバ インスタンスは、クラスタ内で一緒に動作して 1 つのデータベースを共有できます。
すべての vRealize Orchestrator サーバ インスタンスはハートビートを交換して相互に通信します。個々のハートビートは、ノードによってクラスタの共有データベースに一定の間隔で書き込まれるタイムスタンプです。ネットワーク問題、データベース サーバが応答しない問題、またはオーバーロードの問題が発生すると、vRealize Orchestrator クラスタ ノードは応答を停止する場合があります。アクティブな vRealize Orchestrator サーバ インスタンスが、フェイルオーバーのタイムアウト期間内にハートビートを送信しなかった場合は、応答していないとみなされます。フェイルオーバーのタイムアウト期間は、ハートビート間隔をフェイルオーバー ハートビートの数で乗じた値と等しくなります。これによって信頼性の低いノードを特定できます。また、フェイルオーバーのタイムアウト期間は、使用可能なリソースや本番環境の負荷に応じてカスタマイズすることができます。
vRealize Orchestrator ノードは、データベース接続が失われると、データベース接続がリストアされるまでスタンバイ モードになります。クラスタ内の他のノードがアクティブな操作を制御し、中断されているすべてのワークフローを未完了の操作(スクリプト化可能なタスク、ワークフローの呼び出しなど)から再開します。
vRealize Orchestrator Client ダッシュボードの [システム] タブから、vRealize Orchestrator クラスタの状態を監視できます。クラスタのハートビート、フェイルオーバー ハートビートの数、およびアクティブ ノードの数を構成するには、vRealize Orchestrator コントロール センターの [Orchestrator クラスタ管理] ページに移動します。