ポッドを Horizon Cloud Connector 仮想アプライアンスの自動更新を実行するように構成できます。この構成により、Horizon Cloud オペレーション チームは、サービスを正常に実行するため、必要に応じてクラウド制御プレーンから仮想アプライアンスでメンテナンス アクションを実行できるようになります。

注: 自動更新には、以下の制限が適用されます。
  • 自動更新に参加するには、既存の Horizon Cloud Connector アプライアンスが最小バージョン 1.6.0.0 で実行されている必要があります。
  • 現時点では、Horizon Cloud Connector 2.0 へのアップグレードでは自動更新機能はサポートされていません。バージョン 2.0 にはアプライアンス アーキテクチャの大幅な変更が含まれているため、アップグレードを明示的にオプトインする必要があります。既存の Horizon Cloud Connector アプライアンスをバージョン 2.0 にアップグレードするには、Horizon Cloud Connector 仮想アプライアンスの手動更新で説明されている手順を実行します。
  • Azure VMware Solution (AVS) 環境にデプロイされた Horizon ポッドでは、自動更新機能はサポートされていません。AVS の Horizon ポッドを更新するには、Horizon Cloud Connector 仮想アプライアンスの手動更新を参照してください。
注目: 自動更新機能は Horizon Cloud Connector ではデフォルトで無効になっており、リクエストがあった場合のみポッドごとに有効にできます。自動更新機能にアクセスするには、VMware の担当者に連絡するか、 VMware ナレッジベース (KB) の記事 2006985 に記載されている Customer Connect サポート リクエストを提出して、この機能を明確にリクエストする必要があります。

自動更新の要件

Horizon Cloud Connector アプライアンスの自動更新をサポートするには、次のタスクを実行してシステム環境を準備します。

  1. ポッドによる自動更新の受信を有効にします。デフォルトでは、ポッドは自動更新を受け入れません。自動更新を受信する各ポッドについて特定の要求を提出する必要があります。

    ポッドの自動更新機能を有効にするには、VMware の担当者に連絡するか、VMware ナレッジベース (KB) の記事 2006985 に記載されている Customer Connect サポート リクエストを提出します。

  2. システム環境が次の要件を満たしていることを確認します。
    • 静的 IP アドレスを持つ既存の Horizon Cloud Connector アプライアンスをデプロイしたこと。
    • 既存の Horizon Cloud Connector アプライアンスが最小バージョン 1.6.0.0 で実行していること。
    • アプライアンスの更新をデプロイするには、少なくとも 50 GB のデータストア容量が利用可能であること。
    • Horizon Cloud Connector アプライアンスが、ESXi ホストにアクセスできること。
    • Horizon Cloud Connector 構成ポータルで vCenter Server とネットワーク設定を構成していること。詳細な手順については、このトピックの次のセクションを参照してください。
    • 未割り当ての固定 IP アドレスは、アプライアンスの更新中に一時的に使用できます。この一時アドレスは、Horizon Cloud Connector アプライアンスの現在のバージョンで使用されている固定 IP アドレスとは異なるアドレスにする必要があります。

vCenter Server およびネットワーク設定の構成

自動更新機能により、Horizon Cloud Connector アプライアンスの新しいバージョンが vCenter Server にデプロイされます。これらのデプロイ用にシステム環境を準備するには、まず、更新されたアプライアンスに使用する未割り当ての固定 IP アドレスとネットワーク設定といった、必要なネットワーク情報を指定どおりに収集します。次の手順を実行します。

注: 自動更新機能に必要なデプロイと構成の手順を実行するには、 vCenter Server で管理者権限を持つユーザー アカウントを構成する必要があります。 vCenter Server およびネットワーク設定を構成するためのオプションが Horizon Cloud Connector 構成ポータルに表示されない場合は、この記事の前のセクション「自動更新の要件」で説明するように、最初にポッドの自動更新機能の有効化をリクエストする必要があります。
  1. 次のように、必要なネットワーク情報を収集します。
    • (現在の Horizon Cloud Connector 1.9 またはそれ以降)更新されたアプライアンスで一時的に使用する未割り当ての固定 IP アドレスを決めます。更新中において、既存のアプライアンスに対して構成されている他のすべての必要なネットワーク設定が、更新されたアプライアンスで使用されます。
    • (現在の Horizon Cloud Connector 1.6 から 1.8 まで)更新されたアプライアンスで使用する未割り当ての固定 IP アドレスとネットワーク設定を収集します。
  2. Horizon Cloud Connector 構成ポータルにログインします。
  3. 構成画面を開いて vCenter Server の詳細を表示するには、次のいずれかの手順を実行します。
    • Horizon Cloud Connector 1.7 以降)[vCenter Server とネットワークの詳細の設定] ボタンをクリックします。
    • Horizon Cloud Connector 1.6)[Cloud Connector の自動更新の構成] ボタンをクリックします。
  4. [Horizon Cloud Connector vCenter Server の詳細] 画面で、vCenter Server の FQDN を入力し、[証明書の取得] をクリックします。証明書情報が表示されたら、[上の証明書を確認したので続行します] を選択します。
  5. [Horizon Cloud Connector vCenter Server 認証情報] に、vCenter Server の管理者権限を持つユーザーのログイン認証情報を入力します。
  6. [Cloud Connector のアップグレードで使用するその他の固定 IP アドレスの詳細] で、必要に応じて固定 IP アドレスおよびその他のネットワーク設定を構成します。
    • (現在の Horizon Cloud Connector 1.9 またはそれ以降)更新中において、新しいアプライアンス バージョンで一時的に使用する未割り当ての固定 IP アドレスを指定します。新しいアプライアンス バージョンでは、既存のアプライアンス バージョン用に構成されたゲートウェイ、サブネット、および DNS サーバ設定を使用します。
    • (現在の Horizon Cloud Connector 1.6 から 1.8 まで)更新中において、新しいアプライアンス バージョンで一時的に使用する未割り当ての固定 IP アドレスを指定します。新しいアプライアンス バージョンでは、既存のアプライアンス バージョン用に構成されたゲートウェイ、サブネット、および DNS サーバの設定は使用されません。自動更新機能を使用するには、[Cloud Connector のアップグレードで使用するその他の固定 IP アドレスの詳細] で、新しいアプライアンス バージョン用のこれらの設定を手動で構成する必要があります。
    設定 説明
    [固定 IP アドレス]

    事前に決定した、一時的な未割り当ての固定 IP アドレス。このアドレスは、アプライアンスの現在のバージョンで使用されている固定 IP アドレスとは異なるアドレスにする必要があります。

    更新中、アプライアンスの新しいバージョンは一時的な固定 IP アドレスを使用して、現在のバージョンのアプライアンスが動作している間、一時的にネットワーク アクセスを取得します。

    [デフォルト ゲートウェイ] (現在の Horizon Cloud Connector 1.6 から 1.8 までのみ)新しいバージョンのアプライアンスに使用するゲートウェイ構成。
    [サブネット マスク] (現在の Horizon Cloud Connector 1.6 から 1.8 までのみ)新しいバージョンのアプライアンスに使用するサブネット マスク。
    [DNS サーバ]

    (現在の Horizon Cloud Connector 1.6 から 1.8 までのみ)新しいバージョンのアプライアンスに使用する DNS サーバ。

    重要: 新しいアプライアンス バージョンに対して、最大 1 台の DNS サーバを構成します。複数の DNS サーバを構成すると、アプライアンスの更新に失敗します。
  7. [保存] をクリックします。

自動更新プロセスの End-to-End のフロー

Horizon Cloud Connector の自動更新プロセスは、「Blue-Green デプロイ」と呼ばれるソフトウェア業界の手法に従っています。


Blue-Green 更新プロセスの概念図

更新対象の既存の Horizon Cloud Connector インスタンスは、Blue アプライアンスと呼ばれます。新しいバージョンの Horizon Cloud Connector は、Green アプライアンスと呼ばれます。

Blue アプライアンスの現在のバージョン番号を表示するには、[設定] > [キャパシティ] > [] の順に選択し、必要に応じて [ポッド] タブをクリックします。バージョン番号は、リスト内のペアになっているポッドの名前の横に表示されます。


[キャパシティ] ページのアプライアンスのバージョン番号の詳細。

Horizon Cloud Connector オンボーディング ユーザー インターフェイスで vCenter Server とネットワーク設定を構成すると、End-to-End の更新プロセスは次の手順で構成されます。

  1. VMware が、Blue アプライアンスと互換性のある Horizon Cloud Connector の更新バージョンをリリースすると、次のいずれかが発生します。
    • システム環境が自動更新をサポートするためのすべての要件を満たしている場合、[キャパシティ] ページでポッドのバージョン番号をクリックすると、通知メッセージが表示されます。

      更新の可用性の通知メッセージ。

      さらに、[スケジュールの更新] ボタンがポッドの詳細ページで使用可能になります。(ポッドの詳細ページを表示するには [設定] > [キャパシティ] > [] の順に選択し、必要に応じて [ポッド] タブをクリックして、リスト内のポッドの名前をクリックします。)このページの通知バナーには、使用可能な更新のバージョン番号が表示されます。


      ポッドの詳細ページの [スケジュールの更新] ボタン。

      システム環境が自動更新のすべての要件を満たしている場合は、更新プロセスの手順 3 に進みます。

    • システム環境が自動更新のすべての要件を満たしていない場合、ポッドの詳細ページには、[更新エラーをクリア] ボタンが表示されます。また、更新を妨げるエラーがあることを通知するメッセージも表示されます。

      ポッドの詳細ページの [更新エラーをクリア] ボタン。
  2. 更新を妨げる 1 つ以上のエラー状態がある場合は、それらを解決する必要があります。[更新エラーをクリア] ボタンをクリックするか、またはアラート バナーのリンクをクリックして、[ポッド更新エラーの解決] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスのメッセージに従って、必要なアクションを実行するか、または必要な構成を更新して、説明されているエラー状態をクリアします。次に、エラーの説明の横にあるチェック ボックスをオンにし、[続行] をクリックして、エラーが解決されたことを確認します。

    次のスクリーンショットは、エラーの解決を確認した後の [ポッド更新エラーの解決] ダイアログ ボックスの例を示しています。


    [ポッド更新エラーの解決] ダイアログ ボックス

    構成の変更が有効になり、管理コンソールにこれらの変更が反映されるまでに最大 30 分かかることがあります。エラーがクリアされると、[更新エラーのクリア] ボタンが [スケジュールの更新] に変わります。

  3. 更新ワークフローを開始するには、更新を手動でスケジューリングする必要があります。ポッドの詳細ページで、[スケジュールの更新] をクリックします。次に、Horizon Cloud サービスが Blue アプライアンスを Green アプライアンスに更新する日時を設定します。

    アップデートが発生するのに都合の良い時刻を決定します。通常は、Green アプライアンスのデプロイや Blue アプライアンスから Green アプライアンスへの移行などの更新プロセスには、最大 90 分かかります。ベスト プラクティスとして、環境が最もビジーでないときにアップデートをスケジューリングします。更新がスケジューリングされると、コンソールの上部バナーにスケジューリングされた更新までの残り時間が表示されます。組織によって要求される場合、スケジュール設定された時刻の前であればいつでも更新時刻のスケジュールを再設定することができます。

    次のスクリーンショットは、スケジュールされた更新を示すバナーの例を示しています。


    スケジューリングされた更新の通知バナー。
    重要: 更新をスケジューリングするときに、日付と時刻を指定する必要があります。これは、ブラウザのタイム ゾーンでのローカルの時間です。
  4. スケジュールされた日時に、サービスは [Horizon Cloud Connector vCenter Server の詳細] 画面で以前に構成した一時的な IP アドレスを使用して、vCenter Server に Green アプライアンスをデプロイします。通常、このデプロイ ステージが完了するまでには約 25 分かかります。ただし、正確な期間はシステム インフラストラクチャのキャパシティと特性によって異なる場合があります。
    注: デプロイ、移行、および IP アドレスの再割り当てなどのステージを含む更新中に、更新中の Blue アプライアンスとペアリングされたポッドで管理タスクを実行することはできません。また、 Horizon Cloud Connector 構成ポータルのすべてのアクション ボタンは、無効の状態になります。ただし、更新中、Blue アプライアンスは完全に動作したままで、ポッドはクラウド制御プレーンとサブスクリプション ライセンス サービスに接続されたままになります。
  5. Green アプライアンスが完全にデプロイされると、サービスは構成を Blue アプライアンスから Green アプライアンスに移行します。通常、この移行ステージが完了するまでには約 10 分かかります。
  6. 移行が完了すると、Green アプライアンスから一時的な IP アドレスの割り当てが解除され、Horizon Cloud Connector インスタンスの永続的な IP アドレスが Blue アプライアンスから Green アプライアンスに再割り当てされます。
    注: 再割り当てを行うと、1 分未満の短い期間のダウンタイムが生じます。この間、ポッドは制御プレーンと Horizon Cloud サービスへの接続を一時的に失います。この間、エンド ユーザーは、ポッド上のリモート デスクトップおよびアプリケーションへの接続セッションを一時的に失う可能性があります。
    IP アドレスの再割り当てが完了すると、次のようになります。
    • Green アプライアンスが完全に動作し、ポッドの制御プレーンとサブスクリプション ライセンス サービスへの接続がリストアされます。
    • Green アプライアンスは、Blue アプライアンスの名前に新しいバージョン番号をサフィックスとして付加して作成された名前を持ちます。
    • Blue アプライアンスはデータストアに残り、パワーオフされます。
  7. 更新が正常に完了したことを確認するには、次の手順を実行します。
    1. [設定] > [キャパシティ] > [] の順に選択し、必要に応じて [ポッド] タブをクリックします。更新されたアプライアンスのバージョン番号は、リスト内のポッドの名前の横に表示されます。

      更新後の [キャパシティ] ページのアプライアンス バージョン番号。
    2. Green アプライアンスの Horizon Cloud Connector 構成ポータルにログインし、Horizon Cloud Connector コンポーネントの健全性を確認します。
注: Horizon Cloud Connector をバージョン 1.10 以降にアップデートすると、Horizon Cloud サービスが自動的に有効になります。 Horizon Cloud Connector バージョン 1.10 以降では、アプライアンスのバージョン 1.8 または 1.9 で使用可能だった基本機能プロファイルはサポートされていません。

自動更新を妨げるエラー状態

一般的なエラー メッセージの例は次のとおりです。

  • Cloud Connector がオンラインであることを確認します
  • Cloud Connector は固定 IP アドレスを使用してデプロイされていません
  • アップグレードのために vCenter server に接続できません。Cloud Connector のセットアップで、vCenter Server の認証情報を再入力してください
  • アップグレードを実行するのに十分なディスク容量がありません。必要な最小ディスク容量は 50 GB です。

必要な構成の変更を行って、指定されたエラーを修正し、自動更新のスケジュールを続行できるようにします。