コントローラ切断オペレーション (CDO) モードにすると、プライマリ サイトが接続を失っても、複数サイト環境のデータ プレーンの接続性に影響することはありません。プライマリ サイトが停止しているか、到達できない場合は、データ プレーンに関連する一時的な接続問題を回避するため、セカンダリ サイトで CDO モードを有効にできます。また、プライマリ サイトで CDO モードを有効にすると、制御プレーンの障害に備えることができます。

CDO モードを有効にすることで、次のような障害が発生したときの接続の問題を回避できます。

  • Cross-vCenter NSX 環境のプライマリ サイトが完全に停止している。
  • WAN が停止している。
  • 制御プレーンに障害が発生した。
注: NSX 6.4.0 以降では、CDO は NSX Manager レベルでサポートされますが、トランスポート ゾーン レベルではサポートされません。

デフォルトでは、CDO モードは無効です。

CDO モードを有効にすると、ホストで制御プレーンの障害を検出できます。問題が見つかると、ホストが所定の時間待機し、CDO モードに入ります。CDO モードに切り替わるまでのホストの待機時間を設定できます。デフォルトの待機時間は 5 分間です。

NSX Manager で、コントローラ上で特別な CDO 論理スイッチ (4999) を作成します。特別な CDO 論理スイッチの VXLAN ネットワーク識別子 (VNI) は、他のすべての論理スイッチとは別の一意の識別子です。CDO モードを有効にすると、クラスタ内の 1 台のコントローラが、すべてのトランスポート ノードからレポートされたすべての VTEP 情報を収集し、更新された VTEP 情報を他のすべてのトランスポート ノードにレプリケートします。CDO モードを検出すると、ARP/GARP や RARP などのブロードキャスト パケットがグローバル VTEP リストに送信されます。これにより、vCenter Server 全体での vMotion による仮想マシン アクセスが可能になり、データ プレーンでの接続性の問題を回避できます。

CDO モードを無効にすると、NSX Manager はコントローラから CDO 論理スイッチを削除します。