同じインストール ID で構成されている 2 つのVMware Cloud Directorサイトを関連付けると、これらのサイト間の拡張ネットワークで MAC アドレスの競合が発生する可能性があります。このような競合を回避するには、インストール ID とは異なるカスタム シードに基づいて、いずれかのサイトで MAC アドレスを再生成する必要があります。
VMware Cloud Directorの初期セットアップ中に、インストール ID を設定します。VMware Cloud Directorはインストール ID を使用して、仮想マシン ネットワーク インターフェイスの MAC アドレスを生成します。同じインストール ID で構成されている 2 つのVMware Cloud Directorインストールでは、同じ MAC アドレスが生成されることがあります。MAC アドレスが重複すると、関連付けられた 2 つのサイト間の拡張ネットワークで競合が発生する可能性があります。
同じインストール ID で構成されている、関連付けられたサイト間で拡張ネットワークを作成する前に、セル管理ツールの mac-address-managementサブコマンドを使用して、いずれかのサイトで MAC アドレスを再生成する必要があります。
cell-management-tool mac-address-management options
新しい MAC アドレスを生成するには、インストール ID とは異なるカスタム シードを設定します。シードはインストール ID を上書きしませんが、データベースには 2 番目の構成パラメータとして最新のシードが保存され、インストール ID がオーバーライドされます。
mac-address-managementサブコマンドは、サーバ グループの任意のVMware Cloud Director メンバーから実行します。このコマンドは VMware Cloud Directorデータベースに対して実行されるため、1 つのサーバ グループに対して 1 回コマンドを実行します。
オプション | 引数 | 説明 |
---|---|---|
--help (-h) |
なし | このカテゴリで使用可能なコマンドの概要を示します。 |
--regenerate | なし | 使用されていないすべての MAC アドレスを削除し、現在のシードに基づいて新しい MAC アドレスを生成します。これまでシードを設定したことがない場合は、MAC アドレスはインストール ID に基づいて再生成されます。使用中の MAC アドレスは保持されます。
注: サーバ グループ内のすべてのセルは非アクティブである必要があります。セル上のアクティビティを静止する方法については、「
セルの管理」を参照してください。
|
--regenerate-with-seed | 0 ~ 63 のシード番号 | データベースに新しいカスタム シードを設定し、使用されていないすべての MAC アドレスを削除して、新しく設定したシードに基づいて新しい MAC アドレスを生成します。使用中の MAC アドレスは保持されます。
注: サーバ グループ内のすべてのセルは非アクティブである必要があります。セル上のアクティビティを静止する方法については、「
セルの管理」を参照してください。
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--show-seed | なし | 現在のシードと各シードに使用されている MAC アドレスの数を返します。 |
新しいカスタム シードに基づく MAC アドレスの再生成
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]#./cell-management-tool mac-address-management --regenerate-with-seed 9 Successfully removed 65,535 unused MAC addresses. Successfully generated new MAC addresses.
現在のシードと各シードに使用されている MAC アドレスの数の表示
[root@cell1 /opt/vmware/vcloud-director/bin]#./cell-management-tool mac-address-management --show-seed Current MAC address seed is '9' and based on MacAddressSeed config. MAC address seed 9 is in use by 12 MAC addresses MAC address seed 1 is in use by 1 MAC addressesこの例では、現在のシードが 9 であり、12 個の MAC アドレスで使用されていることがシステム出力に示されています。また、1 つ前のシードまたはインストール ID に基づく MAC アドレスが 1 つあることも示されています。