この記事では、Horizon Cloud テナント環境で使用できるコネクション ブローカを紹介し、どのブローカを選択して有効にすべきかについて説明します。ユースケースに応じて、Universal Broker またはシングルポッド ブローカのいずれかを選択できます。

重要: エンド ユーザー割り当てのコネクション ブローカの選択へ進む前に、このドキュメント トピックに記載されている以下の情報を確認しておいてください。ブローカの選択はテナント全体の設定になり、変更できなくなるため、永続的な選択をする前に、それぞれのブローカ タイプが、特定のポッド タイプと割り当てタイプが関係するユースケースへどのように適用されるか、理解することが重要です。

クラウド制御プレーンは、リモート リソースへのエンド ユーザーの接続要求を管理するための、Universal Broker およびシングルポッド ブローカ(Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドでのみ利用可能)の 2 つの異なるコネクション ブローカを提供します。

Horizon Cloud のクラウド管理機能を使用すると、仮想デスクトップ、セッションベースのデスクトップ、リモート アプリケーションなど、クラウド接続されたポッドから仮想リソースを収集するエンド ユーザーの割り当てを作成できます。ポッド タイプごとに選択して有効にするテナント全体のブローカによって、作成できる割り当てのタイプが決まります。

ブローカを選択する際の考慮事項

クラウド接続されたポッドからのエンド ユーザー割り当てのブローカを選択するにあたっては、次の点に留意してください。

  • VMware SDDC ベースのプラットフォーム上の Horizon ポッドと、Microsoft Azure にデプロイされている Horizon Cloud ポッドの両方があるハイブリッド環境では、各ポッド タイプに独自のテナント全体のブローカを設定できます。たとえば、Horizon ポッドには Universal Broker を選択して有効にし、Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドにはシングルポッド ブローカを選択して有効にすることができます。
  • ブローカを選択して有効にすると、そのブローカは指定のポッド タイプについて、永続的で、元に戻すことができず、テナント全体にわたる設定になります。たとえば、Horizon ポッドに Universal Broker を有効にした場合、テナント アカウント全体ですべての Horizon ポッドのブローカとして Universal Broker が使用されるようになり、変更することはできません。
  • Horizon ポッドと Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドの両方のブローカとして Universal Broker を選択した場合、作成する各エンド ユーザー割り当ては、1 つのポッド タイプからの VDI デスクトップのみで構成する必要があります。たとえば、複数の Horizon ポッドにわたるデスクトップで構成される割り当てと、Microsoft Azure の複数の Horizon Cloud ポッドにわたるデスクトップで構成される割り当てのいずれかを作成できます。しかし、Horizon ポッドと Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドの両方にわたるデスクトップで構成される割り当てを作成することはできません。
    注: 特定のユーザーは、1 つの割り当てに複数のポッドのデスクトップが含まれていても、Universal Broker によって仲介された専用割り当てから最大で 1 つの割り当てられたデスクトップを受信できます。
  • 今回のリリースの Universal Broker には、いくつかの既知の制限があります。ユースケース上、Universal Broker でサポートしていない機能を実装する必要がある場合は、代わりにシングルポッド ブローカを使用します。詳細については、Universal Broker の既知の制限を参照してください。
  • 使用可能なブローカ オプションは、ポッド タイプ、ポッドのデプロイ日付、ブローカ オプションが別のポッド タイプで先に選択されているかなどの要素の組み合わせによって異なります。詳細については、次の表を参照してください。
2020 年 7 月リリースの時点のテナント アカウントの状態 VMware SDDC ベースのプラットフォーム上の Horizon ポッドで使用可能なブローカ オプション Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドで使用可能なブローカ オプション
ポッドがデプロイされていない新規テナント Universal Broker Universal Broker またはシングルポッド ブローカ

次のすべて:

  • 1 つ以上の Horizon ポッドがデプロイされ、すべて監視対象状態
  • Horizon ポッドのブローカはまだ選択されていない
  • Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドはまだデプロイされていない
Universal Broker Universal Broker またはシングルポッド ブローカ
注: Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドのブローカを先に選択した場合にのみ、両方のオプションを使用できます。先に Horizon ポッドのブローカを選択すると、Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドについては Universal Broker が自動的に選択されます。

次のすべて:

  • 1 つ以上の Horizon ポッドがデプロイされている
  • Universal Broker が選択され、Horizon ポッドに対して有効になっている
  • Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドはまだデプロイされていない
Universal Broker がすでに選択されている Universal Broker が自動的に選択され、有効になっている
1 つ以上の Horizon Cloud ポッドがすでに Microsoft Azure にデプロイされている Universal Broker シングルポッド ブローカが自動的に選択され、有効になっている

Universal Broker の概要

Universal Broker は VMware の最新のクラウドベースの仲介テクノロジーで、次のタイプのクラウド接続されたポッドで使用できます。

  • VMware SDDC ベースのプラットフォーム上の Horizon ポッド
  • 2020 年 7 月以降のリリースのマニフェストで Microsoft Azure にデプロイされている Horizon Cloud ポッド。2020 7 月にリリースされたポッド マニフェストは 2298.0 です。
    注: Universal Broker は、ポッド マニフェスト 2298.0 以降で [すべて]Horizon Cloud ポッドを Microsoft Azure にデプロイした場合にのみサポートされます。ポッド マニフェスト 2298.0 より前のリリースで Microsoft Azure にいずれかの Horizon Cloud ポッドをデプロイしている場合、 Universal Broker は使用可能なブローカ オプションではなく、シングルポッド ブローカをデフォルトとして使用します。

特定のポッド タイプについて、テナント全体のブローカとして Universal Broker を選択すると、次のタイプのエンド ユーザー割り当てを作成できます。

  • 1 つ以上の Horizon ポッド、または Microsoft Azure の 1 つ以上の Horizon Cloud ポッドからの VDI デスクトップで構成されるマルチクラウド割り当て。
  • Microsoft Azure の単一の Horizon Cloud ポッド内の Microsoft リモート デスクトップ サービス (RDS) ホストからのセッションベースのデスクトップで構成されるセッション デスクトップ割り当て
  • Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッド内にある RDS ホストによってプロビジョニングされるアプリケーションで構成されるアプリケーション割り当て
  • Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッド内にある VDI デスクトップによってホストされている App Volumes アプリケーションで構成される App Volumes アプリケーション割り当て

Universal Broker ソリューションのシステム コンポーネントがどのように連携して割り当てに対するユーザーの接続要求を管理するかの詳細については、Universal Broker のシステム アーキテクチャとコンポーネントを参照してください。


Universal Broker システム アーキテクチャの概略図

Universal Broker は、次の主要な機能を提供します。

  • [すべてのリモート リソースの単一の接続 FQDN]

    エンド ユーザーは、Universal Broker の設定で定義した完全修飾ドメイン名 (FQDN) に接続することにより、環境内のマルチクラウド割り当てにアクセスできます。ユーザーは、単一の Universal Broker FQDN を使用して、ご使用の環境内の任意のサイトにある任意の参加しているポッドから割り当てにアクセスできます。ポッド間の内部ネットワークは必要ありません。


    Universal Broker の単一の FQDN 接続の図
  • [最適なパフォーマンスのためのグローバル ポッド接続と認識]

    Universal Broker は、マルチクラウド割り当てに参加しているすべてのポッドとの直接接続を維持し、各ポッドの可用性ステータスを引き続き認識します。その結果、Universal Broker はエンド ユーザーの接続要求を管理し、これらのポッドから直接仮想リソースにルーティングできます。パフォーマンスの低下や遅延の問題の原因となる、グローバル サーバ ロード バランシング (GSLB) やポッド間のネットワーク通信を行う必要はありません。

  • [スマート仲介]

    Universal Broker は、地理的サイトとポッド トポロジの認識に基づいて、最短のネットワーク ルートに沿って割り当てからエンド ユーザーにリソースを仲介できます。

シングルポッド ブローカの概要

レガシーまたは従来型の仲介ともいうシングルポッド ブローカは、次のような場合のみ、Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドに対して使用できます。

  • Microsoft Azure のすべての Horizon Cloud ポッドがポッド マニフェスト 2298.0 以降でデプロイされた場合

    この場合、この従来型の仲介方法をテナント環境全体にデプロイされている Microsoft Azure のすべてのポッドに使用するには、ブローカ選択ページで [シングルポッド ブローカ] を明示的に選択する必要があります。

  • Microsoft Azure 内の 1 つ以上の Horizon Cloud ポッドがポッド マニフェスト 2298.0 より前でデプロイされた場合

    この場合、ブローカ タイプの選択肢はありません。シングルポッド ブローカはデフォルトで、テナント環境全体にデプロイされている Microsoft Azure のすべてのポッドの暗黙的なブローカとして使用されます。

シングルポッド ブローカでは、次のタイプのエンド ユーザー割り当てを作成できます。

  • Microsoft Azure の単一の Horizon Cloud ポッドからの仮想デスクトップで構成される VDI デスクトップ割り当て
  • Microsoft Azure の単一の Horizon Cloud ポッド内の Microsoft リモート デスクトップ サービス (RDS) ホストからのセッションベースのデスクトップで構成されるセッション デスクトップ割り当て
  • Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッド内の RDS ホストによってプロビジョニングされたアプリケーションで構成されるリモート アプリケーション割り当て
  • Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッド内にある VDI デスクトップによってホストされている App Volumes アプリケーションで構成される App Volumes アプリケーション割り当て

シングルポッド ブローカは、Universal Broker よりも幅広く Horizon 機能をサポートしています。詳細については、Universal Broker の既知の制限を参照してください。