VMware Cloud Foundation を使用した vSAN ストレージ

vSAN は、VMware Cloud Foundation の推奨されるプリンシパル ストレージ タイプです。これは、vSphere と統合され、単一のプラットフォームで管理されるエンタープライズ クラスのストレージです。vSAN はフラッシュ ストレージ用に最適化されており、ホストをクラスタに追加（スケールアウト）するか、ディスクをホストに追加（スケールアップ）することで、容量とパフォーマンスを無停止で拡張できます。

ストレージ タイプ	統合ワークロード ドメイン	管理ドメイン	VI ワークロード ドメイン
プリンシパル	はい	はい	はい
補助	いいえ	いいえ	いいえ

vSAN ストレージの前提条件

vSAN をプリンシパル ストレージとして使用する VI ワークロード ドメインを作成するには、次の点を確認する必要があります。

• vSAN ハードウェア、クラスタ、ソフトウェア、ネットワーク、およびライセンス要件を満たす 3 台以上の ESXi ホスト。詳細については、『vSAN のプランニングとデプロイ』ガイドを参照してください。
• ホストは SDDC Manager インベントリにある必要があります。ホストのコミッショニングを参照してください。
• クラスタに使用される vMotion および vSAN ネットワークの詳細を含むネットワーク プール。ネットワーク プール管理を参照してください。
• 有効な vSAN ライセンス。VMware Cloud Foundation でのライセンス キーの管理を参照してください。vSAN ESA や vSAN Max は、適格なライセンスがないと使用できません。

場合によっては、SDDC Manager がホスト ディスクをキャパシティとして自動的にマークできない場合があります。『vSAN のプランニングとデプロイ』ガイドの「ESXCLI でフラッシュ デバイスをキャパシティとしてマーク」の手順に従います。

vSAN ストレージの手順

• vSAN を新しい VI ワークロード ドメインのプリンシパル ストレージとして使用するには、SDDC Manager ユーザー インターフェイスを使用した VI ワークロード ドメインの展開を参照してください。
• vSAN を新しいクラスタのプリンシパル ストレージとして使用するには、SDDC Manager ユーザー インターフェイスを使用したワークロード ドメインへの vSphere クラスタの追加を参照してください。

vSAN Original Storage Architecture (OSA)

vSAN OSA では、vSAN データストアへのストレージ デバイスの供給元となる各ホストは、フラッシュ キャッシュ用に少なくとも 1 個のデバイスを提供し、キャパシティ用に少なくとも 1 個のデバイスを提供する必要があります。提供元のホスト上のデバイスは、1 つ以上のディスク グループを形成します。各ディスク グループには、1 つのフラッシュ キャッシュ デバイスと、恒久的ストレージ用の 1 つまたは複数のキャパシティ デバイスが含まれています。各ホストは、複数のディスク グループを使用するように構成できます。

vSAN OSA クラスタは、他の vSAN OSA クラスタからリモート データストアをマウントできます。

vSAN Express Storage Architecture (ESA)

vSAN ESA では、vSAN によって要求されたすべてのストレージ デバイスが、キャパシティとパフォーマンスに影響します。vSAN によって要求された各ホストのストレージ デバイスは、ストレージ プールを形成します。ストレージ プールは、ホストが vSAN データストアに提供するキャッシュの量および容量を表します。

vSAN ESA クラスタは、vSAN Max クラスタまたは他の vSAN ESA クラスタからリモート データストアをマウントできます。

vSAN ESA を使用するには、次のものが必要です。

• 直接またはプロキシ経由のインターネット接続、または vSAN HCL JSON ファイルのダウンロードしたコピー
  注： SDDC Manager は、直接またはプロキシ経由のインターネット接続がある場合、HCL ファイルを継続的に更新します。
• vSAN ESA をサポートする ESXi ホスト ディスク
• クラスタを管理する vLCM イメージ。
  • 新しいクラスタ イメージを作成する必要がある場合は、管理ドメインの vCenter Server に移動してイメージを作成します。
  • 使用可能な vLCM イメージがない場合は、[イメージ管理]（[ライフサイクル管理] > [イメージ管理] > [イメージのインポート]）に移動して、クラスタ イメージを抽出またはインポートします。詳細については、vSphere Lifecycle Manager イメージの抽出とvSphere Lifecycle Manager イメージのインポートを参照してください。
  • 互換性のあるハードウェアの詳細については、vSAN ESA VCG を参照してください。

vSAN Max

vSAN Max は、完全に分散されたスケーラブルな共有ストレージ ソリューションです。ストレージ リソースはコンピューティング リソースから分離されるため、ストレージ リソースとコンピューティング リソースを別個にスケーリングできます。vSAN Max クラスタは、ストレージのみを提供するサーバ クラスタとして機能します。そのデータストアを vSAN コンピューティング クラスタまたは vSAN ESA クラスタにマウントできます。

vSAN Max は、ストレージとパフォーマンスを向上させるために、vSAN Express Storage Architecture および高密度 vSAN ReadyNode を使用します。

vSAN Max は vSAN ESA を使用するため、上記と同じ要件が適用されます。

vSAN コンピューティング クラスタ

vSAN コンピューティング クラスタは、リモート データストアのマウントを可能にする小さな vSAN 要素を備えている vSphere クラスタです。コンピューティング クラスタ内のホストには、ローカル ストレージがありません。コンピューティング クラスタは、同じワークロード ドメイン内のクラスタからのみリモート データストアをマウントできます。

vSAN コンピューティング クラスタは、次のいずれかのクラスタ タイプからデータストアをマウントできます。

• vSAN OSA
• vSAN ESA
• vSAN Max

vSAN コンピューティング クラスタにリモート データストアをマウントすると、マウントできる追加のデータストアは同じクラスタ タイプのものに限られます。

注：VMware Cloud Foundation の外部で作成されたクラスタ上のデータストアは、VCF で作成されたクラスタにマウントできません。同様に、VMware Cloud Foundation の外部で作成されたクラスタは、VCF で作成されたクラスタからのデータストアをマウントできません。