vSphere は高機能な製品で、複数のコンポーネントをアップグレードできます。アップグレードに必要な一連のタスクを理解することは、vSphere アップグレードの成功に不可欠です。
vSphere のアップグレードには次のタスクが含まれます。
- vSphere リリース ノートを参照します。
- 構成をバックアップしたことを確認します。
- vSphere システムに VMware のソリューションまたはプラグインが含まれる場合は、それらが vCenter Server または vCenter Server Appliance のアップグレード後のバージョンと互換性があることを確認します。http://www.vmware.com/resources/compatibility/sim/interop_matrix.phpに掲載されている『VMware 製品の相互運用性マトリックス』を参照してください。
- vCenter Server をアップグレードします。vCenter Server のアップグレード プロセスの概要を参照してください。
- vSphere Update Manager を使用している場合は、これをアップグレードします。VMware vSphere Update Manager のドキュメントを参照してください。
- ESXi ホストをアップグレードします。ESXi ホスト アップグレード プロセスの概要を参照してください。
- ログ ファイル用に十分なディスク ストレージを確保するために、リモート ログ用に Syslog サーバを設定することを検討します。リモート ホスト上のログ作成を設定することは、ローカル ストレージが不十分なホストでは特に重要です。システム ログに必要な空き容量およびESXi ホストでの Syslog の構成を参照してください。
- 仮想マシンと仮想アプライアンスを、手動でアップグレードするか、または vSphere Update Manager を使用して組織的にアップグレードします。仮想マシンと VMware Tools のアップグレードを参照してください。
vSphere のアップグレード時に、発生する可能性があるデータの損失を回避し、ダウンタイムを最小限にするため、すべての手順を順番通りに実行する必要があります。各コンポーネントのアップグレード プロセスは、1 方向にしか実行できません。たとえば、vCenter Server6.5 へのアップグレードが完了したら、vCenter Server バージョン 5.5 またはバージョン 6.0 に戻すことはできません。 バックアップおよび適切なプランを立てることで、元のソフトウェア レコードをリストアできます。