vSphere with Tanzu 環境で vSAN Direct を使用している場合に、外部共有ストレージを使用して管理内部仮想マシンおよびその他のメタデータを格納できます。

問題

同種の vSAN Direct クラスタをデプロイする場合は、vSphere with Tanzu 管理仮想マシンおよびその他のメタデータを格納するために、クラスタ内の各 ESXi ホストにレプリケートされた vSAN データストアを作成する必要があります。vSAN データストアは容量を使用するほか、各ホストで追加の I/O コントローラが必要となります。また、vSAN Direct をサポートできるハードウェア構成が制限されます。

vSAN データストアを構成する代わりに、外部共有ストレージを使用して管理内部仮想マシンおよびその他のメタデータを格納できます。

解決方法

  1. クラスタ内の ESXi ホストに vSAN または vSAN Direct がデプロイされている場合は、構成からホストをクリアします。
    1. vSAN または vSAN Direct に割り当てられているディスクを削除します。vSAN からのディスク グループまたはデバイスの削除を参照してください。
    2. （オプション） スクリプトを使用して、ホスト上のディスクに vSAN Direct 用のタグを付けます。スクリプトを使用した vSAN Direct のストレージ デバイスのタグ付けを参照してください。
  2. VMware Cloud Foundation を使用して、外部ストレージを含むワークロード ドメインを作成します。
    NFS、vVols、FC などのストレージ オプションのいずれかを選択してください。選択できるオプションは 1 つだけです。
    詳細については、 VMware Cloud Foundation 運用および管理ガイドの「 Working with Workload Domains」を参照してください。
    この手順により、 vCenter Server と指定した ESXi ホストを含むワークロード ドメインがデプロイされます。外部ストレージがすべてのホストにマウントされ、デフォルトのクラスタに追加されます。
  3. vSAN を有効にします。
    vSAN 用のディスクが要求されないことを確認します。
    詳細については、 既存のクラスタで vSAN を有効にするを参照してください。
    この手順により、vSAN ネットワークを使用する 0 バイトの vSAN データストアが作成されます。ローカル ディスクは vSAN に使用されません。
  4. ホスト上のローカル ディスクを vSAN Direct 用に要求します。
    詳細については、『 vSphere with Tanzu 用の vSAN Direct の設定』を参照してください。
    要求されるデバイスごとに、 vSAN Direct は個別のデータストアを作成します。
  5. vSAN Direct のストレージ ポリシーを作成します。
    詳細については、『 vSAN Direct ストレージ ポリシーの作成』を参照してください。
  6. ワークロード管理を構成して有効にします。
    詳細については、『 スーパーバイザー クラスタ の構成と管理』を参照してください。

例

この例では、セットアップに外部 NFS ストレージと vSAN Direct データストアが含まれています。制御プレーン仮想マシンと vSphere ポッド は外部 NFS ストレージで実行されています。パーシステント ボリュームの要求は vSAN Direct で実行されます。

設定には、外部 NFS ストレージと vSAN Direct データストアが含まれます