vCenter Server をサブスクリプションに変換すると、vCenter Server のアップデートを VMware Cloud コンソール からシングル クリックで管理できます。運用の労力とメンテナンス ウィンドウを大幅に低減するアップデート前のチェックで、アップデートをより高い頻度で計画し、すべての新機能を使用して vCenter Server を最新の状態に保つことができます。

1 回限りのアクティビティとして VMware Cloud コンソール から vCenter Server のアップデートを管理するには、各 vCenter Server について次のネットワーク構成の詳細を指定する必要があります。
  • 一時的なネットワーク:新しいアプライアンスとアップデートするアプライアンスの間の通信に使用されるネットワーク。
  • トラブルシューティング ネットワーク:vCenter Server にアクセスできない場合に、アップデートの問題をトラブルシューティングするためのネットワーク。

前提条件

  • 使用中の vSphere 環境がすべての要件を満たしていることを確認します。vSphere+ のシステム要件を参照してください。
  • vCenter Server のロールと権限が含まれている Active Directory (AD) ドメインが VMware Cloud とフェデレーションされていることを確認します。コネクタベースの認証設定を実装する必要があります。『VMware Cloud Services を使用したエンタープライズ フェデレーションの設定ガイド』を参照してください。
  • vCenter Server に対する [Administrator] ロールが割り当てられていることを確認します。
  • vCenter Server が 8.0 Update 2 より前のバージョンの場合は、アクティブ vCenter Server、パッシブ vCenter Server、および VMware Cloud Gateway が同じクラスタに含まれている必要があります。vCenter Server が 8.0 Update 2 以降のバージョンの場合は、アクティブ vCenter Server、パッシブ vCenter Server、および VMware Cloud Gateway を異なるクラスタに配置できます。
  • vCenter ServerVMware Cloud Gateway を同じネットワーク内に配置する必要があります。
  • 高可用性 (HA) モードの vCenter Server インスタンスの場合は、次の点に注意してください。
    • [自動] 構成の vCenter HA インスタンスのみがサポートされます。[手動] 構成の vCenter HA インスタンスはサポートされません。
    • アクティブ vCenter Server、パッシブ vCenter Server、および VMware Cloud Gateway が同じクラスタに含まれていることを確認します。
  • vCenter Server は、自己管理されている必要があります。固有の ESXi ホストおよび仮想マシンを管理している必要があります。

    vCenter Server デプロイに対して適切なアクションを実行して、自己管理 vCenter Server に変換します。

    表 1. vCenter Server を自己管理 vCenter Server に変換
    vCenter Server の展開 操作
    管理対象外のホストにデプロイされた vCenter Server ホストを管理クラスタに追加します。クラスタへの管理対象ホストの追加を参照してください。
    別の vCenter Server によって管理されているスタンドアローン ホストにデプロイされた vCenter Server 管理する側の vCenter Server からホストを削除して、そのホストを管理クラスタに追加します。参照:
    別の vCenter Server によって管理されているクラスタにデプロイされた vCenter Server 次のタスクのいずれかを実行します。
  • vCenter Server が最新バージョンであり、最新のパッチが適用されていることを確認します。
    1. VMware Cloud コンソール[ダウンロード] オプションを使用して、最新バージョンの vCenter Server をダウンロードします。ソフトウェア バイナリのダウンロードを参照してください。
    2. vCenter Server を最新バージョンにアップデートします。vCenter Server のアップグレードについてを参照してください。
    3. 使用しているバージョンの vCenter Server のアップグレード パスによっては、vCenter Server のバックアップとアップデート後のリストアが必要になる場合があります。https://kb.vmware.com/s/article/87864 を参照してください。
  • IP アドレスの割り当て方法として [DHCP] を選択する場合は、管理クラスタ内のすべてのホストで MAC アドレス変更ポリシーが設定されていることを確認します。vSphere 標準スイッチまたは標準ポート グループのセキュリティ ポリシーの構成を参照してください。
  • ネットワーク構成が次の要件を満たしていることを確認します。
    ネットワーク 要件
    一時的なネットワーク 一時的なネットワークと vCenter Server ネットワークは、同じサブネットに属している必要があります。
    ネットワークのトラブルシューティング
    • バックアップやリストアなどの他の目的で vCenter Server に接続済みでないネットワークを選択します。
    • トラブルシューティング ネットワークは、vCenter Server および VMware Cloud Gateway とは異なるサブネットおよび VLAN に属している必要があります。
    • トラブルシューティング ネットワークは、vCenter Server ネットワークからルーティング可能である必要があります。

手順

  1. https://vmc.vmware.com から VMware Cloud コンソール にログインします。
  2. 次の方法のいずれかを使用して、[メンテナンス] タブに移動します。
    • [vCenter Server のアップデートの有効化] の通知で、[アップデートの有効化] をクリックします。
    • [インベントリ] に移動し、vCenter Server を選択してから、[メンテナンス] をクリックします。
  3. [ネットワークの詳細の入力] をクリックします。
  4. vCenter ServerVMware Cloud Gateway 仮想マシンがデプロイされているクラスタを選択します。
    設定の適用後にクラスタの選択を変更することはできません。
  5. 一時ネットワークとトラブルシューティング ネットワークの両方について、ネットワーク構成の詳細を入力します。
  6. [適用] をクリックします。

結果

  • vSphere+ によって管理リソース プールが作成され、vCenter Server のアップデートに必要なハードウェアが管理クラスタ内で予約されます。vCenter ServerVMware Cloud Gateway は管理リソース プールに移動されます。これらの管理リソース プールの構成は変更しないでください。このクラスタから vCenter Server を移動しないでください。
  • 将来のアップデートに備えて、必要な CPU とメモリが vSphere+ によって vCenter Server および VMware Cloud Gateway 仮想マシン内で予約されます。
  • トラブルシューティングのために、セカンダリ NIC が vSphere+ によって vCenter Server に追加されます。

次のタスク

  • vSphere インベントリを監視し、vSphere+ サービスを確認します。vSphere+ の使用と管理を参照してください。
  • vCenter Server のアップデートが利用可能になると、vSphere+ に通知が表示されます。vCenter ServerVMware Cloud コンソール からアップデートできます。vCenter Server の更新を参照してください。