VMware Integrated OpenStack 5.1 から 7.0.1 にアップグレードするには、新しいバージョンをインストールし、既存のデプロイを移行します。
前提条件
- 現在のデプロイで VMware Integrated OpenStack 5.1 が実行されていることを確認します。古いバージョンを実行している場合は、まずバージョン 5.1 にアップグレードします。
- VMware Integrated OpenStack 5.x デプロイのローカル ドメインに admin という名前のユーザーが存在することを確認します。このユーザーは、アップグレード中にデフォルトのドメインが LDAP として構成されている場合に必要です。admin という名前のユーザーがいない場合は、この名前のユーザーを 5.x 環境内に手動で作成します。
注: admin パスワードが OpenStack 側から更新されている場合、アップグレード スクリプトによって抽出された admin パスワードが実際のパスワードと異なることがあります。その場合、 cluster.yml の
secret/managedpasswords
のdata.admin_password
を実際のパスワードで編集する必要があります。 - VMware Integrated OpenStack 5.1.デプロイに複数のロード バランサが含まれている場合は、LDAP ロード バランサを無効にします。
- ドメインが LDAP で構成されている場合は、ドメイン名がバインド ユーザーに追加されていることを確認します。
- nova_api の cell_mappings テーブルで、name が NULL の行を確認します。行が見つかった場合は、name を修正して、スキーマの移行が正常に実行されるようにします。
- OpenStack 管理サーバ から、VIO 5.1 制御プレーンの任意のデータベース ノードにログインします。
- root ユーザーに切り替えます。
sudo su -
- MariaDB クライアントを起動するには、
mysql
コマンドを実行します。 - nova_api データベースにアクセスするには、次の SQL コマンドを実行します:
use nova_api
- 次の SQL コマンドを実行します:
select id,name from cell_mappings;
- 出力を確認します。name の列が NULL の行を探します。次の例では、id が 9 の行に NULL が表示されています。
+----+-------+ | id | name | +----+-------+ | 6 | cell0 | | 9 | NULL | +----+-------+
- name 列が NULL の行の ID を使用して SQL コマンドを実行し、name を修正します。
update cell_mappings set name='cell1' where id=<ID_of_row_with_NULL>;
- 次の SQL コマンドを実行します:
select id,name from cell_mappings;
- 出力を確認します。次の例では、id が 9 の行で NULL が cell1 に置き換えられています。
+----+-------+ | id | name | +----+-------+ | 6 | cell0 | | 9 | cell1 | +----+-------+
- VMware Integrated OpenStack ダウンロード ページから VMware Integrated OpenStack 7.0 OVA、7.0.1 パッチ、アップグレード、および viocli パッケージをダウンロードします。ファイルには、約 6 GB のストレージ容量が必要です。
- custom.yml および custom-playbook.yml ファイルの外部で OpenStack デプロイに対して行われたすべてのカスタマイズを記録します。アップグレードが完了したら、これらのファイルの外部のカスタマイズを新しいデプロイで再構成する必要があります。
- OIDC プロトコルを使用して VMware Identity Manager との ID フェデレーションを設定した場合は、アップグレードの前に設定済みの ID プロバイダを削除します。アップグレードが完了したら、再び ID プロバイダを追加できます。
プロバイダを削除するには、
openstack identity provider delete idp-name
コマンドを実行します。 - NSX Manager クラスタを使用するように VMware Integrated OpenStack が構成されている場合は、アップグレード前にこの設定を削除します。この操作を行うには、親 NSX Manager の IP アドレスのみを含めるように nsxv3_api_managers パラメータの値を変更します。アップグレードが完了すると、クラスタに他のマネージャを追加できるようになります。
- Swift が展開されている場合は、クラスタの設定を記録します。Swift クラスタを VMware Integrated OpenStack 7.0 にアップグレードすることはできません。Swift の設定は保持されません。Swift を引き続き使用する場合は、アップグレードの完了後にクラスタを再作成します。
- OpenStack の内部管理ワークロードが実行されていないことを確認します。