このガイドでは、NSX-T ロード バランサを NSX Advanced Load Balancer に移行する方法について説明します。

Migration Coordinator を使用して、ロード バランサ展開を持つ NSX Data Center for vSphere 環境から、既存の展開を VMware NSX-T Data Center 3.2 リリース以降の NSX Advanced Load Balancer を持つ NSX Data Center 環境に移行できます。

これら 2 つは異なる製品であり、環境が異なるため、機能に制約がある場合があります。vSphere 構成の NSX Data Center を Migration Coordinator にインポートすると、環境内の機能と構成がサポート対象であるかどうかについての詳細なフィードバックが提供されます。

vSphere の NSX Data Center 内の 論理ロード バランサは、クライアント IP アドレスがバックエンド プール サーバに表示されるかどうかを示す透過モード構成機能を提供します。透過モードと同等の NSX Advanced Load Balancer での方法は、クライアント IP の保持です。Migration Coordinator は、プールの構成で透過モードが有効になっている場合、オーバーレイ トランスポート ゾーン(オーバーレイ セグメント)用に構成された仮想サービス インスタンスに対してフィードバックを提供します。同等の構成が、NSX Advanced Load Balancer に作成されます。ただし、クライアント IP の保持機能は現在オーバーレイ セグメントでサポートされていないため、この機能は動作しません。今後のリリースでは、オーバーレイ セグメントにクライアント IP の保持機能が追加されると、適切な構成ガイドに従って機能を利用できます。

注:

NSX Advanced Load Balancer は、NSX-T Overlay クラウドのクライアント IP の保持をサポートします。