NSX-V から NSX-T への移行プロセスの大部分は、画面に表示される一連の指示とプロンプトを使用する vRealize Automation 移行プラン ウィザードに沿って動作します。vRealize Automation 管理者と NSX 管理者は、移行前および移行プランの各手順で、相互に連絡をとる必要があります。
[はじめに] 画面で説明されているタスクを開始する前に移行プロセスおよびサポートされているトポロジについて全体像を把握するために、以下に示す移行の概要を確認します。参照用に、各移行プラン画面に適用される特定のドキュメント トピックへのリンクが提供されています。
vRealize Automation での NSX-V から NSX-T への移行の [はじめに] 画面には、一連の手順が示されています。
1. 移行の準備
移行の準備を行うために、NSX 管理者と共同で作業します。各移行プランでは、NSX の NSX-T Data Center Migration Coordinator ユーティリティとの間で入力と出力が必要になります。移行の途中で、いつ NSX 管理者とデータ ファイルを共有する必要があるか、移行プランの画面上のヘルプによって通知されます。
移行を正常に実行するには、vRealize Automation 管理者が NSX 管理者との間で調整を行うことが重要です。プランを伝え、NSX-T Data Center Migration Coordinator ユーティリティでファイルをインポートおよびエクスポートするための時間の確保を依頼します。このユーティリティは、基盤となる NSX の移行を実行します。移行プランのステップ 4 では、vRealize Automation での NSX-V から NSX-T への移行プランの作成と実行で説明されているとおり、NSX 管理者と NSX-T Data Center Migration Coordinator ファイルを共有する必要があります。NSX-T Data Center Migration Coordinator の詳細については、VMware NSX 製品ドキュメントでvRealize Automation を使用した NSX Data Center for vSphere (NSX-V) の移行を参照してください。
2. クラウド アカウントの構成
NSX-V から NSX-T への vRealize Automation 移行アシスタントを使用して NSX-V クラウド アカウントを NSX-T に移行する前に、vRealize Automation 内で新規の関連付けられていない NSX-T 移行先クラウド アカウントを移行元 NSX-V クラウド アカウントごとに作成する必要があります。
vRealize Automation プロジェクト内の各ソース NSX-V クラウド アカウントごとに、新しいターゲット NSX-T クラウド アカウントを vRealize Automation に追加します。
- 移行先の NSX-T クラウド アカウントは、NSX-T Data Center バージョン 3.1.1 以降である必要があります。
- 移行先の NSX-T クラウド アカウントを作成するときは、[ポリシー API メソッド] オプションを指定する必要があります。移行ユーティリティは、移行先 NSX-T クラウド アカウントに対して [Manager API] メソッドをサポートしていません。
- 移行先 NSX-T クラウド アカウントを vCenter Server クラウド アカウントに関連付けることはできません。この関連付けは、後で作成します。
- vRealize Automation 展開で使用中の NSX-T クラウド アカウントは指定しないでください。
NSX-T クラウド アカウントを作成する方法の詳細については、vRealize Automation 製品ドキュメントの『vRealize Automation Cloud Assembly の使用と管理』でvRealize Automation での NSX-T クラウド アカウントの作成を参照してください。
3. NSX-V から NSX-T への移行プランの作成
vRealize Automation での NSX-V から NSX-T への移行ツールを起動することにより、画面上の指示とプロンプトに従って NSX 移行プランへのポピュレートを開始します。
- ソースおよびターゲット クラウド アカウントを構成します。
- 評価を実行して移行の準備状況を判断します。
- クラウド アカウントのメンテナンス モードに切り替えます。
- NSX 管理者との間で構成ファイルおよびマッピング ファイルを転送します。
- 移行を実行して、ソース NSX-V オブジェクトを新しいターゲット NSX-T オブジェクトにマッピングします。
- システムをテストします。
- クラウド アカウントのメンテナンス モードを終了します。
vRealize Automation での NSX-V から NSX-T への移行プランの作成と実行を参照してください。
NSX-V から NSX-T への移行の概要については、ブログ記事Automating NSX-V to NSX-T Migration with vRealize Automationも参照してください。