vCenter Server Appliance をバージョン 6.7 または 7.0 からバージョン 8.0 にアップグレードできます。

重要： 現在の vCenter Server Appliance がバージョン 6.5 以前の場合は、バージョン 6.7 または 7.0 にアップグレードしてから、バージョン 8.0 にアップグレードする必要があります。
重要： vCenter Server アプライアンスの複数のインスタンスが含まれている環境では、並列アップグレードを実行できません。各 vCenter Server インスタンスは個別にアップグレードする必要があります。これは、VMware Directory Services ( vmdird) でシングル サインオンおよび証明書情報を使用するとレプリケーションの問題が発生するためです。

GUI または CLI アップグレードのプロセスを次に示します。

  1. 一時的なネットワーク構成を使用して、新しい vCenter Server8.0 をデプロイする

    vCenter Server をアップグレードする場合は、vSphere 環境の規模に適した新しいアプライアンスのデプロイ サイズを選択する必要があります。また、vCenter Server データベースに適した新しいアプライアンスのストレージ サイズを選択する必要もあります。ソース vCenter Server が外部のデータベースを使用している場合は、新しいアプライアンスの Oracle データベース サイズとストレージ サイズの特定を参照してください。

  2. アップグレードするバージョン 6.7 または 7.0 のソース アプライアンスから、サービスおよび構成データをエクスポートする

    新しいアプライアンスに転送するデータの種類を選択する必要があります。

    外部の Update Manager インスタンスを使用する vCenter Server Appliance をアップグレードする場合は、移行アシスタントが Update Manager コンピュータで実行されていることを確認する必要があります。移行アシスタントにより、Update Manager 構成とデータベースのエクスポートが容易になります。

  3. エクスポートされたデータを、新しくデプロイされたアプライアンスに転送する

    アプライアンスを ESXi ホストに直接デプロイしている場合は、非短期分散仮想ポート グループはサポートされず、アップグレード中にオプションとして表示されません。アップグレード後に、アプライアンスを元の非短期の分散仮想ポート グループに手動で接続できます。このプロセスは、vCenter Server を使用してアプライアンスをデプロイする場合の制限とはならず、短期または非短期の分散仮想ポート グループにアプライアンスをデプロイすることができます。

    アップグレードする vCenter Server Appliance で Update Manager インスタンスが使用されている場合、その Update Manager インスタンスは、アップグレードされた新しいアプライアンスの vSphere Lifecycle Manager に移行されます。vSphere Lifecycle Manager の詳細については、『ホストとクラスタのライフサイクル管理』を参照してください。

  4. 外部の Platform Services Controller を使用する vCenter Server Appliance をアップグレードする場合、これらのサービスがアプライアンスに組み込まれた vCenter Server インスタンスに変換されます。

    新しい vCenter Server Appliance では、認証、証明書管理、ライセンスなどの機能とワークフローを保持するすべての Platform Services Controller サービスが提供されます。外部 Platform Services Controller をデプロイして使用する必要がなくなりました。これらの操作を行うこともできません。すべての Platform Services Controller サービスは、アップグレード中に vCenter Server に統合されます。

  5. ソース アプライアンスをパワーオフする。アップグレードされた新しい vCenter Server Appliance では、ソース アプライアンスのネットワーク構成が使用されます。