Horizon Cloud では、ファームを作成して、複数のユーザー セッションを同時に処理できるホストからエンド ユーザーにデスクトップ セッションまたはリモート アプリケーションをプロビジョニングできるようにします。作成されたファームは、RDS 対応ホストのプールで構成されます。これらの RDS 対応ホストは、Microsoft Windows Server オペレーティング システムを実行している仮想マシンであるか、Microsoft Windows 10 または 11 Enterprise マルチセッション オペレーティング システムを実行している仮想マシンです。コンソールの [ファーム] ページを使用してファームを作成します。
![Horizon Cloud 管理コンソールの [ファーム] ページ](images/GUID-DFB9017E-C0EA-4698-A1BE-9AC40FE0C9CF-low.png)
デフォルトでは、Horizon Cloud ファームはローリング メンテナンスで構成されています。ファームのローリング メンテナンスの実施例については、ファームのローリング メンテナンスの例を参照してください。
前提条件
- 少なくとも 1 つのイメージが [イメージ] ページにリストされ、そのイメージに RDSH 対応の Windows オペレーティング システムがあり、[イメージ] ページでそのイメージが [公開済み] の状態であり、ファームを作成する Horizon Cloud ポッドにそのイメージが配置されていることを確認します。利用できるイメージがないポッドにはファームを作成することはできません。
- このファームの仮想マシンをポッドのプライマリ仮想マシン サブネット(テナント サブネットともいいます)とは異なる仮想マシン サブネットに接続するかどうかを決定します。ポッドでマニフェスト 2298 以降が実行されていて、仮想マシン サブネットをさらに追加するためにポッドを編集してある場合は、そのサブネットをこのファームに使用するよう指定できます。このユースケースでは、使用する仮想マシン サブネットが Ready の状態でポッドの詳細ページの [ネットワーク] セクションに表示されていることを確認する必要があります。これにより、そのサブネットがワークフローの手順で選択できるようになります。詳細については、ファーム用および VDI 割り当て用 Horizon Cloud ポッドでの複数のテナント サブネットの使用の概要を参照してください。
- このファームをセッションベースのデスクトップとして使用するか、リモート アプリケーションとして使用するかを決定します。今回のリリースでは、同じファームを両方の目的で使用することはできません。
注: エンド ユーザーが Microsoft Windows 10 または 11 マルチセッション オペレーティング システムからの App Volumes アプリケーションを使用できるようにするには、そのユーザーに App Volumes アプリケーション割り当てとセッションベースのデスクトップ割り当ての両方の使用資格を付与する必要があります。このシナリオでは、デスクトップ ファームを作成し、そのファームに基づいてセッションベースのデスクトップを提供します。そのデスクトップ ファームを作成する場合は、Microsoft Windows 10 または 11 マルチセッション オペレーティング システムで作成した公開イメージを選択します。
- ファームの RDSH 仮想マシンで暗号化されたディスクを使用するかどうかを決定します。ファームを作成するときは、ディスクの暗号化を指定する必要があります。ファームを作成した後はディスク暗号化を追加できません。ディスクの機能の詳細については、Horizon Cloud 環境のファームと VDI デスクトップでの Microsoft Azure Disk Encryption の使用を参照してください。
- ファームの RDSH 仮想マシンで NSX Cloud 機能を使用できるようにするかどうかを決定します。ファームを作成するときに、NSX Cloud 管理を有効にする必要があります。ファームの作成後に、NSX Cloud 管理のファームを有効にすることはできません。このファーム用に選択する公開イメージには、NSX Agent がインストールされていることが必要です。イメージの公開前に NSX Agent をインストールする必要があります。Microsoft Azure 内の VMware NSX Cloud と Horizon Cloud ポッド とそのサブトピックを参照してください。
- イメージのオペレーティング システムにユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリケーションが含まれている場合は、エンド ユーザーがこれらの UWP アプリケーションをファームの RDSH 仮想マシンから使用できるよう、使用する方法を決定します。1 つの例として、イメージに Microsoft Windows 10 または 11 Enterprise マルチセッション オペレーティング システムがある場合があります。これらの UWP アプリケーションの使用を有効にするために選択した方法によって、ファームで使用する Active Directory の組織単位 (OU) が決まります。詳細については、RDSH 仮想マシンからの UWP アプリケーションの実行を許可するために Horizon Agent ポリシーを有効にするを参照してください。
手順
結果
システムは、ファームの作成を開始します。[アクティビティ] ページを使用して進行状況を監視できます。[ファーム] ページでファームのステータスに緑色のドットが表示されている場合は、ファームを使用する準備ができています。
また、イメージ仮想マシンにデータ ディスクがある場合は、そのイメージ仮想マシンに基づいて、暗号化されたファーム仮想マシンを作成するための追加の時間が必要になります。より大きい、テラバイト単位のサイズのデータ ディスクでは、極めて長い時間がかかります。
次のタスク
デスクトップ ファームを作成した場合は、Horizon Cloud ポッド - RDS ベースのセッション デスクトップ割り当てを作成して、エンド ユーザーのために RDS ホストからのデスクトップ セッションを提供するの手順に従ってエンド ユーザーのセッションベースのデスクトップ割り当てを作成します。
- インポート ワークフローを使用して、App Volumes アプリケーションがアプリケーション インベントリに追加されているようにします。または、インポート ワークフローの代わりに、Windows 10 または 11 クライアント オペレーティング システムに基づいた別のイメージを使用し、作成ワークフローを使用して、その Windows 10 または 11 クライアント システムからインベントリにアプリケーションをキャプチャできます。これらのアプリケーションの使用資格をユーザーに割り当てることができます。それらのアプリケーションは、クライアント タイプの Windows 10 または 11 オペレーティング システムからキャプチャされた場合でも、このファームに基づくセッションベースのデスクトップで使用できます。
- App Volumes 割り当てを作成して、当該アプリケーションの使用資格をユーザーに付与します。
- セッションベースのデスクトップ割り当てを作成して、このファームに基づき、セッションベースのデスクトップの使用資格をユーザーに付与します。
アプリケーション ファームを作成した場合は、そのファームをスキャンしてアプリケーションを Horizon Cloud にロードし、エンド ユーザーがそのファームからリモート アプリケーションを使用できるようにアプリケーション割り当てを作成します。
詳細については、Horizon Cloud インベントリ内のアプリケーション、リモート アプリケーション - Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドによってプロビジョニングされた RDSH ファームからのインポート、およびリモート アプリケーション - Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドによってプロビジョニングされたリモート アプリケーションのリモート アプリケーション割り当ての作成を参照してください。
特別なポートを開く必要があるアプリケーションがこのファームのイメージにある場合、このファームに関連付けられたネットワーク セキュリティ グループ (NSG) を Microsoft Azure で変更する必要があります。NSG の詳細については、Horizon Cloud ポッド内のネットワーク セキュリティ グループとファームについてを参照してください。
このファームに NSX Cloud 管理を指定した場合は、NSX Cloud 環境の Service Manager (CSM) を使用して、NSX Cloud でファームの仮想マシンが管理されていることを確認できます。ユーザー環境の CSM にログインし、管理対象のステータスが表示されたら、それらに NSX ポリシーの実装を開始できます。
の順に移動します。その [インスタンス] ページに、ファームの仮想マシンの