ESXi ホストがブロックベースのストレージ システムに接続する場合、ESXi をサポートする LUN またはストレージ デバイスをホストで使用できるようになります。

デバイスがホストに登録されたら、すべての利用可能なローカルおよびネットワーク デバイスを表示し、その情報を確認できます。サードパーティ製のマルチパス プラグインを使用している場合は、プラグインを介して使用できるストレージ デバイスもリストに表示されます。
注: アレイで暗黙的な非対称論理ユニット アクセス (ALUA) がサポートされ、スタンバイ パスのみが含まれる場合、デバイスの登録は失敗します。デバイスは、ターゲットがスタンバイ パスを有効にし、ホストによりアクティブとして検出された後で、ホストに登録できます。システムの詳細 /Disk/FailDiskRegistration パラメータは、ホストのこの動作を制御します。

各ストレージ アダプタについて、このアダプタで使用できるストレージ デバイスの個別のリストを表示できます。

一般的に、ストレージ デバイスを確認する場合には、次の情報が表示されます。

ストレージ デバイスの情報 説明
名前 表示名とも呼ばれます。これは ESXi ホストがストレージ タイプおよびメーカーに基づいてデバイスに割り当てた名前です。通常、この名前は任意の名前に変更できます。ストレージ デバイスの名前の変更を参照してください。
識別子 デバイスに固有な、あらゆる場所において一意の ID。ESXi ストレージ デバイスの名前と識別子を参照してください。
動作状態 デバイスが接続されているか、接続解除されているかを示します。ストレージ デバイスの分離を参照してください。
LUN SCSI ターゲット内の LUN (論理ユニット番号)。LUN 番号は、ストレージ システムによって提供されます。ターゲットに 1 つの LUN しかない場合、LUN 番号は常にゼロ (0) になります。ターゲットとデバイスの表現を参照してください。
タイプ デバイスのタイプ (ディスク、CD-ROM など)。
ドライブの種類 デバイスがフラッシュ ドライブか、通常の HDD ドライブかに関する情報。フラッシュ ドライブおよび NVMe デバイスの詳細については、ESXi ホストでのフラッシュ デバイスの使用を参照してください。
転送 ホストがデバイスにアクセスするために使用する転送プロトコル。プロトコルは、使用しているストレージのタイプによって異なります。ESXi がサポートする物理ストレージのタイプを参照してください。
容量 ストレージ デバイスのキャパシティの合計。
所有者 NMP やサードパーティ製のプラグインなど、ホストがストレージ デバイスへのパスを管理するために使用するプラグイン。「ESXi でのプラグ可能ストレージ アーキテクチャとパス管理の使用」を参照してください。
ハードウェア アクセラレーション ストレージ デバイスが仮想マシン管理操作を行なってホストを支援しているかどうかに関する情報。ステータスは、「サポート」、「未サポート」、または 「不明」 です。「vSphere のストレージ ハードウェア アクセラレーション」を参照してください。
セクター フォーマット デバイスで従来の 512n が使用されるか、512e や 4Kn などのアドバンスド セクター フォーマットが使用されるかを示しています。「デバイス セクターのフォーマット」を参照してください。
場所 /vmfs/devices/ ディレクトリにあるストレージ デバイスへのパス。
パーティションのフォーマット ストレージ デバイスによって使用されるパーティションのスキーム。マスタ ブート レコード (MRB) または GUID パーティション テーブル (GPT) フォーマットにすることができます。GPT デバイスは 2TB より大きいデータストアをサポートします。デバイス セクターのフォーマットを参照してください。
パーティション プライマリおよび論理パーティション (構成されている場合は、VMFS データストアを含む)。vSphere ストレージ環境でのデータストアの操作を参照してください。
マルチパス ポリシー ホストがストレージへのパスの管理に使用しているパス選択ポリシーおよびストレージ アレイ タイプ ポリシー。ESXi 環境でのマルチパスとフェイルオーバーについてを参照してください。
パス ストレージへのアクセスに使用されているパスとそのステータス。「ストレージ パスの無効化」を参照してください。

ESXi ホストのストレージ デバイスの表示

ESXi ホストで使用可能なすべてのストレージ デバイスを表示します。サードパーティ製のマルチパス プラグインを使用している場合は、プラグインを介して使用できるストレージ デバイスもリストに表示されます。

[ストレージ デバイス] ビューでは、ホストのストレージ デバイスの一覧表示、それらの情報の分析、プロパティの修正を行うことができます。

手順

  1. vSphere Client で、ESXi ホストに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [ストレージ] で、[ストレージ デバイス] をクリックします。

    ホストで使用可能なすべてのストレージ デバイスが [ストレージ デバイス] テーブルに一覧表示されます。

  4. 特定のデバイスの詳細情報を表示するには、リストからデバイスを選択します。
  5. アイコンを使用して基本的なストレージ管理タスクを行います。

    実際に使用できるアイコンは、デバイスの種類と構成によって異なります。

  6. 次のタブを使用すると、選択したデバイスの追加情報へのアクセスや、プロパティの修正が可能になります。

    タブ

    説明

    プロパティ

    デバイスのプロパティと特性を表示します。デバイスのマルチパス ポリシーを表示、修正できます。ESXi ホストのストレージ パスの表示と管理を参照してください。

    パス

    デバイスで使用可能なパスを表示します。選択したパスを有効/無効にします。ストレージ パスの無効化を参照してください。

    パーティションの詳細

    パーティションとフォーマットに関する情報を表示します。

アダプタのストレージ デバイスの表示

ESXi ホスト上の特定のストレージ アダプタを通じてアクセスできるストレージ デバイスのリストを表示します。

手順

  1. vSphere Client で、ESXi ホストに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [ストレージ] で、[ストレージ アダプタ] をクリックします。
    ホストにインストールされているすべてのストレージ アダプタが [ストレージ アダプタ] テーブルに一覧表示されます。
  4. リストからアダプタを選択し、[デバイス] タブ をクリックします。
    ホストがアダプタを通じてアクセスできるストレージ デバイスが表示されます。
  5. アイコンを使用して基本的なストレージ管理タスクを行います。

    実際に使用できるアイコンは、デバイスの種類と構成によって異なります。

    アイコン 説明
    更新 ストレージ アダプタ、トポロジ、ファイル システムについての情報を更新します。
    接続解除 選択したデバイスをホストから切断します。
    接続 選択したデバイスをホストに接続します。
    名前の変更 選択したデバイスの表示名を変更します。
    LED をオンにする 選択したデバイスのロケータ LED をオンにします。
    LED をオフにする 選択したデバイスのロケータ LED をオフにします。
    フラッシュ ディスクとしてマーク 選択したデバイスをフラッシュ ディスクとしてマークします。
    HDD ディスクとしてマーク 選択したデバイスを HDD ディスクとしてマークします。
    ローカルとしてマーク 選択したデバイスをホストのローカルとしてマークします。
    リモートとしてマーク 選択したデバイスをホストのリモートとしてマークします。
    パーティションの消去 選択したデバイスのパーティションを消去します。
    永久予約としてマーク 選択したデバイスを永久予約としてマークします。
    永久予約としてのマーク解除 選択したデバイスから永久予約をクリアします。