更新日:2021 年 6 月 17 日 VMware Tools | 2021 年 6 月 17 日 | ビルド 18090558 リリース ノートを確認して、最新の追加情報や更新情報を入手してください。 |
リリース ノートの概要
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。- 新機能
- VMware Tools の以前のリリース
- ご使用前の注意事項
- 利用可能な言語
- 製品サポートに関する注意事項
- 機能サポート終了日に関する注意事項
- 互換性について
- ゲスト OS のカスタマイズ サポート
- 相互運用性マトリックス
- 本リリースのインストールとアップグレード
- 解決した問題
- 既知の問題
新機能
- VMware Tools 構成ファイル (tools.conf) で GlobalConf 機能に関連する設定が変更された場合、VMware Tools System サービス (vmsvc) を再起動する必要はありません。GlobalConf 機能の詳細については、「Windows 向け VMware Tools 構成の大規模配布」を参照してください。
- インストールするパッケージのバージョンを表示する新しいコマンドライン オプション「/pv」が VMware Tools の setup.exe に追加されました。
- VMware Tools コンポーネントがインストールまたはアップグレードされると、システムを再起動するように要求する通知がユーザーに表示されます。ユーザーは、Windows 仮想マシンのシステム設定でこの通知の表示を有効または無効にできます。
- 注意:
この機能は、VMware Remote Console および Web Console でのみ使用できます。
- 注意:
- VMCI ドライバは、デフォルトでは、VMware Tools インストールの一部としてインストールされます。ユーザーが前回のインストール時にセットアップの設定で VMCI ドライバを無効にした場合、VMware Tools はアップグレード中に VMCI ドライバを自動的に再インストールします。
注意:
VMware Tools System サービス機能は VMCI ドライバに依存しているため、VMCI ドライバを無効にすることはできません。
VMware Tools の以前のリリース
- VMware Tools の以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。
ご使用前の注意事項
- VMware Tools 11.3.0 は次のゲスト OS をサポートしています。
windows.iso
は Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 以降をサポートしています。- Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージは、VMware Tools for Windows 11.3.0 をインストールするための前提条件であり、VMware Tools 11.3.0 ダウンロード パッケージに含まれています。インストール用の Windows ゲストを準備している間、VMware Tools は Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ インストーラを実行し、ゲストにより新しいバージョンが存在するかどうかを確認します。ゲストにより新しいバージョンがすでに存在する場合、パッケージはインストールされません。
32 ビット Windows ゲストの場合、前提条件となるバージョンは Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable (x86) バージョン 14.28.29913.0 です。
64 ビット Windows ゲストの場合、前提条件となるバージョンは Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable (x86) バージョン 14.28.29913.0 および Microsoft Visual C++ 2015-2019 Redistributable (x64) バージョン 14.28.29913.0 です。 - VMware Tools 11.3.0 のインストールまたはアップグレードは、前提条件を満たしていない Windows バージョンではサポートされません。VMware Tools 11.3.0 の前提条件を満たすため、パッチを提供するか Windows OS をアップデートするまで、引き続き VMware Tools 10.2.x 以前を使用する必要があります。サポートされている最新の Visual C++ ダウンロードについては、Microsoft の更新 KB2977003 を参照してください。
- Windows OS レベルの前提条件
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows 10
- Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows Server 2012 R2
- Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows 8.1
- Windows Server 2012
- Windows 8
- Microsoft Update KB4474419 が適用された Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1)
- Microsoft Update KB4474419 が適用された Windows 7 Service Pack 1 (SP1)
- Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージは、VMware Tools for Windows 11.3.0 をインストールするための前提条件であり、VMware Tools 11.3.0 ダウンロード パッケージに含まれています。インストール用の Windows ゲストを準備している間、VMware Tools は Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ インストーラを実行し、ゲストにより新しいバージョンが存在するかどうかを確認します。ゲストにより新しいバージョンがすでに存在する場合、パッケージはインストールされません。
darwin.iso
:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。linux.iso
の詳細については、VMware Tools 10.3.23 リリース ノートを参照してください。solaris.iso
の詳細については、VMware Tools 10.3.10 リリース ノートを参照してください。
- 提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの VMware Tools の ISO イメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。
- VMware Tools for Windows:32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) をダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。
ESXi 6.5 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ
互換性に関する問題の解決方法および一般的なガイドライン旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 6.5 以降にアップグレードするときは、ナレッジベースの記事を参照してください。
- ESXi 6.0 以降でホストされる Horizon View Agent 5.3.5 以前を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される
- ESXi 6.0 以降でホストされる Horizon View Agent 6.0.x または 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される
- ESXi 6.0 以降でホストされる Horizon View Agent 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される
利用可能な言語
VMware Tools 11.3.0 は、次の言語で使用可能です。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- 簡体字中国語
- 繁体字中国語
製品サポートに関する注意事項
- VMware Tools の Windows Vista 以前の ISO イメージは ESXi に含まれていません。Windows Vista 以前の ISO イメージは必要に応じてダウンロードすることができます。ダウンロードの詳細については、製品のダウンロード ページを参照してください。
機能サポート終了日に関する注意事項
- バルーン ドライバは、MacOS VMware Tools 11.1.0 から削除されています。
- VMware Tools 10.3.x リリースに付属の tar ツール (linux.iso) と OSP は引き続きサポートされます。ただし、VMware Tools 10.3.5 以降のリリースに含まれるのは重大なセキュリティの修正のみです。これらのタイプの VMware Tools(tar ツールおよび OSP)には新しい機能のサポートは含まれていません。open-vm-tools をサポートするオペレーティング システムでは、open-vm-tools を使用することをおすすめします。それぞれのタイプの VMware Tools の詳細については、https://blogs.vmware.com/vsphere/2016/02/understanding-the-three-types-of-vm-tools.html を参照してください。
互換性について
- VMware Tools のバージョン 10.2.0 以降では、FreeBSD に対する Perl スクリプト ベースの VMware Tools のインストールを終了しました。FreeBSD システムは FreeBSD パッケージ リポジトリから直接入手できる open-vm-tools パッケージからのみがサポートされます。open-vm-tools 10.1.0 以降の FreeBSD パッケージは、FreeBSD パッケージ リポジトリから入手できます。
ゲスト OS のカスタマイズ サポート
『ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス』では、カスタマイズ サポート対象のゲスト OS について詳細に説明しています。
相互運用性マトリックス
VMware 製品の相互運用性マトリックスでは、VMware 製品の現在のバージョンと以前のバージョンとの互換性について、詳細に説明しています。
本リリースのインストールとアップグレード
VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。
VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「General VMware Tools installation instructions (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB 2004018 を参照してください。
このリリースでは、GuestStore を使用して、VMware Tools 11.2.5 以降の展開をアップグレードするためのパッケージが提供されています。
VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関する個別の手順については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。
VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ
VMware Tools 11.3.0 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。
ドライバ | VMware Tools 11.3.0 | |
ハードウェア ドライバ | ||
efifwfromhost.bin | 1.0.0.0 |
|
pvscsi.sys | Windows 7 および Windows Server 2008 リリース 2 の場合: 1.3.15.0 Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Windows Server 2012、Windows Server 2012 リリース 2、Windows Server 2016、および Windows Server 2019 の場合: 1.3.17.0 |
|
vmaudio.sys | 5.10.0.3506 |
|
vmci.sys | 9.8.16.0 |
|
vmmouse.sys | 12.5.10.0 |
|
vmusbmouse.sys | 12.5.10.0 |
|
vmxnet2.sys | 2.2.0.0 |
|
vmxnet3.sys | 1.9.2.0 |
|
wddm.sys | 8.17.03.0001 |
|
ソフトウェア ドライバ | ||
giappdef.sys | 2.3.1.0 |
|
glgxi.sys | 2.3.0.0 |
|
vmhgfs.sys | 11.0.42.0 |
|
vmmemctl.sys | 7.5.5.0 |
|
vmrawdsk.sys | 1.1.5.0 |
|
vnetWFP.sys | 11.3.0.0 |
|
vsepflt.sys | 11.3.0.0 |
|
vsock.sys | 9.8.17.0 |
|
セキュリティ DLL | ||
vmwsu.dll | 2.5.0.0 |
解決した問題
- アプリケーションがハングするか、ゲスト仮想マシンのシャットダウンがスタックする。
vsepflt のスレッドは、オーバーライド中の oplock によりデッドロックを引き起こし、ゲストのシャットダウン中にハングする可能性があります。
今回のリリースで、この問題は修正されました。
- VMware Tools ログ ファイルの予期しない警告ログ メッセージ。
VMware Tools バージョン 11.2.5 以降、VMware Tools システム サービス ログ(デフォルトは「C:\Windows\Temp\vmware-vmsvc-SYSTEM.log」)に次の警告ログ メッセージが繰り返し表示される:
[ warning] [vmsvc] ToolsNotifyGetKeyValue: Cannot open the registry \Software\VMware, Inc.\NeedReboot: 2
今回のリリースで、この問題は修正されました。
- VMware Tools は、en-US 以外のロケールを持つ Linux 仮想マシンに対して「1 秒あたりのレート」タイプのゲスト統計情報を報告しない。
en-US 以外のロケール(es_ES ロケールなど)を持つ Linux 仮想マシンの場合、VMware Tools は vROps で「1 秒あたりのレート」タイプのゲスト統計情報を報告しません。たとえば、1 秒あたりのゲスト|ページ入力レートなどです。
この問題は、11.3.0 open-vm-tools リリースで修正されています。open-vm-tools の修正を取得する前の回避策は、次のとおりです。
vmtoolsd デーモンの開始スクリプトに export LANG=en_US.UTF-8 を追加します。
- VMware Tools for Windows の更新によりサービス拒否の脆弱性に対処する。
VMware Tools for Windows の VM3DMP ドライバには、サービス拒否の脆弱性が含まれています。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) では、この問題に CVE-2021-21997 という識別子を割り当てています。詳細については、VMSA-2021-0011 を参照してください。
今回のリリースで、この問題は修正されました。
既知の問題
既知の問題は次のように分類されます。
- VMware Tools の問題
- VMware Workstation または Fusion での VMware Tools の問題
- VMware Horizon での VMware Tools の問題
- NetworkIntrospection 機能を削除するインストーラ パラメータを使用して新しいバージョンの VMware Tools にアップグレードした後でも、古いバージョンの vnetflt または vnetWFP ドライバ サービスが引き続き実行される。
アップグレード後、NetworkIntrospection 機能はシステムの VMware Tools MSI データベースには表示されませんが、この機能の vnetflt または vnetWFP ドライバ サービスはまだ存在しています。
回避策:
KB 78016 を参照してください。
注意:今後の VMware Tools のアップグレード(バージョン 11.1.0 からより新しいバージョンへ)では、この問題は発生しません。
- Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 では、SHA-2 コード署名がサポートされていないと VMware Tools のアップグレードは失敗する。
Microsoft 社では、2019 年 12 月 3 日以降、SHA-2 アルゴリズムのみを使用するように Windows ドライバの署名を変更しました。SHA-2 コード署名をサポートしていないレガシー Windows システムでは、ドライバ署名の検証に失敗します。
回避策:
KB 78708 を参照してください。
- AppDefense ドライバ glxgi がイベント ビューアにエラーを記録する
AppDefense ドライバ glxgi がイベント ビューアに次のようなエラーを記録します。
「The glxgi service failed to start due to the following error: A device attached to the system is not functioning.」
このイベントは、ゲストの整合性が無効になっているときに発生します。
回避策:
これらのイベントはシステムに影響を与えることはないので、無視しても問題ありません。
- VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンのインストールまたは VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンから VMware Tools 11.1.x へのアップグレードに時間がかかり、Windows OS の再起動が必要になる場合があります。
インストール プロセスが進行中の可能性があり、次のようなメッセージが表示されます。
"Preparing 'VMware Tools' for installation..."このプロセス中に、ユーザーはオペレーティング システムを再起動するように要求されることがあります。
詳細については、VMware ナレッジベースの記事 55798 を参照してください。
- 共有フォルダのマウントを Linux 仮想マシンで利用できない
Linux 仮想マシンでパワーオフの状態で 「共有フォルダ」 機能を有効にすると、再起動時に共有フォルダのマウントを使用できなくなります。
注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。
回避策:
仮想マシンがパワーオンの場合、インターフェイスから 「共有フォルダ」 機能を一度無効にしてから有効にします。問題を永久的に解決するには、/etc/fstab を編集し、起動時に共有フォルダを自動的にマウントするためのエントリを追加します。
たとえば、次の行を追加します。
vmhgfs-fuse /mnt/hgfs fuse defaults,allow_other 0 0
- Ubuntu でドラッグ機能が動作しない
簡易インストールを使用してインストールされた Ubuntu 16.04.4 の 32 ビット仮想マシンでは、ドラッグ機能が動作しません。また、同じシステムでコピー & ペーストに失敗することが確認されています。
注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。
回避策:
- Linux カーネル起動オプション modprobe.blacklist=vmwgfx を追加します。
- より解像度を大きくするには、VMX ファイルから svga.guestBackedPrimaryAware = "TRUE" オプションを削除します。
- Horizon Agent が W8/8.1/WS2008R2 にインストールされている場合、Windows Update のインストールで WDDM ドライバが失敗する。
Horizon Agent が W8/8.1/WS2008R2 にインストールされている場合、Windows Update のインストールで WDDM ドライバが失敗します。
WDDM ドライバは、ドライバ公開プロセスが完了すると、Windows Update サービスを通じて利用できるようになります。