VMware Integrated OpenStack デプロイの管理には、構成設定の変更や OpenStack 構成とデータのバックアップ、リカバリ、リストアの他に、マイナー更新パッチの適用や新規バージョンへのアップグレードなどが含まれます。 デプロイ構成の管理 VMware Integrated OpenStack のインストールおよびデプロイ プロセスでは、主に、OpenStack コンポーネントの構成、Syslog サーバの指定、LDAP、NSX、vCenter Server のパスワードの入力を行います。 これらの設定はデプロイ後に変更できます。 ネットワーク構成の管理インストール中、ポート グループを指定して Neutron ネットワーク コンポーネントを構成します。 インストール後、IP 範囲の拡大、L2 ブリッジの作成、または専用ネットワークの DNS の変更を実行できます。 vSphere Web Client での容量の追加コンピューティング クラスタとデータストアを既存の VMware Integrated OpenStack デプロイに追加することができます。 ブロック ストレージ用バックアップ サービスの構成データの損失を防ぐために、ベスト プラクティスとして、OpenStack のブロック ストレージ (Cinder) コンポーネント用にバックアップ サービスを構成することが推奨されます。ネットワーク ファイル システム (NFS)、または、別の OpenStack サービスである Object Storage (Swift) サービスのいずれかにボリュームをバックアップするように Cinder を構成できます。 VMware Integrated OpenStack デプロイのバックアップベスト プラクティスとして、OpenStack 管理サーバおよびデータベースを定期的にバックアップすることが推奨されます。 バックアップからの VMware Integrated OpenStack のリストアクラッシュが発生した場合、バックアップから VMware Integrated OpenStack 管理サーバと OpenStack データベースをリストアできます。 障害からのリカバリディスク障害やその他の重大な問題が発生した場合は、VMware Integrated OpenStack CLI を使用して、デプロイ内の個別のノードをリカバリできます。 VMware Integrated OpenStack のログ ファイルの場所テクニカル サポートを要請したときに、ログ ファイルを提供するよう求められることがあります。次の表に、ファイルの場所とこれらのファイルの目的を示します。 VMware Integrated OpenStack 4.0 へのアップグレード VMware Integrated OpenStack 4.0 にアップグレードするには、別のインスタンスをデプロイし、現在のデプロイのバックアップ先となる NFS サーバをセットアップし、再設定し、アップグレードされた新しいデプロイに移行します。 VMware Integrated OpenStack デプロイの更新 VMware Integrated OpenStack デプロイは、VMware Integrated OpenStack Manager の vApp または CLI コマンドを使用し、パッチをインストールして適用することによって更新します。 ダッシュボードのロゴと背景のカスタマイズデフォルトでは、VMware のロゴと無地の背景が VMware Integrated OpenStack ダッシュボード ログイン ページに表示されます。 VMware Integrated OpenStack ダッシュボードのすべてのページの左上隅に VMware のロゴが表示されます。 これらのデフォルトのグラフィックの代わりに自社のロゴやその他のブランドが表示されるようにデプロイ構成をカスタマイズできます。 プロファイリングを使用した OpenStack デプロイのトレース VMware Integrated OpenStack のプロファイリング機能を使用して、OpenStack コア サービスのトレースを有効にできます。トレースが有効になっていると、OpenStack 処理の一部であるすべての API、RPC、ドライバ、データベースの呼び出しの応答時間がキャプチャされます。トレースは、OpenStack サービスを再起動せずに有効または無効にできます。 VMware Integrated OpenStack で使用するための NUMA の構成 VMware Integrated OpenStack 4.0 では、基盤となる vSphere プラットフォーム上に NUMA 対応の配置を行うことができます。この機能により、Telco 環境で実行される仮想ネットワーク機能 (VNF) の遅延が小さくなり、スループットが向上します。