セル管理ツールを使用して、VMware Cloud DirectorvCenter Server 間のリソース プールの不一致を検出し、修正できます。

VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、セル管理ツールを使用して、VMware Cloud Director のインベントリ内のリソース プールと vCenter Server のインベントリ内のリソース プールの間の不一致を検出して、修正できます。セル管理ツールの detect-rp-mismatches サブコマンドは、vCenter Server インベントリで追加または再作成された新しいリソース プールを検出し、プロバイダ VDC および組織 VDC のバッキング リソースとして VMware Cloud Director に追加します。

前提条件

VMware Cloud Director が実行中であることを確認します。

手順

  1. VMware Cloud Director セルの OS に root としてログインするか、SSH で接続します。
  2. 次の形式でコマンドを実行します。
    /opt/vmware/vcloud-director/bin/cell-management-tool detect-rp-mismatches options
    表 1. セル管理ツールのオプションと引数、detect-rp-mismatches サブコマンド
    オプション 引数 説明
    --help (-h) なし このカテゴリで使用可能なコマンドの概要を示します。
    --detect-mismatch-with-vc なし vCenter Server インベントリと、VMware Cloud Director 環境内のプロバイダ VDC および組織 VDC の間のリソース プールの不一致を検出します。オプションの --vdcs--pvdcs など、追加の入力なしでこのオプションを使用すると、このコマンドはすべての VDC および PVD に対して実行されます。
    --fix-mismatch-with-vc なし

    vCenter インベントリと VMware Cloud Director の間のリソース プールの不一致を修正します。この処理には、プロバイダ VDC と環境内の組織 VDC の両方が含まれます。オプションの --vdcs--pvdcs など、追加の入力なしでこのオプションを使用すると、このコマンドはすべての VDC および PVD に対して実行されます。

    コマンドを実行したら、セル管理ツールのプロンプトに従い、必要に応じて vCenter インベントリにリソース プールを再作成するのに必要な入力を指定します。更新された vCenter リソース プール インベントリを VMware Cloud Director データベースと同期するには、VMware Cloud Director インスタンスが実行されていることを確認します。

    注: vCenter Server インスタンスでリソース プールが削除または再作成された場合は、コマンド プロンプトに従って再作成し、更新されたインベントリを実行中の VMware Cloud Director インスタンスと同期できるようにします。再作成されたリソース プールに関する必須の情報を指定します。

    リソース プール不一致の修正が完了すると、通知が表示されます。

    再作成されたリソース プールに本来含まれていた仮想マシンがあり、リソース プールを削除するときにこれらの仮想マシンを別のリソース プールに移動した場合、セル管理ツールを実行すると、再作成されたリソース プールに戻す必要があるすべての仮想マシンのリストが提供され、修正を完了できるようになります。

    --vdcs vdc1vdc2vdc3 オプション。リソース プールの不一致を検出または修正する組織 VDC 名のカンマ区切りリスト。VDC 名にカンマまたはスペースが含まれている場合は、VDC 名を引用符で囲みます。
    --pvdcs pvdc1pvdc2pvdc3 オプション。リソース プールの不一致を検出または修正するプロバイダ VDC 名のカンマ区切りリスト。VDC 名にカンマまたはスペースが含まれている場合は、VDC 名を引用符で囲みます。