SaltStack Config リソースまたは saltConfiguration プロパティを使用して Salt ミニオンを展開するときにユーザーに発生する一般的なエラーについて確認します。

ホストの起動の遅延

クラウド テンプレートを展開した後でホスト上の Windows または Linux のサービスの準備ができていない場合、Cloud Assembly に「ミニオンの展開または状態ファイルの実行に失敗しました」というエラーが表示されることがあります。

このエラーを解決するには、マスター プラグインを最新の安定バージョンにアップグレードします。アップグレード後、Salt ミニオンを展開する前に Windows および Linux のサービスが有効になる構成設定を /etc/salt/master.d/raas.conf で有効にできます。

マスター プラグインの最新バージョンにアップグレードした後、次の手順を実行してホストの起動を遅らせます。

  1. 展開の詳細ページで [履歴] タブを確認します。
  2. 「ミニオンの展開または状態ファイルの実行に失敗しました」というエラー メッセージが表示された場合は、ジョブ ID (JID) をコピーし、SaltStack Config を開きます。
  3. SaltStack Config で、[アクティビティ] > [完了] の順に選択して、完了したジョブを開きます。
  4. [JID] 列でフィルタ アイコンをクリックし、JID を入力します。
  5. JID をクリックして、ジョブの結果ページを確認します。
  6. [未フォーマット] タブをクリックすると、ジョブの未フォーマット出力が表示されます。

    Windows

    ジョブの未フォーマット出力の最後の行に「ホストに接続できませんでした: タイムアウト」が含まれている場合は、起動を 180 秒遅らせるために、次の構成設定を /etc/salt/master.d/raas.conf に追加する必要があります。
    sseapi_win_minion_deploy_delay: 180

    Linux

    ジョブの未フォーマット出力の最後の行に「指定された認証情報を使用してリモート ホストに接続できません」が含まれている場合は、起動を 90 秒遅らせるために、次の構成設定を /etc/salt/master.d/raas.conf に追加する必要があります。
    sseapi_linux_minion_deploy_delay: 90
  7. Salt マスター サービスの再起動:
    systemctl restart salt-master
  8. クラウド テンプレートを再展開します。

    展開が成功しなかった場合は、遅延パラメータの値を大きくしてテンプレートを再展開することができます。

次の手順

SaltStack Config 機能を使用してリソースを管理するには、SaltStack Config のドキュメントを参照してください。