TKG コントローラがワークロード クラスタを スーパーバイザー にプロビジョニングすると、いくつかのステータス状態が報告されるようになります。これらを使用することでクラスタの健全性に関する重要な情報を直接把握できます。
マシンの健全性状態について
TKG クラスタは、いくつかの可動部分で構成されます。これらのすべての可動部分は独立した関連性のあるコントローラによって操作され、一連の Kubernetes ノードを構築および維持するために連携します。TanzuKubernetesCluster
オブジェクトと Cluster
オブジェクトには、マシンの健全性について詳細な情報を提供するステータス状態があります。
マシンの健全性の確認
- スーパーバイザー に接続してログインします。
- ターゲット TKG クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 にコンテキストを切り替えます。
kubectl config use-context CLUSTER-NAME
kubectl describe machine
コマンドを実行します。このコマンドは、クラスタを構成する仮想マシン ノードの状態を返します。マシンの状態(例:
InfrastructureReady
)がTrue
およびReady
の場合、マシンは健全な状態です。ただし、マシンの状態がFalse
になっている場合は、マシンの準備ができていません。それぞれのマシンの状態のタイプの説明については、マシンの健全性状態のリストを参照してください。- マシンの準備ができていない場合は、次のコマンドを実行して、インフラストラクチャの問題を特定します。
kubectl describe vspheremachine
マシンの健全性状態のリスト
次の表に、TKG クラスタで使用可能なマシンの健全性状態の一覧と定義を示します。
条件 | 説明 |
---|---|
ResourcePolicyReady |
リソース ポリシーの作成が成功したことを報告します。 |
ResourcePolicyCreationFailed |
リソース ポリシーの作成中にエラーが発生した場合に報告されます。 |
ClusterNetworkReady |
クラスタ ネットワークのプロビジョニングが成功したことを報告します。 |
ClusterNetworkProvisionStarted |
クラスタ ネットワークの準備が完了するまで待機している場合に報告されます。 |
ClusterNetworkProvisionFailed |
ネットワークのプロビジョニング中にエラーが発生した場合に報告されます。 |
LoadBalancerReady |
固定制御プレーン エンドポイントの調整に成功したことを報告します。 |
LoadBalancerCreationFailed |
ロードバランサ関連のリソースの作成が失敗した場合に報告されます。 |
WaitingForLoadBalancerIP |
ロード バランサの IP アドレスが存在するようになるまで待機している場合に報告されます。 |
VMProvisioned |
仮想マシンが作成され、パワーオンされて、IP アドレスが割り当てられていることを報告します。 |
WaitingForBootstrapData |
vSphere マシンが、プロビジョニング プロセスを開始する前に、ブートストラップ スクリプトの準備ができるまで待機している場合に報告されます。 |
VMCreationFailed |
仮想マシンの CRD または対応するブートストラップ ConfigMap の作成が失敗したことを報告します。 |
VMProvisionStarted |
仮想マシンが現在、作成プロセスにある場合に報告されます。 |
PoweringOn |
仮想マシンが現在パワーオン シーケンスを実行している場合に報告されます。 |
WaitingForNetworkAddress |
マシンのネットワーク設定がアクティブになるまで待機している場合に報告されます。 |
WaitingForBIOSUUID |
マシンに BIOS UUID が設定されるまで待機している場合に報告されます |
状態フィールド
Type |
状態のタイプの説明です。たとえば、ResourcePolicyReady など。Ready 状態の場合は、他のすべての状態のサマリになります。 |
Status |
タイプのステータスを示します。 状態には、 |
Severity |
|
Reason |
ステータスが |
Message |
Reason について説明する、人間が解読可能な情報です。 |