vCenter Server 7.0 Update 3l | 2023 年 3 月 30 日 | ISO ビルド 21477706

各リリース ノートで、追加および更新された機能をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

vCenter Server 7.0 の以前のリリース

vCenter Server の機能、解決された問題、および既知の問題については、各リリースのリリース ノートに記載されています。vCenter Server 7.0 の以前のリリースのリリース ノートは以下のとおりです。

利用可能な言語、互換性、インストール、アップグレード、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、「VMware vSphere 7.0 リリース ノート」を参照してください。
vCenter Server のサポート対象のアップグレードおよび移行パスの詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB67077 を参照してください。

本リリースに含まれるパッチ

vCenter Server 7.0 Update 3l リリースでは、次のパッチが提供されます。

VMware vCenter Server のビルド番号とバージョンの表については、VMware ナレッジベースの記事 KB2143838 を参照してください。

VMware vCenter Server Appliance 7.0 Update 3l のパッチ

vCenter Server の製品パッチ。VMware のソフトウェアの修正、セキュリティ修正、およびサードパーティ製品の修正を含みます。

このパッチは、vCenter Server に適用されます。

ダウンロード ファイル名 VMware-vCenter-Server-Appliance-7.0.3.01400-21477706-patch-FP.iso
ビルド 21477706
ダウンロード サイズ 6624.2 MB
md5sum 1ae421156adeb9fd531c537a4d80ccbc
sha256checksum 2ed1607c4c02c2d3e2da9ec75ffb784e9ae74d3f47f2c4d077ec771debd9a042

ダウンロードとインストール

このパッチを VMware Customer Connect からダウンロードするには、[製品とアカウント] > [製品パッチ] の順に移動する必要があります。[製品の選択] ドロップダウン メニューから [vCenter Server] を選択し、[バージョンの選択] ドロップダウン メニューから [7.0.3] を選択します。

  1. VMware-vCenter-Server-Appliance-7.0.3.01400-21477706-patch-FP.iso ファイルを vCenter Server の CD または DVD ドライブに接続します。
  2. スーパー管理者権限(root など)を持つユーザーとしてアプライアンス シェルにログインし、次のコマンドを実行します。
    • ISO をステージングするには:
      software-packages stage --iso
    • ステージングしたコンテンツを表示するには:
      software-packages list --staged
    • ステージングした rpms をインストールするには:
      software-packages install --staged

vCenter Server シェルの使用方法の詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2100508 を参照してください。

vCenter Server へのパッチ適用については、「vCenter Server Appliance へのパッチ適用」を参照してください。

パッチのステージングについては、Stage Patches to vCenter Server Appliance を参照してください。

パッチのインストールについては、vCenter Server Appliance パッチのインストールを参照してください。

アプライアンス管理インターフェイスを使用したパッチ適用については、「アプライアンス管理インターフェイスを使用した vCenter Server へのパッチ適用」を参照してください。

製品サポートに関する注意事項

  • 仮想マシンをバックアップする際に独立ディスクを使用した仮想マシンのメモリ スナップショットのリストアはサポートされていません:独立ディスクを使用する仮想マシンのメモリ スナップショットを作成できるのは、仮想マシンのゲスト OS の動作を分析する場合のみです。このタイプのスナップショットのリストアはサポートされていないため、仮想マシンをバックアップする際に、このようなスナップショットを使用することはできません。メモリ スナップショットをパワーオフされたスナップショットに変換できます。このスナップショットは正常にリストアできます。

解決した問題

解決された問題には、次のトピックが含まれます。

vSAN の問題
    • 暗号化が有効になっている ESXi ホストを vSAN クラスタに移動すると、権限エラーが発生して失敗することがある

      vSphere Client では、暗号化が有効になっている ESXi ホストを暗号化された vSAN クラスタに移動すると、「セッション <NULL> にはエンティティに対する Cryptographer.RegisterHost 権限がありません」などのエラーが発生して操作が失敗することがあります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • vSAN 健全性チェックをクリアできない:NVMe デバイスが識別可能

      vSAN 健全性チェックで NVMe デバイスを識別できないことが示されると、デバイス モデルを正しく選択した後に警告がクリアされないことがあります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

仮想マシンの管理
    • vSphere Client で vSphere HA クラスタ内の ESXi ホスト上の仮想マシンの自動起動とシャットダウンを設定できる

      vSphere Client では、vSphere HA クラスタの ESXi ホスト部分に移動して、ルートの [構成] > [仮想マシン] > [仮想マシンの起動/シャットダウン] の順に選択すると、「ホストが vSphere HA クラスタの一部である場合、仮想マシンの自動起動とシャットダウンが無効になります」という警告が表示されます。しかし、[編集] ボタンは無効になっていません。このボタンをクリックすると、[システムと連動して仮想マシンを自動的に起動および停止] オプションを選択して、仮想マシンの自動起動とシャットダウンを実行できます。

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、vSphere HA クラスタ内の ESXi ホストで [仮想マシンの起動/シャットダウン] オプションの [編集] ボタンが使用できなくなります。

    • 仮想マシンを作成するタスクに 10 分以上かかると、vim.fault.Timedout エラーが発生することがある

      ESXi ホストでの仮想マシンの作成に 10 分以上かかると、vim.fault.Timedout エラーが発生してタスクが失敗することがあります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • Raw Device Mapping (RDM) を既存のディスクとして仮想マシンに追加できない

      仮想マシンの VMX ファイルが NFS または vSphere Virtual Volumes データストアにある場合、その仮想マシンを作成または編集するときに、RDM を既存のディスクとして追加することはできません。vSphere Client では、新しく追加されたディスクに関する検証エラーが表示されます。新しいディスクの場所を VMFS データストアに変更すると、検証エラーは表示されなくなりますが、次のようなエラーが発生して操作が失敗します。無効な仮想マシン設定です。ストレージ ポリシー変更の失敗: @&!*@*@(mgs.disklin.INVALIDDISK) 指定されたファイルは仮想ディスクではありません

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • インスタント クローンが配置されている ESXi ホストでメンテナンスを実行すると、メンテナンス モードへの切り替えタスクが失敗する

      インスタント クローンが配置されている ESXi ホストをメンテナンス モードに切り替える際に、ManagedObjectNotFound エラーが発生してタスクが失敗することがあります。この問題は、退避のためにキューに格納された一部の仮想マシン オブジェクトがインフライト時に削除されることがあるために発生します。

      本リリースで、この問題は修正されました。

vCenter Server および vSphere Client の問題
    • vCenter Server 拡張リンク モードで、vCenter Server 7.x インスタンスからバージョン 8.0 の vCenter Server システムを確認できる

      バージョン 8.x および 7.x の vCenter Server インスタンスを含む vCenter Server 拡張リンク モード グループがある場合、vCenter Server 7.x インスタンスにログインすると、バージョン 8.0 の vCenter Server システムが vSphere Client に表示されます。vCenter Server 8.0 には新しい機能が導入されているため、vSphere 8.0 に固有のワークフローを vCenter Server 8.0 で実行できますが、vSphere Client 7.x から実行すると予期しない結果が発生する可能性があります。

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、拡張リンク モードの場合、vCenter Server 7.x インスタンスにログインしたときに vCenter Server 8.0 インスタンスが表示されなくなります。

    • 仮想マシンをシャットダウンすると、他の仮想マシンも予期せずシャットダウンする

      まれに、一部の仮想マシンを仮想マシン リストから移行した後でも、それらの仮想マシンが誤ってリストで事前に選択された状態のままになることがあります。その結果、仮想マシン リスト内のいずれかの仮想マシンに対する次の操作が他の仮想マシンに対しても実行される可能性があります。たとえば、一部の仮想マシンをクラスタ間で移行して、最初のクラスタ内の仮想マシンをシャットダウンすると、2 番目のクラスタに移行された仮想マシンもシャットダウンすることがあります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • vCenter Server のタグ付け操作を実行する際に、不正な認証データが原因で vpxd サービスが失敗し、コア ファイルが生成されることがある

      タグ付け API の認証でまれに発生する問題により、vpxd サービスが失敗し、/var/core ディレクトリにコア ファイルが生成されることがあります。vpxd サービスでこれらの障害が発生すると、vCenter Server High Availability 環境のパッシブ ノードに予期しないフェイルオーバーが発生する可能性があります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

  • 要求 ID が null であることが原因で、vCenter Server 7.x へのアップグレード後に vCenter Server システムでの SNMPv3 ポーリングに失敗する場合がある

    検出要求から requestID = 0 が返されると、vCenter Server システムでの SNMPv3 ポーリングに失敗することがあります。この問題は、vCenter Server システムを vCenter Server 7.x にアップデートした後で発生し、RFC コンプライアンスに関連している可能性があります。

    本リリースで、この問題は修正されました。 

セキュリティの問題
    • キー管理サーバ (KMS) クラスタを使用する vCenter Server インスタンスで vSphere HA を再構成すると、vSphere Client が応答を停止する

      KMS クラスタを使用する vCenter Server インスタンスで vSphere HA を有効化または再構成すると、vSphere Client の [ホストおよびクラスタ] タブが使用できなくなります。vCenter Server インスタンスで KMS クラスタが再構成された後に vpxd プロセスが再起動するまで、クラスタ、ホスト、または仮想マシンは表示されません。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • IDE コントローラを使用して、パワーオン状態の暗号化された仮想マシンで再キー化操作を繰り返すと、仮想マシンがシャットダウンする場合がある

      通常、仮想マシンがパワーオン状態の場合は再暗号化(表層)を実行できますが、仮想マシンに IDE コントローラがある場合は、再キー化操作の前に仮想マシンをパワーオフする必要があります。IDE コントローラを使用してパワーオン状態の仮想マシンを再キー化すると、再構成に失敗したことを示すエラー メッセージが vSphere Client に表示されます。操作を再試行すると、仮想マシンがパワーオフされて、パワーオンできなくなる可能性があります。

      本リリースで、この問題は修正されました。すでにこの問題が発生していて、暗号化された仮想マシンをパワーオンできない場合は、管理対象オブジェクト ブラウザ (MOB) を使用してターゲット仮想マシンのページ(https://vcip/mob?moid=vm-14 など)を検索し、CryptoUnlock_Task コマンドを実行します。これで、仮想マシンをパワーオンできます。仮想マシンをパワーオフして、再キー化操作を再試行します。または、仮想マシンを登録解除して再度登録し、パワーオフ状態で再キー化を再試行することもできます。

    • vCenter Server 認証に統合 Windows 認証 (IWA) を使用すると、STS サービス (vmware-stsd) の失敗が原因で vCenter Server システムにログインできないことがある

    • vCenter Server 認証に IWA を使用すると、vCenter Server システムへのログイン中に STS サービスが失敗することがあります。これは、Active Directory が null の LDAP ホスト名を返す場合があるためです。ログインは STS サービスが再起動するまで失敗します。

      vMonCoredumper.log ファイルに次のようなエントリが含まれます。  

      2022-12-29T07:16:15.305Z In(05) host-12345 Notify vMon about pool-2-thread-4 dumping core.Pid : 3315  

      2022-12-29T07:16:15.320Z In(05) host-12345 Successfully notified vMon.  

      2022-127-29T07:16:16.785Z In(05) host-12345 Successfully generated core file /var/core/core.pool-2-thread-4.3315.

      hs_err_sts_pid*.log ファイルには次のようなエントリが含まれます。  

      # A fatal error has been detected by the Java Runtime Environment:  

      # SIGSEGV (0xb) at pc=0x00007f4d80203d06, pid=3315, tid=0x00007f4ce3d1f700

      本リリースで、この問題は修正されました。

  • vCenter Server 7.0 Update 3l では、次のセキュリティ アップデートが提供されます。
    • Eclipse Jetty はバージョン 9.4.50.v20221201 にアップデートされました。
    • ini4j ライブラリはバージョン 0.5.4 にアップデートされました。
    • Apache Tomcat はバージョン 8.5.84/9.0.70 にアップデートされました。
    • Jackson パッケージはバージョン 2.14.1 にアップデートされました。
    • sqlite-jdbc はバージョン 3.40.0.0 にアップデートされました。
    • Spring Framework は 5.3.24 にアップデートされました。
    • オープン ソースの変更については、PhotonOS リリース ノートを参照してください。
インストールとアップグレードの問題
    • アップグレード後に ADFS ユーザー グループが vCenter Server に対して認証されない

      グループ名の大文字と小文字が区別される値に不一致がある可能性があるため、アップグレード後に ADFS ユーザー グループが vCenter Server に対して認証されない場合があります。

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、大文字と小文字の区別のチェックが削除されます。

    • VMware vSphere Update Manager Download Service (UMDS) で最新のパッチ メタデータ ファイルが取得されないことがある

      UMDS は、vSphere Lifecycle Manager で使用できない可能性のあるソフトウェア メタデータ、ソフトウェア バイナリ、および通知をダウンロードする vSphere Lifecycle Manager のオプションのモジュールです。最新の ESXi パッチは UMDS を使用してダウンロードしますが、新しいパッチのリストを含むメタデータ ファイルが最新でない場合があります。その結果、ESXi ホストが最新のパッチを識別できず、更新を実行できません。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • clienttrustCA.pem ファイルが空の場合、vCenter Server 7.0 Update 3i または 7.0 Update 3j へのパッチ適用に失敗する

      vCenter Server システムでスマート カード認証が有効になっていて、/usr/lib/vmware-sso/vmware-sts/conf/ にある clienttrustCA.pem ファイルが空の場合は、vCenter Server 7.0 Update 3i または 7.0 Update 3j へのパッチ適用に失敗することがあります。この問題は、更新中に STS サービスが clienttrustCA.pem ファイル内の証明書を検索し、そのファイルが空の場合に STS サービスが失敗するために発生します。これは、vCenter Server 7.0 Update 3i および 7.0 Update 3j に固有の問題です。

      本リリースで、この問題は修正されました。vCenter Server 7.0 Update 3i または 7.0 Update 3j へのパッチ適用に失敗した場合は、7.0 Update 3l へのアップグレードを再実行して、正常に完了したことを確認します。

    • vSphere クラスタ サービス (vCLS) が有効になっているクラスタに関する警告が vCenter Server の管理者ロールを持つユーザーに対して表示されない

      vCenter Server 7.0 Update 3e では、vCenter Server 管理者の新しいグループ (vCLSAdmin) が追加されて、vSphere クラスタ サービス (vCLS) が有効になっているクラスタ内の仮想マシンへの読み取り専用アクセス権を取得する権限が削減されました。vCenter Server 7.0 Update 3e 以降へのアップデートで問題が発生すると、管理者ロールが自動更新されず、vCLSAdmin グループが表示されないことがあります。その結果、vCenter Server では vCLS 仮想マシンの警告が管理者ロールを持つユーザーに対して表示されず、vCenter Single Sign-On 管理者にのみ表示されることがあります。

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、vCenter Server 7.0 Update 3l 以降へのアップデート後に vCLSAdmin グループが表示されて、vCLS 仮想マシンを監視できるようになります。

その他の問題
    • 仮想マシンに接続されている First Class Disk (FCD) をデータストアに再配置すると、健全性ステータス アラートとデータストアにアクセスできなくなることがある

      仕様にパーシステント ボリュームの名前を含む FCDInfo フィールドは、仮想マシンに接続されている FCD をデータストアに再配置するときに更新されないことがあります。その結果、ボリュームの健全性ステータスが赤になり、データストアのアクセシビリティが NotAccessibile になる可能性があります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • vCenter Server のアップグレード後、デバイスまたはリソースのビジー状態を示すエラーが発生して vSphere HA が失敗する

      クラスタのアップグレード後に vCenter Server が再起動すると、短時間でほとんどの仮想マシンがクラスタ内の ESXi ホストの小さなグループに移行され、パフォーマンスのダウングレードが発生することがあります。ESXi ホストの FDM インストール エラー ログには、「rm: can't remove '/tardisks/vmware_f.v00': Device or resource busy」のような警告が表示されます。クラスタのアップグレード後、ESXi ホストから vpxd サービスへの再接続時に、フォルト ドメイン マネージャ (FDM) エージェントが完全に動作するまでには時間がかかります。この間に、仮想マシンとホスト間の互換性をスキャンする vSphere DRS コンポーネントにおいて、特定の ESXi ホストで FDM エージェントが動作しないことが検出された場合、DRS は高可用性の目的で仮想マシンを別のホストに強制的に移行します。

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、一時的な互換性の障害を考慮して、DRS が現在の ESXi ホストから仮想マシンを移行するまで 10 分間待機する新しい猶予時間メカニズムが追加されました。この猶予時間は、次の例に従って詳細オプション CompatCheckTransientFailureTimeSeconds を使用すると構成できます。

      IOPT(COMPAT_CHECK_TRANSIENT_FAILURE_TIME_SECS,

      "CompatCheckTransientFailureTimeSeconds",

      "Length of time a same host compatibility check failure is tolerated."

      "(-1 -> ignore same host compatibility check failure)", -1, 3600, 600)

    • 一部のサーバのアセット タグが vSphere Client に表示されない

      vSphere Client で [構成] > [ハードウェア] > [概要] の順に移動すると、一部のサーバについてアセット タグが表示されません。

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、vCenter Server がサーバのベースボード情報 (Type2) アセット タグまたはシャーシ情報 (Type3) アセット タグを受信できるようになりました。サーバのベースボード情報アセット タグが空の場合、シャーシ情報アセット タグが表示されます。

    • 競合状態が原因で vpxd サービスが断続的に失敗し、コア ダンプが生成される

      vpxd サービスのスレッド間でまれに発生する競合状態により、スレッドの 1 つがミューテックス ロック外のデータ メンバーにアクセスするため、デーモンが失敗することがあります。バックトレースには以下のようなエラーが記録されます:Panic: Memory exceeds hard limit.Panic and ExtensionManagerMo::UpdateExtension use ExtensionWrapper after free

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • ネットワーク接続の問題が発生すると、Key Management Interoperability Protocol (KMIP) クライアントで CPU 使用率が高くなる場合がある

      ネットワークの停止または接続の問題が発生すると、vCenter Server システム内の KMIP サーバの呼び出しが解決されず、CPU 使用率が高くなる場合があります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

ネットワークの問題
    • vCenter Server 仮想マシンの再起動後、/var/spool/snmp ディレクトリが存在しないため、vCenter Server 関連の SNMP トラップの一部が表示されないことがある

      SNMP サービスが有効になっている場合、vCenter Server 仮想マシンの再起動後に /var/spool/snmp ディレクトリが時間内にマウントされず、hrStorageSize などの SNMP トラップの一部を表示できないことがあります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

ストレージの問題
    • vSAN ストレージ プールの空き容量の予測が実際の容量よりも多いと、予期しないストレージ不足が発生することがある

      vSAN ストレージ プールの freeSpace パラメータでは、エラーのあるディスクが除外されず、未使用の容量の予測が実際の容量よりも多く表示されることがあります。その結果、予期しないストレージ不足が発生する可能性があります。この問題は、vSAN ストレージ プールにのみ影響します。

      回避策:ストレージ プールの freeSpace パラメータによって提供される全体的なストレージ容量から、エラーのあるディスクの freeSpace 値を無視して、ストレージ容量を手動で計算します。

    • vmdk ファイルが 2 TB より大きい場合にコンテンツ ライブラリから OVA をインポートすると、「Invalid disk format」エラーが表示されて失敗する

      サイズの制限により、2 TB を超える vmdk ファイルを含む OVA ファイルをコンテンツ ライブラリからインポートすると、vSphere Client に以下のようなエラーが表示されます:com.vmware.transfer.streamVmdk.VmdkFormatException: Invalid disk format (capacity too large)

      本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、コンテンツ ライブラリ内の OVA ファイルに関するサイズの制限が削除されます。

CIM および API の問題
    • ゲスト電源 API から「500 内部サーバ エラー」が返される

      vCenter Server REST API の実行可能な操作の 1 カテゴリであるゲスト電源 API から、HTTP 500 エラーが断続的に返されます。この問題は、VPXD サービスの再起動後に発生し、SOAP 呼び出しには影響しません。

      本リリースで、この問題は修正されました。

    • クライアント アプリケーションの処理速度が遅いため、vCenter Server が一時的に応答しなくなることがある

      クライアント アプリケーションの処理速度が遅い場合に、vCenter Server API 呼び出しが作成され、続いて非常に大きな HTTP 応答が作成されることがあります。処理速度が遅いクライアントがその応答を読み取る間、vCenter Server の他のすべての API 呼び出しがブロックされます。その結果、vCenter Server が一時的に応答しなくなります。

      本リリースで、この問題は修正されました。

既知の問題

既知の問題には、次のトピックが含まれます。

vSphere Lifecycle Manager の問題
  • VMware vSphere Lifecycle Manager アップデートのダウンロードのスケジュール設定されたタスクを編集できない

    vSphere Client で、vCenter Server インスタンスに移動して [構成] タブの [スケジュール設定されたタスク] を選択し、[VMware vSphere Lifecycle Manager アップデートのダウンロード] を選択し、[編集] をクリックすると、既存の設定を変更できません。

    回避策:トピック「vSphere Lifecycle Manager の自動ダウンロード タスクの構成」に記載の手順に従うことで、VMware vSphere Lifecycle Manager アップデートのダウンロード タスクを編集することができます。

サーバ構成の問題
    • vSphere Client でキー管理サーバ (KMS) インスタンスのステータスを表示すると、「取得エラー」というメッセージが表示される

      vSphere Client でキー管理サーバ (KMS) インスタンスを表示する際に、「取得エラー」というメッセージが数分間表示されることがあります。この問題は、標準のキー プロバイダで KMS インスタンスの接続が失われた場合に発生します。影響を受ける KMS に対するすべてのネットワーク要求がタイムアウト(約 4 分)になるまで、システム内の KMS インスタンスのステータスを表示することはできず、キー プロバイダに関するエラー メッセージのみが表示されます。タイムアウト後には、すべての KMS インスタンスのステータスを確認できます。

      回避策:「取得エラー」というメッセージが表示された場合は、4 分間待機します。

  • デフォルトのタイムアウト設定は 2 分であるため、いずれかの vCenter Server が停止している場合、拡張リンク モードの vCenter Server インスタンスへのログインに時間がかかる

    拡張リンク モードの vCenter Server インスタンスが複数ある場合は、何らかの理由(メンテナンスなど)でいずれかのインスタンスが停止すると、他のインスタンスへのログインに最大で 2 分かかる可能性があります。これはデフォルトのタイムアウト設定です。vCenter Server 7.0 Update 3l 以降では、webclient.properties ファイルから LinkedVcGroup.login.timeout 設定を手動で編集できます。このオプションを編集すると待機時間を短縮できるため、いずれかの vCenter Server ログインに時間がかかっていても、他のインスタンスのログイン時間には影響を与えません。

    回避策:プロパティ LinkedVcGroup.login.timeout/etc/vmware/vsphere-ui/webclient.properties にある場合、既存のプロパティ(通常、デフォルトで 120,000、ミリ秒単位)を編集して小さい値にします。0 以下の値は無制限のタイムアウトになります。プロパティ LinkedVcGroup.login.timeout/etc/vmware/vsphere-ui/webclient.properties にない場合、手動でこのプロパティを追加してから値を変更する必要があります。webclient.properties ファイルにプロパティを追加する場合は、ファイルを手動で編集してから、vsphere-ui サービスを再起動する必要があります。

セキュリティの問題
  • 脆弱性スキャンで vCenter Server ポート 9084 および 9087 に対する HTTP TRACE メソッドに脆弱性があると報告される場合がある

    一部のサードパーティ製ツールの脆弱性スキャンでは、vCenter Server ポート 9084 および 9087 に対する HTTP TRACE メソッドに脆弱性があると報告される場合があります。

    回避策:SSH を使用して vCenter Server に接続し、次の手順を実行します。

    1. 編集前にすべての *.war ファイルをバックアップします。
    2. mkdir /tmp/war/ コマンドを実行します。
    3. cp /usr/lib/vmware-updatemgr/bin/jetty/webapps/root.war /tmp/war/ コマンドを実行します。
    4. cd /tmp/war/ コマンドを実行します。
    5. root.war ファイルを解凍します。
    6. cd WEB-INF/ コマンドを実行します。
    7. chmod 777 web.xml コマンドを実行します。
    8. web.xml を編集し、最後の <servlet-mapping> タグの後に次のコードを追加します。
      <security-constraint>
             <web-resource-collection>
                <web-resource-name>Restricted HTTP Methods</web-resource-name>
                <url-pattern>/*</url-pattern>
                <http-method>TRACE</http-method>
             </web-resource-collection>
             <auth-constraint />
      </security-constraint>
      cd ..
    9. zip -r -u root.war WEB-INF/ コマンドを実行します。
    10. cp root.war /usr/lib/vmware-updatemgr/bin/jetty/webapps/ コマンドを実行します。
    11. /tmp/war with rm -rf /tmp/war/* をクリーンアップします。
    12. vum-filedownload.warvum-fileupload.war に対して手順 2 ~ 11 を繰り返します。
    13. updatemgr サービスを再起動します。

以前のバージョンの既知の問題

以前からの既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

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