サイトは、Universal Broker サービスがリモート リソースをエンド ユーザーに仲介する最善の方法を決定するのに役立ちます。[サイト] とは、同一の物理的場所(通常は単一データセンター内)にあるクラウド接続されたポッドの集合のことです。

サイトとホーム サイトの構成

デフォルトでは、Horizon ポッド(Horizon Connection Server テクノロジー ベース)は監視対象状態になります。割り当ての作成をサポートするために、ポッドを監視対象状態から管理対象状態に変更すると、ポッドを新規または既存のサイトに関連付けるように求められます。

Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドの仲介方法として Universal Broker を選択すると、Default-Site という名前のデフォルト サイトが作成されます。参加している Horizon Cloud ポッドは、自動的に Default-Site に追加されます。後で新しいサイトを構成し、Default-Site から構成済みのサイトにポッドを移動することができます。

また、ユーザーまたはユーザーのグループを、[ホーム サイト] と呼ばれる特定のサイトに関連付けることもできます。

サイトは、ディザスタ リカバリ ソリューションの有用な部分として機能します。たとえば、さまざまなデータセンター内のポッドをさまざまなサイトに追加して、それらのサイト全体にわたる割り当ての使用資格をユーザーやグループに割り当てることができます。あるサイトのデータセンターが使用不可になった場合、Universal Broker は使用可能なサイトからデスクトップを識別して、ユーザーの要求を満たすことができます。

Horizon Universal Console を使用してサイトとホーム サイトを構成します。Universal Broker のサイトの構成およびUniversal Broker のホーム サイトの構成を参照してください。

サイトを使用したデスクトップ検索の動作の定義

ユーザーが割り当てにアクセスすると、Universal Broker はその割り当てに参加しているプールから利用可能なデスクトップを検索します。デフォルトでは、Universal Broker はユーザーのホーム サイト、ユーザーに物理的に最も近いサイト、および他のサイトの順に優先順位を設定します。

専用デスクトップ プールを含む割り当ての場合、Universal Broker は、ユーザーが初めてデスクトップを要求したときのみデフォルトの検索動作を使用します。Universal Broker は、この最初のセッションでユーザーの要求を専用デスクトップにルーティングした後、後続のセッションでユーザーを同じデスクトップに直接返します。

個々の割り当てのデフォルトの検索および要求のルーティング動作を変更するには、サイト ポリシーとホーム サイトの上書きを構成します。たとえば、Universal Broker は、ユーザーのホーム サイトではなく、ユーザーに物理的に最も近いサイトを優先することができます。Universal Broker は、検索の範囲を特定のサイトのデスクトップに制限することもできます。

割り当てのホーム サイト上書きを指定することもできます。この場合、Universal Broker は、ユーザーのホーム サイトではなく、上書きサイトで使用可能なデスクトップの検索を開始します。

Horizon ポッド - VDI デスクトップのマルチクラウド割り当ての作成Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッド - 第 1 世代環境での VDI マルチクラウド割り当ての作成と表示で説明するように、割り当てを作成するときに、サイト ポリシーとホーム サイト上書きを設定できます。また、Horizon Cloud テナント環境でのマルチクラウド割り当ての編集で説明するように、割り当てを編集して既存のサイト ポリシーとホーム サイト上書き設定を変更することもできます。

注: ユーザーの物理的な場所を解決するために、 Universal Broker は MaxMind で作成された GeoLite2 データを使用します。これは https://www.maxmind.com から入手可能です。

Universal Broker のサイトの構成

[キャパシティ] ページの [サイト] タブを使用して、Universal Broker のサイトを構成できます。ポッドは、Universal Broker によって仲介されるマルチクラウド割り当てに参加する前にサイトに関連付ける必要があります。

Horizon ポッド(Horizon Connection Server テクノロジー ベース)を監視対象状態から管理対象状態に変更すると、ポッドを新規または既存のサイトに関連付けるように求められます。

Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドは、Default-Site と呼ばれるデフォルト サイトに自動的に追加されます。後で新しいサイトを構成し、Default-Site から構成済みのサイトにポッドを移動することができます。

[設定] > [キャパシティ] ページの [サイト] タブには、Universal Broker 環境で構成されたサイトのリストが表示され、各サイトに関連付けられているポッドの数がレポートされます。


[キャパシティ] ページのサイトのリスト

[サイト] タブで使用可能なサイトレベルのアクション

[サイト] タブから次のアクションを実行できます。

アクション 説明
[新規] Universal Broker 環境にサイトを作成するには [新規] をクリックします。[名前][説明] に値を入力し、[保存] をクリックします。

たとえば、サンフランシスコにあるデータセンターに対応するサイトの名前には、San Francisco と入力します。新規作成されたサイトが [サイト] リストに追加されます。

[編集] リストからサイトを選択し、[編集] をクリックして、サイトの名前と説明を変更します。
[削除] [削除] アクションを使用すると、Universal Broker 環境からサイトを永久に削除できます。サイトを削除する前に、特定のポッド、ユーザー、または割り当てとの関連付けのサイトをクリアします。
注: 削除されたサイトをホーム サイトまたはホーム サイト上書きとして使用するマルチクラウド割り当てがある場合、 Universal Broker はこれらの割り当てからリソースに接続要求をルーティングすることはできません。

サイトを永久に削除するには、リストでサイトを選択し、[削除] をクリックします。

ポッドのサイトの関連付けの構成

ポッドのサイトの関連付けを構成するには、次のいずれかを実行します。

Universal Broker のホーム サイトの構成

ユーザーまたはユーザーのグループを、ホーム サイトと呼ばれる Universal Broker 環境内の特定のサイトに関連付けることができます。ホーム サイトは、エンド ユーザーの接続要求を満たすために Universal Broker が割り当てからリソースを検索する方法を定義するのに役立ちます。

ホーム サイトのユースケースの 1 つには、ローミング ユーザーおよびグループの接続要求の管理が含まれます。たとえば、ホーム サイトがサンフランシスコにあるユーザーがロンドンを訪れている場合、Universal Broker はユーザーに近いデスクトップに要求をルーティングするのではなく、サンフランシスコのサイトで検索してユーザーのデスクトップ要求を満たすようにします。

[ユーザーとグループ] ページの概要

[ユーザーとグループ] ページには、Universal Broker 環境内でのマルチクラウド割り当ての使用資格が付与されているユーザーとグループが一覧表示されます。このページでは、ホーム サイトをユーザーまたはグループに割り当てることもできます。

[ユーザーとグループ] ページを開くには、[設定] > [ユーザーとグループ] の順に選択します。


[ユーザーとグループ] 画面のスクリーンショット

[ユーザーとグループ] ページには次の情報が報告されます。

詳細
[ユーザー名] ユーザーまたはグループの名前が表示されます。
[ドメイン] ユーザーまたはグループが存在する Active Directory ドメインが表示されます。
[タイプ] ユーザー アカウントのタイプが表示されます。
[ホーム サイト] ユーザーまたはグループに関連付けられているホーム サイトの名前が表示されます。

[ユーザーとグループ] ページで使用可能なアクション

[ユーザーとグループ] ページから次のアクションを実行できます。

アクション 説明
[新規] [新規] アクションを使用すると、ホーム サイトを選択したユーザーまたはグループに関連付けるホーム サイト割り当てを作成できます。ホーム サイトの割り当ての構成を参照してください。
[編集] 選択したユーザーまたはグループに関連付けられているホーム サイトを変更するには、[編集] をクリックします。
[削除] 選択したユーザーまたはグループから既存のホーム サイト割り当てを削除するには、[削除] をクリックします。

ホーム サイトの割り当ての構成

ホーム サイトをユーザーまたはグループに関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. [ユーザーとグループ] ページで、[新規] をクリックします。[新しいホーム サイトの割り当て] ウィザードが表示されます。

    [新しいホーム サイトの割り当て] ウィザード
  2. ウィザードの [ユーザー] ページで、ホーム サイトの割り当てを受け取るユーザーまたはグループを指定します。
    1. [ドメイン] には、ユーザーまたはグループが存在する Active Directory ドメインを指定します。
      注: 選択できるのは、クラウド構成のドメインのみです。
    2. [ユーザーを検索] では、ユーザー名またはグループ名の最初の数文字を入力し、表示されるリストからユーザーまたはユーザー グループを選択します。選択した項目が [選択されたユーザー/ユーザー グループ] リストに追加されます。
      注: リストからユーザーまたはグループを削除するには、ユーザーまたはグループの左側にあるチェック ボックスをオンにして、 [削除] をクリックします。
  3. ホーム サイトの割り当ての詳細を指定します。
    1. ホーム サイトの割り当てを受け取るユーザーまたはグループの横にあるチェック ボックスをオンにします。
    2. [ホーム サイトの割り当て] をクリックして、メニューからサイトを選択します。
    3. [次へ] をクリックします。
  4. [サマリ] ページの設定を確認して、[終了] をクリックします。

構成されたユーザーまたはグループが [ユーザーとグループ] リストに表示され、関連付けられたホーム サイトが [ホーム サイト] 列に示されます。