VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、VMware Cloud Director ソリューション アドオン ユーザー インターフェイスを使用し、付加価値のある機能で VMware Cloud Director サービスを拡張することができます。ユーザー インターフェイスを使用すると、VMware Cloud Director の機能を拡張するために独自に構築されたソリューションのリソースおよびライフサイクルを管理できます。

ソリューション アドオンは、VMware Cloud Director 拡張性エコシステム内の VMware Cloud Director 用に独自に構築されたソリューションです。ソリューション アドオンを使用すると、ユーザー インターフェイスと API の VMware Cloud Director 拡張機能を、バックエンド サービスおよびライフサイクル管理とともにカプセル化できます。ソリューション アドオンは、64 ビット Linux、Windows、および MacOS オペレーティング システム用の組み込みインストーラを含む .iso ファイルとして配布されます。ソリューション アドオンには、ユーザー インターフェイス プラグイン、vApp、ユーザー、ロール、ランタイム定義エンティティなど、さまざまな要素を含めることができます。

VMware Cloud Director ソリューション標準ライブラリおよび Solution Add-On SDK は、ベンダーがソリューション アドオンを作成する際に利用されます。ソリューション アドオンをインストールするには、.iso ファイルに組み込まれているデプロイヤを実行するか、ソリューション アドオンのランディング ゾーンにファイルをアップロードして、ソリューション アドオン管理ユーザー インターフェイスを使用します。

ソリューション アドオンを使用可能にするには、ソリューション アドオンのランディング ゾーンでユーザー インターフェイスを使用します。

ソリューション アドオンのランディング ゾーンは、プロバイダ管理プレーンの一部であり、クラウド プロバイダの代わりにソリューション アドオンのホスティング、管理、実行を行う専用のコンピューティング リソース、ストレージ リソース、およびネットワーク リソースのプールとなります。ソリューション アドオンのランディング ゾーンを管理するには、ソリューション アドオン管理ユーザー インターフェイス プラグインを使用するか、定義済みエンティティ API を使用します。

ソリューション アドオンのランディング ゾーンでは、ソリューション アドオンの .iso ファイルのアップロードに使用するリソースのほか、.iso ファイルに含まれるバックエンド サービスのデプロイに使用するリソースを選択できます。ソリューション アドオンのランディング ゾーンを構成するには、ソリューション アドオンのランディング ゾーン、カタログ、および 1 つ以上の組織 VDC のリソースを提供する VMware Cloud Director 組織を選択します。選択する組織 VDC ごとに、ソリューション アドオンに接続するネットワーク、ストレージ ポリシー、および必要に応じてコンピューティング ポリシーを指定する必要があります。また、各ソリューション アドオンに、機能として定義された特定の VMware Cloud Director 構成要件のセットを設定できます。

Solution Add-On SDK を使用して、ソリューション アドオンを作成できます。

ソリューション アドオン エコシステムの主なロール
ベンダー
ベンダーは、Solution Add-On SDK を使用して Container Service Extension、サードパーティ製ソフトウェア ベンダー、Kubernetes サービスなど、 VMware Cloud Director を補完するサービスを作成するソリューション アドオンの作成者です。
プロバイダ
プロバイダは、 VMware Cloud Director オンプレミスまたは VMware Cloud Director service 環境でソリューション アドオンを運用します。
テナント
テナントは、Kubernetes クラスタのセルフサービス プロビジョニング、Kubernetes オペレータ、データベース、バックオフィス プロパティによるユーザー インターフェイス拡張機能など、ソリューション アドオンによってもたらされるビジネスの成果の使用者です。