次の確認事項をチェックし、タスクを実行して、NSX Data Center for vSphere のアップグレードに必要なインフラストラクチャを準備します。
リリース ノート
インストールとバージョンに影響する既知の問題など、バージョン固有の情報については、リリース ノートを確認してください。「https://docs.vmware.com/jp/VMware-NSX-for-vSphere/index.html」を参照してください。
互換性の確認
- アップグレードする NSX Data Center for vSphere のバージョンと使用中の vSphere と ESXi のバージョンに互換性があることを確認します。https://partnerweb.vmware.com/comp_guide2/sim/interop_matrix.php#interop&93=&2=&1=に掲載されている『VMware 製品の相互運用性マトリックス』を参照してください。
- ゲスト イントロスペクションまたはネットワーク拡張性に関するパートナー サービスが展開されている場合、アップグレードの前に互換性を確認します。
- ほとんどの場合、パートナー ソリューションに影響を与えることなく NSX Data Center for vSphere をアップグレードできます。アップグレードする NSX Data Center for vSphere のバージョンと、パートナー ソリューションとの間に互換性がない場合、アップグレードする前に、パートナー ソリューションを互換性のあるバージョンにアップグレードする必要があります。
- VMware 互換性ガイドでネットワークとセキュリティについて確認します。「http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php?deviceCategory=security」を参照してください。
- パートナー製品のドキュメントで、互換性とアップグレードの詳細について確認します。
- 環境内に Data Security がある場合は、NSX のアップグレード前にアンインストールしておきます。NSX 6.3.0 以降では、Data Security はサポートされていません。「NSX Data Security のアンインストール」を参照してください。
全般的なインフラストラクチャの準備
- 正引きと逆引きの名前解決が機能し、次のシステムで DNS 名を解決できることを確認します。
- NSX Manager アプライアンス
- vCenter Server システム
- Platform Services Controller システム
- ESXi ホスト
- vSphere 6.0 U3 より前のバージョンの vSphere を使用し、環境内で vSphere Update Manager を使用している場合は、vCenter Server bypassVumEnabled フラグが true に設定されていることを確認します。この設定によって、VUM がインストール済み、または使用できない場合でも、VIB を ESXi ホストに直接インストールするように ESX Agent Manager (EAM) が設定されます。http://kb.vmware.com/kb/2053782 を参照してください。
- NSX Manager、vCenter Server、vSphere Distributed Switch の最新のバックアップがあることを確認します。「NSX のバックアップとリストア」を参照してください。
- サポート バンドルを作成またはダウンロードします。『NSX 管理ガイド』で「サポート バンドル収集ツール」を参照してください。
- NSX 環境の動作状態を確認します。「NSX の動作状態の確認」を参照してください。
- アップグレード バンドルをダウンロードしてステージングし、md5sum を使用して検証します。「アップグレード バンドルのダウンロードと MD5 の確認」を参照してください。
-
ライセンスを管理するすべての vCenter Server ユーザーが LicenseService.Administrators グループに属していることを確認します。
NSX Manager の準備
- 同じメンテナンス期間でアップグレードする NSX Manager を決定します。
- Cross-vCenter NSX 環境の場合、同じメンテナンス期間内にプライマリ NSX Manager とすべてのセカンダリ NSX Manager を同じ NSX バージョンにアップグレードする必要があります。
- 同じ SSO サーバを使用する vCenter Server システムに複数の NSX Manager が接続している場合、NSX Manager のバージョンのすべての組み合わせはサポートされません。サポートされる構成がメンテナンス期間の最後に残るように、NSX Manager のアップグレードをプラニングする必要があります。
- 同じバージョンの NSXを使用している NSX Manager はすべてサポートされます。
- 異なるバージョンの NSX を使用する NSX Manager がサポートされます。これは、1 つ以上の NSX Manager に NSX 6.4.0 以降がインストールされ、他のすべての NSX Manager に NSX 6.3.3 以降がインストールされている場合に適用されます。
-
NSX Manager ファイル システムの使用量を確認し、 /common ディレクトリの使用量が 70% の場合はクリーンアップを実行します。
- NSX Manager にログインし、show filesystems を実行して、ファイルシステムの使用率を表示します。
- 使用率が 100% の場合は、特権(有効)モードに切り替えて purge log manager コマンドと purge log system コマンドを実行します。
- ログのクリーンアップを実行するには、NSX Manager アプライアンスを再起動します。
- アップグレードの前に、NSX Manager 仮想アプライアンスの予約済みメモリがシステム要件を満たしていることを確認します。
「NSX Data Center for vSphere のシステム要件」を参照してください。
NSX Controller の準備
- NSX Controller クラスタには、3 台のコントローラ ノードが必要です。3 台より少ない場合は、アップグレードを開始する前にノードを追加する必要があります。コントローラ ノードの追加方法については、『NSX インストール ガイド』で「NSX Controller クラスタのデプロイ」を参照してください。
NSX Edge の準備
- vCloud Networking and Security 5.5 以前の vShield Edge アプライアンスの場合、NSX 6.2.x 以降にアップグレードしてから、NSX 6.4 にアップデートします。
- アップグレードで NSX Edge Services Gateway アプライアンスを展開するだけの十分なリソースがホストにあることを確認します。これは特に、複数の NSX Edge アプライアンスを並行してアップグレードする場合に重要です。NSX Edge のサイズごとに必要となるリソースについては、NSX Data Center for vSphere のシステム要件を参照してください。
- アップグレード時は、1 台の NSX Edge インスタンスにつき、適切なサイズの NSX Edge アプライアンスを 2 台準備し、2 台ともパワーオン状態にします。
- 高可用性 (HA) 構成の NSX Edge インスタンスの場合は、2 台の新しいアプライアンスをデプロイしてから、2 台の古いアプライアンスと置き換えます。つまり、パワーオン状態のフルサイズの NSX Edge アプライアンスが、NSX Edge のアップグレード中に 4 台存在することになります。NSX Edge インスタンスがアップグレードされると、高可用性アプライアンスのいずれかがアクティブになります。
-
NSX Edge アプライアンス用に設定した場所と実際の配置場所にリストされたホスト クラスタが、NSX 用に準備されていることと、メッセージング インフラストラクチャのステータスが正常であることを確認する必要があります。 ステータスが緑色の場合、ホストは NSX Manager との通信に VIX ではなくメッセージング インフラストラクチャを使用しています。
すべての NSX Edge アプライアンスを NSX 6.4 にアップグレードしない場合でも、これを実行する必要があります。
NSX Edge アプライアンスの作成後にクラスタが削除された場合など、設定した場所が使用できない場合には、実際の配置場所のみを確認します。- GET https://NSX-Manager-IP-Address/api/4.0/edges/{edgeId}/appliances API 要求を使用して、最初に設定した場所の ID (configuredResourcePool > id) と現在の場所 (resourcePoolId) を確認します。
GET https://NSX-Manager-IP-Address/api/2.0/nwfabric/status?resource={resourceId}
API 要求を使用して、これらのクラスタのホスト準備ステータスとメッセージング インフラストラクチャのステータスを検索します。resourceId は、前の手順で確認した NSX Edge アプライアンス設定場所と実際の配置場所を表す ID です。- 応答本文の com.vmware.vshield.vsm.nwfabric.hostPrep の featureId に対応するステータスを確認します。ステータスは正常である必要があります。
<nwFabricFeatureStatus> <featureId>com.vmware.vshield.vsm.nwfabric.hostPrep</featureId> <featureVersion>6.3.1.5124716</featureVersion> <updateAvailable>false</updateAvailable> <status>GREEN</status> <installed>true</installed> <enabled>true</enabled> <allowConfiguration>false</allowConfiguration> </nwFabricFeatureStatus>
- 応答本文の com.vmware.vshield.vsm.messagingInfra の featureId に対応するステータスを確認します。ステータスは正常である必要があります。
<nwFabricFeatureStatus> <featureId>com.vmware.vshield.vsm.messagingInfra</featureId> <updateAvailable>false</updateAvailable <status>GREEN</status> <installed>true</installed> <enabled>true</enabled> <allowConfiguration>false</allowConfiguration> </nwFabricFeatureStatus>
- 応答本文の com.vmware.vshield.vsm.nwfabric.hostPrep の featureId に対応するステータスを確認します。ステータスは正常である必要があります。
ホストが NSX 用に準備されていない場合は、次の操作を行います。- の順に移動し、NSX 用にホストを準備します。
- メッセージング インフラストラクチャのステータスが「正常」であることを確認します。
- ホストに NSX Edge を再デプロイします。
ホストが NSX 用に準備されていない場合は、次の操作を行います。- の順に移動し、NSX 用にホストを準備します。
- メッセージング インフラストラクチャのステータスが「正常」であることを確認します。
- ホストに NSX Edge を再デプロイします。