このページでは、コンソールの [イメージ - マルチポッド] ページを使用して、Microsoft Azure Marketplace から Windows 仮想マシンを第 1 世代の Horizon Cloud テナントの IMS イメージ カタログにインポートする方法について説明します。作成プロセスの最後に、新しいインポートされたイメージがコンソールの [マルチポッド イメージ] ページに一覧表示され、マルチポッド イメージとして公開できるようになります。

注目: この情報は、第 1 世代の制御プレーンで第 1 世代のテナント環境にアクセスできる場合にのみ適用されます。 KB-92424 で説明されているように、第 1 世代の制御プレーンは提供終了 (EOA) となりました。詳細については、該当記事を参照してください。

2022 年 8 月の時点で、Horizon Cloud Service - next-gen は一般公開され、独自の『Horizon 制御プレーン next-gen の使用』ガイドを入手できます。

次世代と第 1 世代のどちらの環境を使用しているかは、環境にログインし、Horizon Universal Console ラベルに表示されるブラウザの URL フィールドのパターンで確認することができます。次世代環境の場合、コンソールの URL アドレスには /hcsadmin/ のような部分が含まれます。第 1 世代コンソールの URL の場合は、異なるセクション (/horizonadmin/) があります。

ポッド フリートに複数のポッドがある第 1 世代テナントでこの Azure Marketplace からのインポートのワークフローを実行してポッドを選択する場合、選択するフリートのポッドは、ベース仮想マシンを作成するマニフェスト バージョンが最も低く、テナントのフリート内のすべてのポッドに公開プロセスを指示するポッドにすることを検討してください。

この自動化された [Marketplace からの仮想マシンのインポート] ワークフローを使用してベース仮想マシンを作成する場合、システムはデフォルトで特定の仮想マシン サイズを自動的に使用します。システムのデフォルトの選択は、内部設定、ウィザードで行ったオペレーティング システム (OS) の選択、イメージを GPU 対応にするかどうかに基づいています。

重要: 第 1 世代 Horizon Cloud on Microsoft Azure デプロイで使用できるようにするには、インポートされたすべての基本イメージを、Azure Marketplace から供給される Windows ベースの仮想マシンから構築する必要があります。他のオリジンから取得したイメージを試し、コンソールがコンソール ワークフロー内でのイメージの使用を妨げない場合でも、そのような画像の使用はサポートされていません。

イメージで Windows 11 オペレーティング システムが実行されている場合は、Azure Marketplace から直接供給される必要があるほか、イメージを第 1 世代 Horizon Cloud on Microsoft Azure デプロイで有効にサポートするために後で処理することはできません。共有イメージ ギャラリー (SIG)、Azure 管理対象イメージ、Azure 仮想マシン スナップショットなど、その他のソースからの Windows 11 仮想マシンのインポートは現在サポートされていません。

第 1 世代 Horizon Cloud on Microsoft Azure デプロイでのイメージ関連のワークフローでサポートされる Gen-1 マシンと Gen-2 マシンの組み合わせ、およびどの OS がどのマシン世代でサポートされているかについての追加の考慮事項については、Microsoft Azure のポッドから提供されるイメージのサポートを参照してください。

マルチポッド イメージ - [Marketplace からの仮想マシンのインポート] ウィザードでは、以下が作成されます。
  • 非 GPU Windows 10 OS、Windows 10 Enterprise マルチセッション OS、または Windows Server OS マルチポッド イメージ、Standard_DS2_v2 仮想マシン
  • 非 GPU Windows 11 OS または Windows 11 Enterprise マルチセッション OS マルチポッド イメージ、Standard_D4s_v3 仮想マシン
  • GPU 対応のマルチポッド イメージ、Standard_NV12s_v3 仮想マシン
重要: 使用する予定の OS および GPU の選択に応じて、Azure サブスクリプションに、前述のリストの仮想マシン タイプに対する割り当ての可用性があることを確認します。サブスクリプションに適切な割り当てがない場合、サブスクリプションで仮想マシンを作成できないため、[Marketplace からの仮想マシンのインポート] ワークフローは失敗します。
注: コンソールの自動化された [仮想マシンのインポート] ウィザードでは、Windows 7 が選択オプションとして提供されなくなりました。その結果、このページに以前に表示されていた Windows 7 への参照も削除されました。

サブスクリプションで Standard_NV12s_v3 ファミリの割り当てを Microsoft Azure から取得できず、GPU 対応のゴールド イメージを使用する場合は、この代替方法を使用できます。v2204 サービス リリース以降、Horizon Cloud では、AMD グラフィックス ドライバを使用して GPU 対応のゴールド イメージを構成するために、Azure Marketplace から Standard_NV4as_v4 仮想マシンを手動でインポートできます。このサポートを取得するには、ポッドが v2204 リリースのマニフェスト バージョンを実行している必要があります。このような仮想マシンを Azure Marketplace から手動でインポートして Horizon Cloud on Microsoft Azure の展開で使用する手順については、最初にMicrosoft Azure から Horizon Cloud に仮想マシンを手動で構築してインポートするで始まる一連のページに従い、次にそれ以降の「手順」のページと、それらのページにある「[次の手順]」セクションを参照してください。次に、インポートされた仮想マシンがコンソールの [インポートされた仮想マシン] ページにある場合は、[マルチポッド イメージに移動] を使用してその仮想マシンをコンソールの [イメージ - マルチポッド] ページに移動します。この方法を使用する場合の注意については、「仮想マシンをマルチポッド イメージに移動」ページを参照してください。

前提条件

この機能は、第 1 世代テナント内のすべての第 1 世代の Horizon Cloud Microsoft Azure デプロイで IMS 互換のマニフェスト バージョン以降のマニフェストが実行されている場合にのみ使用できます。 第 1 世代テナント - IMS のシステム要件を参照してください。

手順

  1. [Marketplace からの仮想マシンのインポート] ウィザードを開始するには、第 1 世代コンソールの [マルチポッド イメージ] ページで、次のいずれかを実行します。
    • テナントのポッド フリートに Horizon Cloud on Microsoft Azure 環境と Horizon 環境の両方がある場合は、[新規] > [Azure Marketplace からの作成] をクリックします。
    • フリートに Horizon Cloud on Microsoft Azure 環境のみがある場合は、[新規] をクリックします。
  2. ウィザードで、仮想マシンを作成するポッドを選択します。
    最初にポッドに関連付けられた場所を選択してから、その場所のポッドのリストからポッドを選択します。
    場所を選択すると、 [ポッド] リストの選択項目がフィルタされ、選択した場所で使用可能なポッドが表示されます。
    重要: GPU が有効なデスクトップまたはリモート アプリケーションでこのイメージを使用する予定がある場合は、GPU が有効な仮想マシン (VM) をサポートする Microsoft Azure リージョンに選択したポッドが配置されていること、および Microsoft Azure サブスクリプションが GPU が有効な仮想マシンをサポートすることを確認します。GPU が有効な仮想マシンは、一部の Microsoft Azure リージョンでのみ使用できます。詳細については、 リージョン別の Azure 製品を参照してください。
  3. ベース仮想マシンの詳細を選択します。
    オプション 説明
    オペレーティング システム イメージの基盤となる仮想マシンに使用する Microsoft Windows サーバ オペレーティング システムを選択します。
    注: このドロップ ダウン メニューの項目が入力されるまでにはしばらく時間がかかります。
    GPU を含める GPU が有効なイメージを指定するには、このトグルを有効にします。
    • このトグルがグレーアウトされている場合、選択したポッドのリージョンでは Microsoft Azure サブスクリプションが GPU ハードウェアをサポートしていないことを示します。
    重要: このトグルを使用すると、システムは Standard_NV12s_v3 仮想マシン タイプを使用して Azure Marketplace から仮想マシンをインポートします。インポートされた仮想マシンで GPU 機能を使用するには、インポート プロセスが完了したら、仮想マシンのオペレーティング システムにログインし、サポートされている NVIDIA グラフィックス ドライバをインストールする必要があります。
    パブリック IP アドレスを有効にする このトグルを有効にすると、このマスター仮想マシンの公開 IP アドレスを構成します。有効にすると、仮想マシンはプライベートとパブリックの両方の IP アドレスを取得します。

    このトグルをオフに切り替えると、仮想マシンは Microsoft Azure 環境のプライベート IP アドレスのみを使用して構成されます。

  4. 管理の詳細を指定します。
    注: 入力するユーザー名とパスワードは、Microsoft Azure で仮想マシンを作成する場合に許可されるユーザー名とパスワードに対する Microsoft の要件を満たしている必要があります。要件のリストについては、Microsoft のドキュメントの「 ユーザー名の要件」と「 パスワードの要件」を参照してください。
    オプション 説明
    ユーザー名 仮想マシンのローカル管理者アカウントに使用する管理者名を入力します。このローカル管理者アカウントは、プロセスで仮想マシン内に作成されます。この名前は、仮想マシンのオペレーティング システムにアクセスするためのローカル管理者アカウントに使用されます。この名前は最大 15 文字の長さで、ピリオド (".") で終了することはできません。また、Microsoft Azure で仮想マシンを作成するときに許可されていない管理者名を使用することはできません。
    重要: このローカル管理者のアカウント情報(名前および [パスワード] テキスト ボックスで指定したパスワード)を確実に記憶するようにしてください。あるいは後で情報を取得する際に使用するため、忘れないように書き留めておいてください。この基本イメージにサードパーティ アプリケーションを追加するには、これらの認証情報が必要です。
    パスワード 管理者アカウントに使用するパスワードを入力します。パスワードは、Microsoft Azure のパスワード ルールに従う必要があります。
    • Microsoft Azure で仮想マシンを作成するときに許可されていない管理者アカウント パスワードを使用することはできません。
    • 12 ~ 123 文字の長さで、次の 4 つの複雑さの要件のうち 3 つを満たす必要があります。
      • 1 つの小文字を含む。
      • 1 つの大文字を含む。
      • 1 つの数字を含む。
      • 1 つの特殊文字((!@#$%/^&*) など)を含む。
    パスワードの検証 パスワードを再入力します。
  5. [名前] テキスト ボックスに、イメージの名前とオプションの説明を入力します。
    オプション 説明
    名前 イメージの名前を入力します。
    重要: Horizon Cloud 環境でイメージに以前使用していた名前は入力しないでください。既知の問題として、すでに [マルチポッド イメージ] ページにリストされている名前を再利用した場合、仮想マシンの作成プロセスは警告なしで失敗します。システムは Microsoft Azure に仮想マシンを作成しませんが、管理コンソールにはエラー メッセージが表示されません。

    名前を選択するときに、使用している名前が [マルチポッド イメージ] ページまたは [イメージ] ページのどちらにもイメージ名として表示されていないことを確認します。

    名前は次のルールに従う必要があります。

    • アンダースコア文字 (_) を含めることはできません。
    • 英数字とハイフンのみを使用することができます。
    • 名前は(数字ではなく)英字で始める必要があります。
    • 名前の終わりにはハイフン (-) を使用できません。
    説明 イメージの説明(オプション)を入力します。
    マーカー
    重要: コンソールの割り当ての作成ワークフローで後で割り当てを作成するためにイメージを使用できるようにするには、少なくとも 1 つのマーカーを割り当てる必要があります。ここで少なくとも 1 つのマーカーを割り当てない場合、イメージは、後の割り当ての作成ワークフローの選択肢としてユーザー インターフェイスに表示されません。 [インポート] をクリックする前に、このボックスに少なくとも 1 つの文字列が表示されていることを確認してください。

    このユーザー インターフェイスのボックスを使用して、イメージに関連付ける 1 つ以上の参照マーカーを定義します。マーカーは、イメージのバージョン 1.0 に関連付けられます。

    文字を入力すると、それらの文字はユーザー インターフェイスのボックスとボックスの下の青い行の両方に表示されます。

    重要: 文字を入力したら、このユーザー インターフェイスのボックスへのマーカーの追加を完了する必要があります。 [Enter] キーを押すか、ボックスの下の青い行に表示されている文字列をクリックします。文字列がユーザー インターフェイスのボックスに完全に追加されると、ボックスには、丸みのあるアウトラインで囲まれた文字と、それを削除するための小さな [x] が表示されます。ボックス内に丸みのあるアウトラインで囲まれた文字列が表示されない場合、マーカーは保存されていません。割り当てに使用するイメージのマーカーを保存する必要があります。
  6. [インポート] をクリックします。
    Horizon Image Management Service はカタログへのイメージのインポートを開始し、新しいイメージをリストに作成します。進行中を示すアイコン ( 操作が進行中であることを表す矢印が回転したアイコン) が [マルチポッド イメージ] ページのイメージの [ステータス] 列に表示されます。
  7. インポートの進行状況を監視するには、[マルチポッド イメージ] ページでイメージの名前をクリックします。
    イメージの詳細ページが表示されます。

    バージョン 1.0 のインポートが進行中であることを示すイメージの詳細ページ
    インポートの進行中に、進行中を示すアイコン ( 操作が進行中であることを表す矢印が回転したアイコン) がバージョン 1.0 の [ステータス] 列に表示されます。このプロセスでは、 Horizon Image Management Service は、ソース ポッドに対応する Microsoft Azure サブスクリプションのリソース グループにイメージのコピーを作成します。また、イメージ カタログにイメージのメタデータを格納することによりイメージをサービスに登録します。インポートが完了すると、イメージ バージョン 1.0 のステータスが [展開の完了] に変わります。

次のタスク

インポートされたイメージに基づいて最初のイメージ バージョンを公開します。イメージ バージョンを公開すると、選択した Horizon Cloud on Microsoft Azure 環境にイメージが複製されます。「 第 1 世代 Horizon Cloud ポッド - イメージの公開」を参照してください。
重要: コンソールの公開ワークフローでは、特にこのイメージを App Volumes on Azure 機能で使用する場合は Horizon Agent のインストールを選択することを忘れないでください。インポートされたイメージには、公開ワークフローでインストールされるまでエージェント機能はありません。

次のスクリーンショットは、[イメージの公開] ウィザードの [Horizon Agent のインストール] トグルの場所を示しています。


[Horizon Agent のインストール] トグルとそのトグルを指している緑色の矢印のスクリーンショット。