VMware Cloud Foundation 5.2.x にアップグレードするには、管理ドメインが VMware Cloud Foundation 4.5 以降である必要があります。ご使用の環境が 4.5 より前のバージョンである場合は、管理ドメインを 4.5 以降にアップグレードしてから 5.2.x にアップグレードする必要があります。

SDDC Manager がバージョン 5.2.x にアップグレードされるまでは、VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、管理ドメインをアップグレードする必要があります。SDDC Manager がバージョン 5.2 以降になると、ワークロード ドメイン内のすべてのコンポーネントに互換性がある限り、管理ドメインのアップグレード前後に VI ワークロード ドメインをアップグレードできます。

管理ドメイン内のコンポーネントを次の順序でアップグレードします。

  1. SDDC Manager および VMware Cloud Foundation サービス。

  2. VMware Aria Suite Lifecycle

  3. NSX Manager および NSX グローバル マネージャ(該当する場合)。

  4. vCenter Server

  5. ESXi

すべてのアップグレードが正常に完了した場合:

  1. 更新を開始する前に作成した仮想マシンのスナップショットを削除します。

  2. 新しくインストールしたコンポーネントのバックアップを作成します。

更新の事前チェックの実行 - SDDC Manager 5.0 より前のバージョン

SDDC Manager 5.0 にまだアップグレードしていない場合の事前チェックを実行する手順を次に説明します。アップデート バンドルまたはアップグレード バンドルを適用する前に事前チェックを実行して、更新のための環境の準備ができていることを確認する必要があります。

ESXi バンドルの場合、システムは、環境の事前チェックのほかに、バンドル レベルの事前チェックを実行します。vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用する VI ワークロード ドメインの場合、ESXi バンドルの事前チェックにより以下が検証されます。
  • カスタム ISO に環境との互換性がある。
  • カスタム ISO のサイズがブート パーティションのサイズよりも小さい。
  • サードパーティ製 VIB に環境との互換性がある。
vSphere Client で vSAN Skyline Health アラートを停止すると、 SDDC Manager により関連する事前チェックがスキップされ、スキップされた事前チェックが表示されます。 [事前チェックのリストア] をクリックして、停止された事前チェックを含めます。例:
vSAN Skyline Health で停止されたアラートの例。
また、 SDDC Manager ユーザー インターフェイス で失敗した vSAN の事前チェックを停止するには、 [事前チェックの停止] をクリックします。停止された事前チェックでは、警告がトリガされたり、アップグレードがブロックされたりすることはありません。
重要: アラートが正しくないことが分かっている場合にのみ、アラートを停止してください。修正が必要な実際の問題については、アラートを停止しないでください。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、事前チェックを実行するワークロード ドメインをクリックします。
  3. [ドメインのサマリ] 画面で、[更新/パッチ] タブをクリックします。以下の図はサンプルのスクリーンショットであり、正しい製品バージョンを反映していない場合があります。
    このスクリーンショットは、[ドメインのサマリ] 画面です。[更新/パッチ] タブをクリックしてください。
  4. [事前チェック] をクリックして、環境のアップグレードの準備が整っていることを確認します。

    事前チェックが開始すると、事前チェックが開始された時刻を示すメッセージが表示されます。事前チェックが開始すると、[事前チェック] 画面に事前チェックが開始された時刻を示すメッセージが表示されます。

  5. [ステータスの表示] をクリックして、詳細なタスクとそのステータスを表示します。以下の図はサンプルのスクリーンショットであり、正しいバージョンを反映していない場合があります。
    このスクリーンショットは、[アップグレードの事前チェック] 画面です。[ステータスの表示] をクリックして、詳細なタスクとそのステータスを表示します。
  6. タスクの詳細を表示するには、[展開] 矢印をクリックします。
    事前チェック タスクが失敗した場合は、問題を修正し、 [事前チェックを再試行] をクリックしてタスクを再度実行します。 [失敗したリソースの事前チェック] をクリックして、失敗したすべてのタスクを再試行することもできます。
  7. vSphere Lifecycle Manager を使用して VI ワークロード ドメインを更新するときに ESXi ホストにドライバの非互換性の問題が表示される場合は、次の手順を実行します。
    1. HCL の問題が発生しているコントローラを特定します。
    2. 特定したコントローラについて、ソースおよびターゲットの ESXi バージョンでサポートされているドライバとファームウェアのバージョンを特定します。
    3. 必要な場合は、ファームウェアをアップグレードします。
    4. ESXi ホストでドライバを手動でアップグレードし、アップグレードが失敗したタスクを再試行します。
  8. 固定された仮想マシンを含むホストがワークロード ドメインに含まれている場合、メンテナンス モードへの切り替え手順で事前チェックが失敗します。vCenter Server ユーザー インターフェイスを使用してホストをメンテナンス モードに切り替えることができる場合は、以下の手順に従って、VMware Cloud Foundation での NSX と ESXi のチェックを抑制することができます。
    1. 展開パラメータ ワークブックで指定したユーザー名 vcf とパスワードを使用し、SSH クライアントを使用して SDDC Manager にログインします。
    2. /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。
    3. ファイルの最後に次の行を追加します。

      lcm.nsxt.suppress.dry.run.emm.check=true

      lcm.esx.suppress.dry.run.emm.check.failures=true

    4. コンソール ウィンドウで次のコマンドを入力して、ライフサイクル管理 を再起動します。

      systemctl restart lcm

    5. ライフサイクル管理 が再起動されたら、事前チェックを再度実行します。

結果

事前チェックの結果は、[アップグレードの事前チェックの詳細] ウィンドウの上部に表示されます。[詳細の終了] をクリックすると、事前チェックの結果が [更新/パッチ] タブの [事前チェック] セクションの上部に表示されます。

続行する前に事前チェックの結果が緑色で表示されていることを確認してください。事前チェックの失敗はアップデートの失敗につながる可能性があります。

SDDC Manager での更新の事前チェックの実行

更新バンドルを適用する前に、SDDC Manager で事前チェックを実行して、環境が更新の準備ができていることを確認する必要があります。

vCenter Server のバンドルレベルの事前チェックは、VMware Cloud Foundation で使用できます。

注:

ESXi のバンドルレベルの事前チェックは、マイナー バージョンのアップグレード(たとえば、ESXi 7.x から 7.y、または ESXi 8.x から 8.y)でのみ機能するため、これらの事前チェックは VMware Cloud Foundation では実行されません。

vSphere Client で vSAN Skyline Health アラートを停止すると、SDDC Manager により関連する事前チェックがスキップされ、スキップされた事前チェックが表示されます。[事前チェックのリストア] をクリックして、停止された事前チェックを含めます。例:vSAN Skyline Health で停止されたアラートの例。

また、SDDC Manager ユーザー インターフェイス で失敗した vSAN の事前チェックを停止するには、[事前チェックの停止] をクリックします。停止された事前チェックでは、警告がトリガされたり、アップグレードがブロックされたりすることはありません。

重要:

アラートが正しくないことがわかっている場合にのみ、アラートをミュートします。修正が必要な実際の問題については、アラートを停止しないでください。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、事前チェックを実行するワークロード ドメインをクリックします。
  3. ドメインのサマリ画面で、[更新] タブをクリックします。
    (次の図はサンプル のスクリーンショットであり、現在の製品バージョンを反映していない可能性があります。)
    このスクリーンショットは、管理ドメインのサマリ画面です。[更新] タブが選択され、最新の事前チェック情報が表示されています
    注:

    アップグレードを実行する前に、ワークロード ドメインを事前チェックすることをお勧めします。

  4. [事前チェックの実行] をクリックして、事前チェックするワークロード ドメイン内のコンポーネントを選択します。
    1. 事前チェックは、vCenter Server または vSphere クラスタでのみ実行できます。デフォルトでは、ワークロード ドメイン内のすべてのコンポーネントが選択されています。特定のコンポーネントで事前チェックを実行するには、[カスタム選択] を選択します。
      すべてのコンポーネントを事前チェックするように選択されています。
    2. 使用可能な保留中のアップグレード バンドルがある場合、[ターゲット バージョン] ドロップダウンには [全般的なアップグレード準備] と、アップグレードに使用できる VMware Cloud Foundation バージョンが表示されます。使用可能な VMware Cloud Foundation のアップグレード バージョンがある場合は、ホスト、vCenter Server などのバンドル レベルの事前チェックなどの追加チェックが行われます。バージョン固有の事前チェックでは、使用可能なアップグレード バンドルがダウンロードされたコンポーネントでのみ事前チェックが実行されます。[ターゲット バージョン] ドロップダウン
  5. 事前チェックが開始されると、事前チェックの進行状況と事前チェックが開始された時刻を示す進行状況メッセージが表示されます。
    事前チェックは [処理中]、72% 完了として、事前チェックが開始された日時と一緒に表示されます。
    注: 並行事前チェック ワークフローがサポートされます。複数のドメインを事前チェックする場合は、手順 5 の完了を待たずに、各ドメインに対して手順 1 ~ 5 を繰り返すことができます。
  6. 事前チェックが完了すると、レポートが表示されます。[すべて][エラー][警告][停止] をクリックして、結果をフィルタリングして参照します。

    事前チェック レポートには、パス、エラー、警告、および停止状態のリソースの数が表示されます。
  7. タスクの詳細を表示するには、展開矢印をクリックします。

    事前チェック タスクが失敗した場合は、問題を修正し、[事前チェックを再試行] をクリックしてタスクを再度実行します。[失敗したすべてのリソースの再試行] をクリックして、失敗したすべてのタスクを再試行することもできます。

  8. vSphere Lifecycle Manager を使用して VI ワークロード ドメインを更新するときに ESXi ホストにドライバの非互換性の問題が表示される場合は、次の手順を実行します。
    1. HCL の問題が発生しているコントローラを特定します。

    2. 特定したコントローラについて、ソースおよびターゲットの ESXi バージョンでサポートされているドライバとファームウェアのバージョンを特定します。

    3. 必要な場合は、ファームウェアをアップグレードします。

    4. ESXi ホストでドライバを手動でアップグレードし、アップグレードが失敗したタスクを再試行します。

  9. 固定された仮想マシンを含むホストがワークロード ドメインに含まれている場合、メンテナンス モードへの切り替え手順で事前チェックが失敗します。vCenter Server ユーザー インターフェイスを使用してホストをメンテナンス モードに切り替えることができる場合は、以下の手順に従って、VMware Cloud Foundation での NSX と ESXi のチェックを抑制することができます。
    1. ユーザー名 vcf とパスワードを使用して、SSH (Secure Shell) クライアントを使用して SDDC Manager にログインします。

    2. /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。

    3. ファイルの最後に次の行を追加します。

      lcm.nsxt.suppress.dry.run.emm.check=true

      lcm.esx.suppress.dry.run.emm.check.failures=true

    4. コンソール ウィンドウで次のコマンドを入力して、ライフサイクル管理 を再起動します。

      systemctl restart lcm

    5. ライフサイクル管理 が再起動されたら、事前チェックを再度実行します。

結果

事前チェックの結果は、[アップグレードの事前チェックの詳細] ウィンドウの上部に表示されます。[詳細の終了] をクリックすると、事前チェックの結果が [更新] タブの [事前チェック] セクションの上部に表示されます。

続行する前に事前チェックの結果が緑色で表示されていることを確認してください。事前チェックに失敗してもアップグレードは続行できませんが、更新が失敗する可能性があります。

VMware Cloud Foundation 5.2.x アップグレード バンドルの適用

VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルは、SDDC Manager アプライアンスと VMware Cloud Foundation サービスをアップグレードします。

SDDC Manager を 5.2 以降にアップグレードすると、 VMware Cloud Foundation BOM 全体をアップグレードすることなく SDDC Manager をアップグレードできる新機能が導入されます。 SDDC Manager ユーザー インターフェイス を使用する独立した SDDC Manager のアップグレードを参照してください。

前提条件

  • ターゲット リリースの VMware Cloud Foundation アップデート バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。
  • 外部 SFTP サーバを使用する SDDC Manager の最新の正常なバックアップがあることを確認します。
  • SDDC Manager アプライアンスのスナップショットを作成したことを確認します。
  • SDDC Manager によって管理されているコンポーネントの最新の正常なバックアップがあることを確認します。
  • SDDC Manager での更新の事前チェックの実行を行い、問題があれば解決します。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、管理ドメインをクリックし、[更新] タブをクリックします。
  3. [使用可能な更新] セクションで、ターゲットの VMware Cloud Foundation のリリースを選択するか、[アップグレードの計画] をクリックします。
    使用可能なオプションは、 VMware Cloud Foundation のソース バージョンによって異なります。
    • VMware Cloud Foundation 4.5.x の場合は、ターゲット バージョンを選択します。
      [Cloud Foundation バージョンの選択] ドロップダウン メニューが表示されたイメージ。
    • VMware Cloud Foundation 5.x の場合は、[アップグレードの計画] をクリックし、ターゲット バージョンを選択して、[確認] をクリックします。
      [アップグレードの計画] ボタンを示すイメージ。
  4. VMware Cloud Foundation のアップグレード バンドルの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
  5. [更新のスケジュール設定] を選択した場合は、バンドルを適用する日付と時刻を選択し、[スケジュール] をクリックします。

    更新をスケジュール設定するためのユーザー インターフェイスを示す図。
    [今すぐ更新] をクリックすると、[ VMware Cloud Foundation の更新ステータス] ウィンドウには、アップグレードされるコンポーネントとアップグレード状態が表示されます。 [更新アクティビティの表示] をクリックして、詳細なタスクを表示します。アップグレードが完了すると、チェックマークの付いた緑色のバーが表示されます。
  6. [完了] をクリックします。
    更新が正常に完了すると、 SDDC Manager ユーザー インターフェイス からログアウトされ、再度ログインする必要があります。

VMware Cloud Foundation 構成の更新の適用

VMware Cloud Foundation 構成の更新では、意図した/所定の構成と実際の構成の不一致が特定、解決され、展開が推奨構成になるように調整されます。このプロセスには、VMware Cloud Foundation のコンポーネント情報 (BOM) にリストされているセカンド パーティ製ソフトウェア コンポーネントの構成の調整が含まれます。

ソフトウェア アップデートを適用した後、構成の更新が必要になる場合があります。構成の更新が利用可能になったら、すぐに適用するか、すべてのソフトウェア アップデートを適用するまで待機することができます。構成の更新は、メンテナンス ウィンドウ内で実行する必要があります。

構成の更新は、複数のドメインに並行して適用できます。ただし、構成の更新が進行中、同じドメインで別の構成を更新しないでください。

注: VCF での構成の更新は、検出して、リリースの所定の構成になるように調整します。調整後は、アウトオブバンドの変更によって非準拠状態が発生されても識別されません。

VMware Cloud Foundation のソース バージョンによっては、次の構成の更新が利用可能になる場合があります。

構成の更新 説明 導入された VCF バージョン リソースのタイプ 更新タイプ 最小コンポーネント バージョン要件

ConfigureVsanHaIsolationAddressesConfigDrift

VCF のベスト プラクティスに準拠して、vSAN vmkernel インターフェイス ゲートウェイを使用するように、vSAN HA ネットワーク分離アドレスを構成します。

4.3.0.0 クラスタ 修正 vCenter Server 7.0.3

ToggleVSanRecommendationConfigDrift

vSAN 対応クラスタの vSAN ベースラインの推奨事項を無効にします。

4.4.1.0 クラスタ 修正 vCenter Server 7.0.0

RemoveNfsDatastoreConfigDrift

ホスト上の NFS データストアを削除します。

5.0.0.0 クラスタ 修正 NA

CloudAdminRoleConfigDrift

管理ドメインの vCenter Server のクラウド管理者ロールを作成します。

5.0.0.0 DOMAIN 機能 vCenter Server 7.0.3
AllowBrokerConfigurationConfigDrift

vCenter Server に config.SDDC.Deployed.AllowBrokerConfiguration 詳細プロパティを追加します。このプロパティは、ELM リング(ワークロード ドメイン vCenter Server)の vCenter Server ユーザー インターフェイスから外部 IDP を構成できないようにユーザーを制限します。構成は、管理ドメイン vCenter Server ユーザー インターフェイスと隔離されたワークロード ドメイン vCenter Server ユーザー インターフェイスからのみ可能です。

5.1.0.0 DOMAIN 機能 vCneter Server 8.0.2
ClusterHaSettingsConfigDrift

das.includeFTcomplianceChecks オプションの HA 構成を管理ドメイン上のすべてのクラスタから削除します。

5.1.0.0 DOMAIN 機能 vCenter Server 8.0.1

ComputeManagerSettingsDrift

NSX と vSphere Lifecycle Manager 間の通信を有効にするために、内部 NSX サービス アカウントを作成します。

5.1.0.0 DOMAIN 機能 vCenter Server 7.0.2.00400、NSX 3.1.3.0.0
DvpgConfigurationDrift

ターゲット ドメインに VM_MANAGEMENT という名前の新しい分散仮想ポート グループを作成し、管理ポート グループに接続されているすべての仮想マシンをこの新しいポート グループに移行します。この機能の目的は、管理仮想マシンと ESXi ホストからのトラフィックを分離できるようにすることです。

移行された仮想マシン:VCSA、SDDC Manager、NSX Manager、Edge 仮想マシン。

5.1.0.0 クラスタ 機能 NA
EsxAdvancedOptionsConfigDrift

すべての ESXi ホストの

UserVars.SuppressShellWarning

プロパティを false に設定して、ESXi Shell および SSH サービスの警告を有効にします。

5.1.0.0 DOMAIN 機能 NA
WorkspaceOneBrokerConfigDrift

vCenter Server で、BOM コンポーネントを Workspace ONE Broker の OIDC 証明書利用者として構成します。

5.1.0.0 DOMAIN 機能 vCenter Server 8.0.2、NSX 4.1.2

RegisterSDDCmanagerAsVCExtensionConfigDrift

SDDC Manager をワークロード ドメイン vCenter Server の拡張機能として登録します。

5.2.0.0 DOMAIN 機能 vCenter Server 7.0.0

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、ワークロード ドメインの名前をクリックし、[更新] タブをクリックします。
  3. [事前チェックの実行] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。

    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。

  4. [[使用可能な構成の更新]] を展開し、[すべて適用] をクリックします。


    • 機能:新機能に必要な構成の変更。
    • 修正:問題の修正に関連する構成の変更。
  5. [タスク] パネルでタスクをクリックして、構成の更新の進行状況を確認します。構成の調整が実行中であることを示す SDDC Manager タスクのテーブル。
  6. 構成の更新が正常に適用されると、テーブルに表示されなくなります。利用可能な構成の更新がないことを示しています。

    構成の更新を保留にしても、以降の BOM アップグレードはブロックされません。

VMware Cloud Foundation 用の VMware Aria Suite Lifecycle および VMware Aria Suite 製品のアップグレード

VMware Cloud Foundation では、VMware Aria Suite Lifecycle および VMware Aria Suite 製品のアップグレードは管理されません。VMware Aria Suite Lifecycle を使用して、VMware Aria Suite 製品をアップグレードします。

アップグレード前の環境で VMware Aria Suite LifecycleVMware Aria Operations for LogsVMware Aria AutomationVMware Aria Operations、または Workspace ONE Access を使用していた場合は、 VMware Aria Suite Lifecycle からアップグレードする必要があります。

VMware Aria Suite Lifecycle を使用して、次の手順を実行します。

  • アップグレード バイナリのダウンロード
  • 仮想アプライアンスのスナップショットの作成
  • アップグレード前チェックの実行
  • VMware Aria Suite 製品のアップグレード
VMware Aria Suite 製品は、新しいバージョンが VMware Aria Suite Lifecycle で使用可能になったときにアップグレードできます。 VMware Aria Suite Lifecycle は、互換性があり、サポートされているバージョンの VMware Aria Suite 製品へのアップグレードのみを許可します。
注: ご利用のバージョンの VMware Cloud Foundation でサポートされているバージョンについては、 VMware 互換性マトリックス を、 VMware Aria Suite Lifecycle を使用してサポートされるアップグレード パスの詳細については、 KB 88829 を参照してください。
重要: VMware Cloud Foundation 5.2 BOM には、 VMware Aria Suite Lifecycle 8.18 以降が必要です。
注: VMware Aria Suite 製品は、以前は vRealize Suite 製品と呼ばれていました。

手順

  1. https://<aria_suite_lifecycle_manager_fqdn>VMware Aria Suite Lifecycle に管理者としてログインします。
  2. VMware Aria Suite 製品をアップグレードします。
    まず VMware Aria Suite Lifecycle をアップグレードしてから、 VMware Aria Suite 製品をアップグレードします。
    詳細については、現在使用中のバージョンの VMware Aria Suite Lifecycle の『 VMware Aria Suite Lifecycle のインストール、アップグレード、および管理ガイド』の「 VMware Aria Suite Lifecycle および VMware Aria Suite 製品のアップグレード」を参照してください。

フェデレーション環境における VMware Cloud Foundation 用の NSX のアップグレード

NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合、SDDC Manager は NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。各インスタンスの NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードする必要があります。

NSX グローバル マネージャ アップグレード バンドルのダウンロード

SDDC Manager は、NSX グローバル マネージャのライフサイクルを管理しません。NSX グローバル マネージャをアップグレードするには、NSX アップグレード バンドルを手動でダウンロードする必要があります。

手順

  1. Broadcom サポート ポータルにログインし、[My Downloads] > [VMware NSX] に移動します。
  2. アップグレードする NSX のバージョンをクリックします。
  3. [NSX バージョン アップグレード バンドル] を見つけ、アップグレード バンドルのファイル名の拡張子が .mub であることを確認します。
    アップグレード バンドルのファイル名は、 VMware-NSX-upgrade-bundle-versionnumber.buildnumber.mub の形式で表されます。
  4. ダウンロード アイコンをクリックして、NSX グローバル マネージャ ユーザー インターフェイスにアクセスするシステムにアップグレード バンドルをダウンロードします。

NSX フェデレーションの Upgrade Coordinator のアップグレード

Upgrade Coordinator は、NSX Manager で実行されます。これは、ホスト、NSX Edge クラスタ、NSX Controller クラスタ、および管理プレーンのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。

Upgrade Coordinator はアップグレード手順をガイドします。アップグレード プロセスを追跡し、必要に応じてユーザー インターフェイスからアップグレード プロセスを一時停止および再開できます。

手順

  1. Web ブラウザで、ドメインのグローバル マネージャ (https://nsx_gm_vip_fqdn/) にログインします。
  2. ナビゲーション パネルから [システム] > [アップグレード] を選択します。
  3. [アップグレードに進む] をクリックします。
  4. ダウンロードしたアップグレード バンドルの .mub ファイルに移動するか、ダウンロード URL リンクを貼り付けます。
    • [参照] をクリックして、アップグレード バンドル ファイルをダウンロードした場所に移動します。
    • アップグレード バンドルの .mub ファイルがある VMware ダウンロード ポータルの URL を貼り付けます。
  5. [アップロード] をクリックします。
    ファイルがアップロードされると、 [アップグレードの開始] ボタンが表示されます。
  6. [アップグレードの開始] をクリックして Upgrade Coordinator をアップグレードします。
    注:

    一度に 1 つの Upgrade Coordinator をアップグレードします。

  7. エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) の条項を読んで同意し、Upgrade Coordinator をアップグレードする通知に同意します。
  8. [事前チェックの実行] をクリックして、すべての NSX コンポーネントのアップグレード準備ができていることを確認します。
    事前チェックでは、コンポーネントの接続、バージョンの互換性、およびコンポーネントのステータスがチェックされます。
  9. アップグレード中に問題が発生しないように、警告の通知を解決します。

VMware Cloud Foundation の NSX グローバル マネージャのアップグレード

NSX フェデレーションが 2 つの VMware Cloud Foundation インスタンス間で構成されている場合は、NSX グローバル マネージャを手動でアップグレードします。

前提条件

NSX グローバル マネージャをアップグレードする前に、NSX フェデレーション内のすべての VMware Cloud Foundation インスタンス(NSX ローカル マネージャを含む)を SDDC Manager を使用してアップグレードする必要があります。

手順

  1. Web ブラウザで、ドメインのグローバル マネージャ (https://nsx_gm_vip_fqdn/) にログインします。
  2. ナビゲーション パネルから [システム] > [アップグレード] を選択します。
  3. [開始] をクリックして管理プレーンをアップグレードし、[受け入れる] をクリックします。
  4. [アップグレード計画の選択] 画面で、[アップグレードの計画] を選択し、[次へ] をクリックします。
    アップグレードが完了して管理プレーンが再起動されるまで、NSX Manager UI、API、および CLI にはアクセスできません。

VMware Cloud Foundation 5.2.x 用の NSX のアップグレード

管理ドメインおよび VI ワークロード ドメインで NSX をアップグレードします。VMware Cloud Foundation 5.2.1 は、vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタのインプレース ホスト アップグレードをサポートしています。

SDDC Manager がバージョン 5.2 にアップグレードされるまでは、VI ワークロード ドメインの NSX をアップグレードする前に、管理ドメインの NSX をアップグレードする必要があります。 SDDC Manager がバージョン 5.2 以降になると、管理ドメインの NSX をアップグレードする前でも後でも、VI ワークロード ドメインの NSX をアップグレードできます。

NSX のアップグレードには、次のコンポーネントが含まれます。

  • Upgrade Coordinator

  • NSX Edge/クラスタ(展開されている場合)

  • ホスト クラスタ

  • NSX Manager クラスタ

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新/パッチ] タブをクリックします。

    選択した VI ワークロード ドメインの NSX コンポーネントをアップグレードすると、それらのコンポーネントは NSX Manager クラスタを共有するすべての VI ワークロード ドメインに対してアップグレードされます。

  3. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。

    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。

    注:

    NSX の事前チェックは、環境内の NSX Manager クラスタを共有するすべての VI ワークロード ドメインで実行されます。

  4. VMware Cloud Foundation 5.2 の場合:
    1. [使用可能な更新] セクションで、NSX の VMware ソフトウェア アップデートの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
      VCF 5.2 で更新可能な NSX アップグレード バンドルを示している画像。
    2. [NSX Edge クラスタ] 画面で、アップグレードする NSX Edge クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。

      デフォルトでは、すべての NSX Edge クラスタがアップグレードされます。特定の NSX Edge クラスタを選択するには、[NSX Edge クラスタのみをアップグレード] チェックボックスを選択し、[Edge 選択の有効化] オプションを選択します。次に、アップグレードする NSX Edge を選択します。

    3. [ホスト クラスタ] 画面で、アップグレードするホスト クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
      デフォルトでは、すべてのワークロード ドメインのすべてのホスト クラスタがアップグレードされます。アップグレードする特定のホスト クラスタを選択する場合は、 [カスタム選択] を選択します。すべての Edge クラスタがアップグレードされると、ホスト クラスタがアップグレードされます。
      注:

      NSX Manager クラスタは、すべてのホスト クラスタを選択した場合にのみアップグレードされます。複数のホスト クラスタがあり、そのうちの一部のみをアップグレードすることを選択した場合は、すべてのホスト クラスタがアップグレードされるまで NSX アップグレード ウィザードを繰り返し実行する必要があります。

    4. [アップグレード オプション] ダイアログ ボックスで、アップグレードの最適化を選択し、[次へ] をクリックします。

      デフォルトでは、Edge クラスタとホスト クラスタが並行してアップグレードされます。関連するチェック ボックスをオンにすると、順次アップグレードを有効にできます。

    5. [アップグレードのスケジュール設定] オプションを選択した場合は、NSX バンドルが適用される日付と時刻を指定し、[次へ] をクリックします。
    6. [確認] 画面で設定内容を確認し、[終了] をクリックします。
      [今すぐアップグレード] を選択した場合は、 NSX のアップグレードが開始し、コンポーネントのアップグレードが表示されます。ここに表示されるアップグレード ビューは、バンドルを適用したワークロード ドメインに関連しています。関連付けられているワークロード ドメインへのリンクをクリックすると、それらのワークロード ドメインに関連するコンポーネントが表示されます。 [アップグレードのスケジュール設定] を選択した場合、指定した日時にアップグレードが開始します。
  5. VMware Cloud Foundation 5.2.1 の場合:
    1. [使用可能な更新] セクションで、[アップデートの構成] ボタンをクリックします。
    2. [NSX Edge クラスタ] 画面で、アップグレードする NSX Edge クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。

      デフォルトでは、すべての NSX Edge クラスタがアップグレードされます。特定の NSX Edge クラスタを選択するには、[NSX Edge クラスタのみをアップグレード] チェックボックスを選択し、[Edge 選択の有効化] オプションを選択します。次に、アップグレードする NSX Edge を選択します。

    3. [ホスト クラスタ] 画面で、アップグレードするホスト クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
      デフォルトでは、すべてのワークロード ドメインのすべてのホスト クラスタがアップグレードされます。アップグレードする特定のホスト クラスタを選択する場合は、 [カスタム選択] を選択します。すべての Edge クラスタがアップグレードされると、ホスト クラスタがアップグレードされます。
      注:

      NSX Manager クラスタは、すべてのホスト クラスタを選択した場合にのみアップグレードされます。複数のホスト クラスタがあり、そのうちの一部のみをアップグレードすることを選択した場合は、すべてのホスト クラスタがアップグレードされるまで NSX アップグレード ウィザードを繰り返し実行する必要があります。

    4. [アップグレード オプション] ダイアログ ボックスで、アップグレードの最適化を選択し、[次へ] をクリックします。
      デフォルトでは、ESXi ホストはアップグレード中にメンテナンス モードになります。 VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、すべてのクラスタが vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメインにおいて、インプレース アップグレードが使用可能です。 NSX Manager がワークロード ドメイン間で共有されている場合、インプレース アップグレードは、 NSX Manager を共有するすべてのワークロード ドメイン内のすべてのクラスタが vLCM ベースラインを使用している場合にのみ使用できます。オプションが使用可能である場合は、アップグレード モードとして [インプレース] を選択して、アップグレード前にホストをパワーオフにしてメンテナンス モードにすることを回避できます。
      注: インプレース アップグレードを実行するには、ターゲットの NSX バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2.1 BOM バージョン以降である必要があります。

      デフォルトでは、Edge クラスタとホスト クラスタが並行してアップグレードされます。関連するチェック ボックスをオンにすると、順次アップグレードを有効にできます。

    5. [確認] 画面で設定内容を確認し、[事前チェック] をクリックします。
      事前チェックが開始します。事前チェックが成功するまで、問題を解決します。
    6. 事前チェックが成功したら、[更新のスケジュール設定] をクリックして、オプションを選択します。
  6. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。

    コンポーネントのアップグレードに失敗すると、関連付けられているすべてのワークロード ドメインに障害が表示されます。問題を解決して、失敗したタスクを再試行してください。

結果

すべての NSX ワークロード コンポーネントが正常にアップグレードされると、背景が緑色でチェックマークが付いたメッセージが表示されます。

VMware Cloud Foundation 5.2.x の vCenter Server のアップグレード

VMware vCenter Server のアップグレード バンドルは、SDDC Manager によって管理される vCenter Server インスタンスをアップグレードするために使用されます。VI ワークロード ドメインの vCenter Server をアップグレードする前に、管理ドメインの vCenter Server をアップグレードします。

前提条件

  • VMware vCenter Server のアップグレード バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。

  • アップグレードを開始する前に、vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップを作成します。vCenter Server の手動バックアップを参照してください。

    注:

    バックアップを作成した後は、アップグレードが正常に完了するまで、vCenter Server インベントリまたは設定に変更を加えないでください。

  • ワークロード ドメインにワークロード管理 (vSphere with Tanzu) 対応のクラスタが含まれている場合、サポートされるターゲット リリースは、クラスタで現在実行されている Kubernetes (K8s) のバージョンによって異なります。古いバージョンの K8s では、特定のアップグレード手順が必要になることがあります。詳細については、KB92227 を参照してください。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] の順にクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新] タブをクリックします。
  3. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。

    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。

  4. VMware Cloud Foundation 5.2 へのアップグレード:
    1. [使用可能な更新] セクションで、vCenter Server の VMware ソフトウェア アップデートの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
    2. [確認] をクリックして、アップグレードの開始前に vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップを作成したことを確認します。
    3. [更新のスケジュール設定] を選択した場合は、バンドルを適用する日付と時刻をクリックし、[スケジュール] をクリックします。
    4. VMware Cloud Foundation 4.5.x からアップグレードする場合は、アップグレード中にのみ使用される一時的なネットワークの詳細を入力します。IP アドレスは、管理サブネット内にある必要があります。
      vCenter Server を 4.5.x から 5.x にアップグレードするときの一時的なネットワーク設定を示している画像。
    5. アップグレード設定を確認して、[終了] をクリックします。
  5. VMware Cloud Foundation 5.x から VMware Cloud Foundation 5.2.1 へのアップグレード:
    1. [使用可能な更新] セクションで、[アップデートの構成] をクリックします。
    2. アップグレード メカニズムを編集し、[次へ] をクリックします。
      オプション 説明
      vCenter Server のダウンタイムの短縮アップグレード

      ダウンタイムの短縮アップグレード プロセスでは、移行ベースのアプローチが使用されます。このアプローチでは、新しい vCenter Server Appliance が展開され、そこに現在の vCenter Server のデータと構成がコピーされます。

      ダウンタイムの短縮アップグレードの準備段階では、ソースの vCenter Server Appliance とすべてのリソースがオンラインのままになります。ダウンタイムは、ソースの vCenter Server Appliance が停止され、構成がターゲット vCenter Server に切り替わり、サービスが開始されるときにのみ発生します。ネットワーク、CPU、メモリ、ストレージの理想的なプロビジョニング下では、ダウンタイムは約 5 分になることが想定されます。

      注: vCenter Server のダウンタイムの短縮アップグレードを実行するには、ターゲットの vCenter Server バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2.1 BOM バージョン以降である必要があります。
      vCenter Server の通常のアップグレード 通常のアップグレードの場合、vCenter Server Appliance はアップグレード中はオフラインになります。
    3. バックアップ オプションを選択して [次へ] をクリックします。
    4. RDU 更新の場合は、アップグレード時にのみ使用される一時的なネットワークを指定し、[次へ] をクリックします。
      オプション 説明
      自動 ネットワーク情報を自動的に割り当てます。
      固定 IP アドレス、サブネット マスク、およびゲートウェイを入力します。IP アドレスは、管理サブネット内にある必要があります。
    5. 更新をスケジュール設定し、[次へ] をクリックします。
      オプション 説明
      vCenter Server のダウンタイムの短縮アップグレードの場合 アップグレードの準備フェーズと切り替えフェーズのスケジュール設定オプションを選択します。
      注: 切り替えフェーズをスケジュール設定する場合は、準備の開始から切り替えの開始までの間に少なくとも 4 時間かかることを想定してください。
      vCenter Server の通常のアップグレードの場合 [今すぐアップグレード] または [更新のスケジュール設定] を選択します。
    6. アップグレード設定を確認して、[終了] をクリックします。
  6. VMware Cloud Foundation 4.5.x から VMware Cloud Foundation 5.2.1 へのアップグレード:
    1. [使用可能な更新] セクションで、[アップデートの構成] をクリックします。
    2. アップグレード時にのみ使用する一時的なネットワークの詳細を入力します。IP アドレスは、管理サブネット内にある必要があります。
    3. バックアップ オプションを選択して [次へ] をクリックします。
    4. 更新をスケジュール設定し、[次へ] をクリックします。
    5. アップグレード設定を確認して、[終了] をクリックします。
  7. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。
  8. アップグレードが完了したら、古い vCenter Server Appliance を削除します(該当する場合)。
    注: 古い vCenter Server の削除は、メジャー アップグレードの場合にのみ必要です。vCenter Server の RDU パッチ アップグレードを実行した場合、アップグレードが正常に完了すると、古い vCenter Server が自動的に削除されます。

    アップグレードが失敗した場合は、問題を解決して、失敗したタスクを再試行してください。問題を解決できない場合は、ファイルベースのバックアップを使用して vCenter Server をリストアします。「vCenter Server のリストア」を参照してください。vCenter Server の RDU アップグレードでは、アップグレードが失敗すると自動的にロールバックが実行されます。

次のタスク

アップグレードが正常に完了したら、vSphere Client を使用して、vCenter Server によって管理されている各 vSphere クラスタの vSphere DRS 自動化レベル設定を元の値(ファイルベースのバックアップを取る前の値)に戻します。VMware PowerCLI を使用して vSphere DRS 自動化レベルを変更する方法については、KB 87631 を参照してください。

VMware Cloud Foundation 5.2.1 用の ESXi のアップグレード

VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタを含むワークロード ドメインがサポートされます。vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタの両方をアップグレードする手順は 1 つだけです。

ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。

ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。

外部(非 vSAN)ストレージを使用している場合、次の手順で外部ストレージに接続されている ESXi ホストを更新します。ただし、ストレージ ソフトウェアとドライバの更新とパッチ適用は手動で行うため、SDDC Manager のライフサイクル管理には含まれません。ESXi のアップグレード後のサポート性を確保するには、vSphere HCL およびストレージ ベンダーに問い合わせてください。

vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタの場合:
  • ワークロード ドメインへの ESXi アップデートの適用時にホストをスキップする場合は、更新を開始する前に、それらのホストを application-prod.properties ファイルに追加する必要があります。「ESXi のアップデート時のホストのスキップ」を参照してください。
  • カスタム ISO イメージまたは非同期ドライバを使用して ESXi アップグレードを実行するには、「カスタム ISO を使用した ESXi のアップグレード」および「ストック ISO および非同期ドライバを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。

前提条件

  • ESXi パスワードが有効であることを検証します。
  • クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。
  • vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するクラスタの場合:
    • vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して ESXi ホストをアップグレードする前に、NSXvCenter Server をアップグレードする必要があります。
    • vSphere Lifecycle Manager イメージにファームウェアを追加する場合は、ベンダーからハードウェア サポート マネージャをインストールする必要があります。ファームウェアの更新を参照してください。
    • サポートされている vSphere Lifecycle Manager イメージが SDDC Manager で使用できる必要があります。詳細については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード」の手順 1 ~ 3 を参照してください。
  • vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタの場合は、ESXi バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新] タブをクリックします。
  3. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。

    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。

  4. [使用可能な更新] セクションで、[アップデートの構成] をクリックします。
  5. 概要情報を読み、[次へ] をクリックします。
  6. ワークロード ドメイン内のクラスタで vSphere Lifecycle Manager イメージを使用している場合は、更新するクラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
  7. vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する各クラスタにイメージを割り当て、[次へ] をクリックします。
  8. ワークロード ドメイン内のクラスタで vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用している場合は、アップグレードするクラスタを選択し、[次へ] をクリックします。

    デフォルトの設定では、すべてのクラスタがアップグレードされます。特定のクラスタをアップグレードするには、[カスタム選択] を選択し、アップグレードするクラスタを選択します。

  9. アップグレードするワークロード ドメインに、vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタのみが含まれている場合は、スケジュール オプションを選択します。
  10. アップグレード オプションを編集し、[次へ] をクリックします。

    デフォルトでは、選択したクラスタが並行してアップグレードされます。アップグレードするクラスタを 10 個を超えて選択した場合、最初の 10 個が並行してアップグレードされ、残りのクラスタは順番にアップグレードされます。選択したすべてのクラスタを順番にアップグレードするには、[順次クラスタ アップグレードを有効にする] を選択します。

    [Quick Boot を有効にする] を選択すると、ホストの物理的な再起動をスキップしてアップグレード時間を短縮できます。

    [パワーオフ状態およびサスペンド状態の仮想マシンの移行] を選択して、サスペンド状態およびパワーオフ状態の仮想マシンを、メンテナンス モードに切り替える必要があるホストから、クラスタ内の他のホストに移行します。

    vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するクラスタで、クラスタ イメージにライブ パッチが含まれている場合は、[ライブ パッチの適用] を選択します。[ライブ パッチの適用] オプションを使用すると、vSphere Lifecycle Manager はクラスタ内のホストをメンテナンス モードに切り替えず、ホストは再起動されず、クラスタ内のホスト上で実行中の仮想マシンを移行する必要がなくなります。

  11. 設定を確認して、[終了] または、[事前チェックの実行] をクリックします。
    アップグレードに vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するクラスタが含まれている場合、 VMware Cloud Foundation はクラスタ イメージのハードウェア互換性とコンプライアンスの事前チェックを実行します。報告された問題があれば、解決して続行します。
  12. 事前チェックが成功したら、[更新のスケジュール設定] をクリックし、スケジュール オプションを選択して、[完了] をクリックします。
  13. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。

次のタスク

vSAN クラスタの vSAN ディスク フォーマットをアップグレードします。ディスク フォーマットのアップグレードはオプションです。以前のバージョンのディスク フォーマットを使用していても、vSAN クラスタはスムーズに稼動し続けます。最適な結果を得るには、オブジェクトをアップグレードして最新のオンディスク フォーマットを使用します。最新のオンディスク フォーマットでは、vSAN の完全な機能セットを使用できます。vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレードを参照してください。

VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用した ESXi のアップグレード

次の手順では、ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメイン内の ESXi ホストのアップグレードについて説明します。

ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。

VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタを含むワークロード ドメインがサポートされます。VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードする場合は、「VMware Cloud Foundation 5.2.1 用の ESXi のアップグレード」を参照してください。

デフォルトでは、アップグレード プロセスによって、ワークロード ドメイン内のすべてのクラスタの ESXi ホストが並行してアップグレードされます。ワークロード ドメインに複数のクラスタがある場合は、アップグレードするクラスタを選択できます。

ワークロード ドメインへの ESXi アップデートの適用時にホストをスキップする場合は、更新を開始する前に、それらのホストを application-prod.properties ファイルに追加する必要があります。「ESXi のアップデート時のホストのスキップ」を参照してください。

カスタム ISO イメージまたは非同期ドライバを使用して ESXi アップグレードを実行するには、「カスタム ISO を使用した ESXi のアップグレード」および「ストック ISO および非同期ドライバを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。

外部(非 vSAN)ストレージを使用している場合、次の手順で外部ストレージに接続されている ESXi ホストを更新します。ただし、ストレージ ソフトウェアとドライバの更新とパッチ適用は手動で行うため、SDDC Manager のライフサイクル管理には含まれません。ESXi のアップグレード後のサポート性を確保するには、vSphere HCL およびストレージ ベンダーに問い合わせてください。

前提条件

  • ESXi パスワードが有効であることを検証します。

  • ESXi バンドルをダウンロードします。VMware Cloud Foundation アップグレード バンドルのダウンロードを参照してください。

  • クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。

手順

  1. ワークロード ドメインの [更新/パッチ] タブに移動します。
  2. [事前チェック] をクリックして、アップグレードの事前チェックを実行します。

    アップグレードを続行する前に問題を解決してください。

  3. [使用可能な更新] セクションで、ESXi の VMware ソフトウェア アップデートの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
    [更新のスケジュール設定] を選択した場合は、バンドルを適用する日付と時刻をクリックし、 [スケジュール] をクリックします。
  4. アップグレードするクラスタを選択し、[次へ] をクリックします。

    デフォルトの設定では、すべてのクラスタがアップグレードされます。特定のクラスタをアップグレードするには、[クラスタレベルの選択を有効にする] をクリックして、アップグレードするクラスタを選択します。

  5. [次へ] をクリックします。
  6. アップグレード オプションを編集し、[次へ] をクリックします。

    デフォルトでは、選択したクラスタが並行してアップグレードされます。アップグレードするクラスタを 10 個を超えて選択した場合、最初の 10 個が並行してアップグレードされ、残りのクラスタは順番にアップグレードされます。選択したすべてのクラスタを順番にアップグレードするには、[順次クラスタ アップグレードを有効にする] を選択します。

    [Quick Boot を有効にする] を選択すると、ホストの物理的な再起動をスキップしてアップグレード時間を短縮できます。

    [パワーオフ状態およびサスペンド状態の仮想マシンの移行] を選択して、サスペンド状態およびパワーオフ状態の仮想マシンを、メンテナンス モードに切り替える必要があるホストから、クラスタ内の他のホストに移行します。

  7. [確認] 画面で設定内容を確認し、[終了] をクリックします。
  8. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。

次のタスク

vSAN クラスタの vSAN ディスク フォーマットをアップグレードします。ディスク フォーマットのアップグレードはオプションです。以前のバージョンのディスク フォーマットを使用していても、vSAN クラスタはスムーズに稼動し続けます。最適な結果を得るには、オブジェクトをアップグレードして最新のオンディスク フォーマットを使用します。最新のオンディスク フォーマットでは、vSAN の完全な機能セットを使用できます。vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレードを参照してください。

VMware Cloud Foundation の vSAN 監視ホストのアップグレード

VMware Cloud Foundation 環境にストレッチ クラスタが含まれている場合は、vSAN Witness (監視) ホストを更新して修正します。

前提条件

VMware Cloud Foundation リリース ノート』の「コンポーネント情報 (BOM)」セクションに一覧表示されたバージョンと一致する ESXi ISO をダウンロードします。

手順

  1. Web ブラウザで、https://vcenter_server_fqdn/ui の vCenter Server にログインします。
  2. ESXi ISO イメージ ファイルを vSphere Lifecycle Manager にアップロードします。
    1. [メニュー] > [Lifecycle Manager] の順にクリックします。
    2. [インポートされた ISO] タブをクリックします。
    3. [ISO のインポート] をクリックし、[参照] をクリックします。
    4. ダウンロードした ESXi ISO ファイルに移動し、[開く] をクリックします。
    5. ファイルがインポートされたら、[閉じる] をクリックします。
  3. ESXi イメージのベースラインを作成します。
    1. [インポートされた ISO] タブで、インポートした ISO ファイルを選択し、[新規ベースライン] をクリックします。
    2. ベースラインの名前を入力し、[コンテンツ タイプ] を [アップグレード] として指定します。
    3. [次へ] をクリックします。
    4. インポートした ISO ファイルを選択し、[次へ] をクリックします。
    5. 詳細を確認して、[完了] をクリックします。
  4. ベースラインを vSAN Witness (監視) ホストに添付します。
    1. [メニュー] > [ホストおよびクラスタ] の順にクリックします。
    2. [インベントリ] パネルで、[vCenter Server] > [データセンター] をクリックします。
    3. vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[アップデート] タブをクリックします。
    4. [添付されたベースライン] で、[添付] > [ベースラインまたはベースライン グループの添付] の順にクリックします。
    5. 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[添付] をクリックします。
    6. [コンプライアンスの確認] をクリックします。
      コンプライアンス チェックが完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [非準拠] として表示されます。
  5. vSAN Witness (監視) ホストを修正し、含まれる ESXi ホストを更新します。
    1. vSAN 監視を右クリックして [メンテナンス モード] > [メンテナンス モードへの切り替え] の順にクリックします。
    2. [OK] をクリックします。
    3. [アップデート] タブをクリックします。
    4. 手順 3 で作成したベースラインを選択し、[修正] をクリックします。
    5. [エンドユーザー使用許諾契約書] ダイアログ ボックスで、チェック ボックスを選択して [OK] をクリックします。
    6. [修正] ダイアログ ボックスで、vSAN Witness (監視) ホストを選択し、[修正] をクリックします。
      修正プロセスには数分かかる場合があります。修正が完了すると、ベースラインの [ステータス] 列が [準拠] として表示されます。
    7. vSAN Witness (監視) ホストを右クリックして [メンテナンス モード] > [メンテナンス モードの終了] の順にクリックします。
    8. [OK] をクリックします。

ESXi のアップデート時のホストのスキップ

ワークロード ドメインへの ESXi アップデートの適用時にはホストをスキップすることができます。スキップされたホストはアップデートされません。

注:

vSphere Lifecycle Manager イメージを使用している VI ワークロード ドメインの一部であるホストはスキップできません。これらのホストはホストレベルではなくクラスタレベルで更新されるためです。

手順

  1. SSH を用い、展開パラメータ シートで指定したユーザー名 vcf とパスワードを使用して SDDC Manager アプライアンスにログインします。
  2. su と入力して root アカウントに切り替えます。
  3. スキップするホストのホスト ID を取得します。
    curl 'https://SDDC_MANAGER_IP/v1/hosts' -i -u 'username:password' -X GET -H 'Accept: application/json' |json_pp

    SDDC Manager の FQDN、ユーザー名、およびパスワードを実際の環境の情報に置き換えます。

  4. スキップするホストの ID を出力からコピーします。例:
    ...
             "fqdn" : "esxi-2.vrack.vsphere.local",
             "esxiVersion" : "6.7.0-16075168",
             "id" : "b318fe37-f9a8-48b6-8815-43aae5131b94",
    ...
    

    この場合、esxi-2.vrack.vsphere.local の ID は b318fe37-f9a8-48b6-8815-43aae5131b94 です。

  5. /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。
  6. ファイルの最後に次の行を追加します。

    esx.upgrade.skip.host.ids=hostid1,hostid2

    ホスト ID を手順 4 の情報に置き換えます。複数のホスト ID を含める場合は、それらの間にスペースを追加しないでください。例:esx.upgrade.skip.host.ids=60927f26-8910-4dd3-8435-8bb7aef5f659,6c516864-b6de-4537-90e4-c0d711e5befb,65c206aa-2561-420e-8c5c-e51b9843f93d

  7. ファイルを保存して閉じます。
  8. application-prod.properties ファイルの所有権が vcf_lcm:vcf であることを確認します。
  9. コンソール ウィンドウで次のコマンドを入力して、LCM サーバを再起動します。

    systemctl restart lcm

結果

application-prod.properties に追加されたホストは、ワークロード ドメインのアップデート時にアップデートされません。

カスタム ISO を使用した ESXi のアップグレード

vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメイン内のクラスタの場合、ベンダーのカスタム ISO を使用して ESXi をアップグレードできます。VMware Cloud Foundation 4.4.1.1 以降では、特定のクラスタまたはワークロード ドメインで異なるカスタム ISO が必要な場合に、単一の ESXi アップグレードで複数のカスタム ISO がサポートされます。

前提条件

インターネットに接続しているコンピュータ上で、適切なベンダー固有の ISO をダウンロードします。必要なバージョンの ESXi でベンダー固有の ISO が利用できない場合は、作成できます。ESXi のカスタム ISO イメージの作成を参照してください。

手順

  1. VMware ESXi の VMware ソフトウェア アップデート バンドルをダウンロードします。SDDC Manager を使用したバンドルのダウンロードを参照してください。
    ESXi の非同期パッチ バージョンを使用するには、次の手順に進む前に、Async Patch Tool でパッチを有効にします。 Async Patch Tool のドキュメントを参照してください。
  2. SSH を使用して、SDDC Manager アプライアンスにログインします。
  3. /nfs/vmware/vcf/nfs-mount ディレクトリの下に、ベンダー ISO のディレクトリを作成します。たとえば、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries などです。
  4. ベンダー固有の ISO を SDDC Manager アプライアンス で作成したディレクトリにコピーします。たとえば、ISO を /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries ディレクトリにコピーできます。
  5. ISO をコピーしたディレクトリの権限を変更します。たとえば、
    chmod -R 775 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/
  6. 所有者を vcf に変更します。
    chown -R vcf_lcm:vcf /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/
  7. 次のテンプレートを使用して、ESX カスタム イメージ JSON を作成します。
    {
    "esxCustomImageSpecList": [{
    "bundleId": "bundle ID of the ESXi bundle you downloaded",
    "targetEsxVersion": "ESXi version for the target VMware Cloud Foundation version",
    "useVcfBundle": false,
    "domainId": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
    "clusterId": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
    "customIsoAbsolutePath": "Path_to_custom_ISO"
    }]
    }
    説明:
    パラメータ 説明と値の例
    bundleId ダウンロードした ESXi アップグレード バンドルの ID。バンドル ID を取得するには、[ライフサイクル管理] > [バンドル管理] 画面に移動し、[詳細表示] をクリックしてバンドル ID を表示します。
    例: 8c0de63d-b522-4db8-be6c-f1e0ab7ef554。非同期パッチのバンドル ID は若干異なります。例: 5dc57fe6-2c23-49fc-967c-0bea1bfea0f1-apTool
    注: 誤ったバンドル ID を指定すると、アップグレードは VMware Cloud Foundation のストック ISO を使用して実行され、環境内のカスタム VIB はストック VIB に置き換えられます。
    targetEsxVersion ダウンロードした ESXi バンドルのバージョン。ターゲットの ESXi バージョンを取得するには、[ライフサイクル管理] > [バンドル管理] 画面に移動し、[詳細表示] をクリックして、[バージョンへの更新] を表示します。
    useVcfBundle アップグレードに VMware Cloud Foundation ESXi バンドルを使用するかどうかを指定します。
    注: カスタム ISO イメージを使用してアップグレードする場合は、これが false に設定されていることを確認します。
    domainId(オプション、VCF 4.4.1.1 以降のみ) カスタム ISO の特定のワークロード ドメインの ID。VMware Cloud Foundation API (GET /v1/domains) を使用して、ワークロード ドメインの ID を取得します。
    clusterId(オプション、VCF 4.4.1.1 以降のみ) カスタム ISO を適用するワークロード ドメイン内の特定のクラスタの ID。clusterId を指定しない場合、カスタム ISO はワークロード ドメイン内のすべてのクラスタに適用されます。VMware Cloud Foundation API (GET /v1/clusters) を使用して、クラスタの ID を取得します。
    customIsoAbsolutePath SDDC Manager アプライアンスのカスタム ISO ファイルへのパス。たとえば、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/VMware-VMvisor-Installer-7.0.0.update01-17325551.x86_64-DellEMC_Customized-A01.iso です。

    次に、完成した JSON テンプレートの例を示します。

    {
    "esxCustomImageSpecList": [{
    "bundleId": "8c0de63d-b522-4db8-be6c-f1e0ab7ef554",
    "targetEsxVersion": "8.0.1-xxxxxxxxx",
    "useVcfBundle": false,
    "customIsoAbsolutePath":
    "/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/VMware-VMvisor-Installer-8.0.0.update01-xxxxxxxx.x86_64-DellEMC_Customized-A01.iso"
    }]
    }
    次に、単一のワークロード ドメインと指定されたクラスタ(VCF 4.4.1.1 以降のみ)を使用した、複数の ISO を含む完成した JSON テンプレートの例を示します。
    {
        "esxCustomImageSpecList": [
            {
                "bundleId": "aa7b16b1-d719-44b7-9ced-51bb02ca84f4",
                "targetEsxVersion": "8.0.2-xxxxxxxx",
                "useVcfBundle": false,
                "domainId": "1b7b16b1-d719-44b7-9ced-51bb02ca84b2",
                "clusterId": "c37b16b1-d719-44b7-9ced-51bb02ca84f4",
                "customIsoAbsolutePath": "/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/VMware-ESXi-7.0.2-17867351-DELL.zip"
            },
            {
                "bundleId": "aa7b16b1-d719-44b7-9ced-51bb02ca84f4",
                "targetEsxVersion": "7.0.1-18150133",
                "useVcfBundle": false,
                "domainId": "1b7b16b1-d719-44b7-9ced-51bb02ca84b2",
                "customIsoAbsolutePath": "/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/VMware-ESXi-7.0.2-17867351-HP.zip"
            }
        ]
    }
  8. JSON ファイルを /nfs/vmware/vcf/nfs-mount 内の esx-custom-image-upgrade-spec.json として保存します。
    注: JSON ファイルが正しいディレクトリに保存されていない場合、 VMware Cloud Foundation のストック ISO がアップグレードに使用され、カスタム VIB が上書きされます。
  9. /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json ファイルに対して適切な権限を設定します。

    chmod -R 775 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json

    chown -R vcf_lcm:vcf /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json

  10. /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。
  11. lcm.esx.upgrade.custom.image.spec= パラメータで、JSON ファイルへのパスを追加します。
    たとえば、 lcm.esx.upgrade.custom.image.spec=/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json です。
  12. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  13. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新/パッチ] タブをクリックします。
  14. ESXi アップグレード バンドルをスケジュール設定します。
  15. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。
  16. アップグレードが完了したら、[現在のバージョン] をクリックして ESXi バージョンを確認します。ESXi ホストの表に、現在の ESXi バージョンが表示されます。

VMware Cloud Foundation ストック ISO および非同期ドライバを使用した ESXi のアップグレード

vLCM ベースラインを使用するワークロード ドメイン内のクラスタの場合、指定された非同期ドライバを使用して、ストックの ESXi アップグレード バンドルを適用できます。

前提条件

インターネットに接続しているコンピュータ上で、ハードウェア用の適切な非同期ドライバをダウンロードします。

手順

  1. VMware Cloud Foundation ESXi アップグレード バンドルをダウンロードします。SDDC Manager を使用したバンドルのダウンロードを参照してください。
  2. SSH を使用して、SDDC Manager アプライアンスにログインします。
  3. /nfs/vmware/vcf/nfs-mount ディレクトリの下に、ベンダーが提供する非同期ドライバのディレクトリを作成します。たとえば、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-drivers/drivers などです。
  4. 非同期ドライバを SDDC Manager アプライアンス で作成したディレクトリにコピーします。たとえば、ドライバを /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-drivers/drivers ディレクトリにコピーできます。
  5. ドライバをコピーしたディレクトリの権限を変更します。たとえば、
    chmod -R 775 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-drivers/drivers
  6. 所有者を vcf に変更します。
    chown -R vcf_lcm:vcf /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-drivers/drivers
  7. 次のテンプレートを使用して、ESX カスタム イメージ JSON を作成します。
    {
    "esxCustomImageSpecList": [{
    "bundleId": "bundle ID of the ESXi bundle you downloaded",
    "targetEsxVersion": "ESXi version for the target VMware Cloud Foundation version",
    "useVcfBundle": true,
    "esxPatchesAbsolutePaths": ["Path_to_Drivers"]
    }]
    }
    説明:
    パラメータ 説明と値の例
    bundleId ダウンロードした ESXi アップグレード バンドルの ID。バンドル ID を取得するには、[ライフサイクル管理] > [バンドル管理] 画面に移動し、[詳細表示] をクリックしてバンドル ID を表示します。

    たとえば、8c0de63d-b522-4db8-be6c-f1e0ab7ef554 です。

    targetEsxVersion ダウンロードした ESXi アップグレード バンドルのバージョン。ESXi のターゲット バージョンを取得するには、[ライフサイクル管理] > [バンドル管理] 画面に移動し、[詳細表示] をクリックして、[バージョンへの更新] を表示します。
    useVcfBundle アップグレードに ESXi バンドルを使用するかどうかを指定します。これを true に設定します。
    esxPatchesAbsolutePaths SDDC Manager アプライアンス 上の非同期ドライバへのパス。たとえば、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-drivers/drivers/VMW-ESX-6.7.0-smartpqi-1.0.2.1038-offline_bundle-8984687.zip などです。

    次に、完成した JSON テンプレートの例を示します。

    {
    "esxCustomImageSpecList": [{
    "bundleId": "411bea6a-b26c-4a15-9443-03f453c68752-apTool",
    "targetEsxVersion": "7.0.3-21053776",
    "useVcfBundle": true,
    "esxPatchesAbsolutePaths": ["/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-drivers/drivers/HPE-703.0.0.10.9.5.14-Aug2022-Synergy-Addon-depot.zip"]
    }]
    }
  8. JSON ファイルを /nfs/vmware/vcf/nfs-mount 内の esx-custom-image-upgrade-spec.json として保存します。
    注: JSON ファイルが正しいディレクトリに保存されていない場合、 VMware Cloud Foundation のストック ISO がアップグレードに使用され、カスタム VIB が上書きされます。
  9. /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json ファイルに対して適切な権限を設定します。

    chmod -R 775 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json

    chown -R vcf_lcm:vcf /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json

  10. /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。
  11. lcm.esx.upgrade.custom.image.spec= パラメータで、JSON ファイルへのパスを追加します。
    たとえば、 lcm.esx.upgrade.custom.image.spec=/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json です。
  12. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  13. [ワークロード ドメイン] 画面で、管理ドメインをクリックします。
  14. [ドメインのサマリ] 画面で、[更新/パッチ] タブをクリックします。
  15. [使用可能な更新] セクションで、VMware ESXi の VMware ソフトウェア アップデート バンドルの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。
  16. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。
  17. アップグレードが完了したら、[現在のバージョン] をクリックして ESXi バージョンを確認します。ESXi ホストの表に、現在の ESXi バージョンが表示されます。

VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager イメージを使用した ESXi のアップグレード

VMware Cloud Foundation 5.2.1 より前のバージョンでは、ワークロード ドメインでは、ESXi ホストのアップグレードに vSphere Lifecycle Manager ベースラインまたは vSphere Lifecycle Manager イメージのいずれかを使用できます。次の手順では、ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するワークロード ドメイン内の ESXi ホストのアップグレードについて説明します。

ターゲット バージョンが VMware Cloud Foundation 5.2 の場合に vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメインで ESXi をアップグレードする方法については、「VMware Cloud Foundation 5.2 用の vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用した ESXi のアップグレード」を参照してください。

VMware Cloud Foundation 5.2.1 以降では、vSphere Lifecycle Manager ベースライン クラスタと vSphere Lifecycle Manager イメージ クラスタを含むワークロード ドメインがサポートされます。VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードする場合は、「VMware Cloud Foundation 5.2.1 用の ESXi のアップグレード」を参照してください。

vSphere Client を使用して ESXi ホストをアップグレードするための vSphere Lifecycle Manager イメージを作成します。イメージの作成時には、ESXi バージョンを定義します。また、必要に応じてベンダーのアドオン、コンポーネント、およびファームウェアを追加できます。vSphere Lifecycle Manager イメージを SDDC Manager に抽出すると、関連する VI ワークロード ドメインで ESXi の更新を使用できるようになります。

前提条件

  • ESXi パスワードが有効であることを検証します。
  • クラスタレベルのアップグレードを実行するドメインに、エラー状態のホストまたはクラスタがないことを確認します。エラー状態を解決するか、エラーが発生したホストとクラスタを削除してから続行してください。
  • vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して ESXi ホストをアップグレードする前に、NSXvCenter Server をアップグレードする必要があります。
  • vSphere Lifecycle Manager イメージにファームウェアを追加する場合は、ベンダーからハードウェア サポート マネージャをインストールする必要があります。ファームウェアの更新を参照してください。

手順

  1. vSphere Client を使用して、管理ドメインの vCenter Server にログインします。
  2. vSphere Lifecycle Manager イメージを作成します。
    1. 管理ドメイン データセンターを右クリックし、[新規クラスタ] を選択します。
    2. クラスタの名前(ESXi upgrade image など)を入力して、[次へ] をクリックします。
      クラスタ名を除くすべてのデフォルト設定をそのまま使用します。
      クラスタ名とデフォルト設定を含む新しいクラスタ設定
    3. vSphere Lifecycle Manager イメージを定義し、[次へ] をクリックします。
      イメージの要素 説明
      ESXi バージョン [ESXi バージョン] ドロップダウン メニューから、VMware Cloud Foundation BOM で指定した ESXi バージョンを選択します。

      ESXi バージョンがドロップダウン メニューに表示されない場合は、「vSphere Lifecycle Manager デポの操作」を参照してください。

      ベンダー アドオン(オプション) ベンダー アドオンをイメージに追加するには、[選択] をクリックし、ベンダー アドオンを選択します。
      イメージ コンポーネント、ファームウェア、およびドライバは、後でカスタマイズできます。
    4. [終了] をクリックします。
    5. クラスタが正常に作成されたら、新しいクラスタの [更新] タブをクリックして、必要に応じてさらにカスタマイズします。
    6. [ホスト] > [イメージ] をクリックし、[編集] をクリックします。
      新しいクラスタのイメージ設定の vSphere Client ビュー。
    7. vSphere Lifecycle Manager イメージのプロパティを編集し、[保存] をクリックします。
      ESXi バージョンとオプションのベンダー アドオンをすでに指定済みですが、これらの設定は必要に応じて変更できます。
      イメージの要素 説明
      ESXi バージョン [ESXi バージョン] ドロップダウン メニューから、VMware Cloud Foundation BOM で指定した ESXi バージョンを選択します。

      ESXi のバージョンがドロップダウン メニューに表示されない場合は、vSphere Lifecycle Manager デポの同期およびvSphere Lifecycle Manager デポへの更新のインポートを参照してください。

      ベンダー アドオン(オプション) ベンダー アドオンをイメージに追加するには、[選択] をクリックし、ベンダー アドオンを選択します。
      ファームウェアとドライバのアドオン(オプション) ファームウェア アドオンをイメージに追加するには、[選択] をクリックします。[ファームウェアおよびドライバのアドオンの選択] ダイアログ ボックスで、ハードウェア サポート マネージャを指定し、イメージに追加するファームウェア アドオンを選択します。

      ベンダー サーバ ファミリのファームウェア アドオンを選択できるのは、vSphere Lifecycle Manager が実行されている vCenter Server に、対応するベンダー提供のハードウェア サポート マネージャが拡張機能として登録されている場合のみです。

      コンポーネント コンポーネントをイメージに追加するには、次の手順を実行します。
      • [詳細を表示] をクリックします。
      • [コンポーネントの追加] をクリックします。
      • イメージに追加するコンポーネントと対応するバージョンを選択します。
    vSphere はクラスタ イメージを保存します。
  3. vSphere Lifecycle Manager イメージを SDDC Manager に抽出します。
    1. SDDC Manager ユーザー インターフェイス で、[ライフサイクル管理] > [イメージ管理] をクリックします。
    2. [イメージのインポート] をクリックします。
    3. [オプション 1] セクションのドロップダウン メニューで、管理ドメインを選択します。
    4. クラスタ ドロップダウンで、vSphere Lifecycle Manager イメージを抽出するクラスタを選択します。例として、ESXi upgrade image を選択します。
      ワークロード ドメインとクラスタが選択された、クラスタ イメージをインポートするためのオプション 1 セクション
    5. クラスタ イメージの名前を入力し、[クラスタ イメージの抽出] をクリックします。
    [タスク] パネルでステータスを表示できます。
  4. vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して ESXi ホストをアップグレードします。
    1. VI ワークロード ドメインの [更新] タブに移動します。
    2. [使用可能な更新] セクションで、[アップデートの構成] をクリックします。
    3. [次へ] をクリックします。
    4. アップグレードするクラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
      デフォルトの設定では、すべてのクラスタがアップグレードされます。特定のクラスタをアップグレードするには、 [クラスタレベルの選択を有効にする] をクリックして、アップグレードするクラスタを選択します。
    5. クラスタとクラスタ イメージを選択し、[イメージの適用] をクリックします。
    6. [次へ] をクリックします。
    7. アップグレード オプションを編集し、[次へ] をクリックします。
      アップグレード オプションを示している図。
      デフォルトでは、選択したクラスタが並行してアップグレードされます。アップグレードするクラスタを 6 つ以上選択した場合、最初の 5 つは並行してアップグレードされ、残りのクラスタは順番にアップグレードされます。選択したすべてのクラスタを順番にアップグレードするには、 [順次クラスタ アップグレードを有効にする] を選択します。

      [Quick Boot を有効にする] を選択すると、ホストの物理的な再起動をスキップしてアップグレード時間を短縮できます。

      クラスタ イメージがライブ パッチを含んでいる場合は [ライブ パッチの適用] を選択します。[ライブ パッチの適用] オプションを使用すると、vSphere Lifecycle Manager はクラスタ内のホストをメンテナンス モードに切り替えず、ホストは再起動されず、クラスタ内のホスト上で実行中の仮想マシンを移行する必要がなくなります。

      [パワーオフ状態およびサスペンド状態の仮想マシンの移行] を選択して、サスペンド状態およびパワーオフ状態の仮想マシンを、メンテナンス モードに切り替える必要があるホストから、クラスタ内の他のホストに移行します。

    8. 設定内容を確認して、[完了] をクリックします。
      VMware Cloud Foundation は、クラスタ イメージのハードウェア互換性とコンプライアンス チェックを実行します。報告された問題があれば、解決して続行します。
    9. [更新のスケジュール設定] をクリックして、[次へ] をクリックします。
    10. [今すぐアップグレード] または [更新のスケジュール設定] を選択し、[完了] をクリックします。
    11. アップグレードの進行状況を監視します。VMware Cloud Foundation の更新の監視を参照してください。

次のタスク

vSAN クラスタの vSAN ディスク フォーマットをアップグレードします。ディスク フォーマットのアップグレードはオプションです。以前のバージョンのディスク フォーマットを使用していても、vSAN クラスタはスムーズに稼動し続けます。最適な結果を得るには、オブジェクトをアップグレードして最新のオンディスク フォーマットを使用します。最新のオンディスク フォーマットでは、vSAN の完全な機能セットを使用できます。vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレードを参照してください。

ファームウェアの更新

vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して、クラスタ内の ESXi ホストに対してファームウェアの更新を実行できます。vSphere Lifecycle Manager イメージを使用すると、ホストの更新操作が簡素化されます。1 回の操作でホストのソフトウェアとファームウェアの両方が更新されます。

クラスタ内のホストにファームウェアの更新を適用するには、ハードウェア サポート マネージャというベンダーが提供するソフトウェア モジュールを展開して設定する必要があります。ハードウェア サポート マネージャの展開方法および管理は、OEM ごとに異なります。たとえば、Dell EMC が提供するハードウェア サポート マネージャは、アプライアンスとして展開されるホスト管理ソリューション OpenManage Integration for VMware vCenter Server (OMIVV) の一部です。ハードウェア サポート マネージャのデプロイを参照してください。

ハードウェア サポート マネージャ アプライアンスは十分なディスク容量のあるホストに展開する必要があります。アプライアンスを展開したら、アプライアンス仮想マシンをパワーオンし、管理者としてアプライアンスにログインして、アプライアンスを vCenter Server の拡張機能として登録する必要があります。各ハードウェア サポート マネージャには、ファームウェア パッケージを管理し、ファームウェア アドオンの選択を可能にする独自のメカニズムがあります。

ハードウェア サポート マネージャの展開、設定、および管理の詳細については、ベンダーが提供するドキュメントを参照してください。

ワークロード ドメインのライセンス キーの更新

5.0 より前のバージョンから VMware Cloud Foundation をアップグレードする場合は、vSAN 8.x および vSphere 8.x をサポートするようにライセンス キーを更新する必要があります。

最初に、新しいコンポーネント ライセンス キーを SDDC Manager に追加します。これは、ライセンス インスタンスごとに 1 回実行する必要があります。次に、ワークロード ドメイン単位で、コンポーネントにライセンス キーを適用します。

前提条件

vSAN 8.x および vSphere 8.x 用の新しいライセンス キーが必要です。VMware Cloud Foundation 5.1.1 より前のバージョンでは、以下の説明に従って、SDDC Manager ユーザー インターフェイス でアップグレードされた各コンポーネントのコンポーネント ライセンス キーを追加および更新する必要があります。

VMware Cloud Foundation 5.1.1 以降では、以下の説明に従ってコンポーネント ライセンス キーを追加するか、vSphere Client にソリューション ライセンス キーを追加できます。VMware ESXi および vCenter Server のソリューション ライセンス キーの使用の詳細については、「vSphere ライセンスの管理」を参照してください。ソリューション ライセンス キーを使用している場合は、vSAN クラスタ用の VMware vSAN ライセンス キーも追加する必要があります。「vSAN クラスタのライセンス設定」を参照してください。

手順

  1. SDDC Manager インベントリに新しいコンポーネント ライセンス キーを追加します。
    1. ナビゲーション ペインで、[管理] > [ライセンス] の順にクリックします。
    2. [ライセンス] 画面で、[+ ライセンス キー] をクリックします。
    3. ドロップダウン メニューから製品を選択します。
    4. ライセンス キーを入力します。
    5. ライセンス キーの説明を入力します。
    6. [追加] をクリックします。
    7. 追加するライセンス キーごとにこの手順を繰り返します。
  2. ワークロード ドメイン コンポーネントのライセンス キーを更新します。
    1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
    2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックします。
    3. [概要] タブで、赤色のエラー バナーを展開し、[ライセンスの更新] をクリックします。
    4. [ライセンスの更新] 画面で、[次へ] をクリックします。
    5. 更新する製品を選択し、[次へ] をクリックします。
    6. 各製品について、リストから新しいライセンス キーを選択し、ライセンス キーを適用するエンティティを選択し、[次へ] をクリックします。
    7. [確認] ペインで各ライセンス キーを確認し、[送信] をクリックします。

      新しいライセンス キーがワークロード ドメインに適用されます。SDDC Manager の [タスク] ペインでタスクを監視します。

vSphere Distributed Switch のバージョンのアップグレード

[オプション] Distributed Switch をアップグレードすると、新しいバージョンでしか備えていない機能を活用できるようになります。

前提条件

ESXi と vCenter Server のアップグレードが完了している。

手順

  1. vSphere Client のホーム画面で、[ネットワーク] をクリックし、Distributed Switch に移動します。
  2. Distributed Switch を右クリックして、[アップグレード] > [Distributed Switch のアップグレード] を選択します。
  3. スイッチをアップグレードする vSphere Distributed Switch のバージョンを選択し、[次へ] をクリックします。

結果

vSphere Distributed Switch が正常にアップグレードされました。

vSAN のオンディスク フォーマット バージョンのアップグレード

[オプション] vSAN のオンディスク フォーマット バージョンをアップグレードすると、新しいバージョンでしか備えていない機能を活用できるようになります。

  • アップグレードにより、一時的な再同期トラフィックが発生し、データを移動したり、オブジェクト コンポーネントを新しいデータ構造に再構築したりすることによって、使用される容量が増える可能性があります。

前提条件

  • ESXi と vCenter Server のアップグレードが完了している

  • ディスクが健全な状態であることを確認します。 [ディスク管理] ページに移動してオブジェクトのステータスを確認します。

  • ホストがメンテナンス モードではないことを確認します。ディスク フォーマットのアップグレード時には、ホストをメンテナンス モードにしないでください。

  • vSAN クラスタで現在進行中のコンポーネント再構築タスクがないことを確認します。vSAN 再同期の詳細については、『vSphere の監視およびパフォーマンス』を参照してください。

手順

  1. vSAN クラスタに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [vSAN] の下で、[ディスク管理] を選択します。
  4. [アップグレードの事前チェック] をクリックします。アップグレードの事前チェックでは、正常なアップグレードを妨げる可能性があるすべての問題を検出するために、クラスタを分析します。チェックされる項目には、ホスト ステータス、ディスク ステータス、ネットワーク ステータス、オブジェクト ステータスなどがあります。アップグレードの問題は、[ディスクの事前チェックのステータス] テキスト ボックスに表示されます。
  5. [アップグレード] をクリックします。
  6. [アップグレード] ダイアログ ボックスで [はい] をクリックし、オンディスク フォーマットのアップグレードを実行します。

結果

vSAN のオンディスク フォーマットが正常にアップグレードされます。[オンディスク フォーマットのバージョン] 列には、クラスタ内のストレージ デバイスのディスク フォーマット バージョンが表示されます。