Site Recovery Manager をアップグレードする前に、両方のサイトに対し準備タスクを実行し、一定の情報を把握しているか確認する必要があります。

  • データベース ソフトウェアが提供するツールを使用して Site Recovery Manager データベースのフル バックアップをとります。組み込みデータベースのバックアップ方法については、組み込み vPostgres データベースのバックアップとリストアを参照してください。外部データベースから組み込みデータベースへのデータの移行はサポートされていません。アップグレードが失敗するとデータベースのバックアップ失敗が全 Site Recovery Manager データの消失につながります。
  • VMware Site Recovery Manager 9.0 Configuration Import/Export Tool を使用して構成のエクスポートを実行します。「Site Recovery Manager 構成データのエクスポートおよびインポート」を参照してください。
  • 既存のインストールで詳細設定をした場合は、Site Recovery ユーザー インターフェイスの [サイト ペア] > [構成] > [詳細設定] で設定した内容をメモしておきます。
  • Site Recovery Manager 8.5.x は、ストレージ ポリシー保護グループ (SPPG) をサポートする最後の一般的なバージョンでした。Site Recovery Manager 9.0 にアップグレードする前に、すべてのストレージ ポリシー保護グループを通常のアレイベース レプリケーション保護グループに移行してください。#GUID-D9B2F942-AC59-4E35-A599-25A1195B4FB5を参照してください。
  • アップグレードする前に、サポートされているアップグレード パスを確認してください。

    サポートされているアップグレード パスの詳細については、アップグレードの前に、VMware 製品の相互運用性マトリックス (https://interopmatrix.vmware.com/Upgrade) で [Upgrade Path] > [VMware Site Recovery Manager] の順に選択して参照してください。

  • Site Recovery Manager をアップグレードする場合、ローカルとリモートの vCenter Server インスタンスが動作している必要があります。
  • Site Recovery Manager をサポート対象のバージョンにアップグレードしているサイトで、vCenter Server をアップグレードします。
  • 両方のサイトの vCenter Server Appliance インスタンスのアドレスを取得します。
  • ローカルおよびリモート サイト両方の vCenter Single Sign-On の管理者ユーザー名とパスワードを取得します。
  • Site Recovery ManagervSphere Replication と使用するには、vSphere Replication をアップグレードした後に Site Recovery Manager Server をアップグレードします。vSphere Replication をアップグレードした後、Site Recovery Manager Server を再起動する必要があります。vSphere および Site Recovery Manager コンポーネントのアップグレードの順序を参照してください。
  • すでにインストールされている互換性のないバージョンの vSphere Replication をアップグレードできない場合は、vSphere Replication を両方の vCenter Server インスタンスから登録解除してから Site Recovery Manager をアップグレードします。Site Recovery ManagervSphere Replication のバージョンに互換性がないと、vSphere Web Client が動作を停止することがあります。vSphere Replication の互換性のないバージョンの登録解除を参照してください。
  • カスタム証明書を使用する場合、適切な証明書ファイルを取得します。カスタム証明書には、少なくとも SHA1 またはできれば SHA256 サムプリント アルゴリズムを使用する必要があります。このリリースの Site Recovery Manager では、MD5 サムプリント アルゴリズムを使用する証明書はサポートしていません。Site Recovery Manager でカスタム SSL/TLS 証明書を使用する際の要件を参照してください。
  • 重要: リカバリ プランに保留中のクリーンアップ処理がないか、 Site Recovery Manager が保護する仮想マシンに構成上の問題がないか確認します。
    • すべてのリカバリ プランは「準備完了」状態。
    • すべての保護グループの保護ステータスは「OK」。
    • 保護グループのすべての仮想マシンの保護ステータスは「OK」。
    • すべての保護グループのリカバリ ステータスは「準備完了」。