VMware Cloud Foundation 5.2.x にアップグレードするには、管理ドメインが VMware Cloud Foundation 4.5 以降である必要があります。ご使用の環境が 4.5 より前のバージョンである場合は、管理ドメインを 4.5 以降にアップグレードしてから 5.2.x にアップグレードする必要があります。
SDDC Manager がバージョン 5.2.x にアップグレードされるまでは、VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、管理ドメインをアップグレードする必要があります。SDDC Manager がバージョン 5.2 以降になると、ワークロード ドメイン内のすべてのコンポーネントに互換性がある限り、管理ドメインのアップグレード前後に VI ワークロード ドメインをアップグレードできます。
管理ドメイン内のコンポーネントを次の順序でアップグレードします。
SDDC Manager および VMware Cloud Foundation サービス。
VMware Aria Suite Lifecycle
NSX Manager および NSX グローバル マネージャ(該当する場合)。
vCenter Server。
ESXi
すべてのアップグレードが正常に完了した場合:
更新を開始する前に作成した仮想マシンのスナップショットを削除します。
新しくインストールしたコンポーネントのバックアップを作成します。
更新の事前チェックの実行 - SDDC Manager 5.0 より前のバージョン
SDDC Manager 5.0 にまだアップグレードしていない場合の事前チェックを実行する手順を次に説明します。アップデート バンドルまたはアップグレード バンドルを適用する前に事前チェックを実行して、更新のための環境の準備ができていることを確認する必要があります。
- カスタム ISO に環境との互換性がある。
- カスタム ISO のサイズがブート パーティションのサイズよりも小さい。
- サードパーティ製 VIB に環境との互換性がある。
手順
結果
事前チェックの結果は、[アップグレードの事前チェックの詳細] ウィンドウの上部に表示されます。[詳細の終了] をクリックすると、事前チェックの結果が [更新/パッチ] タブの [事前チェック] セクションの上部に表示されます。
続行する前に事前チェックの結果が緑色で表示されていることを確認してください。事前チェックの失敗はアップデートの失敗につながる可能性があります。
SDDC Manager での更新の事前チェックの実行
更新バンドルを適用する前に、SDDC Manager で事前チェックを実行して、環境が更新の準備ができていることを確認する必要があります。
vCenter Server のバンドルレベルの事前チェックは、VMware Cloud Foundation で使用できます。
ESXi のバンドルレベルの事前チェックは、マイナー バージョンのアップグレード(たとえば、ESXi 7.x から 7.y、または ESXi 8.x から 8.y)でのみ機能するため、これらの事前チェックは VMware Cloud Foundation では実行されません。
vSphere Client で vSAN Skyline Health アラートを停止すると、SDDC Manager により関連する事前チェックがスキップされ、スキップされた事前チェックが表示されます。[事前チェックのリストア] をクリックして、停止された事前チェックを含めます。例:
また、SDDC Manager ユーザー インターフェイス で失敗した vSAN の事前チェックを停止するには、[事前チェックの停止] をクリックします。停止された事前チェックでは、警告がトリガされたり、アップグレードがブロックされたりすることはありません。
アラートが正しくないことがわかっている場合にのみ、アラートをミュートします。修正が必要な実際の問題については、アラートを停止しないでください。
手順
結果
事前チェックの結果は、[アップグレードの事前チェックの詳細] ウィンドウの上部に表示されます。[詳細の終了] をクリックすると、事前チェックの結果が [更新] タブの [事前チェック] セクションの上部に表示されます。
続行する前に事前チェックの結果が緑色で表示されていることを確認してください。事前チェックに失敗してもアップグレードは続行できませんが、更新が失敗する可能性があります。
VMware Cloud Foundation 5.2.x アップグレード バンドルの適用
VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルは、SDDC Manager アプライアンスと VMware Cloud Foundation サービスをアップグレードします。
前提条件
- ターゲット リリースの VMware Cloud Foundation アップデート バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
- 外部 SFTP サーバを使用する SDDC Manager の最新の正常なバックアップがあることを確認します。
- SDDC Manager アプライアンスのスナップショットを作成したことを確認します。
- SDDC Manager によって管理されているコンポーネントの最新の正常なバックアップがあることを確認します。
- SDDC Manager での更新の事前チェックの実行を行い、問題があれば解決します。
手順
VMware Cloud Foundation 構成の更新の適用
VMware Cloud Foundation 構成の更新では、意図した/所定の構成と実際の構成の不一致が特定、解決され、展開が推奨構成になるように調整されます。このプロセスには、VMware Cloud Foundation のコンポーネント情報 (BOM) にリストされているセカンド パーティ製ソフトウェア コンポーネントの構成の調整が含まれます。
構成の更新は、複数のドメインに並行して適用できます。ただし、構成の更新が進行中、同じドメインで別の構成を更新しないでください。
VMware Cloud Foundation のソース バージョンによっては、次の構成の更新が利用可能になる場合があります。
構成の更新 | 説明 | 導入された VCF バージョン | リソースのタイプ | 更新タイプ | 最小コンポーネント バージョン要件 |
---|---|---|---|---|---|
ConfigureVsanHaIsolationAddressesConfigDrift |
VCF のベスト プラクティスに準拠して、vSAN vmkernel インターフェイス ゲートウェイを使用するように、vSAN HA ネットワーク分離アドレスを構成します。 |
4.3.0.0 | クラスタ | 修正 | vCenter Server 7.0.3 |
ToggleVSanRecommendationConfigDrift |
vSAN 対応クラスタの vSAN ベースラインの推奨事項を無効にします。 |
4.4.1.0 | クラスタ | 修正 | vCenter Server 7.0.0 |
RemoveNfsDatastoreConfigDrift |
ホスト上の NFS データストアを削除します。 |
5.0.0.0 | クラスタ | 修正 | NA |
CloudAdminRoleConfigDrift |
管理ドメインの vCenter Server のクラウド管理者ロールを作成します。 |
5.0.0.0 | DOMAIN | 機能 | vCenter Server 7.0.3 |
AllowBrokerConfigurationConfigDrift | vCenter Server に |
5.1.0.0 | DOMAIN | 機能 | vCneter Server 8.0.2 |
ClusterHaSettingsConfigDrift |
|
5.1.0.0 | DOMAIN | 機能 | vCenter Server 8.0.1 |
ComputeManagerSettingsDrift |
NSX と vSphere Lifecycle Manager 間の通信を有効にするために、内部 NSX サービス アカウントを作成します。 |
5.1.0.0 | DOMAIN | 機能 | vCenter Server 7.0.2.00400、NSX 3.1.3.0.0 |
DvpgConfigurationDrift | ターゲット ドメインに VM_MANAGEMENT という名前の新しい分散仮想ポート グループを作成し、管理ポート グループに接続されているすべての仮想マシンをこの新しいポート グループに移行します。この機能の目的は、管理仮想マシンと ESXi ホストからのトラフィックを分離できるようにすることです。 移行された仮想マシン:VCSA、SDDC Manager、NSX Manager、Edge 仮想マシン。 |
5.1.0.0 | クラスタ | 機能 | NA |
EsxAdvancedOptionsConfigDrift | すべての ESXi ホストの UserVars.SuppressShellWarning プロパティを false に設定して、ESXi Shell および SSH サービスの警告を有効にします。 |
5.1.0.0 | DOMAIN | 機能 | NA |
WorkspaceOneBrokerConfigDrift | vCenter Server で、BOM コンポーネントを Workspace ONE Broker の OIDC 証明書利用者として構成します。 |
5.1.0.0 | DOMAIN | 機能 | vCenter Server 8.0.2、NSX 4.1.2 |
RegisterSDDCmanagerAsVCExtensionConfigDrift |
SDDC Manager をワークロード ドメイン vCenter Server の拡張機能として登録します。 |
5.2.0.0 | DOMAIN | 機能 | vCenter Server 7.0.0 |
手順
VMware Cloud Foundation 用の VMware Aria Suite Lifecycle および VMware Aria Suite 製品のアップグレード
VMware Cloud Foundation では、VMware Aria Suite Lifecycle および VMware Aria Suite 製品のアップグレードは管理されません。VMware Aria Suite Lifecycle を使用して、VMware Aria Suite 製品をアップグレードします。
VMware Aria Suite Lifecycle を使用して、次の手順を実行します。
- アップグレード バイナリのダウンロード
- 仮想アプライアンスのスナップショットの作成
- アップグレード前チェックの実行
- VMware Aria Suite 製品のアップグレード
手順
フェデレーション環境における VMware Cloud Foundation 用の NSX のアップグレード
NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合、SDDC Manager は NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。各インスタンスの NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードする必要があります。
NSX グローバル マネージャ アップグレード バンドルのダウンロード
SDDC Manager は、NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。NSX グローバル マネージャをアップグレードするには、NSX アップグレード バンドルを手動でダウンロードする必要があります。
手順
NSX フェデレーションの Upgrade Coordinator のアップグレード
Upgrade Coordinator は、NSX Manager で実行されます。これは、ホスト、NSX Edge クラスタ、NSX Controller クラスタ、および管理プレーンのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。
Upgrade Coordinator はアップグレード手順をガイドします。アップグレード プロセスを追跡し、必要に応じてユーザー インターフェイスからアップグレード プロセスを一時停止および再開できます。
手順
VMware Cloud Foundation の NSX グローバル マネージャのアップグレード
NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合は、NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードします。
前提条件
手順
VMware Cloud Foundation 5.2.x 用の NSX のアップグレード
管理ドメインおよび VI ワークロード ドメインで NSX をアップグレードします。VMware Cloud Foundation 5.2.1 は、vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタのインプレース ホスト アップグレードをサポートしています。
NSX のアップグレードには、次のコンポーネントが含まれます。
-
Upgrade Coordinator
-
NSX Edge/クラスタ(展開されている場合)
-
ホスト クラスタ
-
NSX Manager クラスタ
手順
結果
すべての NSX ワークロード コンポーネントが正常にアップグレードされると、背景が緑色でチェックマークが付いたメッセージが表示されます。
VMware Cloud Foundation 5.2.x の vCenter Server のアップグレード
VMware vCenter Server のアップグレード バンドルは、SDDC Manager によって管理される vCenter Server インスタンスをアップグレードするために使用されます。VI ワークロード ドメインの vCenter Server をアップグレードする前に、管理ドメインの vCenter Server をアップグレードします。
前提条件
VMware vCenter Server のアップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
アップグレードを開始する前に、vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップを作成します。vCenter Server の手動バックアップを参照してください。
注:バックアップを作成した後は、アップグレードが正常に完了するまで、vCenter Server インベントリまたは設定に変更を加えないでください。
ワークロード ドメインにワークロード管理 (vSphere with Tanzu) 対応のクラスタが含まれている場合、サポートされるターゲット リリースは、クラスタで現在実行されている Kubernetes (K8s) のバージョンによって異なります。古いバージョンの K8s では、特定のアップグレード手順が必要になることがあります。詳細については、KB92227 を参照してください。
手順
次のタスク
アップグレードが正常に完了したら、vSphere Client を使用して、vCenter Server によって管理されている各 vSphere クラスタの vSphere DRS 自動化レベル設定を元の値(ファイルベースのバックアップを取る前の値)に戻します。VMware PowerCLI を使用して vSphere DRS 自動化レベルを変更する方法については、KB 87631 を参照してください。
VMware Cloud Foundation 5.2.1 用の ESXi のアップグレード
VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタを含むワークロード ドメインがサポートされます。vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタの両方をアップグレードする手順は 1 つだけです。
ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。
ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。
外部(非 vSAN)ストレージを使用している場合、次の手順で外部ストレージに接続されている ESXi ホストを更新します。ただし、ストレージ ソフトウェアとドライバの更新とパッチ適用は手動で行うため、SDDC Manager のライフサイクル管理には含まれません。ESXi のアップグレード後のサポート性を確保するには、vSphere HCL およびストレージ ベンダーに問い合わせてください。
- ワークロード ドメインへの ESXi アップデートの適用時にホストをスキップする場合は、更新を開始する前に、それらのホストを application-prod.properties ファイルに追加する必要があります。「ESXi のアップデート時のホストのスキップ」を参照してください。
- カスタム ISO イメージまたは非同期ドライバを使用して ESXi アップグレードを実行するには、「カスタム ISO を使用した ESXi のアップグレード」および「ストック ISO および非同期ドライバを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。
前提条件
- ESXi パスワードが有効であることを検証します。
- クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。
- vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するクラスタの場合:
- vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して ESXi ホストをアップグレードする前に、NSX と vCenter Server をアップグレードする必要があります。
- vSphere Lifecycle Manager イメージにファームウェアを追加する場合は、ベンダーからハードウェア サポート マネージャをインストールする必要があります。ファームウェアの更新を参照してください。
- サポートされている vSphere Lifecycle Manager イメージが SDDC Manager で使用できる必要があります。詳細については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード」の手順 1 ~ 3 を参照してください。
-
vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタの場合は、ESXi バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
手順
次のタスク
vSAN クラスタの vSAN ディスク フォーマットをアップグレードします。ディスク フォーマットのアップグレードはオプションです。以前のバージョンのディスク フォーマットを使用していても、vSAN クラスタはスムーズに稼動し続けます。最適な結果を得るには、オブジェクトをアップグレードして最新のオンディスク フォーマットを使用します。最新のオンディスク フォーマットでは、vSAN の完全な機能セットを使用できます。vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレードを参照してください。
VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用した ESXi のアップグレード
次の手順では、ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメイン内の ESXi ホストのアップグレードについて説明します。
ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。
VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタを含むワークロード ドメインがサポートされます。VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードする場合は、「VMware Cloud Foundation 5.2.1 用の ESXi のアップグレード」を参照してください。
デフォルトでは、アップグレード プロセスによって、ワークロード ドメイン内のすべてのクラスタの ESXi ホストが並行してアップグレードされます。ワークロード ドメインに複数のクラスタがある場合は、アップグレードするクラスタを選択できます。
ワークロード ドメインへの ESXi アップデートの適用時にホストをスキップする場合は、更新を開始する前に、それらのホストを application-prod.properties ファイルに追加する必要があります。「ESXi のアップデート時のホストのスキップ」を参照してください。
カスタム ISO イメージまたは非同期ドライバを使用して ESXi アップグレードを実行するには、「カスタム ISO を使用した ESXi のアップグレード」および「ストック ISO および非同期ドライバを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。
外部(非 vSAN)ストレージを使用している場合、次の手順で外部ストレージに接続されている ESXi ホストを更新します。ただし、ストレージ ソフトウェアとドライバの更新とパッチ適用は手動で行うため、SDDC Manager のライフサイクル管理には含まれません。ESXi のアップグレード後のサポート性を確保するには、vSphere HCL およびストレージ ベンダーに問い合わせてください。
前提条件
ESXi パスワードが有効であることを検証します。
ESXi バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。
手順
次のタスク
vSAN クラスタの vSAN ディスク フォーマットをアップグレードします。ディスク フォーマットのアップグレードはオプションです。以前のバージョンのディスク フォーマットを使用していても、vSAN クラスタはスムーズに稼動し続けます。最適な結果を得るには、オブジェクトをアップグレードして最新のオンディスク フォーマットを使用します。最新のオンディスク フォーマットでは、vSAN の完全な機能セットを使用できます。vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレードを参照してください。
VMware Cloud Foundation の vSAN 監視ホストのアップグレード
VMware Cloud Foundation 環境にストレッチ クラスタが含まれている場合は、vSAN Witness (監視) ホストを更新して修正します。
前提条件
『VMware Cloud Foundation リリース ノート』の「コンポーネント情報 (BOM)」セクションに一覧表示されたバージョンと一致する ESXi ISO をダウンロードします。
手順
- Web ブラウザで、https://vcenter_server_fqdn/ui の vCenter Server にログインします。
- ESXi ISO イメージ ファイルを vSphere Lifecycle Manager にアップロードします。
- の順にクリックします。
- [インポートされた ISO] タブをクリックします。
- [ISO のインポート] をクリックし、[参照] をクリックします。
- ダウンロードした ESXi ISO ファイルに移動し、[開く] をクリックします。
- ファイルがインポートされたら、[閉じる] をクリックします。
- ESXi イメージのベースラインを作成します。
- [インポートされた ISO] タブで、インポートした ISO ファイルを選択し、[新規ベースライン] をクリックします。
- ベースラインの名前を入力し、[コンテンツ タイプ] を [アップグレード] として指定します。
- [次へ] をクリックします。
- インポートした ISO ファイルを選択し、[次へ] をクリックします。
- 詳細を確認して、[完了] をクリックします。
- ベースラインを vSAN Witness (監視) ホストに添付します。
- の順にクリックします。
- [インベントリ] パネルで、 をクリックします。
- vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[アップデート] タブをクリックします。
- [添付されたベースライン] で、 の順にクリックします。
- 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[添付] をクリックします。
- [コンプライアンスの確認] をクリックします。
コンプライアンス チェックが完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [非準拠] として表示されます。
- vSAN Witness (監視) ホストを修正し、含まれる ESXi ホストを更新します。
- vSAN 監視を右クリックして の順にクリックします。
- [OK] をクリックします。
- [アップデート] タブをクリックします。
- 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[修正] をクリックします。
- [エンドユーザー使用許諾契約書] ダイアログ ボックスで、チェック ボックスを選択して [OK] をクリックします。
- [修正] ダイアログ ボックスで、vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[修正] をクリックします。
修正プロセスには数分かかる場合があります。修正が完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [準拠] として表示されます。
- vSAN Witness (監視) ホストを右クリックして の順にクリックします。
- [OK] をクリックします。
ESXi のアップデート時のホストのスキップ
ワークロード ドメインへの ESXi アップデートの適用時にはホストをスキップすることができます。スキップされたホストはアップデートされません。
vSphere Lifecycle Manager イメージを使用している VI ワークロード ドメインの一部であるホストはスキップできません。これらのホストはホストレベルではなくクラスタレベルで更新されるためです。
手順
結果
application-prod.properties に追加されたホストは、ワークロード ドメインのアップデート時にアップデートされません。
カスタム ISO を使用した ESXi のアップグレード
vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメイン内のクラスタの場合、ベンダーのカスタム ISO を使用して ESXi をアップグレードできます。VMware Cloud Foundation 4.4.1.1 以降では、特定のクラスタまたはワークロード ドメインで異なるカスタム ISO が必要な場合に、単一の ESXi アップグレードで複数のカスタム ISO がサポートされます。
前提条件
インターネットに接続しているコンピュータ上で、適切なベンダー固有の ISO をダウンロードします。必要なバージョンの ESXi でベンダー固有の ISO が利用できない場合は、作成できます。ESXi のカスタム ISO イメージの作成を参照してください。
手順
VMware Cloud Foundation ストック ISO および非同期ドライバを使用した ESXi のアップグレード
vLCM ベースラインを使用するワークロード ドメイン内のクラスタの場合、指定された非同期ドライバを使用して、ストックの ESXi アップグレード バンドルを適用できます。
前提条件
インターネットに接続しているコンピュータ上で、ハードウェア用の適切な非同期ドライバをダウンロードします。
手順
VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード
VMware Cloud Foundation 5.2.1 より前のバージョンでは、ワークロード ドメインでは、ESXi ホストのアップグレードに vSphere Lifecycle Manager ベースラインまたは vSphere Lifecycle Manager イメージのいずれかを使用できます。次の手順では、ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するワークロード ドメイン内の ESXi ホストのアップグレードについて説明します。
ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。
VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタを含むワークロード ドメインがサポートされます。VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードする場合は、「VMware Cloud Foundation 5.2.1 用の ESXi のアップグレード」を参照してください。
vSphere Client を使用して ESXi ホストをアップグレードするための vSphere Lifecycle Manager イメージを作成します。イメージの作成時には、ESXi バージョンを定義します。また、必要に応じてベンダーのアドオン、コンポーネント、およびファームウェアを追加できます。vSphere Lifecycle Manager イメージを SDDC Manager に抽出すると、関連する VI ワークロード ドメインで ESXi の更新を使用できるようになります。
前提条件
- ESXi パスワードが有効であることを検証します。
- クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。
- vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して ESXi ホストをアップグレードする前に、NSX と vCenter Server をアップグレードする必要があります。
- vSphere Lifecycle Manager イメージにファームウェアを追加する場合は、ベンダーからハードウェア サポート マネージャをインストールする必要があります。ファームウェアの更新を参照してください。
手順
次のタスク
vSAN クラスタの vSAN ディスク フォーマットをアップグレードします。ディスク フォーマットのアップグレードはオプションです。以前のバージョンのディスク フォーマットを使用していても、vSAN クラスタはスムーズに稼動し続けます。最適な結果を得るには、オブジェクトをアップグレードして最新のオンディスク フォーマットを使用します。最新のオンディスク フォーマットでは、vSAN の完全な機能セットを使用できます。vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレードを参照してください。
ファームウェアの更新
vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して、クラスタ内の ESXi ホストに対してファームウェアの更新を実行できます。vSphere Lifecycle Manager イメージを使用すると、ホストの更新操作が簡素化されます。1 回の操作でホストのソフトウェアとファームウェアの両方が更新されます。
クラスタ内のホストにファームウェアの更新を適用するには、ハードウェア サポート マネージャというベンダーが提供するソフトウェア モジュールを展開して設定する必要があります。ハードウェア サポート マネージャの展開方法および管理は、OEM ごとに異なります。たとえば、Dell EMC が提供するハードウェア サポート マネージャは、アプライアンスとして展開されるホスト管理ソリューション OpenManage Integration for VMware vCenter Server (OMIVV) の一部です。ハードウェア サポート マネージャのデプロイを参照してください。
ハードウェア サポート マネージャ アプライアンスは十分なディスク容量のあるホストに展開する必要があります。アプライアンスを展開したら、アプライアンス仮想マシンをパワーオンし、管理者としてアプライアンスにログインして、アプライアンスを vCenter Server の拡張機能として登録する必要があります。各ハードウェア サポート マネージャには、ファームウェア パッケージを管理し、ファームウェア アドオンの選択を可能にする独自のメカニズムがあります。
ハードウェア サポート マネージャの展開、設定、および管理の詳細については、ベンダーが提供するドキュメントを参照してください。
ワークロード ドメインのライセンス キーの更新
5.0 より前のバージョンから VMware Cloud Foundation をアップグレードする場合は、vSAN 8.x および vSphere 8.x をサポートするようにライセンス キーを更新する必要があります。
最初に、新しいコンポーネント ライセンス キーを SDDC Manager に追加します。これは、ライセンス インスタンスごとに 1 回実行する必要があります。次に、ワークロード ドメイン単位で、コンポーネントにライセンス キーを適用します。
前提条件
vSAN 8.x および vSphere 8.x 用の新しいライセンス キーが必要です。VMware Cloud Foundation 5.1.1 より前のバージョンでは、以下の説明に従って、SDDC Manager ユーザー インターフェイス でアップグレードされた各コンポーネントのコンポーネント ライセンス キーを追加および更新する必要があります。
VMware Cloud Foundation 5.1.1 以降では、以下の説明に従ってコンポーネント ライセンス キーを追加するか、vSphere Client にソリューション ライセンス キーを追加できます。VMware ESXi および vCenter Server のソリューション ライセンス キーの使用の詳細については、「vSphere ライセンスの管理」を参照してください。ソリューション ライセンス キーを使用している場合は、vSAN クラスタ用の VMware vSAN ライセンス キーも追加する必要があります。「vSAN クラスタのライセンス設定」を参照してください。
手順
- SDDC Manager インベントリに新しいコンポーネント ライセンス キーを追加します。
- ナビゲーション ペインで、 の順にクリックします。
- [ライセンス] 画面で、[+ ライセンス キー] をクリックします。
- ドロップダウン メニューから製品を選択します。
- ライセンス キーを入力します。
- ライセンス キーの説明を入力します。
- [追加] をクリックします。
- 追加するライセンス キーごとにこの手順を繰り返します。
- ワークロード ドメイン コンポーネントのライセンス キーを更新します。
- ナビゲーション ペインで、 をクリックします。
- [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックします。
- [概要] タブで、赤色のエラー バナーを展開し、[ライセンスの更新] をクリックします。
- [ライセンスの更新] 画面で、[次へ] をクリックします。
- 更新する製品を選択し、[次へ] をクリックします。
- 各製品について、リストから新しいライセンス キーを選択し、ライセンス キーを適用するエンティティを選択し、[次へ] をクリックします。
- [確認] ペインで各ライセンス キーを確認し、[送信] をクリックします。
新しいライセンス キーがワークロード ドメインに適用されます。SDDC Manager の [タスク] ペインでタスクを監視します。
vSphere Distributed Switch のバージョンのアップグレード
[オプション] Distributed Switch をアップグレードすると、新しいバージョンでしか備えていない機能を活用できるようになります。
前提条件
ESXi と vCenter Server のアップグレードが完了している。
手順
- vSphere Client のホーム画面で、[ネットワーク] をクリックし、Distributed Switch に移動します。
- Distributed Switch を右クリックして、 を選択します。
- スイッチをアップグレードする vSphere Distributed Switch のバージョンを選択し、[次へ] をクリックします。
結果
vSphere Distributed Switch が正常にアップグレードされました。
vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレード
[オプション] vSAN のオンディスク フォーマット バージョンをアップグレードすると、新しいバージョンでしか備えていない機能を活用できるようになります。
アップグレードにより、一時的な再同期トラフィックが発生し、データを移動したり、オブジェクト コンポーネントを新しいデータ構造に再構築したりすることによって、使用される容量が増える可能性があります。
前提条件
ESXi と vCenter Server のアップグレードが完了している
ディスクが健全な状態であることを確認します。 [ディスク管理] ページに移動してオブジェクトのステータスを確認します。
ホストがメンテナンス モードではないことを確認します。ディスク フォーマットのアップグレード時には、ホストをメンテナンス モードにしないでください。
vSAN クラスタで現在進行中のコンポーネント再構築タスクがないことを確認します。vSAN 再同期の詳細については、『vSphere の監視およびパフォーマンス』を参照してください。
手順
- vSAN クラスタに移動します。
- [設定] タブをクリックします。
- [vSAN] の下で、[ディスク管理] を選択します。
- [アップグレードの事前チェック] をクリックします。アップグレードの事前チェックでは、正常なアップグレードを妨げる可能性があるすべての問題を検出するために、クラスタを分析します。チェックされる項目には、ホスト ステータス、ディスク ステータス、ネットワーク ステータス、オブジェクト ステータスなどがあります。アップグレードの問題は、[ディスクの事前チェックのステータス] テキスト ボックスに表示されます。
- [アップグレード] をクリックします。
- [アップグレード] ダイアログ ボックスで [はい] をクリックし、オンディスク フォーマットのアップグレードを実行します。
結果
vSAN のオンディスク フォーマットが正常にアップグレードされます。[オンディスク フォーマットのバージョン] 列には、クラスタ内のストレージ デバイスのディスク フォーマット バージョンが表示されます。