vCenter Server 6.7 Update 3m | 2021 年 3 月 18 日 | ISO ビルド 17713310

vCenter Server Appliance 6.7 Update 3m | 2021 年 3 月 18 日 | ISO ビルド 17713310

各リリース ノートで、追加および更新された機能をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

vCenter Server 6.7 の以前のリリース

vCenter Server の新機能、解決された問題、および既知の問題については、各リリースのリリース ノートに記載されています。vCenter Server 6.7 の以前のリリースのリリース ノートは以下のとおりです。

利用可能な言語、互換性、インストールおよびアップグレード、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、『VMware vCenter Sever 6.7 Update 1 リリース ノート』を参照してください。

本リリースのアップグレードに関する注意点

vCenter Server 6.7 Update 3m へのアップグレードをサポートする vCenter Server バージョンの詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB67077 を参照してください。

本リリースに含まれるパッチ

vCenter Server 6.7 Update 3m のこのリリースでは、次のパッチが提供されます。パッチのダウンロードについては、VMware パッチ ダウンロード センターを参照してください。

注:vCenter Server 6.7 Update 3m では、vCenter Server for Windows および Platform Services Controller for Windows の JRE コンポーネントをアップデートするためのセキュリティ パッチは提供していません。代わりに、vmware.com の「パッチのダウンロード」から VMware-VIM-all-6.7.0-17713310.iso ファイルをダウンロードする必要があります。

VMware vCenter Server Appliance 6.7 Update 3m のフル パッチ

VMware のソフトウェアの修正、セキュリティ修正のほか、JRE や tcServer などのサードパーティ製品の修正を含む vCenter Server Appliance の製品パッチです。

このパッチは、vCenter Server Appliance および Platform Services Controller アプライアンスに適用されます。

vCenter Server Appliance および Platform Services Controller アプライアンス用

ダウンロード ファイル名 VMware-vCenter-Server-Appliance-6.7.0.47000-17713310-patch-FP.iso
ビルド 17713310
ダウンロード サイズ 2044.0 MB
md5sum 2e00e4896cf20fcf55d00748cd9baec0
sha1checksum e3ba14d12be7c775fe9ba948ddc69daee2e2d299

ダウンロードとインストール

このパッチをダウンロードするには、VVMware パッチ ダウンロード センターに移動し、[製品の選択] ドロップダウン メニューから [vCenter Server] を選択します。

  1. VMware-vCenter-Server-Appliance-6.7.0.47000-17713310-patch-FP.iso ファイルを vCenter Server Appliance の CD または DVD ドライブにマウントします。
  2. スーパー管理者権限(root など)を持つユーザーとしてアプライアンス シェルにログインし、次のコマンドを実行します。
    • ISO をステージングするには:
      software-packages stage --iso
    • ステージングしたコンテンツを表示するには:
      software-packages list --staged
    • ステージングした rpms をインストールするには:
      software-packages install --staged

vCenter Server Appliance シェルの使用方法の詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2100508 を参照してください。

vCenter Server Appliance へのパッチ適用については、アプライアンス シェルを使用した vCenter Server Appliance へのパッチ適用を参照してください。

パッチのステージングについては、Stage Patches to vCenter Server Appliance を参照してください。

パッチのインストールについては、vCenter Server Appliance パッチのインストールを参照してください。

このパッチで解決された問題については、解決した問題を参照してください。

Photon OS のアップデートについては、「VMware vCenter Server Appliance Photon OS Security Patches」を参照してください。 

アプライアンス管理インターフェイスを使用したパッチ適用については、アプライアンス管理インターフェイスを使用した vCenter Server Appliance へのパッチ適用を参照してください。
 

製品サポートに関する注意事項

  • Internet Explorer のサポート終了
    vSphere Client で使用するサポート対象の Web ブラウザから Internet Explorer が削除されました。
  • VMware Host Client のメンテナンス モードでの使用 
    新しいクライアントがリリースされるまで、VMware Host Client はメンテナンス モードになります。 
  • First Class Disks (FCD) は、Improved Virtual Disk (IVD) または管理仮想ディスクとも呼ばれる、仮想マシンから独立した名前付き仮想ディスクで、NFSv4 プロトコルをサポートしていません。

解決した問題

解決された問題には、次のトピックが含まれます。

セキュリティの問題
  • Eclipse Jetty のアップデート

    Eclipse Jetty はバージョン 9.4.34.v20201102 にアップデートされました。

  • Apache Tomcat サーバのアップデート

    Apache Tomcat サーバはバージョン 8.5.61/7.0.107 にアップデートされています。

  • OpenSSL のアップデート

    OpenSSL パッケージはバージョン openssl-1.0.2x にアップデートされました。

  • JRE のアップデート

    Oracle (Sun) JRE はバージョン 1.8.0_281 にアップデートされました。

  • Jackson パッケージのアップデート

    Jackson パッケージがバージョン 2.11.4 にアップデートされました。

  • Python ライブラリのアップデート

    Python サードパーティ ライブラリがバージョン 3.5.10 に更新されています。

  • SQLite データベースのアップデート

    SQLite データベースはバージョン 3.34.0 にアップデートされました。

  • VMware PostgreSQL のアップデート

    VMware PostgreSQL は、バージョン 9.6.20 にアップデートされています。

  • vpxd サービスがコア ダンプで機能しなくなり、vpxd が復旧するまで vCenter Server が応答しなくなる

    まれに、VirtualVmxnet3 仮想イーサネット アダプタが仮想マシンに接続され、VirtualDeviceBackingInfo データ オブジェクト タイプでバッキングされている環境では、vpxd サービスが /var/core のコア ダンプで機能しなくなります。その結果、vpxd が復旧するまで vCenter Server が応答しなくなります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vCenter Server システムの Syslog-TLS プロトコルはデフォルトで TLS1.2 になり、適切でない暗号ブロック連鎖 (CBC) のパディングが削除されるようになった

    vCenter Server 6.7 Update 3m では、vCenter Server システムの Syslog-TLS プロトコルがデフォルトで TLS1.2 に設定され、適切でない可能性のある CBC パディングが削除されるようになりました。

    本リリースで、この問題は修正されました。TLS 設定を再構成する必要がある場合は、最新バージョンの TLSReconfigurator ツールをダウンロードする必要があります。

仮想マシンの管理の問題
  • New:vCenter Server 6.7 Update 3l へのアップグレード後、仮想マシン テンプレートを使用したデプロイができない

    vCenter Server 6.7 Update 3l へのアップグレード後、ゲスト OS のカスタマイズ オプションとコンピュータ名が 15 文字を超える仮想マシン テンプレートを使用して仮想マシンをデプロイすることができません。この問題は、仮想マシン テンプレートのコンピュータ名が 15 文字を超える場合にのみ発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシンのスナップショットを作成すると、スラッシュ文字「/」が「%252f」または「%2f」と表示される

    vSphere Client または vSphere Web Client のいずれかで、仮想マシンのスナップショットの名前にスラッシュ文字「/」が含まれている場合、スナップショットを保存した後に異なる文字が表示されます。たとえば、2020/12/1 などの日付を含めると、vSphere Client では 2020%252f12%252f1、vSphere Web Client では 12%2f1%2f2020 と表示されます。

    本リリースで、vSphere Client におけるこの問題は修正されました。vSphere Web Client の場合は、仮想マシンのスナップショットの名前にスラッシュ(「/」)またはパーセント(「%」)文字を使用しないでください。

  • クラスタで Enhanced vMotion Compatibility (EVC) を有効にすると、「EVCAdmissionFailedVmActive」というエラーと共に失敗する

    クラスタで EVC を有効にすると、クラスタ内にアクティブな仮想マシンがない場合や、EVC の機能要件が競合している場合でも、操作が「EVCAdmissionFailedVmActive」というエラーと共に失敗することがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正により、ランタイム状態に起因する EVC の有効化の失敗が防止されます。

ネットワークの問題
  • 仮想マシンの操作後にポートを更新すると、ポートの名前が変更される場合がある

    クローン作成などの仮想マシン操作を行った後に RefreshDVPortState コマンドを使用してポートを更新すると、予約状態の一部のポートが空き状態にリセットされて、他の仮想マシンで再利用される場合があります。その結果、このようなポートに最初に割り当てられていた仮想マシンは切断され、ポート名が変更されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 読み取り専用権限を持つユーザーが、vSphere Distributed Switch の Network I/O Control の構成を変更できる

    一部の環境では、vSphere Distributed Switch を含むフォルダに対する読み取り専用権限を持つユーザーが、[Distributed Switch] > [構成] > [リソース割り当て] > [システム トラフィック] などのスイッチ設定を変更できる可能性があります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • バッキング タイプが VirtualDevice.BackingInfo のデバイスでは、デバイス キーの重複により、vpxd サービスが機能しなくなる可能性がある

    環境内のデバイスのバッキングに VirtualDeviceBackingInfo オブジェクト タイプを使用すると、一部のデバイスで vNIC キーが重複する可能性があります。その結果、vpxd サービスが /var/core のコア ダンプで機能しなくなります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vpxd サービスが重複するキー値エラーで機能しなくなる

    ESXi ホストを vCenter Server システムの vSphere Distributed Switch に追加すると、vpxd サービスが機能しなくなり、「エラー:重複するキー値が一意の制約「pk_vpx_dvport_membership」に違反しています」のようなメッセージが表示されることがあります。その結果、vCenter Server Appliance がフェイルオーバーします。

    本リリースで、この問題は修正されました。

vCenter Server Appliance、vCenter Server、vSphere Web Client、vSphere Client の問題
  • vSphere Client のパフォーマンス チャートに履歴データが表示されない

    vSphere Client のパフォーマンス チャートには、リアルタイム データが表示されますが、過去 1 日、過去 1 週、または過去 1 月の履歴データは表示されません。統計データは vCenter Server データベース内にありますが、表示されません。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • ID ソースが統合 Windows 認証 (IWA) として構成されている場合、Active Directory 認証が頻繁に行われる vCenter Server システムが応答しなくなることがある

    ID ソースが IWA として構成されている場合、Active Directory の認証中に頻繁にルックアップすると、デッドロックが発生する可能性があります。その結果、Active Directory 認証が頻繁に行われる vCenter Server システムが応答しなくなることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

バックアップとリストアの問題
  • FTP、FTPS、および SCP プロトコルの vCenter Server Appliance 管理インターフェイス (VAMI) のバックアップ保持ポリシーが機能しないことがある

    一部の環境では、vCenter Server Appliance 管理インターフェイスを使用して vCenter Server インスタンスをバックアップし、保持ポリシーを設定すると、ポリシーに基づいて古いバックアップが削除されません。この問題は、FTP、FTPS、および SCP プロトコルを使用したバックアップに影響します。/var/log/vmware/applmgmt/backup.log ファイルに、「Incorrect padding」などのエラーが表示されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。

ゲスト OS の問題
  • SELinux 適用モードが有効な Linux ゲスト OS をカスタマイズすると、カスタマイズ後のタイムゾーンの更新に失敗することがある

    SELinux 適用モードが有効な Linux ゲスト OS をカスタマイズすると、/etc/localtime ファイルのコンテキストが不正確になる可能性があるため、カスタマイズ後のタイムゾーンの更新に失敗することがあります。その結果、カスタマイズ後にタイムゾーンを更新することができません。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • SAP アプリケーション用 SUSE Linux Enterprise Server を使用した仮想マシンで、ゲスト ОS のカスタマイズが「Unknown distribution」というエラーと共に失敗する

    仮想マシンで SAP アプリケーション用 SUSE Linux Enterprise Server をカスタマイズすると、ゲスト OS のカスタマイズ ログに「Unknown distribution」というエラーが表示されて失敗します。この問題は、SAP アプリケーション用 SUSE Linux Enterprise Server でのみ発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

Auto Deploy の問題
  • Auto Deploy のキャッシュ ファイルが多すぎるため、ビジー状態の VMware vCenter Server High Availability クラスタが低下した状態で動作する場合がある

    負荷の高い vCenter Server システムでは、vSphere Auto Deploy のキャッシュ ファイルが多すぎるため、ビジー状態の vCenter Server High Availability クラスタが低下した状態で動作を開始する場合があります。vSphere Auto Deploy が作成した一時ファイルは、vCenter Server High Availability との同期に失敗している可能性があります。
    vCenter Server High Availability ログには、次のような複数の行が表示されます。
    File /var/lib/rbd/cache/a1/adc6caeb2489e21006b8d8035b8052 not present, skipping replication

    本リリースで、この問題は修正されました。

その他の問題
  • タイムアウトのため、vCenter Server Appliance 管理インターフェイス (VAMI) または vSphere Client を使用してサポート バンドルを生成できない

    vCenter Server 6.7 Update 3l のサポート バンドルの生成には約 20 分かかる場合があり、タイムアウト エラーで操作が失敗することがあります。この問題は、サポート バンドルの生成中に vSAN サポート バンドルの収集スクリプトが適切に終了できない場合に発生します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vSphere ESX Agent Manager (EAM) が、同時に多くの ESXi ホストをメンテナンス モードに切り替えることにより、複数の問題が発生する

    制限がないため、EAM はクラスタ内の多数の ESXi ホストでメンテナンス モードを同時にトリガする可能性があります。クラスタで vSphere DRS が有効な場合、EAM は、vSphere DRS 推奨に準拠してメンテナンス モードに切り替えるホストを選択します。vSphere DRS が有効でない場合は、EAM はクラスタ上のすべてのホストをメンテナンス モードに切り替える可能性があります。その結果、一部のホストがメンテナンス モードへの切り替えに失敗したり、vSphere vMotion の操作が失敗またはタイムアウトになったり、EAM によって管理されているその他のサービスが機能しなくなることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。/etc/vmware-eam/eam.properties ファイルで、設定 eam.mm.policy.one.by.one=true を追加して、EAM がクラスタ内の ESXi ホストに対してメンテナンス モードへの切り替えを一度に 1 つずつ開始するようにできます。設定を有効にするには、コマンド service-control --restart eam を使用して EAM サービスを再起動する必要があります。この設定は、クラスタにソフトウェア VIB をインストールするように構成されている vCenter Server システム内のすべての EAM エージェンシーに影響します。

  • VMware Platform Services Controller Health Monitor サービス (pschealth) が断続的に失敗して、再起動する

    無効なメモリの解放操作が原因で pschealth サービスが断続的に失敗し、再起動することがあります。/storage/core パーティションに core.pschealthd.* ファイルがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

既知の問題

既知の問題には、次のトピックが含まれます。

インストール、アップグレード、および移行の問題
  • vCenter Server 6.7 Update 3l 以降にアップグレードした後、既存のまたは新しい HPE VASA プロバイダが切断された状態になることがある

    vCenter Server システムのインベントリに HPE 3PAR StoreServ または HPE Primera VASA プロバイダのいずれかでサポートされている vSphere Virtual Volumes がある場合、vCenter Server 6.7 Update 3l 以降にアップグレードした後、プロバイダが切断された状態になることがあります。この問題は、3PAR 3.3.1 MU5 ストレージには影響しますが、3PAR 3.3.1 MU3 ストレージには影響しません。 

    回避策:vCenter Server 7.0 Update 1c 以降にアップグレードします。アップグレード互換性については、VMware ナレッジベースの記事 KB67077 を参照してください。
    または、vCenter Server 6.7 Update 3l より前のバックアップにシステムをリストアすることもできます。
    HPE 3PAR 3.3.1 MU5 VASA プロバイダをまだ使用していない場合は、HPE が問題を解決するまで、VASA プロバイダの HPE 3PAR 3.3.1 MU5 へのアップグレードを延期します。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB83038 を参照してください。

セキュリティの問題
  • リモートの HTTPS サーバが、HTTP Strict-Transport-Security 応答ヘッダー (HSTS) ポート 5480 および 5580 を送信しないことがある

    一部の環境では、ポート 5480 および 5580 で実行されているリモートの HTTPS サーバが HSTS を返さないことがあります。

    回避策:なし

Auto Deploy および Image Builder の問題
  • ESXi ホスト マシンで UEFI ファームウェアが使用されている場合、VLAN ネットワークで VMware vSphere Auto Deploy を使用できない

    ESXi ホスト マシンで UEFI ファームウェアが使用されている場合、vSphere Auto Deploy を使用して ESXi イメージを VLAN ネットワーク環境でデプロイできない場合があります。一部の UEFI ファームウェア ベンダーの VLAN サポートの実装で iPXE が完全にはサポートされていない場合があるため、UEFI セキュア ブートが ipxe バイナリ ロード ステージで失敗します。

    回避策:なし

以前のバージョンの既知の問題

以前からの既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

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