vCenter Server 6.7 Update 3 | 2019 年 8 月 20 日 | ISO ビルド 14367737

vCenter Server Appliance 6.7 Update 3 | 2019 年 8 月 20 日 | ISO ビルド 14367737

各リリース ノートで、追加および更新された機能をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

  • vCenter Server 6.7 Update 3 では、vCenter Server Appliance と DNS サーバの IP アドレス設定間のセキュアかつ動的な関係をサポートします。DNS リソース レコードは、vCenter Server Appliance のいずれかの IP アドレスが変更されるとただちに更新されます。vCenter Server Appliance の Dynamic Domain Name Service (DDNS) クライアントは、スケジュール設定された間隔で DNS サーバに自動セキュア更新を送信します。ただし、これらの動的な DNS 更新は、vCenter Server Appliance が Active Directory ドメインに参加していて、管理者権限がある場合にのみサポートされます。
  • vCenter Server 6.7 Update 3 では、最大 4 つの NVIDIA 仮想 GPU (vGPU) デバイスを備えた仮想マシンおよびテンプレートを構成することができ、仮想マシンに複数の GPU アクセラレータを接続する必要がある使用事例に対応することができます。vMotion vGPU 機能を使用するには、vgpu.hotmigrate.enabled の詳細設定を true に設定し、vCenter Server ホストと ESXi ホストの両方で vSphere 6.7 Update 3 が実行されていることを確認する必要があります。
    最大切り替え時間は 100 秒であるため、複数の GPU アクセラレーション仮想マシンに vMotion を実行すると、GPU ワークロードの負荷が大きい場合に正常に動作しなくなることがあります。この障害を回避するには、許容される最大切り替え時間を長くするか、仮想マシンで実行される GPU ワークロードの負荷が小さくなるまで待機します。
  • vCenter Server 6.7 Update 3 では、vCenter Server Appliance のプライマリ ネットワーク 識別子 (PNID) を変更できます。vCenter Server Appliance の FQDN またはホスト名を変更するほかに、仮想マシン管理ネットワーク (NIC 0) の IP アドレス設定を変更することもできます。詳細については、VMware の ブログ投稿を参照してください。
  • vCenter Server 6.7 Update 3 では、vSAN クラスタの全体的な健全性ステータスが赤の場合、HCI クラスタを構成または拡張するための API は InvalidState 例外をスローして、追加の構成や拡張を禁止します。この修正の目的は、HCI クラスタ内に ESXi ホストのバージョンが混在していて、vSAN ネットワークが分割される可能性がある状況を解決することです。
  • vCenter Server 6.7 では、CPU マイクロコード VIB に新しい SandyBridge マイクロコードが追加され、SandyBridge のセキュリティが他の CPU と同じ水準になり、仮想マシンごとの Enhanced vMotion Compatibility (EVC) のサポートが修正されました。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB1003212 を参照してください。

vCenter Server 6.7 の以前のリリース

vCenter Server の機能と既知の問題については、各リリースのリリース ノートに記載されています。vCenter Server 6.7 の以前のリリースのリリース ノートは以下のとおりです。

利用可能な言語、互換性、インストールおよびアップグレード、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、『VMware vCenter Sever 6.7 Update 1 リリース ノート』を参照してください。

本リリースのアップグレードに関する注意点

vCenter Server 6.7 Update 1a から 6.7 Update 3 へのアップグレードはサポートされていません。先に vCenter Server 6.7 Update 1b または 6.7 Update 2 にアップグレードしてから、システムに 6.7 Update 3 のパッチを適用する必要があります。

本リリースに含まれるパッチ

vCenter Server 6.7 Update 3 のこのリリースでは、次のパッチが提供されます。パッチのダウンロードについては、VMware パッチ ダウンロード センターを参照してください。

VMware vCenter Server 6.7 Update 3 のセキュリティ パッチ

サードパーティ製品の修正(例︰JRE、tcServer)。このパッチの適用対象は vCenter Server for Windows、Platform Services Controller for Windows、および vSphere Update Manager です。

注:このパッチが更新するのは JRE バージョン 8U212 b31 のみです。

Windows 用の vCenter Server および Platform Services Controller が対象

ダウンロード ファイル名 VMware-VIMPatch-T-6.7.0-14367737.iso
ビルド 14367737
ダウンロード サイズ 40.7 MB
md5sum a50e2ef2b1da9eac74bf2cc12e3a7b6d
sha1checksum 8d216b132b8bc1a4dc306bd4a41007b6857ed88e

次の vCenter Server コンポーネントは JRE に依存しており、パッチを適用する必要があります。

  • vCenter Server
  • Platform Services Controller
  • vSphere Update Manager

ダウンロードとインストール

このパッチをダウンロードするには、VMware パッチ ダウンロード センターに移動し、[Select a Product] ドロップダウン メニューから [VC] を選択します。 

  1. VMware-VIMPatch-T-6.7.0-14367737.iso ファイルを、vCenter Server コンポーネントがインストールされているシステムにマウントします。  
  2. ISO_mount_directory/autorun.exe をダブルクリックします。
  3. vCenter Server の Java コンポーネントのアップデート ウィザードで、[Patch All(すべてのパッチ)] をクリックします。

VMware vCenter Server Appliance 6.7 Update 3 のフル パッチ

vCenter Server Appliance の製品パッチ。VMware のソフトウェアの修正、セキュリティ修正、およびサードパーティ製品の修正を含む(例:JRE および tcServer)。

このパッチは、vCenter Server Appliance および Platform Services Controller アプライアンスに適用されます。

vCenter Server Appliance および Platform Services Controller アプライアンス用

ダウンロード ファイル名 VMware-vCenter-Server-Appliance-6.7.0.40000-14367737-patch-FP.iso
ビルド 14367737
ダウンロード サイズ 1980.5 MB
md5sum 57c943bd8bfd6580a49ca1e58ecdd382
sha1checksum 7ec1ba261f7bd236803155bad1ec727fa40a63ae

ダウンロードとインストール

このパッチをダウンロードするには、VMware パッチ ダウンロード センターに移動し、[Select a Product] ドロップダウン メニューから [VC] を選択します。

  1. VMware-vCenter-Server-Appliance-6.7.0.40000-14367737-patch-FP.iso ファイルを vCenter Server Appliance の CD または DVD ドライブに接続します。
  2. アプライアンス シェルに root 認証情報を使用してログインし、以下に指定されたコマンドを実行します。
    • ISO をステージングするには:
      software-packages stage --iso
    • ステージングしたコンテンツを表示するには:
      software-packages list --staged
    • ステージングした rpms をインストールするには:
      software-packages install --staged

vCenter Server Appliance シェルの使用方法の詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2100508 を参照してください。

vCenter Server Appliance へのパッチ適用については、アプライアンス シェルを使用した vCenter Server Appliance へのパッチ適用を参照してください。

パッチのステージングについては、Stage Patches to vCenter Server Appliance を参照してください。

パッチのインストールについては、vCenter Server Appliance パッチのインストールを参照してください。

このパッチで解決された問題については、解決した問題を参照してください。

Photon OS のアップデートについては、「VMware vCenter Server Appliance Photon OS Security Patches」を参照してください。 

アプライアンス管理インターフェイスを使用したパッチ適用については、アプライアンス管理インターフェイスを使用した vCenter Server Appliance へのパッチ適用を参照してください。

解決した問題

解決された問題には、次のトピックが含まれます。

セキュリティの問題
  • Spring Framework のアップデート

    Spring Framework はバージョン 4.3.22 にアップデートされました。

  • Apache Tomcat サーバのアップデート

    Apache Tomcat サーバはバージョン 8.5.38 にアップデートされました。

  • Eclipse Jetty のアップグレード

    Eclipse Jetty はバージョン 9.4.15.v20190215 にアップグレードされました。

  • PostgreSQL のアップデート

    PostgreSQL はバージョン 9.6.12 にアップデートされました。

  • JSON プロセッサ パッケージのアップデート

    JSON プロセッサ パッケージがバージョン 2.9.8 にアップデートされています。

  • jQuery バージョン 2.1.4 のセキュリティの脆弱性

    jQuery バージョン 2.1.4 には、Domino Agent への AJAX 呼び出しの実行時にセキュリティの脆弱性がある可能性があります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、jQuery と jQuery ユーザー インターフェイスのバージョンがアップグレードされました。

  • Apache HTTP Server (httpd) のアップデート

    httpd がバージョン 2.4.39 にアップデートされ、CVE-2019-0211、CVE-2019-2017、および CVE-2019-0215 の識別子を持つセキュリティの問題が解決しました。

  • Apache Struts のアップデート

    Apache Struts がバージョン 2.5.20 にアップデートされました。

  • セキュアな Web プロキシ経由で VMware OVF Tool をターゲット vCenter Server に接続すると失敗する

    OVF Tool は、セキュアなプロキシを経由するのではなく、通常の HTTP プロキシを経由して vCenter Server ターゲットに接続することができました。

    本リリースで、この問題は修正されました。セキュアな Web プロキシ経由で OVF Tool をターゲット vCenter Server に接続できます。

  • Spring Framework のアップデート


    Spring Framework はバージョン 4.3.22 にアップデートされました。

  • Active Directory サーバが一時的にアクセス不能になると、Active Directory ドメインのユーザーおよびグループの権限が削除される

    vCenter Server は、Windows Active Directory ドメインに対して、定期的にユーザーおよびグループを検証します。ID が削除されている場合、vCenter Server システムはその ID に関連付けられている権限を削除します。検証プロセスで Active Directory サーバがアクセス不能になると、vCenter Server システムは、ドメインのユーザーおよびグループがすべて削除されたものと誤って解釈し、それらに関連付けられた権限を削除する場合があります。

    本リリースで、この問題は修正されました。修正により、ID の削除と接続の切断は区別されるようになりました。

  • Network Time Protocol (NTP) デーモンのアップデート

    NTP デーモンがバージョン 4.2.8p13 にアップデートされました。

  • OpenSSL のアップデート

    OpenSSL パッケージはバージョン openssl-1.0.2r にアップデートされました。

  • zlib ライブラリのアップデート

    zlib ライブラリがバージョン 1.2.11 にアップデートされています。

  • cURL のアップデート

    cURL はバージョン 7.64.1 にアップデートされました。

  • Photon OS カーネルへのアップデート

    Photon OS カーネルはバージョン 4.4.182 に更新されました。識別子 CVE-2019-11477、CVE-2019-11478、および CVE-2019-11479 のセキュリティ上の問題が解決されました。

  • JRE のアップデート

    Oracle (Sun) JRE はバージョン 8U212 b31 にアップデートされています。

ネットワークの問題
  • ESXi ホストへの API 呼び出し後、トランザクション要素が削除されていないと、vpxd サービスでメモリが不足することがある

    ESXi ホストへの API 呼び出し後に、トランザクション要素が削除されないと、vpxd サービスでメモリが不足することがあります。この問題は、分散仮想ポート グループに複雑なトラフィック フィルタが構成されている大規模なデプロイで発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシンをスナップショットに戻した際に、仮想マシンの NIC が誤って vSphere Distributed Switch (VDS) に接続されることがある

    仮想マシンの NIC が Distributed Switch から切断されているときに仮想マシンのスナップショットを作成すると、そのスナップショットに戻した際に、仮想マシンの NIC が自動的に Distributed Switch に接続されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 複雑な Active Directory 環境で、vCenter Server システムへのログインが NoPermission エラーで失敗することがある

    複雑または低パフォーマンスの Active Directory デプロイ環境では、Active Directory ユーザーによる vCenter Server システムへのログインが NoPermission エラーと共に失敗することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vSphere Distributed Resource Scheduler (DRS) が、クラスタの負荷が不均衡であると誤って判断することがある

    vSphere DRS が、フェイルオーバー ホストと非フェイルオーバー ホストの数がほぼ等しい場合に、誤って著しく不均衡であると判断することがあります。その結果、DRS は vMotion の移行を頻繁にトリガします。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正を有効にするには、詳細オプション ExcludeFailoverHostFromSD1 に設定する必要があります。これにより、DRS が実行する計算からフェイルオーバー ホストを除外し、クラスタが分散されているかどうかを検出することができます。

vCenter Server、vSphere Web Client、および vSphere Client の問題
  • vSphere Web Client の [仮想マシンハードウェア] ペインに [その他のハードディスク] セクションが表示されないことがある  

    vSphere Web Client の vCenter Server インベントリから仮想マシンを選択すると、[仮想マシンのハードウェア] ペインに [その他のハードディスク] セクションが表示されないことがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。 

  • Disk Bay センサーが [その他のデバイス] として分類される

    vSphere Client、vSphere Web Client、および VMware Host Client では、Disk Bay センサーは [その他のデバイス] として分類されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、Disk Bay センサーはストレージ カテゴリの下に分類されます。

  • ファイアウォール ルールの順序を変更すると、ファイアウォール ルールの番号が予期せず変更されることがある

    vCenter Server Appliance で 9 個を超えるファイアウォール ルールを作成した場合に、順序を変更して、2 桁の番号の付いたルールを 1 桁の番号の付いたルールの中に含めると、番号が変更されることがあります。たとえば、10 RETURN all -- X.X.X.10 anywhere のような番号が 10 のルールを 2 番目の位置に移動すると、番号が 2 RETURN all -- X.X.X.10 anywhere に変更されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

アップグレードの問題
  • トランザクション リカバリが有効な場合に、vCenter Server をバージョン 6.7 Update 2 にアップグレードすると、失敗することがある

    トランザクション リカバリが有効な場合に、vCenter Server をバージョン 6.7 Update 2 にアップグレードすると、断続的に失敗することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。 

  • vCenter Server システムのアップグレード後に SNMP 設定が保持されないことがある

    vCenter Server システムのアップグレード後に SNMP 設定が保持されないことがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、upgradeRunner プロセスのアップグレード中に、SNMP 構成をエクスポートできるようになりました。 

  • コンポーネントの依存関係が未解決のため、vCenter Server のアップグレードが失敗することがある

    コンポーネントの依存関係が未解決のため、バージョン 6.0.x から 6.7.x への vCenter Server のアップグレードが断続的に失敗することがあります。「vpxd_connector.ext ファイルが見つからないため、eam:Export に失敗しました」のようなエラーが表示されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。 

仮想マシンの管理の問題
  • ペアワイズ法による不均衡チェックを有効にすると、クラスタの負荷が分散されている場合でも DRS が仮想マシンを移行することがある

    vCenter Server 6.0 Update 3 以降では、詳細な DRS オプション CheckPairwiseImbalance が有効になっている場合、DRS が 2 台のホスト間でペアワイズ法による不均衡を検出すると、クラスタが均衡な状態と表示されていても、2 台のホスト間で仮想マシンが移行されロード バランシングが続行されます。ペアワイズ法による不均衡は、クラスタ内の任意の 2 台のホストで CPU またはメモリ使用量の差が、デフォルト設定のしきい値である 20% を超えている場合に発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vSphere Web Client で、仮想マシンの CPU 制限を無制限に設定できない

    仮想マシンを展開するとき、または vSphere Web Client で仮想マシンの設定を編集するときに、仮想マシンの CPU 制限を無制限に設定するオプション [最大値: 無制限] を使用することはできません。

    本リリースで、この問題は修正されました。vSphere Web Client でオプション [最大値: 無制限] を使用するには、仮想マシンを右クリックして、[設定の編集] をクリックします。[仮想ハードウェア] タブで [CPU] > [制限] に移動し、ドロップダウ メニューで [最大値: 無制限] を選択します。

ストレージの問題
  • スタンドアローン First Class Disks がクエリされず、データストア タグの関連付けを変更するときにコンプライアンスの再計算が考慮されない

    データストア タグの関連付けが変更された場合、定期的なデータストア タグ変更ポーリング タスクによって、特定のデータストア上の仮想マシン エンティティおよび VMDK エンティティがクエリされます。どの仮想マシンにも接続されていないスタンドアローン First Class Disks はクエリされず、考慮もされません。その結果、データストアのタグの関連付けが変更された後に、スタンドアローン First Class Disks のコンプライアンスが再計算されません。

    本リリースで、この問題は修正されました。タグの関連付けが変更された後に、データストアの First Class Disks が識別されて、コンプライアンスが再計算されます。 

  • データストアに任意のタイプのファイルをアップロードできないことがある

    データストアにファイルをアップロードすると、操作が失敗することがあります。[最近のタスク] ペインには、タスクの進行状況が 0% と表示されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • リンク クローン仮想マシンがある環境で vSphere Storage Distributed Resource Scheduler (vSphere Storage DRS) が適切に動作しないことがある

    リンク クローン仮想マシンまたはスナップショットを持つ仮想マシンがある環境では、vSphere Storage DRS が適切に動作しない可能性があります。vSphere Storage DRS は、誤った推奨を作成したり、仮想マシンの移行を推奨しなかったり、2 つのデータストア間の移行を無制限のループで実行したりすることがあります。vSphere Storage DRS がリンク クローン仮想マシンを移行すると、ディスク サイズの計算が正しくないため、ベース ディスクのフル コピーが作成されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • ExpandDisk の操作中に、vSphere Storage DRS は vMotion を使用して十分な移行を生成することができず、仮想マシンの再構成に失敗することがある

    vSphere Storage DRS は、ExpandDisk の操作中に既存の仮想マシンまたは仮想ディスクの一部を別のデータストアに移行して、リソースを解放し、新たに要求された容量を確保することを推奨します。ただし、vSphere Storage DRS の最後の推奨には、Storage vMotion アクションの一部が含まれません。その結果、ディスクが展開される現在のデータストアで必要なリソースが一部しか解放されず、NoDiskSpace エラーが発生して ExpandDisk 操作が失敗します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシンのストレージ使用量のレポートが、ESXi ホストの起動後数時間以内に更新を停止する

    ESXi ホストを起動すると、数時間以内に仮想マシンのストレージ使用量レポートの更新が停止することがあります。この問題は、ストレージ更新期間の計算中に発生するアンダーフロー エラーが原因で、本来の 105 ~ 135 分ではなく、異常に長い待ち時間が発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。vCenter Server 6.7 Update 3 にアップグレードすることでタイミングが修正され、ストレージ使用量レポートの定期的な更新が再度有効になります。

その他の問題
  • ワークロードが大きい環境で、VMware Security Token Service (vmware-stsd) が応答を停止し、ログインに失敗することがある

    vmware-stsd サービスでは、setenv.sh ファイルの割り当てメモリが固定されていますが、ワークロードの大きい環境ではメモリサイズが不足することがあります。その結果、vmware-stsd サービスが応答を停止し、ログインに失敗することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、vmware-stsd サービスのメモリ割り当てはデプロイのサイズに基づいて開始時に動的に設定されるようになりました。

ゲスト OS の問題
  • ゲスト OS のカスタマイズ プロセスでコンピュータ名と IP アドレスを生成するアプリケーションが正しく動作しないことがある

    ゲスト OS のカスタマイズ プロセスでコンピュータ名と IP アドレスを生成するアプリケーションを実装すると、次のエラーが表示されて操作が失敗することがあります。操作はタイムアウトしました。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • ゲスト OS のカスタマイズ後、Red Hat 仮想マシンの固定ルートが失われることがある

    固定ルートを使用して Red Hat 仮想マシンを構成し、ゲスト OS のカスタマイズを実行すると、カスタマイズされた仮想マシンからこのルートが削除される場合があります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

サーバ構成の問題
  • 自己署名証明書を ESXi トラスト ストアに追加できず、ESXi ホストを vCenter Server システムに追加できないことがある

    ESXi トラスト ストアには、ESXi ホストが TLS チャネル通信のクライアントである場合に、信頼チェーンを構築するために使用される認証局 (CA) 証明書のリストが含まれています。トラスト ストア内の証明書には、CA ビット セットが含まれている必要があります。X509v3 Basic Constraints: CA: TRUE.このビット セットを持たない証明書が自己署名証明書などのトラスト ストアに渡されると、証明書は拒否されます。その結果、vCenter Server システムへの ESXi ホストの追加に失敗することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、詳細オプション Config.HostAgent.ssl.keyStore.allowSelfSigned が追加されました。すでに問題が発生している場合は、このオプションを TRUE に設定して、自己署名サーバ証明書を ESXi トラスト ストアに追加します。

CLI の問題
  • 組み込み Platform Services Controller を使用する vCenter Server への統合中に、VMware Endpoint Certificate Store (VECS) のすべての証明書またはキーにスラッシュ (/) が含まれている場合は、エラーが発生して統合操作が失敗する

    組み込み Platform Services Controller を使用する vCenter Server への統合中に、VECS のすべての証明書またはキーにスラッシュ (/) が含まれている場合は、統合ログに次のエラーが記録されて統合操作が失敗します。Operation failed with error ERROR_FILE_NOT_FOUND.

    本リリースで、この問題は修正されました。

CIM および API の問題
  • dcli.com.vmware.vcenter.host.delete REST API を使用して vCenter Server システムからクラスタに属している ESXi ホストを削除すると、ホストと親クラスタの両方が削除される

    dcli.com.vmware.vcenter.host.delete REST API を使用すると、vCenter Server システムからスタンドアローン ESXi ホストが削除されます。ただし、ESXi ホストがクラスタに属している場合に、dcli.com.vmware.vcenter.host.delete REST API を使用して vCenter Server システムから ESXi ホストを削除すると、親クラスタも vCenter Server システムから削除されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。dcli.com.vmware.vcenter.host.delete REST API を使用してクラスタに属している ESXi ホストを削除しようとすると、ResourceInUse のようなエラーが表示されます。

VMware Tools の問題
  • OVF または ISO ファイルを vCloud Director にアップロードするときにエラーが発生して、OVF Tool が失敗する

    OVF または ISO ファイルを vCloud Director にアップロードするときに、OVF Tool は Transfer-Encoding および Content-Length ヘッダーを含む要求を送信します。RFC 7230 は、Transfer-Encoding および Content-Length ヘッダーのルールを処理します。両方のヘッダーを送信すると、RFC 7230 に従ってエラー状態になり、サーバは 400 応答の Bad Content-Length を送信します。その結果、次のエラーが発生して OVF Tool は失敗します。転送に失敗しました - エラー: http データを送信できませんでした。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により OVF ツールにフラグが追加されるため、OVF ツールは Content-Length ヘッダーを送信しなくなります。OVF Tool が vCloud Director と通信する場合、フラグ --X:skipContentLength は True に設定されて、OVF ツールと RFC 7230 の整合性が保たれます。

  • 仮想マシンまたは仮想マシンテンプレートのエクスポート中にフラグ --noImageFiles を使用すると、セグメンテーション エラーが発生して OVF Tool が失敗することがある

    OVF Tool を使用して、仮想マシンまたは仮想マシン テンプレートを NVRAM ファイルと一緒にエクスポートするときに、フラグ --noImageFile を使用すると、セグメンテーション エラーが発生して OVF Tool が失敗することがあります。OVF Tool は、ESXi ホストが仮想マシンまたは仮想マシン テンプレートの NVRAM ファイルを返す際に、ファイル リストが含まれているネットワーク ファイルのコピーのリースという形式で行われることを検出します。その結果、ESXi ホストとコマンドラインの間に不一致が生じて、OVF Tool が応答を停止することがあります。OVF Tool のログに次のようなエラー メッセージが記録されることがあります。Could not find any sha digest for ../disk-1.nvram while reading.

    本リリースで、この問題は修正されました。フラグ --noImageFiles を使用するときに、セグメンテーション エラーは発生しません。インポートまたはエクスポート中に NVRAM ファイルのダウンロードをスキップする新しい --noNvramFile フラグが導入されます。既存の --noImageFiles フラグは、CD-ROM やフロッピーなどのイメージ ファイルのダウンロードをスキップするために使用されます。

既知の問題

既知の問題には、次のトピックが含まれます。

高可用性に関する問題
  • vCenter Server High Availability 環境を設定した後に DNS レコードが重複している場合は、vCenter Server システムへのアクセスが中断されることがある

    vCenter Server High Availability 環境を設定するかパッチを適用した後に、フェイルオーバーを行うと、vCenter server Appliance の DNS レコードが重複しているために vCenter Server システムへのアクセスがブロックされることがあります。

    回避策:vCenter Server High Availability 環境にパッチを適用する前に、VMware のナレッジベースの記事 KB76406 の手順に従って、重複する DNS レコードをクリーンアップしてください。

統合の問題
  • 組み込みの Platform Services Controller を使用する vCenter Server Appliance が組み込みリンク モードで接続されていると、統合、ドメインの再ポイント、フレッシュ インストールがエラー「install.vmafd.vmdir_vdcpromo_error_21」で失敗することがある

    以下の操作が失敗し、/var/log/firstboot/vmafd-firstboot.py_<PID>_stderr.log ファイルに「id: install.vmafd.vmdir_vdcpromo_error_21」のようなエラーが記録されることがある

    1. 外部 Platform Services Controller インスタンスを使用する vCenter Server Appliance と、組み込みリンク モードで接続された、組み込みの Platform Services Controller を使用する vCenter Server Appliance の統合。
    2. 組み込みの Platform Services Controller を使用する vCenter Server の、新しいドメインへの再ポイント。
    3. 組み込みリンク モードで接続された、組み込みの Platform Services Controller を使用する新しい vCenter Server Appliance の追加。

    回避策:詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB74678 を参照してください。

アップグレードの問題
  • vCenter Server システムをバージョン 6.7 Update 2 にアップグレードした後、アップグレード前の First Class Disks (FCD) がグローバル カタログに表示されないことがある

    vCenter Server システムをバージョン 6.7 Update 2 にアップグレードするときに、FCD グローバル カタログが同期を起動するようにまだ更新されていない ESXi ホストを選択して、同期に失敗することがあります。その結果、listVStorageObjectForSpec API が、アップグレード前に作成されたすべての FCD を返さないことがあります。

    回避策:インベントリ内のすべての ESXi ホストをアップグレードした後、fullSynctrue に設定した状態で syncDatastore API を開始します。

ストレージの問題
  • VStorageObjectResult の backingObjectId フィールドと SnapshotInfo フィールドが正しく動作しない

    vSAN 以外のデータストアでは、First Class Disk の VStorageObjectResultbackingObjectId フィールドと SnapshotInfo フィールドは常に null に設定されています。
    vSAN データストアでは、First Class Disk のスナップショットを作成するときに、First Class Disk の VStorageObjectResultbackingObjectId フィールドと SnapshotInfo フィールドが入力されます。First Class Disk に複数のスナップショットがある場合に、最新のスナップショットを削除すると、backingObjectId フィールドと SnapshotInfo フィールドが更新されますが、古いスナップショットを削除してもこれらのフィールドは更新されません。

    回避策:なし。

その他の問題
  • vCenter Server 6.7 Update 3 へのアップデート後しばらくすると、rsyslog サービスがログの転送を停止する

    vCenter Server システムを 6.7 Update 3 にアップデートした後、しばらく時間が経過すると、rsyslog サービスによってログがシステムに転送されなくなることがあります。

    回避策:詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB75088 を参照してください。

以前のバージョンの既知の問題

以前からの既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

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