更新日:2019 年 3 月 20 日

VMware Tools | 2017 年 9 月 26 日 | ビルド 6677369

各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

VMware Tools は、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムのパフォーマンスを強化し、仮想マシンの管理を拡張するユーティリティ一式です。

  • VMware Tools 10.1.15 におけるゲスト OS のサポート
    • windows.iso:Windows Vista 以降をサポートします。
    • linux.iso:Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 以降、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 以降、Ubuntu 10.04 以降の Linux ゲスト OS をサポートします。バージョン 2.5 以降の glibc を使うその他のディストリビューションもサポートします。
    • darwin.iso:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。
    • freebsd.iso:FreeBSD の各種バージョンをサポートします。
    • solaris.iso:Solaris の各種バージョンをサポートします。
  • 新しい guestInfo 変数:4 つの新しい guestInfo 変数が VMware Tools のバージョン情報をレポートします。
    • guestinfo.vmtools.description は、VMware Tools のバージョンを判読できる形式で提供します。
    • guestinfo.vmtools.versionString はバージョンを文字列としてレポートします。
    • guestinfo.vmtools.versionNumber はバージョンを vim.vm.GuestInfo.toolsVersion のような数字としてレポートします。
    • guestinfo.vmtools.buildNumber はビルド番号をレポートします。
  • 解決した問題:解決した問題のセクションに記載されている問題は、VMware Tools 10.1.15 のこのリリースで解決されています。

VMware Tools の以前のリリース

VMware Tools 10.0.0 以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ご使用前の注意事項

VMware Tools の ISO イメージのうち、提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けのイメージは凍結されています。一部の ISO イメージは ESXi tools-light VIB には含まれていません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。

VMware Tools(Windows 用)は、32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) としてダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。

FreeBSD 用の VMware Tools の VMware サポートはバージョン 10.1.x では凍結されました。OS のベンダーから再配布される open-vm-tools を使用することを推奨します。現在、FreeBSD のリリース 10.x、11.x、および FreeBSD 開発ブランチ 12.0 で open-vm-tools が利用可能なので、サポートは停止しています。

  • VMware Tools 10.1.x が利用可能で、サポートされる FreeBSD 10.x OS リリースにインストールできます。
  • VMware Tools 10.1.5 は、FreeBSD 11.x にインストールできる FreeBSD 用の VMware Tools の最新バージョンです。

ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ

旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときの互換性に関する問題の解決方法や一般的なガイドラインについては、ナレッジベースの記事を参照してください。

利用可能な言語

VMware Tools 10.1.15 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • 簡体字中国語
  • 繁体字中国語

互換性

VMware Tools 10.1.15 は、VMware vSphere ESXi 5.5 以降、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。

VMware Tools 10.1.15 は、VMware Workstation 12.0、VMware Fusion 8.0、および VMware vSphere(必要な機能が仮想デバイスでサポートされていること)で使用される場合に、Windows ゲストで DirectX 10.0 および OpenGL 3.3 をサポートします。Windows および Linux 用 VMware ゲスト OS OpenGL ドライバは、OpenGL 3.3 コア プロファイルのみをサポートします。OpenGL 3.3 互換性プロファイルはサポートされません。互換性プロファイルのため、OpenGL ゲスト ドライバはバージョン 3.0 のみをサポートします。

オペレーティング システムに含まれる Linux カーネル モジュールを上書きする VMware Tools インストーラのオプションは廃止されます。VMware Tools(Linux 用)の今後のバージョンでは、上書きオプションはインストーラから削除されます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス(英語)では、カスタマイズがサポートされるゲスト OS について、詳細に説明しています。

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。OSP のインストールの詳細については、『Operating System Specific Packages 向け VMware Tools のインストール ガイド』を参照してください。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「VMware Tools の全般的なインストール手順 (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB2004018 を参照してください。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関するそれぞれの手順については、VMware Tools のドキュメントページを参照してください。

アップグレード情報

VMware Tools の将来のバージョンでのアップグレードのサポート

サポートが終了した ESXi に含まれる古いバージョンの VMware Tools から、古いバージョンの ESXi がサポート終了を迎えた時点での最新バージョンの ESXi と同時にリリースされたより新しいバージョンの VMware Tools へのアップグレードがサポートされます。

ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に同梱される VMware Tools のサポート

  • サポートの拡張:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 に含まれる VMware Tools のサポートが拡張されます。
  • アップグレード:ESXi 5.0 および ESXi 5.1 では、レガシー ゲスト OS を使用する場合、VMware Tools バージョン 10.0.12 へのアップグレードはサポートされません。VMware Tools 10.0.12 を実行している仮想マシンは ESXi 5.0 および 5.1 でサポートされます。

アップグレードの影響

アップグレード サポートでは、レガシー以外のゲスト OS で 9.4. x より前の VMware Tools を 10.1.0 以降のバージョンにアップグレードする場合、ユーザーは 2 段階のアップグレード プロセスを実行する必要があります。

  1. 9.4.x より前の VMware Tools は、まず VMware Tools バージョン 10.1.0 にアップグレードする必要があります。2 番目の手順として、VMware Tools を 10.1.0 以降の新しいバージョンにアップグレードできます。
  2. VMware Tools 9.4.x 以降のバージョンでは、使用可能な VMware Tools の最新バージョンに直接アップグレードできます。

ESXi にバンドルされた VMware Tools のバージョンのマッピングについては、http://packages.vmware.com/tools/versions を参照してください。

簡単にアップグレードするには、サポートされているバージョンの ESXi に同梱される VMware Tools にアップグレードしてください。 

VMware Tools は、ESXi と前方および後方互換性があります。新しいバージョンの VMware Tools は、サポートされる古いバージョンの ESXi と互換性があり、その逆も成り立ちます。VMware ESXi 5.5 のパッチ リリース ESXi550-201608001 以降および VMware ESXi 6.0 のパッチ リリース ESXi600-201608001 以降で実行されるレガシー ゲスト OS では、VMware Tools 10.0.12 へのアップグレードが、サポートされる最後のアップグレードです。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 10.1.15 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。

ハードウェア ドライバ
ドライバ
バージョン
vmci 9.8.6.0
vsock 9.8.8.0
pvscsi 1.3.8.0
wddm 8.15.1.50
xpdm 12.1.8.0
vmxnet3 1.7.3.0:NDIS 6.0
vmxnet2 2.2.0.0
vmmouse 12.5.7.0
vmusbmouse 12.5.7.0
vmaudio 5.10.0.3506

 

ソフトウェア ドライバ
ドライバ
バージョン
vmrawdsk.sys 1.1.0.1
vmmemctl.sys 7.4.1.1
vmhgfs.sys 11.0.14.2:Windows Vista 以降のオペレーティング システム用
vsepflt.sys 10.1.0.0
vnetflt.sys 10.1.0.0:カーネル モードのコード署名用
vnetWFP.sys 10.1.0.0

 

解決した問題

  • VMware Tools により、Oracle Linux 6.8 仮想マシン向け Unbreakable Enterprise Kernel でカーネル障害が発生することがある

    Oracle Linux 6.8 仮想マシン向け Unbreakable Enterprise Kernel に VMware Tools をインストールするとカーネル障害が発生することがあります。この問題、VMCI カーネルのアンロード中に発生します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。
     

  • Windows ゲスト OS で VMware Tools をアンインストールして再起動すると、診断画面が表示されて失敗する

    Windows ゲスト OS で VMware Tools をアンインストールすると、ブート デバイスとして設定されている PVSCSI ドライバが削除されます。仮想マシンの再起動中にゲスト OS はブート デバイスを検出できず、黒い診断画面が表示されます。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • ゲスト認証で .\username 形式のユーザー名がサポートされない

    ゲスト認証で、.\username 形式のユーザー名がサポートされません。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • Windows Explorer では、共有フォルダにマッピングされたネットワーク ドライブが切断された状態で表示される

    仮想マシンをパワーオンした後に Windows の File Explorer ウィンドウを起動すると、共有フォルダが赤色の「X」マーク付きで表示されます。これは、共有フォルダが切断されていることを示します。この問題は共有フォルダ機能を有効にしている場合でも発生することがあります。 

    この問題は、VMware Tools サービスが完全に初期化されて共有フォルダ クライアントが起動する前にユーザーがログインし、永続的にマッピングされたドライブを作成する場合に発生します。その結果、File Explorer ウィンドウが起動すると、VMware 共有フォルダ ドライブが切断された状態で表示されます。

    システムの起動後にユーザーが File Explorer ウィンドウを起動すると、共有フォルダにマッピングされたドライブが接続状態になり、緑色で表示されます。今回のリリースで、この問題は解決されています。 

既知の問題

  • VMware Tools サービスが仮想マシンで実行を停止する

    tools.conf 設定ファイルに以下のようなエントリが含まれていて、特定のファイル名が指定されていない場合、VMware Tools サービスはセグメンテーションの障害のために停止することがあります。

    [logging]
    vmsvc.handler=file

    この問題を回避するには、ファイル名を設定します。次に例を示します。

    vmsvc.data=/var/log/vmware-vmsvc.log

  • VMware Tools 10.1.x をインストールするときに Windows システムのバックアップが失敗する
    VMware Tools 10.1.x がインストールされた状態で Windows システムの状態をバックアップしようとすると、次のようなエラーが表示されることがあります。

    Error in backup of C:\windows\\systemroot\ during enumerate:Error [0x8007007b] The filename, directory name, or volume label syntax is incorrect

    この問題の発生を回避するには、KB 2149178 を参照してください。

以前のバージョンからの既知の問題

以前のバージョンから該当する既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

  • VMware Tools 10.1.0 に VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前との互換性がない
    VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前によって管理された仮想マシン上で VMware Tools を 10.1.0 にアップグレードすると、VMware Site Recovery Manager ワークフローが中断されます。VMware Site Recovery Manager バージョン 6.1.2 および 6.5 には VMware Tools 10.1.0 との互換性があります。

    回避策:VMware Tools のバージョン 10.1.0 をインストール、またはこれにアップグレードする前に、VMware Site Recovery Manager をバージョン 6.1.2 または 6.5 にアップグレードします。仮想マシンが VMware Site Recovery Manager 6.1.1 以前で管理されている場合は、VMware Tools バージョン 10.1.0のインストール、またはこのバージョンへのアップグレードを行わないでください。この互換性の要件は、各種の Linux ディストリビューションでパッケージされている open-vm-tools 10.1.0 にも適用されます。互換性の詳細については、VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。
  • FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとするとエラーで失敗する
    FreeBSD 6.x または 7.x ゲスト OS に VMware Tools をインストールしようとすると、失敗して次のようなエラーが表示されます。

    Guest operating system daemon: done
    Attempting to run vmtoolsd after installation will result in the following error
    "Segmentation fault: 11 (core dumped)"


    回避策:FreeBSD 6.x または 7.x の仮想マシンに VMware Tools 10.1.0 をインストールする前に、次の操作を実行します。
    1. 次のファイルが存在しない場合は作成します。
       
       /etc/libmap.conf
    2. /etc/libmap.conf ファイルに次の内容を追加します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so


    VMware Tools 10.1.0 がすでにインストールされている場合は、次の操作を実行します。
    1. /etc/libmap.conf を次のように更新します。

       [/usr/local/lib/vmware-tools/]
       libpthread.so.2 libthr.so.2
       libpthread.so libthr.so
    2. /usr/local/bin/vmware-config-tools.pl を実行して設定を完了します。

    注意:この回避策は、FreeBSD バージョン 7.x 以降を実行している仮想マシンには適用できません。

  • open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークが Ubuntu 14.04 でビルドに失敗する
    open-vm-tools 内の共通のエージェント フレームワークは、rabbitmq-c のバージョンが 0.8.0 より前の Ubuntu 14.04 でビルドに失敗します。

    回避策:共通のエージェント フレームワークで TLSv1.2 がサポートされるように、rabbitmq-c をバージョン 0.8.0 以降にアップグレードします。
  • vmusr プラグインが Solaris 10 Update 11 でロードされない
    VMware Tools 10.1 を Solaris 10 Update 11 ゲスト OS で実行していると、次の vmusr プラグインはロードされません。
    • libdesktopEvents.so
    • libdndcp.so
    • libresolutionSet.so

    この問題は Solaris バージョン 11.2 でも発生します。

    回避策:Solaris 11.3 にアップグレードします。
  • VMware Tools 10.0.x で、Linux カーネルで重複したドライバがロードされる場合がある
    この問題は、ドライバが /lib/modules/<kernel version>/ の直下に インストールされている場合に発生します。これによって、VMware Tools がドライバを正常に検出できず、不要なドライバがインストールされる場合があります。
  • 回避策:この問題を回避するには、VMware Tools をインストールまたは再インストールする前に、モジュールを /lib/modules/<kernel version>/ / のサブディレクトリにインストールします。

    次に例を示します。
    cd /lib/modules/$(uname -r)/
    mkdir foobar
    mv foo.ko bar.ko foobar/
    depmod -a

     

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