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vSphere with Tanzu スーパーバイザーで使用する Tanzu CLI と Kubernetes CLI のインストール

このトピックでは、ブートストラップ マシンに Tanzu コマンド ライン インターフェイス (CLI) をインストールする方法について説明します。ブートストラップ マシンは、管理クラスタとワークロード クラスタを展開するラップトップ、ホスト、またはサーバで、展開環境の Tanzu および Kubernetes 構成ファイルを保持します。ブートストラップ マシンは通常ローカルですが、リモートからアクセスする物理マシンまたは仮想マシンの場合もあります。コマンド リファレンスを含む Tanzu CLI の詳細については、VMware Tanzu CLI v1.0.x のドキュメントを参照してください。

vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザーを管理クラスタとして使用している場合は、Tanzu CLI をインストールした後にスーパーバイザーに接続できます。

このトピックの手順は、vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザーで使用する Tanzu CLI のインストールに固有のものです。スーパーバイザーを使用しない vSphere、または AWS や Azure にスタンドアローン管理クラスタを展開するために Tanzu CLI をインストールする場合は、『Tanzu Kubernetes Grid 2.3 スタンドアローン管理クラスタの展開と管理』の対応するトピック「スタンドアローン管理クラスタで使用する Tanzu CLI と Kubernetes CLI のインストール」を参照してください。

Tanzu CLI はスーパーバイザーと通信して、vSphere with Tanzu 上のワークロード クラスタを作成および管理します。

Tanzu Kubernetes Grid v2.x および vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザー

重要

vSphere 8.0.1c 以降の vSphere with Tanzu スーパーバイザーは TKG v2.2 を実行します。vSphere 8 の以前のバージョンでは TKG v2.0 が実行されますが、これはスーパーバイザーからは独立してリリースされていませんでした。以前のバージョンの TKG がスーパーバイザーに組み込まれているため、スタンドアローン TKG 2.3 管理クラスタを使用している場合に使用可能な機能の一部は、vSphere with Tanzu スーパーバイザーを使用してワークロード クラスタを作成している場合には使用できません。以降の TKG リリースは、今後の vSphere アップデート リリースでスーパーバイザーに組み込まれる予定です。その結果、特定の時点で最新の vSphere with Tanzu バージョンに組み込まれた TKG のバージョンは、TKG の最新のスタンドアローン バージョンほど新しいバージョンではない可能性があります。ただし、すべての TKG v2.x リリースと互換性のある Tanzu CLI のバージョンは、vSphere 8 のすべてのリリースのスーパーバイザーでの使用が完全にサポートされています。たとえば、Tanzu CLI v1.0.0 は、スーパーバイザーが提供する TKG 2.2 プラグインと完全に後方互換性があります。

Tanzu Kubernetes Grid v2.x および vSphere 7 の vSphere with Tanzu

注意

TKG 2.x および vSphere 8 の vSphere with Tanzu スーパーバイザーと互換性のある Tanzu CLI のバージョンは、vSphere 7 のスーパーバイザー クラスタと互換性がありません。vSphere 7 の vSphere with Tanzu スーパーバイザー クラスタで Tanzu CLI を使用するには、TKG v1.6 の Tanzu CLI バージョンを使用します。スーパーバイザーで TKG 2.x と互換性のある Tanzu CLI のバージョンを使用するには、vSphere 8 にアップグレードします。vSphere with Tanzu スーパーバイザー クラスタが存在しない場合は、スタンドアローン TKG 2.x 管理クラスタを vSphere 7 に展開できます。Tanzu CLI と VMware 製品の互換性の詳細については、Tanzu CLI のドキュメントを参照してください。

前提条件

Tanzu Kubernetes Grid で使用する Tanzu CLI をインストールして実行するブートストラップ マシンは、特定の要件を満たしている必要があります。管理クラスタとしての vSphere with Tanzu スーパーバイザーで Tanzu CLI を使用するか、スタンドアローン管理クラスタを展開するか、またはその両方を実行するかに応じて、さらに要件があります。

Tanzu Kubernetes Grid v2.3 で Tanzu CLI を実行するには、Tanzu CLI をインストールして実行するブートストラップ マシンに以下が必要です。

  • 次のハードウェアを備えた物理マシンまたは仮想マシンで実行されている Linux、Windows、または macOS オペレーティング システム。
    • 最小で 8 GB の RAM。VMware では少なくとも 16 GB の RAM を推奨しています。
    • 使用可能なストレージが 50 GB のディスク。
    • 2 個または 4 個の 2 コア CPU。
  • Tanzu Kubernetes Grid インストーラ インターフェイスを使用してスタンドアローン管理クラスタを展開する場合は、ブラウザ、またはブラウザを使用するマシンからのリモート アクセス。Tanzu CLI はブラウザなしで使用できますが、最初の展開ではインストーラ インターフェイスを使用することを強くお勧めします
  • システム時刻は、Network Time Protocol (NTP) サーバと同期されます。
  • ブートストラップ マシンが Windows で動作している場合、VMware では、Ubuntu 20.04.4 LTS で Windows Subsystem for Linux (WSL) をインストールすることを推奨しています。これにより、Windows で Linux コマンドを実行できます。WSL の詳細については、Microsoft のドキュメントの「WSL のインストール」を参照してください。

スーパーバイザー クラスタを管理クラスタとして使用するには、以下も必要です。

Tanzu CLI のインストール

Tanzu Kubernetes Grid v2.3 で使用する Tanzu CLI をインストールするには、Tanzu Core CLI と Tanzu Kubernetes Grid v2.3 用の Tanzu CLI プラグインの互換性のあるバージョンをインストールします。これらのプラグインによって提供されるコマンドにより、クラスタおよびパッケージの操作が可能になります。互換 CLI バージョンのリストについては、製品の相互運用性マトリックスを参照してください。

Tanzu Core CLI のインストール

Tanzu Core CLI をインストールするには、次の手順を実行します。手順を確認するには、[パッケージ マネージャを使用したインストール (Install using a package manager)] または [バイナリ リリースからのインストール (Install from a binary release)] タブをクリックします。

Tanzu Core CLI をインストールしたら、「TKG v2.3 の Tanzu CLI プラグインのインストール」に進みます。

Tanzu CLI の既存のインストールを保持する場合は、CLI バイナリを /usr/local/bin/tanzu から別の場所に移動し、次の手順を実行します。

パッケージ マネージャを使用したインストール
パッケージ マネージャを使用して Tanzu CLI をインストールするには、次の手順を実行します。
  1. Tanzu CLI の互換性のあるバージョンを選択します。このリリースの Tanzu Kubernetes Grid と互換性のある CLI バージョンのリストについては、「製品の相互運用性マトリックス」を参照してください。

  2. 以下のパッケージ マネージャの手順に従います。

    • APT(Debian または Ubuntu):

      • インストールするバージョンが、Tanzu CLI の最新バージョン(たとえば、v1.0.0)である場合、次のコマンドを実行します。

        sudo apt update
        sudo apt install -y ca-certificates curl gpg
        sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings
        curl -fsSL https://packages.vmware.com/tools/keys/VMWARE-PACKAGING-GPG-RSA-KEY.pub | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/tanzu-archive-keyring.gpg
        echo "deb [signed-by=/etc/apt/keyrings/tanzu-archive-keyring.gpg] https://storage.googleapis.com/tanzu-cli-os-packages/apt tanzu-cli-jessie main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/tanzu.list
        sudo apt update
        sudo apt install -y tanzu-cli
        
      • Tanzu CLI の以前のバージョン(たとえば v0.90.1)をインストールする場合は、次のコマンドを実行します。

        sudo apt update
        sudo apt install -y ca-certificates curl gpg
        sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings
        curl -fsSL https://packages.vmware.com/tools/keys/VMWARE-PACKAGING-GPG-RSA-KEY.pub | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/tanzu-archive-keyring.gpg
        echo "deb [signed-by=/etc/apt/keyrings/tanzu-archive-keyring.gpg] https://storage.googleapis.com/tanzu-cli-os-packages/apt tanzu-cli-jessie main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/tanzu.list
        sudo apt update
        sudo apt install tanzu-cli=0.90.1
        
    • Chocolatey (Windows):

      • インストールするバージョンが、Tanzu CLI の最新バージョン(たとえば、v1.0.0)である場合、次のコマンドを実行します。

        choco install tanzu-cli
        
      • Tanzu CLI の以前のバージョン(たとえば v0.90.1)をインストールする場合は、次のコマンドを実行します。

        choco install tanzu-cli --version 0.90.1
        
    • Homebrew (MacOS):

      • インストールするバージョンが、Tanzu CLI の最新バージョン(たとえば、v1.0.0)である場合、次のコマンドを実行します。

        brew update
        brew install vmware-tanzu/tanzu/tanzu-cli
        
      • Tanzu CLI の以前のバージョン(たとえば v0.90.1)をインストールする場合は、次のコマンドを実行します。

        brew update
        brew tap-new local/tap
        brew extract --version=0.90.1 vmware-tanzu/tanzu/tanzu-cli local/tap
        brew install [email protected]
        
    • YUM または DNF (RHEL):

      • インストールするバージョンが、Tanzu CLI の最新バージョン(たとえば、v1.0.0)である場合、次のコマンドを実行します。

        cat << EOF | sudo tee /etc/yum.repos.d/tanzu-cli.repo
        [tanzu-cli]
        name=Tanzu CLI
        baseurl=https://storage.googleapis.com/tanzu-cli-os-packages/rpm/tanzu-cli
        enabled=1
        gpgcheck=1
        repo_gpgcheck=1
        gpgkey=https://packages.vmware.com/tools/keys/VMWARE-PACKAGING-GPG-RSA-KEY.pub
        EOF
        
        sudo yum install -y tanzu-cli # If you are using DNF, run sudo dnf install -y tanzu-cli.
        
      • Tanzu CLI の以前のバージョン(たとえば v0.90.1)をインストールする場合は、次のコマンドを実行します。

        cat << EOF | sudo tee /etc/yum.repos.d/tanzu-cli.repo
        [tanzu-cli]
        name=Tanzu CLI
        baseurl=https://storage.googleapis.com/tanzu-cli-os-packages/rpm/tanzu-cli
        enabled=1
        gpgcheck=1
        repo_gpgcheck=1
        gpgkey=https://packages.vmware.com/tools/keys/VMWARE-PACKAGING-GPG-RSA-KEY.pub
        EOF
        
        sudo yum install tanzu-cli-0.90.1 # If you are using DNF, run sudo dnf install tanzu-cli-0.90.1.
        
  3. CLI の正しいバージョンが正しくインストールされていることを確認します。例:

    tanzu version
    version: v1.0.0
    ...
    
バイナリ リリースからのインストール
Tanzu CLI バイナリは、VMware Customer Connect または GitHub からダウンロードできます。すべての互換性のある CLI バージョンのリストについては、「 製品の相互運用性マトリックス」を参照してください。

Tanzu CLI のバイナリ リリースを Customer Connect からダウンロードしてインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Tanzu CLI バイナリをダウンロードして展開します。

    1. VMware Customer Connect の VMware Tanzu CLI ページに移動し、Tanzu CLI v1.0.0 の [製品のダウンロード (Product Downloads)] でお使いのオペレーティング システム (OS) に対応した Tanzu CLI バイナリを見つけてダウンロードします。
    2. OS の Tanzu CLI ファイルを展開します。ファイルを展開するには、選択した抽出ツールを使用します。たとえば、Linux または macOS では、tar コマンドを使用できます。

      • macOS:

        tar -xvf tanzu-cli-darwin-amd64.tar.gz
        
      • Linux:

        tar -xvf tanzu-cli-linux-amd64.tar.gz
        
      • Windows:

        Windows の解凍ツールを使用して、tanzu-cli-windows-amd64.zip を解凍します。

  2. CLI をシステムで使用できるようにします。

    • macOS:

      バイナリを /usr/local/bin にインストールします。

      install tanzu-cli-darwin_amd64 /usr/local/bin/tanzu
      
    • Linux:

      バイナリを /usr/local/bin にインストールします。

      sudo install tanzu-cli-linux_amd64 /usr/local/bin/tanzu
      
    • Windows:

      1. 新しい Program Files\tanzu フォルダを作成します。
      2. tanzu-cli-windows_amd64.exe ファイルを新しい Program Files\tanzu フォルダにコピーします。
      3. tanzu-cli-windows_amd64.exe の名前を tanzu.exe に変更します。
      4. tanzu フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
      5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
      6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
      7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
      8. [新規] をクリックして新しい行を追加し、tanzu CLI へのパスを入力します。パスの値に .exe 拡張子を含めないようにしてください。たとえば、C:\Program Files\tanzuです。
  3. CLI の正しいバージョンが正しくインストールされていることを確認します。例:

    tanzu version
    version: v1.0.0
    ...
    

GitHub のバイナリ リリースから Tanzu CLI をダウンロードしてインストールするには、『Tanzu CLI のインストール』の「GitHub プロジェクトのバイナリ リリースから」セクションの手順に従います。

TKG v2.3 用の Tanzu CLI プラグインのインストール

Tanzu Kubernetes Grid v2.3 用のスタンドアローン Tanzu CLI プラグインをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Tanzu Kubernetes Grid v2.3 用のスタンドアローン Tanzu CLI プラグインを一覧表示します。

    tanzu plugin group get vmware-tkg/default:v2.3.1
    

    出力は次のようになります。

    Plugins in Group:  vmware-tkg/tkg:v2.3.1
    NAME                TARGET      VERSION
    isolated-cluster    global      v0.30.2
    management-cluster  kubernetes  v0.30.2
    package             kubernetes  v0.30.2
    pinniped-auth       global      v0.30.2
    secret              kubernetes  v0.30.2
    telemetry           kubernetes  v0.30.2
    

    vmware-tkg/default プラグイン グループで使用可能なすべてのバージョンを一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

    tanzu plugin group search -n vmware-tkg/default --show-details
    
  2. Tanzu Kubernetes Grid v2.3 用のスタンドアローン プラグインをインストールします。

    tanzu plugin install --group vmware-tkg/default:v2.3.1
    
  3. プラグインが正常にインストールされたことを確認します。

    tanzu plugin list
    

    tanzu plugin group get vmware-tkg/default:v2.3.1 によって返される各プラグイン名とプラグインのバージョンが tanzu plugin list の出力に含まれている必要があります。

    Tanzu CLI および Tanzu Kubernetes Grid のスタンドアローン プラグインをインストールした後でも、それらを使用して管理クラスタに接続するまでは、tanzu clustertanzu kubernetes-release など、コンテキスト固有のすべての CLI コマンド グループは使用できず、Tanzu CLI --help の出力にも含まれません。管理クラスタに接続すると、Tanzu CLI はコンテキストスコープのプラグインを自動的にインストールします。Tanzu CLI プラグインとそのインストール方法の詳細については、「Tanzu CLI プラグインのインストール」を参照してください。

Kubernetes CLI のインストール

ブートストラップ マシンで Kubernetes CLI kubectl をダウンロードして展開し、システムで使用できるようにします。

  1. VMware Customer Connect にアクセスし、VMware Customer Connect の認証情報を使用してログインします。

  2. Tanzu Kubernetes Grid v2.3.1 製品ダウンロード」を参照します。

  3. Kubectl 1.26.8 for VMware Tanzu Kubernetes Grid 2.3.1 というラベルのセクションまでスクロールします。

    macOS
    kubectl cli v1.26.8 for Mac を見つけて、 [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
    Linux
    kubectl cli v1.26.8 for Linux を見つけて、 [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
    Windows
    kubectl cli v1.26.8 for Windows を見つけて、 [今すぐダウンロード (Download Now)] をクリックします。
  4. (オプション)ダウンロードしたファイルが元のファイルから変更されていないことを確認します。VMware は、ダウンロードごとに SHA-1、SHA-256、および MD5 チェックサムを提供します。これらのチェックサムを取得するには、ダウンロードするエントリの下にある [詳細を表示] をクリックします。詳細については、「暗号化ハッシュの使用」を参照してください。

  5. オペレーティング システムの kubectl バイナリを展開するには、選択した抽出ツールを使用します。たとえば、gunzip コマンドなどです。

    macOS
    gunzip kubectl-mac-v1.26.8+vmware.2.gz
    
    Linux
    gunzip kubectl-linux-v1.26.8+vmware.2.gz
    
    Windows
    Windows の解凍ツールを使用して、 kubectl-windows-v1.26.8+vmware.2.exe.gz を解凍します。
  6. CLI をシステムで使用できるようにします。

    macOS
    1. ダウンロードしたファイルを実行可能にします。

      chmod ugo+x kubectl-mac-v1.26.8+vmware.2
      
    2. バイナリを /usr/local/bin にインストールします。

      sudo install kubectl-mac-v1.26.8+vmware.2 /usr/local/bin/kubectl
      
    3. kubectl version を実行して、kubectl の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

      kubectl version
      
    Linux
    1. ダウンロードしたファイルを実行可能にします。

      chmod ugo+x kubectl-linux-v1.26.8+vmware.2
      
    2. バイナリを /usr/local/bin にインストールします。

      sudo install kubectl-linux-v1.26.8+vmware.2 /usr/local/bin/kubectl
      
    3. kubectl version を実行して、kubectl の正しいバージョンがインストールされ、実行可能であることを確認します。

      kubectl version
      
    Windows
    1. 新しい Program Files\kubectl フォルダを作成します。
    2. kubectl-windows-v1.26.8+vmware.2.exe ファイルを見つけて、新しい Program Files\kubectl フォルダにコピーします。
    3. kubectl-windows-v1.26.8+vmware.2.exe の名前を kubectl.exe に変更します。
    4. kubectl フォルダを右クリックして [プロパティ] > [セキュリティ] を選択し、ユーザー アカウントに [フル コントロール] 権限があることを確認します。
    5. Windows 検索を使用して、env を検索します。
    6. [システム環境変数の編集] を選択し、[環境変数] ボタンをクリックします。
    7. [システム環境変数] の下にある Path 行を選択し、[編集] をクリックします。
    8. [新規] をクリックして新しい行を追加し、kubectl CLI へのパスを入力します。
    9. kubectl version を実行して、CLI の正しいバージョンが適切にインストールされていることを確認します。

      kubectl version
      

次の手順

Tanzu CLI および kubectlを使用してワークロード クラスタとサービス パッケージを Tanzu Kubernetes Grid に展開する前に、以下の説明に従って Tanzu CLI をスーパーバイザーに接続します。

Tanzu CLI をスーパーバイザーに接続する

Tanzu CLI をスーパーバイザーに接続するには、次の手順を実行します。

  1. vCenter Server からスーパーバイザーの IP アドレスを取得します。

    1. [ホストおよびクラスタ] ビューで、スーパーバイザーをホストするデータセンターを選択します。
    2. [名前空間] で、3 つの SupervisorControlPlaneVM インスタンスを含んでいるか、それらに隣接する名前空間を選択します。
    3. メイン ペインの [サマリ] > [ステータス] > [CLI ツールへのリンク] で、[リンクのコピー] をクリックし、URL を記録します(例:https://192.168.123.3)。
  2. IDP なし:外部 ID プロバイダを使用していない場合:

    1. vSphere with Tanzu クラスタでのセキュア ログインの構成」の説明に従って、信頼されている証明書を使用して kubectl vsphere プラグインを構成します。

    2. kubectl vsphere login を実行して vSphere にログインします。この手順の詳細については、「Kubectl を使用した vCenter Single Sign-On ユーザーとしての スーパーバイザー への接続」を参照してください。

      kubectl vsphere login --vsphere-username VSPHERE-USERNAME --server=SUPERVISOR-IP
      

      ここで、VSPHERE-USERNAME は、vCenter Single Sign-On (SSO) アカウントのユーザー名です。たとえば、[email protected] および SUPERVISOR-IP は上記で取得したスーパーバイザーの IP アドレスです。

      信頼されている証明書を使用して kubectl vsphere プラグインを構成しなかった場合は、上記のコマンドに --insecure-skip-tls-verify=true を追加することで、安全でない方法でログインできます。

      注意

      安全でないログインは、開発環境でのみ使用します。

    3. vCenter Server へのログインに使用するパスワードを入力します。

      ログインに成功すると、kubectl vsphere login コマンドは以下を実行します。

      • ローカル kubeconfig ファイルを作成または変更して、Kubernetes API で認証するトークンを追加します。
      • アクセス権を持つすべての Kubernetes コンテキストを一覧表示します。このリストには、スーパーバイザーの IP アドレスが含まれています。
    4. kubectl のコンテキストをスーパーバイザーに設定します。

      kubectl config use-context SUPERVISOR-IP
      

      ここで、SUPERVISOR-IP はスーパーバイザーのコンテキストです。「vSphere with Tanzu のサービスとワークロード」の「スーパーバイザー コンテキストの取得と使用」を参照してください。

  3. スーパーバイザーに接続する tanzu context create コマンドを実行するための情報を収集します。

    • スーパーバイザーに使用する Tanzu CLI の名前を決定します。
    • ローカル kubeconfig ファイルへのパス。デフォルトは ~/.kube/config で、KUBECONFIG 環境変数によって設定されます。
  4. 次のように、tanzu context create コマンドを実行して、上記の値を渡します。

    IDP なし:

    tanzu context create my-supervisor --kubeconfig ~/.kube/config --kubecontext 192.168.123.3
    

    これにより、スーパーバイザー コンテキストが Tanzu CLI に登録され、スーパーバイザーに固有のプラグインがダウンロードされます。

    [ok] successfully logged in to management cluster using the kubeconfig my-supervisor
    [i] Checking for required plugins...
    [i] Installing plugin 'cluster:v0.29' with target 'kubernetes'
    [i] Plugin binary for 'cluster:v0.29' found in cache
    [i] Installing plugin 'feature:v0.29' with target 'kubernetes'
    [i] Plugin binary for 'feature:v0.29' found in cache
    [i] Installing plugin 'kubernetes-release:v0.29' with target 'kubernetes'
    [i] Plugin binary for 'kubernetes-release:v0.29' found in cache
    [i] Installing plugin 'namespaces:v1.0.0' with target 'kubernetes'
    [i] Plugin binary for 'namespaces:v1.0.0' found in cache
    [i] Successfully installed all required plugins
    

    IDP あり:

    tanzu context create --endpoint https://10.73.27.32 --name oidc-user
    
    tanzu context use https://10.73.27.32 oidc-user
    
    Detected a vSphere Supervisor being used
    Log in by visiting this link:
    ...
    https://10.27.62.33/wcp/pinniped/oauth2/authorize?..
    ...
    Optionally, paste your authorization code: G2TcS145Q4e6A1YKf743n3BJlfQAQ_UdjXy38TtEEIo.ju4QV3PTsUvOigVUtQllZ7AJFU0YnjuLHTRVoNxvdZc
    ...
    ??? successfully logged in to management cluster using the kubeconfig oidc-user
    Checking for required plugins...
    All required plugins are already installed and up-to-date
    

    上記の例では、https://10.73.27.32 はスーパーバイザー制御プレーンの IP アドレスです。この手順の詳細については、「Tanzu CLI と外部 ID プロバイダを使用した スーパーバイザー への接続」を参照してください。

  5. 次のように、tanzu context list を実行して、スーパーバイザーが追加されたことを確認します。

    tanzu context list
    
    NAME            ISACTIVE  ENDPOINT                      KUBECONFIGPATH                KUBECONTEXT
    my-supervisor   true      https://192.168.123.3:443     /home/vmware/.kube/config     192.168.123.3
    

    これで、tanzu context use は指定した名前でスーパーバイザーを一覧表示することになります。

    tanzu context use
    
    ? Select a server  [Use arrows to move, type to filter]
    > my-supervisor  ()
     + new server
    
  6. スーパーバイザー固有のプラグインとスタンドアローン CLI プラグインのリストを表示するには、tanzu plugin list を実行します。

    tanzu plugin list
    
    Standalone Plugins
      NAME                DESCRIPTION                                                        TARGET      VERSION  STATUS
      isolated-cluster    Prepopulating images/bundle for internet-restricted environments   global      v0.30.2  installed
      pinniped-auth       Pinniped authentication operations (usually not directly invoked)  global      v0.30.2  installed
      management-cluster  Kubernetes management cluster operations                           kubernetes  v0.30.2  installed
      package             Tanzu package management                                           kubernetes  v0.30.2  installed
      secret              Tanzu secret management                                            kubernetes  v0.30.2  installed
      telemetry           Configure cluster-wide settings for vmware tanzu telemetry         kubernetes  v0.30.2  installed
    
    Plugins from Context:  my-supervisor
      NAME                DESCRIPTION                                                TARGET      VERSION  STATUS
      cluster             Kubernetes cluster operations                              kubernetes  v0.29.0  installed
      feature             Operate on features and featuregates                       kubernetes  v0.29.0  installed
      kubernetes-release  Kubernetes release operations                              kubernetes  v0.29.0  installed
      namespaces          Discover vSphere Supervisor namespaces you have access to  kubernetes  v1.0.0   installed
    

    vSphere 8.0.1c では、スーパーバイザー コンテキストのプラグインのバージョンは v0.29.0 です。

  7. (オプション)ワークロード クラスタの作成に進みます。
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