TKG コントローラがワークロード クラスタを スーパーバイザー にプロビジョニングすると、いくつかのステータス状態が報告されるようになります。これらを使用することでクラスタの健全性に関する重要な情報を直接把握できます。

マシンの健全性状態について

TKG クラスタは、いくつかの可動部分で構成されます。これらのすべての可動部分は独立した関連性のあるコントローラによって操作され、一連の Kubernetes ノードを構築および維持するために連携します。TanzuKubernetesCluster オブジェクトと Cluster オブジェクトには、マシンの健全性について詳細な情報を提供するステータス状態があります。

マシンの健全性の確認

TKG クラスタのマシンの健全性を確認するには、次の手順を実行します。
  1. スーパーバイザー に接続してログインします。
  2. ターゲット TKG クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 にコンテキストを切り替えます。
    kubectl config use-context CLUSTER-NAME
  3. kubectl describe machine コマンドを実行します。

    このコマンドは、クラスタを構成する仮想マシン ノードの状態を返します。マシンの状態(例:InfrastructureReady)が True および Ready の場合、マシンは健全な状態です。ただし、マシンの状態が False になっている場合は、マシンの準備ができていません。それぞれのマシンの状態のタイプの説明については、マシンの健全性状態のリストを参照してください。

  4. マシンの準備ができていない場合は、次のコマンドを実行して、インフラストラクチャの問題を特定します。
    kubectl describe vspheremachine

マシンの健全性状態のリスト

次の表に、TKG クラスタで使用可能なマシンの健全性状態の一覧と定義を示します。

条件 説明
ResourcePolicyReady リソース ポリシーの作成が成功したことを報告します。
ResourcePolicyCreationFailed リソース ポリシーの作成中にエラーが発生した場合に報告されます。
ClusterNetworkReady クラスタ ネットワークのプロビジョニングが成功したことを報告します。
ClusterNetworkProvisionStarted クラスタ ネットワークの準備が完了するまで待機している場合に報告されます。
ClusterNetworkProvisionFailed ネットワークのプロビジョニング中にエラーが発生した場合に報告されます。
LoadBalancerReady 固定制御プレーン エンドポイントの調整に成功したことを報告します。
LoadBalancerCreationFailed ロードバランサ関連のリソースの作成が失敗した場合に報告されます。
WaitingForLoadBalancerIP ロード バランサの IP アドレスが存在するようになるまで待機している場合に報告されます。
VMProvisioned 仮想マシンが作成され、パワーオンされて、IP アドレスが割り当てられていることを報告します。
WaitingForBootstrapData vSphere マシンが、プロビジョニング プロセスを開始する前に、ブートストラップ スクリプトの準備ができるまで待機している場合に報告されます。
VMCreationFailed 仮想マシンの CRD または対応するブートストラップ ConfigMap の作成が失敗したことを報告します。
VMProvisionStarted 仮想マシンが現在、作成プロセスにある場合に報告されます。
PoweringOn 仮想マシンが現在パワーオン シーケンスを実行している場合に報告されます。
WaitingForNetworkAddress マシンのネットワーク設定がアクティブになるまで待機している場合に報告されます。
WaitingForBIOSUUID マシンに BIOS UUID が設定されるまで待機している場合に報告されます

状態フィールド

各状態に複数のフィールドを含めることができます。
Type 状態のタイプの説明です。たとえば、ResourcePolicyReady など。Ready 状態の場合は、他のすべての状態のサマリになります。
Status

タイプのステータスを示します。

状態には、TrueFalseUnknown などがあります。

Severity

Reason の分類です。

Info は、調整の実行中を意味します。

Warning は、問題が発生している可能性があるため、再試行されることを意味します。

Error は、エラーの発生により、解決のために手動による対処が必要なことを意味します。

Reason

ステータスが False である理由を示します。準備ができるまで待機していることを示す場合や、障害の理由を示す場合があります。通常は、ステータスが False の場合にスローされます。

Message Reason について説明する、人間が解読可能な情報です。