VMware Workstation 15.5 Pro | 2019 年 9 月 19 日 | ビルド 14665864 |
リリース ノートの概要
VMware Workstation Pro について
VMware Workstation Pro™ では、技術者が複数の x86 ベースの Windows、Linux、および他のオペレーティング システムを同じ PC で同時に実行してソフトウェアを開発、テスト、デモ、および導入できます。
仮想マシンが個人用 PC またはプライベート エンタープライズ クラウドのどちらにあっても、仮想マシンでサーバ、デスクトップ、およびタブレット環境を複製し、複数のプロセッサ コア、数 GB のメイン メモリとグラフィック メモリを各仮想マシンに割り当てることができます。
詳細については、VMware Workstation Pro のドキュメントを参照してください。
新機能
VMware Workstation 15.5 Pro は、すべての VMware Workstation 15 Pro ユーザーに無償で提供されるアップグレードです。次の更新が含まれています。
- 新しいゲスト OS のサポート。
- Windows 10 19H2
- Debian 10.0/10.1
- Debian 9.11
- Oracle Linux 8.0
- SLE 15 SP1
- FreeBSD 12.0
- ジャンボ フレームのサポート:仮想ネットワークを最大 9000 バイトの MTU サイズで構成できるようになりました。
- ネットワーク構成の保持:アップグレード後もネットワーク設定が保持されるようになりました。ネットワーク構成をインポートおよびエクスポートすることもできます。
- マルチ ディスプレイ ショートカット キー:新しいキーボード ショートカットを使用して、仮想マシンの表示レイアウトをすばやく調整できるようになりました。
- PVSCI デバイスのサポート:PVSCSI アダプタが Workstation によって正式にサポートされるようになり、Workstation と vSphere 間の仮想マシンの移行の互換性が強化されました。
- Open VM Tools が、適用可能な Linux 仮想マシンのデフォルトの VMware Tools となります。
詳細については、Workstation 15.5 Pro の製品ドキュメントを参照してください。
VMware Workstation 15.5 Pro には、パフォーマンスの向上、バグ修正、およびセキュリティ アップデートも含まれています。
重要な修正
このリリースの VMware Workstation Pro は、以下の問題に対処しています。
- Workstation 15.5 Pro は、解放後使用 (use-after-free) およびサービス拒否 (DoS) の脆弱性に対処します。CVE (Common Vulnerabilities and Exposures) プロジェクト (cve.mitre.org) では、これらの問題に次の ID が割り当てられています。
- CVE-2019-5527(解放後使用)
- CVE-2019-5535(サービス拒否)
詳細については、VMSA-2019-0014 を参照してください。
- Safebreach の Peleg Hadar によって推奨される、DLL 読み込みのセキュリティ改善を実装しました。
以前のリリース
以前にリリースされた VMware Workstation 15 Pro の機能と既知の問題は、各リリース ノートに記載されています。以前のリリースのリリース ノートを表示するには、次の該当するリンクをクリックします。
- VMware Workstation 15.1 Pro
- VMware Workstation 15.0.4 Pro
- VMware Workstation 15.0.3 Pro
- VMware Workstation 15.0.2 Pro
- VMware Workstation 15.0.1 Pro
- VMware Workstation 15 Pro
解決した問題
- 仮想マシンのインストール ウィザードで SVGA 設定を変更すると、Workstation で不明なエラーが発生する
仮想マシンの作成中、[ハードウェアのカスタマイズ] 画面で [ディスプレイ] 設定を表示した後に構成を保存すると、不明なエラーが発生する可能性があります。
この問題は解決されました。
- Fedora 30 の仮想マシンを正常にパワーオンできず、黒い画面が長時間表示されることがある
Fedora 30 の仮想マシンを作成してパワーオンした場合、正常にパワーオンされず、黒い画面が表示されます。
この問題は解決されました。VMware ではこの問題が修正され、kernel-5.1.8-300.fc30 以降のカーネルについて、献身的に取り組んでいます。
起動で行き詰まり、カーネル パッケージのアップグレードを実行できないユーザーの場合は、起動時に Grub を編集して、rhgb オプションを削除し正常に起動するようにします。起動後に、カーネルのアップグレードを実行します。
- Ubuntu ホストでデフォルト以外のキーボード レイアウトが選択されていると、Windows ゲストでのスクロール動作が不安定になる
Ubuntu 18.04(GNOME デスクトップ)ホストでは、デフォルト以外のキーボード レイアウトを選択すると、Windows ゲストでのスクロール動作が不安定になります。
[スタート] メニューなどのスクロール可能な一部のペインにおいて、仮想マシン内でマウスを動かすと、この画面がランダムに上下にスクロールされます。この問題は解決されました。
- Windows 10 1903 ホスト上で実行されている Windows 仮想マシンのバッテリのステータス レポートが正しくない
Windows 10 1903 ホストでは、Windows 仮想マシンのバッテリのステータスが正しくありません。ノート型コンピュータが電源に接続されている場合でも、ステータス バーのバッテリ アイコンは赤のままで、充電されません。
この問題は解決されました。
既知の問題
- Federa 28 以降のバックグラウンドで実行されている仮想マシンがロードされているときに、仮想マシンの電源状態が正しくない
仮想マシンが [バックグランドで実行] オプションが選択された状態でシャットダウンされ、再ロードされると、仮想マシンの電源状態が正しくなくなります。仮想マシンは、混乱した電源状態ではパワーオンできません。
対処法: Fedora 28 ホスト以降で sudo dnf install libxcrypt-compat を実行して libxcrypt-compat を手動でインストールすることで、この問題は解決します。