他の NSX Data Center for vSphere コンポーネントをアップグレードする前に、すべてのセカンダリ NSX Manager アプライアンスをアップグレードする必要があります。
次の手順で、セカンダリ NSX Manager アプライアンスをアップグレードします。Cross-vCenter NSX 環境にあるすべてのセカンダリ NSX Manager アプライアンスで、この手順を繰り返します。
Cross-vCenter NSX 環境で NSX Manager をアップグレードする場合、プライマリとすべてのセカンダリ NSX Manager がアップグレードされるまで、ユニバーサル オブジェクトを変更しないでください。これには、ユニバーサル オブジェクトの作成、更新、削除、ユニバーサル オブジェクトに関連する操作(たとえば、仮想マシンへのユニバーサル セキュリティ タグの適用)などが含まれます。
アップグレード中に、NSX Data Center for vSphere のカスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) への参加を選択できます。プログラムへの参加または参加を中止する方法については、『NSX 管理ガイド』の NSX のカスタマー エクスペリエンス向上プログラムのセクションを参照してください。
NSX 6.3.0 以降からアップグレードする場合、アップグレード バンドルのアップロードとアップグレードは別々に開始できます。以前にアップロードされたアップグレード バンドルからアップグレードを開始するには、 の順に移動し、[アップグレードを開始] をクリックします。
- アップグレードで自動バックアップの作成に失敗すると、アップグレードが停止します。サポートが必要な場合は、VMware サポートにお問い合わせください。
- 自動バックアップは、定期的なバックアップに失敗した場合のフェイルセーフとなります。
- アップグレードの前に、NSX Manager の定期的なバックアップを必ず行ってください。詳細についてはNSX Manager データのバックアップを参照してください。このバックアップは、VMware サポートを利用せずにリストアできます。
- 自動バックアップのリストアが必要な場合は、VMware サポートにお問い合わせください。
前提条件
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プライマリ NSX Manager がアップグレードされていることを確認します。
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NSX Manager ファイル システムの使用量を確認し、 /common ディレクトリの使用量が 70% の場合はクリーンアップを実行します。
- NSX Manager にログインし、show filesystems を実行して、ファイルシステムの使用率を表示します。
- 使用率が 100% の場合は、特権(有効)モードに切り替えて purge log manager コマンドと purge log system コマンドを実行します。
- ログのクリーンアップを実行するには、NSX Manager アプライアンスを再起動します。
- アップグレードの前に、NSX Manager 仮想アプライアンスの予約済みメモリがシステム要件を満たしていることを確認します。
「NSX Data Center for vSphere のシステム要件」を参照してください。
- 環境内に Data Security がある場合は、NSX Manager のアップグレード前にアンインストールしておきます。「NSX Data Security のアンインストール」を参照してください。Data Security は、NSX 6.3.x から削除されています。
- アップグレード前に、現在の設定をバックアップし、テクニカル サポート ログをダウンロードします。「NSX のバックアップとリストア」を参照してください。
- アップグレード バンドルをダウンロードして MD5 を確認します。「アップグレード バンドルのダウンロードと MD5 の確認」を参照してください。
- NSX Manager のアップグレードを実行中に発生する運用上の影響を理解しておく必要があります。「NSX のアップグレードへの影響」を参照してください。
- 同じメンテナンス期間でアップグレードする NSX Manager を決定します。
- Cross-vCenter NSX 環境の場合、同じメンテナンス期間内にプライマリ NSX Manager とすべてのセカンダリ NSX Manager を同じ NSX バージョンにアップグレードする必要があります。
- 同じ SSO サーバを使用する vCenter Server システムに複数の NSX Manager が接続している場合、NSX Manager のバージョンのすべての組み合わせはサポートされません。サポートされる構成がメンテナンス期間の最後に残るように、NSX Manager のアップグレードをプラニングする必要があります。
- 同じバージョンの NSXを使用している NSX Manager はすべてサポートされます。
- 異なるバージョンの NSX を使用する NSX Manager がサポートされます。これは、1 つ以上の NSX Manager に NSX 6.4.0 以降がインストールされ、他のすべての NSX Manager に NSX 6.3.3 以降がインストールされている場合に適用されます。
手順
結果
NSX Manager をアップグレードした後は、vSphere Web Client と vSphere Client からログアウトし、再度ログインする必要があります。
vSphere Web Client または vSphere Clientで NSX プラグインが正しく表示されない場合には、ブラウザのキャッシュと履歴を消去してください。この手順を行わないと、vSphere Web Client で NSX の設定を変更したときに「内部エラーが発生しました - エラー #1009」のようなエラーが表示される場合があります。
クライアント サービス | vCenter Server Appliance | vCenter Server for Windows |
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vSphere Web Client を再起動する vSphere 6.0、6.5、および 6.7 |
> shell.set --enabled True > shell # service-control --stop vsphere-client # service-control --start vsphere-client |
> cd C:\Program Files\VMware\vCenter Server\bin > service-control --stop vspherewebclientsvc > service-control --start vspherewebclientsvc |
vSphere Client を再起動する vSphere 6.5 および 6.7 |
> shell.set --enabled True > shell # service-control --stop vsphere-ui # service-control --start vsphere-ui |
> cd C:\Program Files\VMware\vCenter Server\bin > service-control --stop vsphere-ui > service-control --start vsphere-ui |
vSphere Client を再起動する vSphere 7.0 |
> shell.set --enabled True > shell # service-control --stop vsphere-ui # service-control --start vsphere-ui |
vSphere 7.0 は、vCenter Server for Windows をサポートしていません |
異なるバージョンの NSX プラグインが実行中の場合は、予期しないエラーを回避するため、異なるバージョンの NSX Manager を実行している vCenter Server の管理に別々の Web Client を使用してください。
NSX Manager がアップグレードされたら、新しい NSX Manager バックアップ ファイルを作成します。「NSX のバックアップとリストア」を参照してください。以前の NSX Manager バックアップは、以前のリリースに対してのみ有効です。