親として使用する予定の仮想マシンを作成した後に、Windows 環境を構成します。この仮想マシンは、マスター イメージともいいます。

前提条件

  • リモート デスクトップの展開のために使用する仮想マシンを準備したことを確認します。クローン作成のための仮想マシンの作成を参照してください。

    親仮想マシンは、デスクトップ マシンが参加するドメインと同じ Active Directory ドメインに属するか、またはワークグループのメンバーとなることが可能です。

  • 仮想マシンがインスタント クローンまたは View Composer リンク クローンから変換されたものではないことを確認します。
    重要: また、インスタント クローンまたはView Composer リンク クローンを親仮想マシンとして使用することはできません。
  • 親仮想マシンに Horizon Agent をインストールするときは、インスタント クローンの [VMware Horizon Instant Clone Agent] オプション、または [VMware Horizon View Composer Agent] オプションを選択します。仮想マシンへの Horizon Agent のインストールを参照してください。

    大規模な環境で Horizon Agent を更新するには、標準的な Windows 更新メカニズム(Altiris、SMS、LanDesk、BMC などのシステム管理ソフトウェア)を使用できます。プッシュ イメージまたは再構成操作を使用して、Horizon Agent を更新することもできます。

    注: View Composer のリンク クローンについては、親の仮想マシンで VMware View Composer Guest Agent Server サービスのログイン アカウントを変更しないでください。デフォルトでは、これはローカル システム アカウントです。このアカウントを変更すると、この親から作成されたリンク クローンは起動しなくなります。
  • Windows マシンをデプロイするには、ボリューム ライセンス キーを構成し、親仮想マシンのオペレーティング システムをボリューム アクティベーションによってアクティベーションします。インスタント クローンおよび Composer リンク クローンでの Windows のアクティベーションを参照してください。
  • ベスト プラクティスに従ってオペレーティング システムを最適化していることを確認します。インスタント クローンおよびリンク クローン仮想マシン用の Windows のカスタマイズを参照してください。
  • デバイス ドライバの Windows Update 検索を無効にするための手順を理解しておきます。http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc730606(v=ws.10).aspx にある Microsoft Technet の記事「Disable Searching Windows Update for Device Drivers」を参照してください。

手順

  • 親仮想マシンの DHCP リースを削除して、リースされた IP アドレスがプール内のリンク クローンにコピーされないようにします。
    1. 親仮想マシンで、コマンド プロンプトを開きます。
    2. ipconfig /release コマンドを入力します。
  • システム ディスクにボリュームが 1 つだけ含まれていることを確認します。
    複数のボリュームを含む親仮想マシンからリンク クローンを展開することはできません。複数の仮想ディスクはサポートされています。
    注: View Composer のリンク クローンについては、親仮想マシンに複数の仮想ディスクが含まれている場合は、デスクトップ プールを作成するときに、親仮想マシンにすでに存在する、またはネットワーク マウントされたドライブに使用されているドライブ文字と競合する、View Composer 通常ディスクまたは廃棄可能データ ディスク用ドライブ文字は選択しないでください。
  • 仮想マシンに独立ディスクが含まれていないことを確認します。
    仮想マシンのスナップショットを作成するときに、独立ディスクは除外されます。クローンはスナップショットに基づくため、独立ディスクを含みません。
  • View Composer リンク クローンについては、リンククローン マシンを作成するときに破棄可能データ ディスクを構成する場合に、デフォルト ユーザーの TEMP および TMP 変数を親仮想マシンから削除します。
    pagefile.sys ファイルを削除して、すべてのリンク クローンでファイルを複製することを回避することもできます。親仮想マシンの pagefile.sys ファイルを残しておくと、ファイルの読み取り専用バージョンがリンク クローンによって継承され、そのファイルの第 2 バージョンは破棄可能データ ディスクで使用されます。
  • 各クローンの仮想ディスクのサイズを減らすには、ハイバネーション オプションを無効にします。
  • 親仮想マシンのスナップショットをとる前に、デバイス ドライバの Windows Update 検索を無効にします。
    この Windows 機能は、カスタマイズのプロセスに干渉する場合があります。各クローンがカスタマイズされると、Windows はインターネット上でそのクローンの最適なドライバを検索し、遅延する結果となります。
  • vSphere Client で、親仮想マシンの [vApp オプション] 設定を無効にします。
  • Windows 8.1、Windows Server 2008 R2、および Windows Server 2012 R2 マシンで、未使用の機能を削除することによってディスク領域を確保するスケジュール設定されたメンテナンス作業を無効にします。
    例: Schtasks.exe /change /disable /tn "\Microsoft\Windows\AppxDeploymentClient\Pre-staged app cleanup"

    たとえば、View Composer のリンク クローンの場合、このメンテナンス作業によりリンク クローンの作成後に Sysprep カスタマイズ スクリプトが削除され、後続の再構成操作がカスタマイズ操作のタイムアウト エラーで失敗する可能性があります。詳細については、Microsoft KB の記事(http://support.microsoft.com/kb/2928948)を参照してください。

  • リムーバブル デバイスのホットプラグ機能を無効にします。KB 1012225を参照してください。

次のタスク

vSphere Client または vSphere Web Client を使用して、パワーオフ状態の親仮想マシンのスナップショットを作成します。このスナップショットは、クローンの基本イメージを提供します。

重要: スナップショットを作成する前に、親仮想マシンをシャットダウンします。

仮想マシンを再起動するとエラーが発生することがあります。問題の解決方法については、KB 2094318を参照してください。