Microsoft Azure でポッドの仮想マシンを手動で構築してインポートする場合、エージェントに関連するソフトウェア コンポーネントをインストールする前に、ベース仮想マシンを入念に準備するためにいくつかの追加タスクを実行する必要があります。Microsoft Azure ポータルを使用し、新しい仮想マシンに接続してこれらの手順を実行します。

仮想マシンにインストールされている Microsoft Windows オペレーティング システムのタイプに応じて、以下のトピックの手順を実行します。

Horizon Cloud が必要とするエージェントのインストールのためのサーバ仮想マシンの準備

次の手順を使用して、ポッドの RDSH ファームでの使用を予定している手動作成のサーバ仮想マシンを準備します。これらの手順は、Horizon Cloud Agent 関連のソフトウェアをインストールする前に実行します。Microsoft Azure ポータルを使用して、新しい仮想マシンに接続します。

概要レベルでは、実際にエージェントをインストールする前に仮想マシンを準備する手順は次のとおりです。

  1. RDS の役割を有効にします。
  2. [パスワードは無期限です] に、仮想マシンのローカル管理者アカウントのプロパティを設定します。デフォルトでは、作成された仮想マシンのローカル セキュリティ ポリシーにより、アカウントには 42 日間のパスワードの最大有効期間が設定されています。このローカル管理者アカウントのパスワードが有効期限切れにならないようにすると、このローカル アカウントが後で使用できなくなる可能性がなくなります。Horizon Cloud イメージ公開のワークフローは、仮想マシンのローカル管理者アカウントを使用し、作成されるシールドされた仮想マシンをドメインから削除します。アカウントのパスワードの有効期限が切れるようにすると、将来のある時点において、そのアカウントを使用して仮想マシンにログインすることができない状況になります。
  3. Horizon Agents Installer を仮想マシンにダウンロードします。

前提条件

Microsoft Azure のポッドに仮想マシンを手動で作成する の手順を完了させます。ここで記載している手順以外で Microsoft Azure で作成したベース仮想マシンを使用している場合は、そのベース仮想マシンがMicrosoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするに示されている条件を満たしているようにします。

注意: Microsoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするで説明するように、 [ストレージ - 管理対象ディスクを使用][はい] に設定し、正しい仮想ネットワークとサブネットを使用して仮想マシンが作成されていることを確認します。そうでない場合、この仮想マシンを構成してエージェントに関連するコンポーネントをインストールした後も Horizon Cloud で使用することができなくなり、最初から作成し直す必要があります。

仮想マシンがその基準を満たしていることを事前に確認して、構成に時間を費やさないようにするには、Horizon Cloud にログインして [インベントリ仮想マシン] ページに移動し、仮想マシンが一覧表示されているか確認します。一覧表示されている場合は、仮想マシンが必要な基準を満たしているので、構成を安全に進めることができます。

手順

  1. 仮想マシンに接続し、Windows システムにログインします。
    これを行う方法の 1 つは、Microsoft Azure ポータルの仮想マシンの詳細ページに移動し、ポータルの [接続] アクションを使用することです。
    このログインはオペレーティング システムへの最初のログインであるため、Windows によりネットワーク プロンプトの質問が右側に表示されます。プロンプトは、ネットワーク上の PC、デバイス、およびその他のアイテムを自動的に検索するかを尋ねます。通常、このプロンプトを閉じるには、 [いいえ] をクリックします。

    Server Manager がその初回構成ウィザードを自動的に開きます。

  2. 仮想マシンで RDS ロールを有効にします。
    RDS ロールを有効にすると、RDSH ファームでこのサーバ仮想マシンを使用し、セッションベースのデスクトップとリモート アプリケーションを提供できます。
    1. Microsoft Azure ポータルで、パワーオンした仮想マシンに接続します。
    2. Server Manager ダッシュボードで [ロールと機能の追加] をクリックします。

      Server Manager - ロールと機能の追加

    3. [ロールベースまたは機能ベースのインストール] を選択して、ウィザードを進みます。
    4. [サーバの選択] の手順では、デフォルトの設定のままにして [次へ] をクリックします。
    5. [サーバ ロール] 手順で、[リモート デスクトップ サービス] を選択し、[次へ] をクリックします。
    6. [機能] の手順では、デフォルトの設定のままにして [次へ] をクリックします。
    7. クリックして [ロール サービス] 手順に進み、[リモート デスクトップ セッション ホスト] を選択します。
    8. オプションとして、リモート デスクトップ ライセンス診断機能ツールに関するプロンプトの設定を保持します。
    9. プロセスを開始します。
      ウィザードが RDS の役割のインストールを開始します。画面に再起動が保留中であることが表示されたら、ウィザードを閉じて、RDP セッションを閉じます。
    10. Microsoft Azure ポータルで、[停止] クリックして仮想マシンを完全にパワーオフします。
    11. 仮想マシンが完全に停止したことがポータルに反映されたら、[開始] をクリックして再びパワーオンします。
    12. 前述のように、パワーオン状態である仮想マシンに再接続します。
      ウィザードに [完了] の手順が表示され、成功を示すメッセージが表示されたら、 [閉じる] をクリックしてウィザードを閉じます。
  3. 仮想マシンで、[パスワードは無期限です] に、仮想マシンのローカル管理者アカウントのパスワードを設定します。
    ローカル管理者アカウントのパスワードを設定する方法の 1 つとして、 lusrmgr.msc を実行してアカウントのプロパティを更新することで、ローカル ユーザーとグループを開くことができます方法があります。
  4. Internet Explorer で一時的に Horizon Agents Installer ソフトウェアをダウンロードできるようにするには、管理者とユーザーの両方で [IE セキュリティ強化の構成] をオフにします。

次のタスク

エージェントに関連するソフトウェア コンポーネントをインストールするには、ポッドのマニフェスト バージョンに適用されるトピックに記載されている手順を実行します。

注: ドメイン アカウントを使用して仮想マシンにログインできるようにする場合は、必要に応じて仮想マシンを Active Directory ドメインに参加させることができます。それ以外の場合は、ローカル管理者アカウントを使用して、エージェント ソフトウェアをインストールし、仮想マシンをカスタマイズするときに仮想マシンにログインします。

Horizon Cloud が必要とするエージェントのインストール用に Microsoft Windows 10 または 11 Enterprise マルチセッション仮想マシンを準備する

次の手順は、エージェントをインストールする前に、Microsoft Windows 10 または Windows 11 Enterprise マルチセッション クライアント オペレーティング システムがある仮想マシンを手動で準備するためのものです。Microsoft Azure ポータルを使用し、新しい仮想マシンに接続してこれらの手順を実行します。

注意: Microsoft のドキュメント FAQ で説明されているように、Microsoft Windows 10 または Windows 11 Enterprise マルチセッションは、以前は Microsoft Windows Server オペレーティング システムのみが提供できた複数の同時対話型セッションを許可する Remote Desktop Session Host (RDSH) タイプです。 Horizon Cloud テナント アカウント構成でその使用が許可されている場合、 Horizon Cloud 環境で Microsoft Windows 10 または 11 Enterprise マルチセッションを使用できます。

概要レベルでは、実際にエージェントをインストールする前に仮想マシンを準備する手順は次のとおりです。

  1. [パスワードは無期限です] に、仮想マシンのローカル管理者アカウントのプロパティを設定します。デフォルトでは、作成された仮想マシンのローカル セキュリティ ポリシーにより、アカウントには 42 日間のパスワードの最大有効期間が設定されています。このローカル管理者アカウントのパスワードが有効期限切れにならないようにすると、後でこのローカル アカウントを使用できなくなる可能性がなくなります。Horizon Cloud イメージ公開のワークフローは、仮想マシンのローカル管理者アカウントを使用し、作成されるシールドされた仮想マシンをドメインから削除します。アカウントのパスワードの有効期限が切れるようにすると、将来のある時点において、イメージを公開するときに問題が発生する可能性があります。
  2. Horizon Agents Installer を仮想マシンにダウンロードします。

前提条件

Microsoft Azure のポッドに仮想マシンを手動で作成する の手順を完了させます。これらの記載されている手順以外で Microsoft Azure で作成したベース仮想マシンを使用している場合は、ベース仮想マシンがMicrosoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするに示されている条件を満たしていることを確認します。

注意: Microsoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするで説明するように、 [ストレージ - 管理対象ディスクを使用][はい] に設定し、正しい仮想ネットワークとサブネットを使用して仮想マシンが作成されていることを確認します。そうでない場合、この仮想マシンを構成してエージェントに関連するコンポーネントをインストールした後も Horizon Cloud で使用することができなくなり、最初から作成し直す必要があります。

構成に費やした時間を無駄にしないよう、仮想マシンがその基準を満たしていることを事前に確認するには、Horizon Cloud にログインして、[インベントリ仮想マシン] ページに移動し、仮想マシンが一覧表示されているかを確認します。一覧表示されている場合は、仮想マシンが上記の基準を満たしているので構成の手順を安心して続けることができます。

手順

  1. 選択した方法(RDP など)、または Microsoft Azure の Windows 仮想マシンに接続するときに通常使用する方法を使用して仮想マシンに接続します。
    接続方法では、仮想マシンの作成ウィザードで指定したデフォルトのユーザー名とパスワードを使用します。ドメインなしでログインするには、ユーザー名の先頭にバックスラッシュ (\) を含めます。次のスクリーンショットは、RDP クライアントの使用例です。リモート システムに進むには、証明書に関する警告に対して [はい] を選択する必要がある場合があります。
    Windows RDP のログイン画面

    これはオペレーティング システムへの最初のログインであるため、Windows によりネットワーク プロンプトの質問が右側に表示される場合があります。プロンプトは、ネットワーク上の PC、デバイス、およびその他のアイテムを自動的に検索するかを尋ねます。ネットワーク プロンプトが表示される場合は、 [いいえ] をクリックして閉じます。
  2. 仮想マシンで、[パスワードは無期限です] に、仮想マシンのローカル管理者アカウントのパスワードを設定します。
    ローカル管理者アカウントのパスワードを設定する方法の 1 つとして、 lusrmgr.msc を実行してアカウントのプロパティを更新することで、ローカル ユーザーとグループを開くことができます方法があります。

次のタスク

エージェントに関連するソフトウェア コンポーネントをインストールするには、ポッドのマニフェスト バージョンに適用されるトピックに記載されている手順を実行します。

注: ドメイン アカウントを使用して仮想マシンにログインできるようにする場合は、必要に応じて仮想マシンを Active Directory ドメインに参加させることができます。それ以外の場合は、ローカル管理者アカウントを使用して、エージェント ソフトウェアをインストールし、仮想マシンをカスタマイズするときに仮想マシンにログインします。

Horizon Cloud が必要とするエージェントのインストールのための VDI デスクトップ仮想マシンの準備

次の手順は、エージェントをインストールする前に、Microsoft Windows クライアント オペレーティング システムがある仮想マシンを手動で準備するためのものです。Microsoft Azure ポータルを使用し、新しい仮想マシンに接続してこれらの手順を実行します。

概要レベルでは、実際にエージェントをインストールする前に仮想マシンを準備する手順は次のとおりです。

  1. [パスワードは無期限です] に、仮想マシンのローカル管理者アカウントのプロパティを設定します。デフォルトでは、作成された仮想マシンのローカル セキュリティ ポリシーにより、アカウントには 42 日間のパスワードの最大有効期間が設定されています。このローカル管理者アカウントのパスワードが有効期限切れにならないようにすると、後でこのローカル アカウントを使用できなくなる可能性がなくなります。Horizon Cloud イメージ公開のワークフローは、仮想マシンのローカル管理者アカウントを使用し、作成されるシールドされた仮想マシンをドメインから削除します。アカウントのパスワードの有効期限が切れるようにすると、将来のある時点において、イメージを公開するときに問題が発生する可能性があります。
  2. Horizon Agents Installer を仮想マシンにダウンロードします。

前提条件

Microsoft Azure のポッドに仮想マシンを手動で作成する の手順を完了させます。これらの記載されている手順以外で Microsoft Azure で作成したベース仮想マシンを使用している場合は、ベース仮想マシンがMicrosoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするに示されている条件を満たしていることを確認します。

注意: Microsoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするで説明するように、 [ストレージ - 管理対象ディスクを使用][はい] に設定し、正しい仮想ネットワークとサブネットを使用して仮想マシンが作成されていることを確認します。そうでない場合、この仮想マシンを構成してエージェントに関連するコンポーネントをインストールした後も Horizon Cloud で使用することができなくなり、最初から作成し直す必要があります。

構成に費やした時間を無駄にしないよう、仮想マシンがその基準を満たしていることを事前に確認するには、Horizon Cloud にログインして、[インベントリ仮想マシン] ページに移動し、仮想マシンが一覧表示されているかを確認します。一覧表示されている場合は、仮想マシンが上記の基準を満たしているので構成の手順を安心して続けることができます。

手順

  1. 仮想マシンに接続し、Windows システムにログインします。
    これを行う方法の 1 つは、Microsoft Azure ポータルの仮想マシンの詳細ページに移動し、ポータルの [接続] アクションを使用することです。
    このログインはオペレーティング システムへの最初のログインであるため、Windows によりネットワーク プロンプトの質問が右側に表示されます。プロンプトは、ネットワーク上の PC、デバイス、およびその他のアイテムを自動的に検索するかを尋ねます。通常、このプロンプトを閉じるには、 [いいえ] をクリックします。
  2. 仮想マシンで、[パスワードは無期限です] に、仮想マシンのローカル管理者アカウントのパスワードを設定します。
    ローカル管理者アカウントのパスワードを設定する方法の 1 つとして、 lusrmgr.msc を実行してアカウントのプロパティを更新することで、ローカル ユーザーとグループを開くことができます方法があります。

次のタスク

エージェントに関連するソフトウェア コンポーネントをインストールするには、ポッドのマニフェスト バージョンに適用されるトピックに記載されている手順を実行します。

注: ドメイン アカウントを使用して仮想マシンにログインできるようにする場合は、必要に応じて仮想マシンを Active Directory ドメインに参加させることができます。それ以外の場合は、ローカル管理者アカウントを使用して、エージェント ソフトウェアをインストールし、仮想マシンをカスタマイズするときに仮想マシンにログインします。